レノボの ThinkBook シリーズはスタイリッシュ・デザインのビジネス向けノートPC です。
ThinkBook シリーズにはディスプレイ・サイズにより「ThinkBook 13(13.3型)」「ThinkBook 15(14型)」「ThinkBook 15(15.6型)」がラインナップ。
今回レビューする ThinkBook 15 は 15.6型の大画面にくわえ第10世代インテル Core プロセッサーを搭載し高性能で高品質、指紋認証や ThinkShutter などのセキュリティ機能も備えています。
価格は税込 5万円台から。
- 第10世代インテル Core プロセッサーを搭載
- スリムでスタイリッシュなデザイン
- ナローベゼルデザインの液晶を採用
- 電源オンと同時に指紋認証完了できる かんたんサインイン
- ThinkShutter でカメラを物理的にふさぐことができる
レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2020年3月13日時点のものです。
<関連記事>
⇒ ThinkBook 13s 実機レビュー[13.3型]
⇒ ThinkBook 14 実機レビュー[14型]
スペック構成
ThinkBook 15 のおもなスペックです。
OS | ■Windows 10 Home 64bit ■Windows 10 Pro 64bit |
CPU | ■インテル Core i3-10110U プロセッサー ■インテル Core i3-1005G1 プロセッサー ■インテル Core i5-10210U プロセッサー ■インテル Core i5-1035G1 プロセッサー ■インテル Core i5-1035G4 プロセッサー ■インテル Core i7-1065G7 プロセッサー |
メモリ | ■4GB■8GB |
ストレージ | ■SSD(128GB/256GB/512GB/1TB) ■HDD(500GB/1TB/2TB) ■SSD+HDD |
ディスプレイ | 15.6型 フルHD液晶、光沢なし |
グラフィックス | ■インテル Iris Plus グラフィックス(Core i5-1035G4、Core i7-1065G7) ■インテル UHD グラフィックス (上記以外のCPU) |
LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
ワイヤレス | 802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth |
カメラ、マイク | HD 720p カメラ(ThinkShutter付き)、デジタルマイクロホン |
バッテリー駆動時間(JEITA測定法2.0) | 最大 11.3時間 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 326×229.8×17.9 mm |
重量 | 約 1.84 kg~ |
ThinkBook 15 は CPU・メモリ・ストレージなどスペックに応じて複数のモデルがラインナップしています。
今回はメーカーからお借りした Core i5 搭載モデルを試用してレビューを行います。
■レビュー機の基本スペック
Core i5-10210U/8GBメモリ/256GB SSD(NVMe)
各モデルのスペック構成や価格、クーポンなどの最新情報はレノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」をご確認ください。
レノボ ThinkBook 15
税込5万円台後半から
※クーポン適用価格
関連リンク
外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
ThinkBook 15 は 15.6インチサイズながらスリムなデザインでスタイリッシュです。
本体のカラーはミネラルグレー。
ThinkBook シリーズ共通のカラーでビジネスノートとして派手派手しさのない落ち着いた風合いとスタイリッシュ感を兼ね備えています。
天面は「Lenovo」と「ThinkBook」のロゴがアクセント
15.6インチサイズながらスリムなデザイン
素材はおそらく樹脂製(プラスチック製)。チープ感はなく頑丈で堅牢性に優れている印象です。指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
底面の色味はグレーに近いカラー
剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリ
ゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
吸気口と排気口のあいだにあるゴム足は、排気口から出される温かい空気が再び吸気口に入り込むのを遮断する役割も兼ねています。本体内部の効果的な冷却が期待できます。
ビジネスノートとして必要十分なインターフェース
ThinkBook 15 は、LANポート、USBポート、HDMI など、ビジネスノートとして必要十分なインターフェースを実装しています。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①LANポート(部分開閉式)
②HDMI
③USB 3.1 Gen1(Type-A/Powered USB)
④USB 3.1 Gen1(Type-C)
⑤USB 3.1 Gen2(Type-C/Video-out対応)
⑥マイクロフォン/
ヘッドフォン・コンボ・ジャック
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑦USB 2.0(Type-A/カバー付き)
⑧メディアカードリーダー
⑨USB 3.1 Gen1(Type-A)
⑩電源コネクタ
USB 2.0 を使うときはカバーを開いてアクセスします。
実装場所が奥にあるのはなぜ?
(写真は ThinkBook 14 ですが構造は同じです)
メディアカードリーダーは抜き挿し方式です。
SDカードをシッカリと挿し込んだ状態
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
インターフェースは ThinkBook 14 とものが実装されています。
電源オンと同時に指紋認証完了
電源ボタンはキーボード面の右奥に実装されています。
電源ボタンは LED内蔵
電源ボタンには指紋センサーが搭載されています。指紋認証情報を登録しておけば指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。
指紋センサーは電源オンと同時に指紋認証を完了できる ThinkBook シリーズのモデルに共通して実装されている優秀なセンサーです。
電源オンと指紋認証の操作を一度で済ますことができるメリットがあります。
ThinkShutter でカメラを物理的にふさぐことができる
ThinkBook 15 は ThinkShutter でカメラを物理的にふさぐことができます。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラをふさいでいる
シャッターはスライド式(手動)で、ビデオミーティングなどで見られたくない光景はシャッターでカメラをふさぐことができます。
こちらも ThinkBook シリーズのモデルに共通して実装されているセキュリティ機能です。
スリムボディだけどモバイル用途には不向き
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
以下は「ThinkBook 14(14型)」と「ThinkBook 13s(13.3型)」のサイズ感を比較した写真です。
左が ThinkBook 14、右が ThinkBook 13s
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ThinkBook 15 の高さは最厚部でも CDケース 2枚程度の厚さでスリムです。(実測で 20~23 mm)
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
本体の重量:1,849g、電源アダプター:198g、電源コード:107g
本体は それなりに重量感もあるのでモバイル用途には不向きですがオフィス内での移動なら問題なくラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 65W。コードを巻き付けることができてコンパクトに収納可能。手のひらに収まるサイズです。
なお、付属していた電源アダプターは USB Type-C ポートから給電するタイプです。(USB 3.1 Gen2 につなげば充電できます)
本体には専用の電源コネクタも実装されているのに、このタイプの電源アダプターが標準で付属している理由は不明ですが・・・。
ディスプレイのチェック
高精細で色鮮やかに描画できる液晶ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは高輝度で高精細、描画される映像も色鮮やかでキレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
i1Display Pro で計測したトーンカーブは、赤が少し強く出ていますが RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちで色調のバランスはまずまずです。
Adobe RGBカバー率 | 46.7% |
Adobe RGB比 | 46.7% |
sRGBカバー率 | 62.1% |
sRGB比 | 63.0% |
色域の計測結果は少し低めですが ふだん使いや一般的なビジネスで描画する映像では問題なく普通に使えます。
左右のベゼルは狭額縁です。その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。
映り込みはほとんど感じない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
レビュー機のディスプレイは非光沢液晶なので映り込みはかなり低減されています。映り込みを感じることはほとんどないといって良いでしょう。
広い視野角
視野角を確認します。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
ディスプレイは 180度フラットになるまで開くことができます。
打ち合わせなどでディスプレイをフラットすれば画面共有に便利です。
キーボード&タッチパッドのチェック
心地よいタイプ感のキーボード
ThinkBook 15 のキーボードのレイアウトです。
キーボードのレイアウトはほぼ標準的ですが、気になるのが[Enter]キー周辺の一部キーが隣接している点。とくに[¥]キーは横幅が小さく打ちにくさを感じるかもしれません。(使用頻度は低いとは思いますが)
[¥]キーは横幅が小さい
キーピッチ(キーの中心から隣りのキーの中心までの距離)は実測で 19mm。
キーストロークは深めではありませんがシッカリとした打鍵感でタイプ感も心地良いです。
タイプ音は「タッタッ」という比較的静かな音です
キートップの表面はほぼフラット。サラサラとした感触でフィット感も良好です。
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[Fn]+[Space]:点灯(暗)→点灯(明)→消灯
へライン仕上げのパームレストはツルツルとした感触で質感も良好です。
パームレスの素材は樹脂製(プラスチック製)
指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドの手触り感は良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
タッチパッドサイズ感
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、ThinkBook 15 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
比較に使用したベンチマークは以下のとおりです。
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20 |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark ※レビュー機のみ掲載 |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) ※レビュー機のみ掲載 |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。
評価にあたっては、当サイトで計測したインテル Core i7-1065G7 プロセッサー搭載機や インテル Core i3-10110U プロセッサー搭載機のスコア(ともに平均値)と比較します。
今回レビューしている ThinkBook 15 には 比較対象のプロセッサーを搭載したモデルがラインナップしています。比較検討の参考にしてください。
■CINEBENCH R20
CPU(Multi Core) | |
---|---|
Core i7-1065G7(平均値) |
1689 cb
|
Core i5-10210U(ThinkBook 15) |
1613 cb
|
Core i5-10210U(平均値) |
1382 cb
|
Core i3-10110U(平均値) |
895 cb
|
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)
CPU Mark | |
---|---|
Core i7-1065G7(平均値) |
11607
|
Core i5-10210U(ThinkBook 15) |
8598.9
|
Core i5-10210U(平均値) |
8412.4
|
Core i3-10110U(平均値) |
5533
|
参考までに筆者が CPU を選択する際の判断基準を掲載します。
Core i3 | Core i5 | Core i7 | |
---|---|---|---|
ネット検索/メール | ◎ | ◎ | ◎ |
文書作成 | ◎ | ◎ | ◎ |
表計算 | ◎ (複雑な表計算は〇) |
◎ | ◎ |
動画鑑賞 | 〇 | ◎ | ◎ |
写真・動画編集 | △ | 〇 | ◎ |
プログラミング | △ | 〇 | ◎ |
△:それなりに可能(快適度は低い)
〇:そこそこ快適にできる
◎:とても快適にできる
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、当サイトで計測した インテル Iris Plus グラフィックス の平均値と比較します。
今回レビューしている ThinkBook 15 には インテル Iris Plus グラフィックスを搭載したモデルもラインナップしています。
インテル Iris Plus グラフィックスの性能レベルを把握するための参考にしてください。
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Plus(平均値) |
2732.5
|
インテル UHD(ThinkBook 15) |
965
|
インテル UHD(平均値) |
980
|
ドラゴンクエストX[軽量級]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル Iris Plus(平均値) |
8453
|
インテル UHD(ThinkBook 15) |
3661(普通)
|
インテル UHD(平均値) |
3602
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル Iris Plus(平均値) |
3314
|
インテル UHD(ThinkBook 15) |
1229(設定変更が必要/7fps)
|
インテル UHD(平均値) |
1332
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV[スコア(評価)] | |
---|---|
インテル Iris Plus(平均値) |
2309
|
インテル UHD(ThinkBook 15) |
1071(動作困難)
|
インテル UHD(平均値) |
1072
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
インテル Iris Plus グラフィックスは インテル UHD グラフィックスにくらべ性能レベルはかなり高いです。ベンチマークでは 2倍から3倍くらいのスコアが出ています。
素早い動きの映像で体感的な違いが出てきますが、インテル UHD グラフィックスは一般的な映像描画やビジネスシーンでは十分快適に使える性能レベルです。
ストレージ性能
レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD が搭載されています。
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)
NVMe対応の SSD は SATA対応の SSD にくらべデータアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握しやすくするため当サイトでレビューした ThinkBook 14 (Core i3-10110U 搭載モデル)のスコアと比較・評価します。
性能評価する機種の基本スペックは以下のとおり。
スペック | ThinkBook 15 (レビュー機) |
ThinkBook 14 (比較対象機) |
---|---|---|
CPU | インテル Core i5-10210U | インテル Core i3-10110U |
メモリ | 8GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス | インテル UHD グラフィックス |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
ThinkBook 15(レビュー機) |
2585
|
ThinkBook 14(Core i3) |
2296
|
Essentials | |
ThinkBook 15(レビュー機) |
8027
|
ThinkBook 14(Core i3) |
7115
|
Productivity |
ThinkBook 15(レビュー機) |
5979
|
ThinkBook 14(Core i3) |
6007
|
Digital Contents Creation |
ThinkBook 15(レビュー機) |
3137
|
ThinkBook 14(Core i3) |
2460
|
Gaming |
ThinkBook 15(レビュー機) |
803
|
ThinkBook 14(Core i3) |
715
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
スコアに大きな違いはなくベンチマークによる評価は同等です。別な言い方をすれば Core i3 も意外と快適に使えるということになります。
ただ、高度な処理になるほどパフォーマンスの違いは明確になってくる可能性はあります。高負荷な作業で使う機会が多いなら Core i5 以上の構成をおすすめします。
バッテリー
レビュー機 ThinkBook 15 のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
なお、充電については付属のソフト「Lenovo VANTAGE」の設定により「通常充電」と「急速充電」の使い分けが可能です。レビューでは急速充電設定時の充電時間を計測しました。
付属のソフト「Lenovo VANTAGE」で急速充電設定ができる
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 7時間 8分 |
---|
50%までの充電時間 | 38分 |
---|---|
80%までの充電時間 | 58分 |
充電完了までの時間 | 1時間 44分 |
バッテリー駆動時間/充電時間ともにビジネスシーンでも十分満足できる性能です。
実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は静かです。
高負荷時は排熱のため「ウーッ」というモータの音と「サーッ」という気流音がわずかに大きくなりますが気になることはありません。
表面温度のチェック
本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥のヒンジ近く(排気口周辺)が少し温かくなります。
キーボード上は奥に行くほど温かくなりますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。
以下は平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:24℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
ThinkBook 15 にはサウンドユーティリティソフト「Dolby Audio Premium」が搭載されています。
「Dolby Audio Premium」は映画/音楽/ゲームなどのコンテンツに合わせたサウンドに調整することができます。
音声会話に最適化したプロファイルも設定されているのでビデオ会議などにも活用できます。
実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
中音域から高音域にかけて再現されており音の広がりもある。
ThinkBook 13s や ThinkBook 14 のような若干こもった感じもなく音も明瞭。
カジュアルに音楽を楽しんだり音声会話などでは十分な音質。
■ヘッドホン
低音域から高音域まで広い音域を再現できて、音質自体もクリアに高音質になる。
高音質なサウンドを楽しむならヘッドホンがおすすめ。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 9.8秒 | 29.9秒 | 8.8秒 |
2回目 | 9.4秒 | 30.4秒 | 6.6秒 |
3回目 | 8.9秒 | 27.2秒 | 8.9秒 |
4回目 | 8.7秒 | 27.2秒 | 6.7秒 |
5回目 | 8.5秒 | 29.9秒 | 6.6秒 |
平均 | 9.1秒 | 28.9秒 | 7.5秒 |
体感的にも早いです。待ちのストレスはありません。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより時間は変動するので参考値としてください。
付属品
ThinkBook 15 の本体ほか付属品一式です。
電源アダプター、電源コード、ドキュメント類が付属しています。
なお、付属しているドキュメント類は以下のとおりです。
・セットアップガイド
・安全上の注意と保証についての手引き
・サポートのしおり
まとめ
以上、ThinkBook 15 のレビュー記事をお届けしました。
ThinkBook 15 はスタイリッシュなデザインにビジネスシーンで快適に使える性能とセキュリティ機能を搭載した 15.6インチサイズの大画面ノートPCです。
動作も軽快でパフォーマンスも快適、ベンチマークでの性能評価も優秀です。
モバイル用途には不向きですがオフィス内の移動なら問題なくラクにできるのでオフィス作業では高い機動力を発揮してくれます。
価格は税込5万円台~とリーズナブル。
スタイリッシュデザインで高性能・高品質。実用性と機動力のあるビジネスノートPC といえます。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
- ビジネスノートとして快適に使えるパフォーマンス
- 電源オンと同時に認証できる指紋センサーは便利
- ThinkShutter で見られたくないシーンを遮断できる
- 指紋や皮脂汚れが目立ちにくい
- 画面が大きく文字が見やすい
- 心地よいタイプ感のキーボード
- 価格以上に高性能で高品質
チョット残念なところ
- 電源アダプターは電源コネクタ専用のほうが良かったかも(電源コネクタの用途がない)
ラインナップしているモデルや価格、割引クーポンはレノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」をご確認ください。
レノボ ThinkBook 15
税込5万円台後半から
※クーポン適用価格
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