レノボ ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 レビュー:Core Ultra 搭載でパワフルな 14型コンバーチブルノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

正面斜め(背景付き)

レノボが販売する ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は、インテル Core Ultra U シリーズ・プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 14型コンバーチブルノートパソコンです。

インテル Core Ultra U シリーズ・プロセッサーの搭載によりシステム全体のパフォーマンスはパワフル!ベンチマークによる性能評価も優秀です。

■ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 の特徴

  • インテル Core Ultra U シリーズ・プロセッサーを搭載
  • パワフルなパフォーマンスと静音性を両立
  • ラップトップ、タブレット、テント、スタンドなどスタイル自在に使える
  • 高輝度・広色域 WUXGA 液晶ディスプレイ(2.8K OLED ディスプレイの選択も可能)
  • 指紋認証センターとプライバシーシャッター付き顔認証カメラを搭載(8MP 人感検知機能付カメラの選択も可能)
  • Windows スタジオ エフェクトやノイズキャンセリングなどオンライン会議アシスト機能を搭載
  • 長時間駆動できるバッテリー
  • Lenovo スリムペンを同梱

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

テントスタイル(背景付き)

レビューは 2024年8月28日時点の内容です。

 

スペック構成

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 のおもなスペックは以下のとおり。

※レビュー時点で販売されているモデルのスペック

本体カラー ストームグレー
OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
CPU ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
■インテル Core Ultra 5 vPro Enterprise プロセッサー 135U
■インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
■インテル Core Ultra 7 vPro Enterprise プロセッサー 165U
メモリ ■16GB
■32GB
■64GB
※LPDDR5X-7500MHz (オンボード)
ストレージ ■512GB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 Performance TLC OPAL対応
■1TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 Performance TLC OPAL対応
■2TB SSD M.2 2280 PCIe-NVMe Gen4 Performance TLC OPAL対応
ディスプレイ ■14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ対応(10点)、省電力、ブルーライト軽減、光沢なし
■14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ対応(10点)、省電力、ブルーライト軽減
■14.0型 WUXGA IPS液晶 (1920 x 1200) 、マルチタッチ対応(10点)、Privacy Guard、光沢なし
■14.0型 2.8K OLED (2880 x 1800)、マルチタッチ対応(10点)、ブルーライト軽減
グラフィックス インテル グラフィックス
ワイヤレス Wi-Fi 6E対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth v5.3
カメラ ■FHD 1080p RGB+IR カメラ
■8MP+IR カメラ MIPI 人感検知機能付き
※いずれもプライバシーシャッター付き
指紋センサー あり
バッテリ駆動時間 動画再生時 約13.2時間・アイドル時 約32時間
※JEITAバッテリ動作時間測定法Ver.3.0
本体サイズ(W×D×H) 約 312.8×217.65×15.49mm (突起部を除く)
本体質量 約 1.35kg~

 
ラインナップしているモデルの詳しいスペックや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

アイキャッチ

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

外観チェック

スタイリッシュなデザイン

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は、洗練されたスタイリッシュなデザインです。

正面左振り

背面左振り

本体のカラーは「ストームグレー」。ThinkPad シリーズの定番ともいえるマットなブラックとは一線を画すカラーで、スタイリッシュなデザインにマッチします。

天面真上

天面斜め

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

 
手触り感は「サラサラ」して質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

天面ロゴ

筐体の素材は「アルミニウム」。リサイクルアルミニウム含有素材を採用していますが、高級感あるイメージをそのままにデザインされています。

 
本体はスリム。持ち歩く際に収納するバッグへの出し入れもスムーズにできます。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(手持ち)
本体はスリム

 
底面カバーは「ユニボディ」の構造。見ためはシンプルですが、ユニボディの構造は剛性にもすぐれています。

底面真上

底面斜め

ゴム足は前面側左右に2カ所と背面側左右にまたがる位置に実装されています。本体の安定感は良好です。

 

天面は片手で開けられる

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は、前モデルから採用された「コミュニケーション・バー」が実装されています。

カメラユニット
コミュニケーション・バー

より洗練されたスタイリッシュなデザインにイメージチェンジしているところも好印象です。

また、コミュニケーション・バーは天面を開くとき指がかかりやすく、さらに天面を片手で開くことができる利便性も備えています。

天面は片手で開けられる
片手でスムーズに開くことができる

天面の開きやすさは、使いやすさにもつながります。片手がふさがっているときなどにぜひ試してみてください。

 

スタイル自在に使える

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 はコンバーチブルタイプの 2in1ノートで、天面を回転させることでスタイル自在に使えます。

ラップトップ
ラップトップ

スタンド
スタンド

テント
テント

タブレット
タブレット

フラット
フラット(画面共有に便利)

天面は回転しやすくスムーズにスタイルを変更することができます。

 

必要十分なインターフェースを実装

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①USB 3.2 Gen 1(Powered USB)

②Thunderbolt 4×2

インターフェース(右側面)

右側面

③電源ボタン

④マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

⑤USB 3.2 Gen 1

⑥HDMI

⑦セキュリティキーホール

 
以下、インターフェースについての補足です。

Thunderbolt 4 で可能な映像出力やPD充電器の検証結果は以下のとおりです。

■Thunderbolt 4 の検証結果(2ポート共通)

映像出力 〇 (4K出力可能)
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 

顔認証カメラと指紋センサー搭載

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は、顔認証カメラと指紋センサーを標準搭載しています。

顔認証
顔認証でサインイン

指紋認証
指紋認証でサインイン

顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。

なお、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(切替スイッチはカメラの上)。

ちなみに、シャッターでカメラを遮断しているときは顔認証でサインインできませんが、指紋認証でサインインできます。顔認証と指紋センサーが搭載されていれば、シーンに合わせた使いかたができるメリットがあります。

また、カメラは Windows スタジオ エフェクトを使用することができます。

カメラ機能
Windows スタジオ エフェクト

Windows スタジオ エフェクト は、背景の明るさを調整できる機能や背景ぼかし/画像埋め込み機能のほか自動フレーミング機能など、オンライン会議をアシストしてくれる便利な機能です。

 

スピーカーはキーボード内に搭載

スピーカーはキーボード内に搭載されています。

スピーカー
スピーカーは赤丸のあたりに搭載

スピーカーから出力されるサウンドは低音域から高音域まで広い音域をカバーしていて高音質です。

 

コンパクト&スリム&超軽量!

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体の大きさは A4 より一回り大きいくらいのサイズ。14インチサイズながらコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 約18.5mm(最厚部)。最厚部でも CDケース 2枚より薄くてとてもスリムです。

本体や電源アダプターなど重量の実測値は以下のとおり。

重量の実測

・本体:1,420g
・電源アダプター:197g
・電源コード:59g

本体の重量感は、1kgくらいのモバイルノートにくらべれば少し重さを感じますが、持ち歩きは十分可能です。

本体の重量感
持ち歩きも十分可能な重量感

電源アダプターの最大出力は 45W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

なお、電源アダプターはカスタマイズで 65W 出力への変更が可能。充電時間を短縮できるメリットがあります。

 

ディスプレイのチェック

高輝度&広色域ディスプレイ

レビュー機のディスプレイは Lenovo製パネル[型番:MNE007JA1-2]が採用されています。

ディスプレイに描画される映像は高精細で自然な色合いです。描画イメージは以下のとおり。

映像(気球)
画像の表示例(その1)

映像(紅葉)
画像の表示例(その2)

テキスト
テキストの表示例

テキスト(拡大)
テキスト表示を拡大

トーンカーブは RGBともに理想的な 45度の直線で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「358 nit(実測値)」と高輝度です。実際に見ても とても明るく、屋外のように周囲が明るい環境で使っても画面が見えにくくなることはないでしょう。

色域の計測結果は以下のとおり。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 98.9% 101.0%
Adobe RGB 74.8% 74.9%
DCI-P3 74.3% 74.5%

広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集などシビアな色再現が必要な作業にもしっかり対応できます。

 

狭額縁ベゼルで画面周りスッキリ

ベゼルは狭額縁です。

ベゼルは狭額縁

画面周りは全体的にスッキリとしています。

 

映り込みは気にならない

レビュー機のディスプレイは非光沢液晶です。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

タッチ対応でありながら非光沢は珍しく、上記写真のとおり映り込みは低減されています。非光沢ディスプレイは映り込みが気になることなく、眼への負担を軽減できるメリットもあります。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広いです。斜めから見てもはっきりとした映像を確認できます。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト

左[Ctrl]と[Fn]キーが一般的な配列に改善されている点は大きなポイント。

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。フルサイズキーボードと同等のキーピッチです。

キーピッチイメージ

キートップの表面は中央部分が少しへこんでいます。ツルツルした感触で指先のタッチ感も良好です。

キートップ

キーストロークは少し浅め(おそらく 1.3mm くらい)。深めのストロークが好みのユーザーには違和感があるかもしれませんが、キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚は良好です。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か。

シッカリとした打鍵感を得ることができ、キーストロークは浅いながらタイピングしやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは切り替え可能です。

[Fn]+[Space]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→オフ

 

質感のよいパームレスト

パームレストはサラサラとした感触で上質感があります。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいので、快適にキーボードを操作できます。

 

なめらかなスベリで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはツルツルした感触でスベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

大きめサイズで、扱いやすさも良好です。

 

アクティブペンのチェック

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 には、Lenovo スリムペンが付属しています。

アクティブペン

ペンは筆圧検知(最大4096段階)や傾き検知に対応しており書き心地は良好です。ペン先の動きはなめらかで気軽にメモをとったりイラストやデッサンなど幅広く活用できます。

ペンの使用イメージ

なお、Lenovo スリムペンは充電式です。

ペンの充電

充電用のポートは USB Type-C で電源アダプターや PD充電器から充電できます。

ペンの充電用ポート
ペン上部のカバーを開くとポートが出てくる

ペンに充電状態を識別するLEDは実装されていませんが、ペンの充電状態は「Lenovo Pen Settings」アプリで確認できます。

Lenovo Pen Settings

ちなみに、ペンは、キーボード右側にマグネット式でくっつけられます。

ペンはくっつく

マグネットの強度は意外に強く、ペンを近づけると「ガチャン」という感じでくっつきます。(ペン先の向きは手前側/向こう側どちらでもOK)

また、天面側にもくっつけることができ、そのまま天面を閉じるとペンはキーボード側に移動します(キーボード側の磁力が強いため)。

ペンは天面側にもくっつく

ペンはキーボード側に移動する

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
CPU インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
メモリ 16GB LPDDR5X-7500MHz (オンボード)
ストレージ 256GB SSD(PCIe Gen4 NVMe 対応)
グラフィックス インテル グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

ベンチマークの実行にあたっては Windows の電源とバッテリーの[電源モード]を「バランス」と「最適なパフォーマンス」2つのモードそれぞれで実施しています。

※電源オプションの電源プランは「バランス」のみ存在(デフォルト設定)

電源モード
電源モードの設定

なお、本機は、Windows の[電源モード]の設定によって、ファン速度やパフォーマンスを調整できるように制御されています。

電源管理
Lenovo Commercial Vantage のグローバル電源管理

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U

・インテル Core i7-1360P プロセッサー

・インテル Core i5-1340P プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core Ultra 7 155H
12346 pts
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Core i7-1360P
10095 pts
Core Ultra 5 125H
9685 pts
Core Ultra 7 155U
9030 pts
Core Ultra 5 125U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
9019 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Core i5-1340P
8551 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Core i7-1355U
7342 pts
Core i5-1335U
6875 pts
Core Ultra 5 125U(レビュー機/バランス)
6740 pts
CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1355U
1750 pts
Core i7-1360P
1732 pts
Core Ultra 7 155H
1687 pts
Core Ultra 5 125H
1649 pts
Core Ultra 5 125U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1586 pts
Core Ultra 5 125U(レビュー機/バランス)
1583 pts
Core Ultra 7 155U
1575 pts
Core i5-1335U
1546 pts
Core i5-1340P
1534 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core Ultra 7 155H
25686
Core Ultra 5 125H
21596
Core i7-1360P
20651
Ryzen 7 5825U
20320
Core Ultra 7 155U
19812
Ryzen 7 7730U
18677
Core Ultra 5 125U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
18635
Core i5-1340P
16650
Core i7-1355U
16487
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 7530U
15930
Core Ultra 5 125U(レビュー機/バランス)
15444
Core i5-1335U
14508

 
レビュー機のベンチマークスコアは優秀です。

最適なパフォーマンスモードにすることで上位の Core Ultra 7 155U に迫るくらいのスコアが出ています。省電力タイプの U シリーズながら意外にパワフルで高負荷な処理でも快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Arc グラフィックス(Ultra 7 155H搭載機)

・インテル Arc グラフィックス(Ultra 5 125H搭載機)

・インテルグラフィックス(Ultra 7 155U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1360P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1340P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
3455
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
3273
インテルグラフィックス(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2152
インテルグラフィックス(レビュー機/バランス)
2112
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
2111
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
1911
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1691
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
1545
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1342
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1312
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1255
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
インテル Arc(Core Ultra 7 155H)
5602
インテル Arc(Core Ultra 5 125H)
5048
インテル Iris Xe(Core i7-1360P)
4225
インテルグラフィックス(Core Ultra 7 155U)
4072
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
3848
インテルグラフィックス(レビュー機/最適なパフォーマンス)
3757
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
3572
インテル Iris Xe(Core i5-1340P)
3451
インテルグラフィックス(レビュー機/バランス)
3375
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3340
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3103
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
2930

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 
グラフィックス性能も優秀です。

写真・動画編集などクリエイティブ作業にも十分活用できる性能レベルです。また、複数のアプリを使いながらオンライン会議では、映像がカクつくことなく快適なパフォーマンスが期待できるでしょう。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは PCIe Gen4 NVMe 対応の SSD(容量 256GB)を搭載しています。

CrystalDikInfo
ストレージ情報

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
レビュー機のデータ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」モードでの計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP Envy x360 14-fc (インテル)

・XPS 14 (9440)

・HP EliteBook 635 Aero G11

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定でのスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック ThinkPad X1 2-in-1
(レビュー機)
Envy x360 14     XPS 14         EliteBook 635 Aero
CPU インテル Core Ultra 5 125U インテル Core Ultra 7 155U インテル Core Ultra 7 155H AMD Ryzen 7 8840U
メモリ 16GBメモリ 32GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 1TB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス Intel Graphics Intel Graphics Intel Arc AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
10037
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
10210
Envy x360 14
9550
XPS 14
10538
EliteBook 635 Aero
10075
目標値
4100
Productivity
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
7766
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
7883
Envy x360 14
7949
XPS 14
10236
EliteBook 635 Aero
10321
目標値
4500
Digital Contents Creation
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
6091
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
6461
Envy x360 14
6304
XPS 14
9140
EliteBook 635 Aero
8307
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

上位スペックを搭載した Envy x360 14 と同等レベルのスコアです。ビジネスシーンからクリエイティブ作業まで十分快適なパフォーマンスで活用できるでしょう。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源モードを「バランス」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 11時間 47分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
1時間 21分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
2時間 15分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
3時間 9分

 
バッテリーを多く消費する条件のなかで 12時間ちかく使うことができれば十分です。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたをすれば、バッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、充電については多少時間がかかるようです。長時間駆動できるバッテリーですが、急な外出など いざというときのためにも充電できるときはしっかり充電しておく使いかたがよさそうです。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機種の処理時間と比較します。

・HP Envy x360 14-fc (インテル)

・XPS 14 (9440)

・HP EliteBook 635 Aero G11

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Lightroom
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
24秒6
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
21秒9
Envy x360 14 (Intel)
19秒9
XPS 14 (9440)
13秒4
EliteBook 635 Aero
18秒5
Lightroom Classic
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
28秒2
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
26秒5
Envy x360 14 (Intel)
25秒2
XPS 14 (9440)
17秒5
EliteBook 635 Aero
23秒0

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
ThinkPad X1 2-in-1(バランス)
1分59秒1
ThinkPad X1 2-in-1(最適なパフォーマンス)
1分32秒3
Envy x360 14 (Intel)
1分49秒7
XPS 14 (9440)
1分5秒2
EliteBook 635 Aero
1分16秒5

 
実際のソフトウェアを使ったクリエイティブ性能評価も優秀です。

ビジネスシーンにおいても写真・動画編集などコンテンツ作成の補助的な作業(たとえば外出先でのかんたんな編集作業など)に十分な処理性能で活用することができます。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.5db 34.6db
(34db台)
36.3db
(35~36db)
最適なパフォーマンス 33.8db 38.8db
(38db台)
37.5db
(37db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は静かです。(パフォーマンスモードのときは「サーッ」という音がかすかに聞こえる程度)

高負荷な状態では「サーッ」という排気音が少し大きくなりますが、うるさくありません。感覚的には「排気音が少し大きくなったかな?」くらいのレベルです。

なお、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間は、バランスモードで 2~3分くらい、最適なパフォーマンスモードでは 3~4分くらいです。

※駆動音は使用環境やソフトウェアなどの動作状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
表面温度はキーボード奥 中央寄りの表面温度が高くなります。少し温かさを感じますがタイピングに影響はありません。

また、パームレストの表面温度は室温にくらべ少し高いですが、負荷状況にかかわらず温度変化が少ないので不快に感じることはないと思います。

 

サウンド チェック

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 にはサウンドユーティリティソフト「Dolby Access」がインストールされています。

Dolby Access に組み込まれている「ドルビー アトモス」は、コンテンツに合わせたプリセットが用意されているほかカスタム機能を使ってお好みのサウンドにチューニングすることができます。

Dolby Access
ドルビー アトモス

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「ミュージック」で試聴

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバー。高音質。

・音声もはっきり明瞭に聴き取れる。

・音量最大でも音割れしない。(ただし、コンテンツによる)

■ヘッドホン

・スピーカーと同様に高音質。

また、Dolby Access には「ドルビー ボイス」も組み込まれています。

Dolby Access
ドルビー ボイス

ドルビー ボイスでは、スピーカー/内蔵マイクのノイズを除去できる機能が搭載されており、オンライン会議のスムーズな進行に役立ちます。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果は以下のとおり(各5回ずつ計測)。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 26.6秒 40.6秒 8.0秒
2回目 26.1秒 39.1秒 8.1秒
3回目 26.5秒 38.5秒 8.1秒
4回目 26.4秒 40.6秒 8.3秒
5回目 26.2秒 39.1秒 7.7秒
平均 26.4秒 39.6秒 8.0秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows Update など状態により変動するため参考値としてください。

 

同梱品

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 の本体ほか同梱品一式は以下のとおり。

同梱品一式

同梱品リスト
・ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 本体
・電源アダプター
・電源コード
・Lenovo スリムペン
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 のレビュー記事をお届けしました。

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9 は、快適に使えるコンバーチブルノートです。

パワフルなパフォーマンスにくわえ天面を回転しやくペンが書きやすいなど実用性にすぐれているところも好印象。ビジネスのさまざまなシーンで生産性向上をサポートしてくれるデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • パワフルな処理性能
  • 天面を回転しやくスタイル変更がラクにできる
  • 高輝度・広色域ディスプレイ
  • ペンが書きやすい
  • 長時間駆動できるバッテリー

気をつけておきたい点

  • 強度なセキュリティなどビジネスに特化した機能を搭載しているぶん価格は高め

 
ラインナップしているモデルや価格など最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

アイキャッチ

ThinkPad X1 2-in-1 Gen 9

関連リンク

 
そのほかの取り扱い公式ショップは以下のリンクからご確認ください。

 

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