レノボ『ThinkPad E560』の実機レビュー 後編です。
『ThinkPad E560』は、コストパフォーマンスに優れた機種として知られている 15.6型スタンダードノートPC。
後編では、ベンチマーク、起動・シャットダウン時間などのレビューを行います。
(前編) 外観について スペックについて ディスプレイ キーボード&タッチパッド (後編) ベンチマーク 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
次に 3Dベンチマークソフト「3DMark」を使っての測定です。
3DMark による測定は 4つのゲーム「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」からピックアップされたシーンを使って行われます。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定中の画面の描画状況としては、ICE STORM と CLOUD GATE は、なめらか描画です。
SKY DIVER では 少しだけカクカク感が出てきました。(パッと見は問題ないレベルです)
FIRE STRIKEではスコアの示す通りです。
3Dゲームも、SKY DIVER レベルまでなら快適に楽しむことができそうです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
『ThinkPad E560』には、Seagate(シーゲイト)製の SSHD (500GB HDD 5400rpm + 8GB NAND型キャッシュ) が搭載されています。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージのデータ転送速度は次のようになります。
ストレージのデータ転送速度
数字的には、フツウの HDD と同じようなスコアですが、Windows の起動やシャットダウン、アプリの起動など、体感的には快適性を感じます。
バッテリー
バッテリーの性能を測定してみます。
測定には、フリーソフト「BatteryInfoView」を使用し、次の条件で、周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
なお、バッテリーは標準搭載の「6セル リチウムイオンバッテリー (48Wh)」になります。
バッテリーの残量は、なだらかに減少し、大よその数字で、1時間当たり19%くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 5時間14分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
起動・シャットダウン
Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :22.6秒
・シャットダウン:15.6秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しました。
起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『ThinkPad E560』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、レノボ オリジナルのソフトウェア、CyberLink の DVD関連ソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」など、数多くのソフトウェアがインストールされています。
また、レビュー機にはインテル RealSense 3D カメラが搭載されているので、トレーニング用アプリ「RealSense Training」もインストールされています。「トレーニング用」といっても、インテル RealSense 3D カメラでどんなことができるか、簡単な体験ができるアプリです。
ただ、2016年5月26日現在、レノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」では、『ThinkPad E560』へのインテル RealSense 3D カメラのカスタマイズはできないようです。
付属品
『ThinkPad E560』の本体ほか同梱品一式です。
ドキュメント類としては、「セットアップについての手引き」「サポートのしおり」「PCリサイクルマークシール申し込み案内」が添付されています。
ドキュメント一式
セットアップについての手引き
サポートのしおり
まとめ
レノボ『ThinkPad E560』はコストパフォーマンスに優れた機種として知られている 15.6型スタンダードノートPCです。
今回のレビュー機は、第6世代インテル Core i5、8GBメモリ、ハイブリッドHDD(SSHD) を搭載したスペック構成のモデルでしたが、使い勝手の良さや意外と快適なパフォーマンスを実感することができました。
マットなブラックのデザインの好みや、モバイルには少しキビシイ重さはあるものの、レノボ直販サイトのクーポンを利用すれば かなり安価になることやパフォーマンスの快適性を鑑みると、コストパフォーマンスがとても優れたモデルといえます。
また、レノボ直販サイトにラインナップしている『ThinkPad E560』はスペック構成内容により いくつかのパッケージありカスタマイズも可能です。
パッケージのスペック詳細や、最新のクーポン情報については、レノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」でチェックしてみてください。
レノボ直販「レノボ・ショッピング」公式サイト ⇒ 『ThinkPad E560』 製品詳細 |
※最新クーポンはレノボショッピングのトップページでチェックしてください。
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