マイクロソフト『Surface Laptop 2』レビュー ブラックカラーの存在感がバツグン!快適に使える 13インチモバイルノート(後編)

 

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マイクロソフト『Surface Laptop 2』の実機レビュー 後編です。

後編は、『Surface Laptop 2』の各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・再起動時間計測などの性能レビューを行います。

なお、レビューでは「Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD」モデルを使用しています。

スペック構成については「スペック構成」の章をご覧ください。

Surface Laptop 2 背面側(その3)

【 目 次 】
(前編)
スペック構成
外観チェック
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動時間計測
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年11月30日時点のものです。

 

ベンチマーク

『Surface Laptop 2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージ、バッテリーの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア(クリックで拡大表示できます)

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3288.3」のパーセンタイルは「70th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 70% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 30%(100% - 70%)に位置するスコアということです。

ゲーミングPC やクリエイティブな作業に使うPC などハイレベルなパソコンも混在するなかでもトータル性能はミドルレンジクラスの上位スコアです。モバイルノートとして十分快適に使える性能レベルです。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『Surface Laptop 2』の CPU には第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサーが搭載されています。

参考までに、以前レビューした別機種に搭載されていた「第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサー」「第8世代インテル Core i3-8130U プロセッサー」のスコアと比較します。

Core i5-8250U Core i7-8550U Core i3-8130U
OpenGL 41.81 fps 50.83 fps 41.36 fps
 Ref.Match 97.8 % 97.8 % 97.8 %
CPU 605 cb 520 cb 335 cb
CPU (Single Core) 142 cb 169 cb 143 cb
 MP Ratio 4.26 x 3.07 x 2.35 x

スコアを見る限り、CPU 性能のうちマルチコアの性能は Core i7 よりも良いスコアです。

常駐アプリや起動アプリの数など動作環境にもよりますが、マルチコアで動作するアプリでは、その処理スピードはほとんど同じ(あるいは逆転するかも)ということになります。

ちなみに、CINEBENCH を実行中の動作環境としては、CINEBENCH 以外のアプリは起動せず、常駐アプリは初期設定のままで計測しています。

『Surface Laptop 2』の CPU を選択する際の参考にしてください。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(ノートPC) 解像度 1280×720
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『Surface Laptop 2』(Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD)のグラフィック性能レベルは、モバイルノートとして十分満足できるレベルです。

ライトなゲームタイトルや写真・動画編集など、ある程度の高度なグラフィック処理も気軽に楽しめる性能を備えています。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは SKハイニックス製の SSD で、容量は 256GB(PCIe NVMe)です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度の測定結果です。

データ転送速度
データ転送速度

SSD が搭載されていると、測定結果が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。

とくに、搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

高速な SSD がシステム全体のパフォーマンスを底上げしている印象です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較OpenCL対応の Accelerated にて測定

 

総合的なパフォーマンスは、モバイルノートとして性能レベルが高く、快適なパフォーマンスが期待できるスコアです。

とくに、PCMark 10 Extended では Essentials や Productivity のほか Digital Contents Creation も良好な結果です。(スコア 2000 を快適性の目安としています)

バッテリー

『Surface Laptop 2』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。

■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。

バッテリー残量グラフ

バッテリーによる駆動は 7時間53分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンは休止状態になりました。

バッテリー駆動時の減少割合は、大よその数字で 1時間当たり 12% ~ 13% の減少です。

モバイルノートとしてはまずまずの駆動時間といえます。

画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間はさらに伸びるはずです。

バッテリー充電については、50%まで充電するのに 1時間 6分、充電完了までの所要時間は 2時間53分でした。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『Surface Laptop 2』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分 2秒5 3.2GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
3分37秒2 3.2GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

レビュー機の『Surface Laptop 2』のスペックを鑑みると処理速度は比較的早い印象です。モバイルノートながら写真・動画編集も意外にストレスなく快適に使えそうです。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷のかかる処理中も静かです。平常時も静かなので、駆動音を気にすることはありません。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥側ヒンジ近くが少しだけ温かくなります。(熱いという感じではありません)

また、キーボード上は手のひらを置いてみると温かさを感じる程度、パームレストは本体内部の熱の影響はないので不快な感じはありません。

キーボードの表面温度(単位:℃)

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度(単位:℃)

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『Surface Laptop 2』のスピーカーは、キーボードなかほど [A][S][D]行の左右に実装されているようです。(サウンドはそのあたりから聞こえます。)

スピーカー

実際にサウンドを聴いてみると、とても高音質なサウンドを楽しめます。

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーしている。
音質も良好でカジュアルに高音質サウンドを楽しめる。
スピーカーの実装位置がキーボードの下にあるため、タイピング中はスピーカーをふさぐことになり音質が変動するときがある。

■ヘッドホン
低音域が強調され、サウンドに厚みが増し、より高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動時間計測

Windows の起動時間、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動
1回目 10.2秒 22.8秒
2回目 10.4秒 22.3秒
3回目 11.1秒 22.5秒
4回目 10.4秒 21.5秒
5回目 10.3秒 22.2秒
平均 10.5秒 22.3秒

感覚的にも結果が示す通り「かなり早い」です。

 

搭載ソフトウェア

『Surface Laptop 2』に搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Office Home & Business 2016 がインストールされています。

Surface Laptop 2 固有のソフトウェアはインストールされていませんでした。

 

付属品

『Surface Laptop 2』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。

『Surface Laptop 2』本体セット

 

まとめ

以上、『Surface Laptop 2』のレビュー記事をお届けしました。

『Surface Laptop 2』は第8世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能がアップ、より軽快な動作で快適に使えます。

デザイン性の高さにくわえブラックのカラーはシックなイメージで存在感もバツグン、性能・デザイン性・使いやすさなど、高いレベルでトータルバランスに優れたモバイルノートといえます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・モバイルノートとして性能レベルが高く動作も軽快
・薄型で洗練されたデザイン
・持ち歩きも十分ラクにできる軽さ
・駆動音が静か
・新色のブラックはバツグンの存在感

チョット残念なところ
・ポート類が少ない

 

『Surface Laptop 2』の価格は 136,944円(税込)~。(記事作成時点)

最新の価格やキャンペーンなどの最新情報はマイクロソフトストアでチェックしてください。


マイクロソフトストア 公式サイト
⇒ 『Surface Laptop 2』 製品ページ
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マイクロソフトストアで購入した製品は 30日以内なら返品・交換可能です。
たとえば、「Core i5 / 8GBメモリ / 128GB SSD」を購入後、実際に使ってみてストレージやメモリの容量が足りないと感じたなら、「Core i5 / 8GBメモリ / 256GB SSD」に交換することもできます。(国内なら返品送料は無料です)

 

Surface Laptop 2 正面側

 

 

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