レノボ ThinkPad X1 Carbon Gen 8 レビュー:一世代前だけど高い完成度でシッカリ使える 14型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

真正面(壁紙)

レノボ ThinkPad X1 Carbon Gen 8 (2020年モデル) は、第10世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 14.0型モバイルノートPC です。

ここ最近、各メーカーから 14インチサイズで持ち歩きできるノートパソコンが数多く販売されていますが、ThinkPad X1 Carbon は高性能&高品質にくわえスリムで軽量そして堅牢性(頑丈さ)にすぐれた、いわば 14インチモバイルノートの代表格ともいえる機種です。

ThinkPad X1 Carbon にも第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した Gen 9 が登場しましたが、Gen 8 の処理性能は高く軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークによる性能評価も優秀です。

■ThinkPad X1 Carbon Gen 8 (2020年モデル) の特徴

  • 第10世代インテル Core プロセッサー搭載
  • スリム&軽量&堅牢性にすぐれデザインもスタイリッシュ
  • 米軍調達基準(MIL-STD)12項目に準拠した高品質なボディ
  • 狭額縁ベゼル&高輝度&広色域の液晶ディスプレイ
  • タイピングしやすいキーボード
  • 顔認証カメラ&指紋センサーを搭載
  • 高速無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載
  • Dolby Atmos Speaker System を搭載(ツイーター2基とウーファー2基を実装)

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年6月21日時点の内容です。

 

レビュー機のスペック

レビュー機のおもなスペックです。

OS Windows 10 Home 64bit
CPU インテル Core i5-10210U プロセッサー
メモリ 8GB LPDDR3 (オンボード)
ストレージ 256GB SSD (PCIe-NVMe)
ディスプレイ 14.0型FHD液晶 (1920×1080 IPS) 光沢なし、マルチタッチ非対応
グラフィックス インテル UHD グラフィックス (CPU 内蔵)
ワイヤレス インテル Wi-Fi 6 AX201 160MHz、Bluetooth
カメラ、マイク HD 720p カメラ 、ThinkShutter付、デジタルマイクロフォン
Windows Hello 指紋認証センサー
本体サイズ(W×D×H) 323×217×14.95 mm
本体質量 約1.09kg (最小重量)

ラインナップしているモデルやスペック詳細、価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ ThinkPad X1 Carbon Gen 8
税込 17万円台から
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外観チェック

スリムだけど頑丈そうなボディ

ThinkPad X1 Carbon Gen 8 は、ThinkPad シリーズ伝統のマットなブラックで見るからに頑丈そうです。

正面斜め

背面斜め

表面はサラサラとした感触です。指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、こまめに手入れすれば気持ちよく使えます。

天面斜め(その1)

天面斜め(その2)

本体はスリムでデザインもスタイリッシュです。

天面斜め(その3)

天面斜め(その4)
本体はスリム!

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。

底面側(斜め)
底面はシンプルで見た目スッキリ

ゴム足は四隅に実装。安定感は良好です。

モバイルノートとして必要十分なインターフェース

ThinkPad X1 Carbon Gen 8 のインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応、電源と共用)

②USB 3.1 Gen2 Type-C (Thunderbolt3 対応)

③イーサネット拡張コネクター

④USB3.1 Gen 1

⑤HDMI

⑥マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック

イーサネット拡張コネクターには、付属のイーサネット拡張ケーブルで LANケーブルを接続することができます。

イーサネット拡張ケーブル付属のイーサネット拡張ケーブル

 

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑦電源ボタン

⑧USB3.1 Gen 1(Powered USB)

⑨排気口

⑩セキュリティ・キーホール

 

モバイルノートとして必要十分なインターフェースを実装しています。

SDカードスロットは実装していませんが、必要に応じて USB対応のカードリーダーを別途用意するとよいでしょう。

スピーカーはツイーター2基とウーファー2基を実装

スピーカーは、キーボード奥にツイーター2基、底面部 前面側左右にウーファー2基が実装されています。

ツイーター
キーボード奥にツイーター

ウーファー
底面部にウーファー

指紋認証でかんたんサインイン

レビュー機には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証でサインイン
指紋認証でサインイン

認証精度は良好です。

顔認証は、マスクを着用しているときに認証されにくいですが、指紋認証ならマスクを着用していても指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできる優位性があります。

ThinkShutter(プライバシーシャッター)でカメラを遮断できる

レビュー機には、カメラを遮断できる「ThinkShutter(プライバシーシャッター)」が付いています。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの右側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)ですが、オンライン会議などで見られたくないときにシャッターでカメラをふさぐことができる利便性があります。

14インチサイズでもスリム&軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
コンパクトな本体

本体は A4サイズにくらべ少し横幅がある程度で 意外にコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で 16~18 mm。CDケース 2枚よりも薄く とてもスリムです。

本体の高さ(イメージ)
スリムなボディ

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,085g
・電源アダプター:187g
・電源コード:60g
・イーサネット拡張ケーブル:16g

本体は 14インチサイズながらとても軽く、13.3インチの超軽量な機種と同じくらいの軽さです。

本体の重量感
本体はとても軽い!

電源アダプターの最大出力は 45W。手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いのディスプレイ

レビュー機のディスプレイは 解像度フルHDの液晶パネルです。高輝度・高精細で描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
テキストの表示例

トーンカーブは、RGB がばらけていますが 理想的な 45度に近い角度です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

sRGBカバー率 97.8%
Adobe RGBカバー率 72.5%

色域は優秀で、描画される映像も自然な色合いです。

 

狭額縁ディスプレイ

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいで、そのぶん画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ時)
電源オフ時

画面映り込み(電源オン時)
電源オン時

レビュー機のディプレイは非光沢液晶なので、画面への映り込みは かなり低減されています。映り込みが気になることはほとんどないと思います。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイはフラットまで開くことができる

ディスプレイはフラットまで開くことができます。

ディスプレイはフラットになる

ディスプレイがフラットになれば、打ち合わせなどで画面共有に便利です。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

標準的なレイアウトでタイピングしやすいキーボード

ThinkPad X1 Carbon Gen 8 のキーボードレイアウトはほぼ標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

左[Ctrl]キーと[Fn]キーの並びが一般的なキーボードとは逆の配列ですが、使いなれれば違和感は低減すると思います。

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状は中央部分が少しへこんでいて適度なフィット感があります。少しツルツルとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークは平均的なノートパソコンの 1.5mm と同じくらい。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という比較的静かな音

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じで、タイプ感は良好です。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。

[Fn]+[Space]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→消灯

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラとした感触です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、質感が良いので快適なキーボード操作が可能です。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感(やや小さめサイズ)

ツルツルとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Home 64bit
CPU インテル Core i5-10210U プロセッサー
メモリ 8GB LPDDR3 オンボード
ストレージ 256GB SSD (PCIe-NVMe)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実行にあたっては、付属のソフトウェア「Lenovo Vantage」の電源スマート設定を[自動パフォーマンスモード](Windows 10 の電源モード「高パフォーマンス」に相当)に設定して実施しています。

Lenovo Vantage 電源スマート設定Lenovo Vantage 電源スマート設定
(クリックで拡大表示できます)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

なお、Core i7-10510U と Core i5-10210U は ThinkPad X1 Carbon Gen 8 に搭載されているプロセッサーで、Core i7-1165G7 と Core i5-1135G7 は最新モデル ThinkPad X1 Carbon Gen 9 に搭載されているプロセッサーです。性能比較の参考にしてください。

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 5 5500U
2789 pts
Ryzen 7 4700U
2750 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
1974 pts
Core i5-1135G7
1796 pts
Core i5-10210U(レビュー機)
1636 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1413 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 4700U
14790
Ryzen 5 5500U
12173
Core i7-1165G7
11661
Ryzen 5 4500U
11071
Core i5-1135G7
10715
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U(レビュー機)
8019
Core i5-10210U
7710

レビュー機の CPU 処理性能は優秀です。

平均値を上回り、Core i7-10510U に匹敵するくらいのパフォーマンスを発揮しています。

また、最新モデル Gen9 に搭載されているプロセッサーは さらに高いパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10510U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3919
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
2992
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2924
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2294
インテル UHD(レビュー機)
1183
インテル UHD(Core i7-10510U)
1177
インテル UHD(Core i5-10210U)
1095

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10809
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9124
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
8576
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
7002
インテル UHD(レビュー機)
5584
インテル UHD(Core i7-10510U)
5161
インテル UHD(Core i5-10210U)
4698

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4185
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3548
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3546
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2775
インテル UHD(Core i7-10510U)
1695
インテル UHD(レビュー機)
1692
インテル UHD(Core i5-10210U)
1510

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3290
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3129
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2688
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2440
インテル UHD(レビュー機)
1350
インテル UHD(Core i7-10510U)
1267
インテル UHD(Core i5-10210U)
1197

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

レビュー機のグラフィックスパフォーマンスは優秀です。

第11世代インテル Core プロセッサーに内蔵されている Iris Xe グラフィックスの性能が大幅にアップしているため、レビュー機のグラフィックスパフォーマンスが見劣りしているように感じますが、一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分なパフォーマンスです。また、写真・動画編集のようなクリエイティブな作業でも補助的になら そこそこ快適に使えるはずです。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 256GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

データアクセスも超高速にできて、Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Core i5-10210U搭載機

・Core i7-10510U搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

※当サイトで計測したスコアの平均値

スペック ThinkPad X1 Carbon Gen 8
(レビュー機)
Core i5-10210U
搭載機
Core i7-10510U
搭載機
Core i5-1135G7
搭載機
Core i7-1165G7
搭載機
CPU インテル Core i5-10210U インテル Core i5-10210U インテル Core i7-10510U インテル Core i5-1135G7 インテル Core i7-1165G7
メモリ 8GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GB/16GBメモリ 8GBメモリ 8GB/16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB SSD (NVMe) 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD インテル UHD インテル UHD インテル Iris Xe インテル Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
レビュー機
2694
Core i5-10210U搭載機
2678
Core i7-10510U搭載機
2853
Core i5-1135G7搭載機
3815
Core i7-1165G7搭載機
4224
 Essentials
レビュー機
7706
Core i5-10210U搭載機
7820
Core i7-10510U搭載機
8270
Core i5-1135G7搭載機
8969
Core i7-1165G7搭載機
9176
基準値
4100
 Productivity
レビュー機
6006
Core i5-10210U搭載機
6366
Core i7-10510U搭載機
6963
Core i5-1135G7搭載機
6131
Core i7-1165G7搭載機
6355
基準値
4500
 Digital Contents Creation
レビュー機
3109
Core i5-10210U搭載機
3075
Core i7-10510U搭載機
3158
Core i5-1135G7搭載機
4303
Core i7-1165G7搭載機
4624
基準値
3450
 Gaming
レビュー機
990
Core i5-10210U搭載機
913
Core i7-10510U搭載機
990
Core i5-1135G7搭載機
2460
Core i7-1165G7搭載機
3238

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは平均値相当で保有している性能をシッカリ発揮しています。

ふだん使いからオフィスソフトをメインに使うビジネスシーンまで十分快適に使える性能レベルです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 9時間 4分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
43分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間13分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
1時間 52分

バッテリーを多く消費する条件のなかで 9時間程度のバッテリーで駆動できればモバイルノートとして十分満足できます。画面の明るさや音量を適正レベルにするなど、使うシーンに合わせて調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、バッテリーは急速充電にも対応しているようです。バッテリーの残量がわずかなときでも40分程度で 50%充電できることは、持ち歩きの多いモバイルノートには大きなメリットになるはずです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Core i5-10210U搭載機

・Core i7-10510U搭載機

・Core i5-1135G7搭載機

・Core i7-1165G7搭載機

※当サイトで計測した処理時間の平均値

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
53秒9
Core i5-10210U搭載機
1分5秒6
Core i7-10510U搭載機
53秒5
Core i5-1135G7搭載機
58秒6
Core i7-1165G7搭載機
50秒2
Photoshop Lightroom
レビュー機
41秒8
Core i5-10210U搭載機
57秒5
Core i7-10510U搭載機
43秒6
Core i5-1135G7搭載機
36秒5
Core i7-1165G7搭載機
26秒5
Lightroom Classic
レビュー機
47秒0
Core i5-10210U搭載機
1分2秒9
Core i7-10510U搭載機
50秒0
Core i5-1135G7搭載機
39秒6
Core i7-1165G7搭載機
33秒7

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分1秒1
Core i5-10210U搭載機
3分45秒3
Core i7-10510U搭載機
3分29秒1
Core i5-1135G7搭載機
3分26秒1
Core i7-1165G7搭載機
3分8秒2

 

実際のソフトウェアを使った評価は意外に優秀です。

写真・動画編集などクリエイティブな作業も補助的であれば かなり快適に使えそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)を計測し、評価します。

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 34.8 db
 
CINEBENCH R20 38.3 db
(37~38db で推移)
動画エンコード 37.1 db
(36~37db で推移)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。高負荷時は「ヒューッ」という排熱のときのファン音が わずかに大きくなりますが耳ざわりに感じるほどではありません。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りから右側にかけて温度が上がり多少の温かさを感じます。

パームレスト上は高負荷状態になるとエアフロー効果で表面温度が下がるので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

ThinkPad X1 Carbon Gen 8 は Dolby Atmos Speaker System を搭載しています。

Dolby Atmos

サウンドユーティリティソフト「Dolby Acces」がプリインストールされていて、コンテンツにあわせたプリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト

以下は、実際にサウンドを聴いてみた印象です。

※プリセット:ミュージックで試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再現した高音質サウンド。
カジュアルに楽しめる。

■ヘッドホン
スピーカーと同じくらい高音質。周囲の音が遮断されるぶんサウンドに集中できる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 13.2秒 37.6秒 11.2秒
2回目 13.3秒 37.4秒 11.2秒
3回目 13.1秒 36.9秒 11.0秒
4回目 12.9秒 37.6秒 10.9秒
5回目 12.9秒 36.7秒 10.3秒
平均 13.1秒 37.2秒 10.9秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動については少し時間がかかりますが、再起動は頻繁に行う操作ではないので気になることはないと思います。

なお、インストールしているアプリや使い方などにより時間は多少変動するため参考値としてください。

 

同梱品

ThinkPad X1 Carbon Gen 8 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・ThinkPad X1 Carbon Gen 8 本体
・電源アダプター
・電源コード
・イーサネット拡張ケーブル
・ドキュメント類

なお、本体とドキュメント類は化粧箱に収納されています。(化粧箱は外箱のなかに入っています)

 

まとめ

以上、ThinkPad X1 Carbon Gen 8 (2020年モデル) のレビュー記事をお届けしました。

ThinkPad X1 Carbon は、ThinkPadシリーズのフラッグシップモデルらしく性能レベルの高さにくわえ高品質で使用感も抜群です。

14インチサイズながら非常に軽く持ち歩きがラクにできるアクティブ性も兼ね備えています。

今回レビューしたモデルは、第10世代インテル Core プロセッサー搭載モデルで記事執筆時点では一世代前となったモデルですが、ビジネス向けモバイルノートとしての完成度は高く、まだまだ現役でシッカリ使えます。

価格は税込17万円台から。

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

 

真正面

レノボ ThinkPad X1 Carbon Gen 8
税込 17万円台から
(クーポン適用価格)

※クーポンコードは公式サイトをご確認ください。

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