富士通 LIFEBOOK WMA/J1 (WMB/J1) レビュー:ふだん使いにちょうど良い 14型ノートパソコン

 

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貸出機材提供:富士通クライアントコンピューティング株式会社

正面斜め(背景付き)

富士通の LIFEBOOK MHシリーズにラインナップする「LIFEBOOK WMA/J1」と「LIFEBOOK WMB/J1」は、AMD Ryzen 5 7520U プロセッサーを搭載した 14.0型ノートPCです。

AMD Ryzen 5 7520U は Ryzen 7000 シリーズですが、性能レベルはそれほど高くはなくベンチマークによる性能評価もそこそこです。

とはいえ、ふだん使いにはちょうど良い性能レベル。性能バランスも良くモバイルノートとしてのパフォーマンスは十分快適です。スリムで軽量なコンパクトボディは持ち運びしやすく、高品質で実用性にすぐれているところもポイント。

なお、LIFEBOOK WMA/J1 は WEB専用モデル、LIFEBOOK WMB/J1 はカスタムメイドモデルとして富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」で販売されています。

WEB専用モデルはスペックが固定されていますが、カスタムメイドモデルは本体カラー/ストレージ/オフィスソフトなどのカスタマイズが可能です。また、カタログモデル「LIFEBOOK MH55/J1」も取り扱われています。いずれのモデルもスペックに多少の違いはあるものの筐体デザインやインターフェース、キーボードなどは同じです。

レビューではメーカーからお借りした実機「LIFEBOOK WMA/J1」(WEB専用モデル)を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

■LIFEBOOK WMA/J1 の特徴

  • AMD Ryzen 5 7520U プロセッサーを搭載
  • シンプルでスタイリッシュなデザイン
  • スリム&コンパクト&軽量ボディ
  • 画面縦横比 16:10 / 解像度 1920×1200 の狭額縁ディスプレイ
  • 視認性にすぐれタイピングしやすいキーボード
  • プライバシーシャッターと顔認証カメラを搭載

天面(背景付き)

レビューは 2024年6月13日時点の内容です。

 

スペック構成

おもなスペックは以下のとおり。

なお、WEB専用モデル「LIFEBOOK WMA/J1」とカタログモデル「LIFEBOOK MH55/J1」はスペックが固定されていますが、カスタムメイドモデル「LIFEBOOK WMB/J1」はストレージ/オフィスソフトなどのカスタマイズが可能です。

本体カラー ■ベージュゴールド
■ファインシルバー
※WMA/J1 はファインシルバーのみ
OS Windows 11 Home
CPU AMD Ryzen 5 7520U モバイル・プロセッサー
メモリ ■8GB (デュアルチャネル対応 LPDDR5-5500)
■16GB (デュアルチャネル対応 LPDDR5-5500)
※WMA/J1 は 8GBメモリ、WMB/J1 と MH55/J1 は 16GBメモリを搭載(カスタマイズ不可)
ストレージ ■約256GB SSD (PCIe)
■約512GB SSD (PCIe)
■約1TB SSD (PCIe)
※WMB/J1 のみカスタマイズ可能。WMA/J1 と MH55/J1 は 約256GB SSD を搭載(カスタマイズ不可)
ディスプレイ ■14.0型ワイド WUXGA (1920×1200) スーパーファイン液晶(WMA/J1, MH55/J1 モデル選択時)
■14.0型ワイド WUXGA (1920×1200) タッチ対応 ノングレア液晶(WMB/J1 選択時)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス(CPUに内蔵)
ワイヤレス Wi-Fi 6E(2.4Gbps)対応、IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n準拠、MU-MIMO対応、Bluetooth v5.3準拠
Webカメラ フルHD Webカメラ内蔵(プライバシーカメラシャッター付)(有効画素数約207万画素)Windows Hello対応
スピーカー/マイク ステレオスピーカー内蔵/デジタル(ステレオ)マイク内蔵
バッテリー駆動時間 動画再生時:約10.5時間
アイドル時:約18.1時間
※JEITA 測定法 3.0
本体サイズ(W×D×H) 313.4×223×19.8~20.4mm(突起部含まず)
本体質量 約1.3kg
※WMB/J1 選択時はカスタマイズ構成によって質量が多少異なる

 
ランナップしているモデルの詳しいスペック構成や価格、キャンペーンなど最新情報は、富士通FMV公式通販サイト「WEB MART」をご確認ください。

真正面

LIFEBOOK WMA/J1 (WMB/J1)
税込 12万円台から

※価格は記事執筆時点の公式サイト掲載価格

お買い得情報
LIFEBOOK WMA/J1、WMB/J1 に「割引クーポン」発行中です。(掲載価格から割引。ほかのクーポンと併用OK)

・LIFEBOOK WMA/J1(WEB専用モデル):1万円割引クーポン+2千円割引 後押しクーポン

・LIFEBOOK WMB/J1(カスタムメイドモデル):3千円割引クーポン+2千円割引 後押しクーポン+7%割引シークレットクーポン

詳しくは WEB MART公式サイトならびにシークレットクーポン情報(当サイト)をご確認ください。

 

外観チェック

シンプルでスタイリッシュなフォルム

LIFEBOOK WMA/J1 はシンプルながらスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

レビュー機のカラーは「ファインシルバー」。薄いブルーがかったカラーイメージで、スタイリッシュなフォルムにマッチする色合いです。

天面はシンプルデザイン。

天面真上

天面斜め

天面はサラサラした感触で質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいところも好印象です。

天面半開き
スタイリッシュなフォルム

LIFEBOOK WMA/J1 のカラーは「ファインシルバー」のみですが、カスタムメイドモデル「LIFEBOOK WMB/J1」やカタログモデル「LIFEBOOK MH55/J1」は「ファインシルバー」と「ベージュゴールド」2色のカラーから選ぶことができます。

ゴールド
ベージュゴールド

 
本体はスリム。

スリムボディ(手前側)

スリムボディ(背面側)

スリムボディ(手持ちのイメージ)
本体はスリム

これだけスリムなら持ち運ぶ際にバッグへの出し入れがスムーズにできます。

 
底面カバーもシンプルデザイン。剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。少しプラスチック感が残るもののチープ感はありません。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は四隅に実装されており安定感は良好です。

また、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

 

リフトアップヒンジの採用

ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。

ヒンジデザイン
リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすく、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。

 

インターフェースは必要十分

LIFEBOOK WMA/J1 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(右側面)

右側面

①マイク・ラインイン・ヘッドホン・ラインアウト・ヘッドセット兼用端子

②USB3.2(Gen2)Type-A

③HDMI出力端子

④USB3.2(Gen2)Type-C×2

インターフェース(左側面)

左側面にはインターフェースは実装されていないため、左利きのユーザーにとっては扱いにくさを感じるかもしれません。

なお、USB Type-C の映像出力/ PD充電器対応状況は以下のとおりです。

■USB Type-C ポート対応表(当サイトの検証結果)

映像出力 ×
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

 

電源ボタンはキーボード右上に実装

電源ボタンはキーボード右上に実装されています。

電源ボタン

キーボードから独立した位置に実装されているので押し間違えることはないでしょう。なお、使用中に電源ボタンを押したとしても1秒程度の短押しならスリープ状態に移行するだけで、編集中のデータが破棄されることはありません。

 

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能です(スライドスイッチはカメラの左側)。

なお、LIFEBOOK WMA/J1 は顔認証機能を搭載しています。顔認証でサインインするときはプライバシーシャッターを開いてカメラを使える状態にしてください。

 

スピーカーは底面前面側に実装

スピーカーは底面 前面側左右に実装されています。

スピーカー

スピーカー

スピーカーから出力されるサウンドは、低音域から高音域まで広い音域を再現しており意外に高音質です。

 

コンパクト&スリム&軽量

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

フットプリントは A4 より一回り大きいくらいのサイズでコンパクトです。

本体を閉じたときの高さは最厚部で 20.4mm(仕様:突起部含まず)。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた最厚部でも CDケース 2枚より少し厚みがある程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ

・本体:1,305g
・電源アダプター:244g
・電源コード:60g

本体は持ち歩きがラクにできる軽さです。

本体の重量感
本体は持ち歩きがラクにできる軽さ

電源アダプターは最大出力が 65W。大きさは手のひらから少しはみ出すくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ(実測)

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いで描画できるディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは BOE製[型番:BOE0C5E NV140WUM-N43]。描画される映像は自然な色合いです。

映像の描画(気球)
画像の表示例(その1)

映像の描画(紅葉)
画像の表示例(その2)

文字の描画
テキストの表示例

トーンカーブは少しうねっていますが、RGB ともに理想的な45度の直線に近い形状で色調バランスは良好です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「341 nit」。高輝度で見た目も十分な明るさを感じます。屋外など周囲が明るい環境でも見えにくくなることはないでしょう。

 
色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 62.2% 63.6%
Adobe RGB 47.2% 47.2%

色域は標準クラスですが、ネット検索や動画鑑賞、オフィスソフトなど一般的な用途には十分な性能レベルです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに、左右のベゼルは鉛筆の太さより狭く画面周りはスッキリとしています。

 

映り込みは気になるかも

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

LIFEBOOK WMA/J1 のディスプレイはスーパーファイン液晶(光沢)です。上記写真のとおり、映像の色味や照明の位置によっては映り込みが気になるかもしれません。

なお、カスタムメイドモデル LIFEBOOK WMB/J1 のディスプレイは「タッチ対応 ノングレア液晶」です。ノングレア(非光沢)液晶は、映り込みが気になることはほとんどないため眼への負担が軽減できるメリットがあります。

 

広い視野角

視野角をチェックします。

視野角(その1)
正面

視野角(その2)
右側 ディスプレイ面から30度の角度

視野角(その3)
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも映像をはっきり確認できます。

 

ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー

ディスプレイを開くことができる最大角度は 約150度。

ディスプレイの最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

LIFEBOOK WMA/J1 のキーボードはレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト

キーボードに表記されている文字は英数字記号のみで「ひらがな」が印刷されていません。そのぶんシンプルで見やすいメリットがあります。

キーボード
キーボードはひらがな表記なし

キーピッチは約19mm(仕様)。本体は 14インチのコンパクトなサイズですが、キーボードはフルサイズで窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの感触は少しツルツルしています。形状は中央部分が少しへこんでいて指先のフィット感は良好です。

キートップ

キーストロークは約1.7mm(仕様)。深めのストロークで打鍵感も良好、タイピングしやすいキーボードです。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは静か

なお、キーボード・バックライトは非搭載です。

 

質感のよいパームレスト

パームレストはツルツルとした感触で質感も良好です。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいのでキーボード操作も快適にできるでしょう。

 

なめらかなスベリで操作しやすいタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしており、ちょうど良いサイズ感です。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

なめらかなスベリでジェスチャー操作もスムーズ。扱いやすさも良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 7520U プロセッサー
メモリ 8GB (デュアルチャネル対応 LPDDR5-5500)
ストレージ 約256GB SSD (PCIe)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

 
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「Fujitsu」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5800U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー

・インテル Core i7-1355U プロセッサー

・インテル Core i5-1335U プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Ryzen 7 5825U
10237 pts
Ryzen 7 7730U
8997 pts
Ryzen 7 5800U
8595 pts
Ryzen 7 5700U
8560 pts
Ryzen 5 5600U
7730 pts
Core i7-1355U
7642 pts
Ryzen 5 7530U
7627 pts
Ryzen 5 5625U
7555 pts
Ryzen 5 5500U
7027 pts
Core i5-1335U
6875 pts
Core i5-1235U
6792 pts
Core i7-1255U
6047 pts
Ryzen 5 7520U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
4644 pts
Ryzen 5 7520U(レビュー機/バランス)
4639 pts
CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-1355U
1772 pts
Core i7-1255U
1615 pts
Core i5-1235U
1553 pts
Core i5-1335U
1546 pts
Ryzen 7 5825U
1435 pts
Ryzen 7 7730U
1428 pts
Ryzen 7 5800U
1424 pts
Ryzen 5 7530U
1419 pts
Ryzen 5 5625U
1365 pts
Ryzen 5 5600U
1356 pts
Ryzen 7 5700U
1253 pts
Ryzen 5 5500U
1162 pts
Ryzen 5 7520U(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1135 pts
Ryzen 5 7520U(レビュー機/バランス)
1133 pts

 
AMD Ryzen 5 7520U プロセッサーは、Ryzen 7000 シリーズですが、同シリーズにラインナップしている ほかのプロセッサーほどの性能レベルではありません。

とはいえ、ふだん使いとしてならしっかり使える性能を保有しており、一般的な使いかた(ネット検索・メール・動画鑑賞・オフィスソフトなど)なら十分なパフォーマンスで使うことができます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5800U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5600U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U内蔵)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1355U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1335U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U内蔵)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U内蔵)

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

3DMark Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
1732
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
1484
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
1382
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
1381
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
1364
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
1342
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
1329
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
1312
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
1255
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
1189
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
1127
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
934
AMD Radeon(レビュー機/バランス)
524
AMD Radeon(レビュー機/最適なパフォーマンス)
515

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

暁月のフィナーレ
インテル Iris Xe(Core i7-1355U)
5382
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
4680
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 7730U)
4184
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4123
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
4108
インテル Iris Xe(Core i5-1335U)
3831
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U)
3852
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3714
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
3697
AMD Radeon(Ryzen 5 7530U)
3662
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U)
2518
AMD Radeon(レビュー機/バランス)
2087
AMD Radeon(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2039

 
Ryzen 5 7520U プロセッサーは、内蔵グラフィックス性能も それほど高くはありません。

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)なら十分に使える性能レベルです。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。

レビュー機のメモリは 8GB のデュアルチャネル構成ですが、16GBメモリを搭載できるカスタムメイドモデル「LIFEBOOK WMB/J1」やカタログモデル「LIFEBOOK MH55/J1」なら多少のパフォーマンス向上が見込まれます。

メモリ構成
レビュー機のメモリ構成

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe-NVMe の SSD(容量 256GB) を搭載しています。

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は良好です。体感的にも高速なアクセスでファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Surface Laptop Go 3

・HP ProBook 445 G10

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定で計測したスコア)

おもなスペックは以下のとおり。

スペック LIFEBOOK WMA/J1
(レビュー機)
Laptop Go 3 ProBook 445 G10
CPU AMD Ryzen 5 7520U インテル Core i5-1235U AMD Ryzen 5 7530U
メモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon Intel Iris Xe AMD Radeon

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
LIFEBOOK WMA(バランス)
7671
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
7556
Surface Laptop Go 3
8597
ProBook 445 G10
9378
目標値
4100
Productivity
LIFEBOOK WMA(バランス)
7140
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
7348
Surface Laptop Go 3
6174
ProBook 445 G10
9210
目標値
4500
Digital Contents Creation
LIFEBOOK WMA(バランス)
3532
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
3524
Surface Laptop Go 3
4808
ProBook 445 G10
5552
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
そこそこの性能レベルの CPU を搭載しながらもシステム全体の処理性能は良好です。

ふだん使いはもちろんのこと、オフィスソフトの利用でも十分なパフォーマンスで使うことができるでしょう。

なお、16GBメモリを搭載すればシステム全体のパフォーマンスの向上が見込まれます。将来的に長く使うなら 16GBメモリ搭載モデルをおすすめします。

関連記事

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

※電源とバッテリーの電源モードを「バランス」に設定して計測

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 6時間 12分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
39分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 17分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 59分

バッテリーを多く消費する条件のなかで、6時間以上バッテリーで駆動できれば十分といえるでしょう。画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑える使いかたならバッテリー駆動時間をさらに伸ばすことができます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・Surface Laptop Go 3

・HP ProBook 445 G10

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PhotoDirector

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PhotoDirector
LIFEBOOK WMA(バランス)
1分7秒4
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
1分8秒1
Surface Laptop Go 3
56秒9
ProBook 445 G10
47秒8
Photoshop Lightroom
LIFEBOOK WMA(バランス)
59秒9
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
59秒4
Surface Laptop Go 3
28秒9
ProBook 445 G10
34秒4
Lightroom Classic
LIFEBOOK WMA(バランス)
1分7秒8
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
1分5秒4
Surface Laptop Go 3
34秒9
ProBook 445 G10
38秒7

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
LIFEBOOK WMA(バランス)
3分1秒9
LIFEBOOK WMA(最適なパフォーマンス)
2分57秒5
Surface Laptop Go 3
2分27秒4
ProBook 445 G10
2分25秒4

 
実際のソフトウェアを使ったレビュー機のクリエイティブ性能評価はそれなりです。写真・動画編集に使えないわけではありませんが、それなりに処理時間がかかることは留意してください。

 

駆動音・表面温度のチェック

LIFEBOOK WMA/J1 の駆動音と表面温度をチェックします。

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.2db 35.9db
(35db台)
35.9db
(35db台)
最適なパフォーマンス 33.2db 36.0db
(35~36db)
36.1db
(35~36db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル状態は静かです(無音状態)。

高負荷な状態では「ヒューッ」という排気音がわずかに大きくなる程度でうるさくありません。

また、負荷低減後にアイドル時の状態に戻るまでの時間はおおむね 1~2分くらいです。駆動音が気になることはないでしょう。

※駆動音は使用環境などの状況により変動します。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 
キーボード中央から右側にかけての表面温度が少し高めですが多少の温かさを感じる程度です。また、パームレストは本体内部の熱の影響はほとんどありません。

高負荷な状態でタイピングしても不快に感じることはないでしょう。

 

サウンド チェック

LIFEBOOK WMA/J1 にはサウンドユーティリティソフト「Dolby Access」がインストールされています。

サウンドユーティリティソフト
サウンドユーティリティソフト

用途にあわせたプリセットが用意されており、お好みの音質にチューニングすることもできます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「ミュージック」、インテリジェントイコライザー「バランス」で試聴

■スピーカー

・低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質

・音声もはっきり聴き取れる

・音量最大にすると音割れしやすい(コンテンツによる)

■ヘッドホン

・スピーカー同様に高音質

・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる

また、AIノイズキャンセリング機能も搭載されています。

ノイズキャンセリング(Meeting 機能)
AIノイズキャンセリング

テストしてみたところ周囲の雑音は軽減できています。これならオンライン会議などで会話をスムーズに進めることができるでしょう。

 
 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 15.5秒 51.7秒 15.9秒
2回目 15.7秒 51.6秒 13.7秒
3回目 15.6秒 52.9秒 14.2秒
4回目 15.9秒 51.2秒 16.4秒
5回目 17.2秒 51.3秒 14.5秒
平均 16.0秒 51.7秒 14.9秒

起動とシャットダウンは体感的にも早いです。

再起動については 50秒程度かかりますが頻繁に行う操作ではないので処理待ちのストレスを感じることはないと思います。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

LIFEBOOK WMA/J1 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式

同梱品
・LIFEBOOK WMA/J1 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、LIFEBOOK WMA/J1 のレビュー記事をお届けしました。

LIFEBOOK WMA/J1 は良好な処理性能と実用性にすぐれた 14.0型ノートパソコンです。

ベンチマークによる性能評価はひかえめで負荷の高い作業は苦手ですが ふだん使いとしては問題ないレベル。シンプルでスタイリッシュなデザインも好印象です。文書作成やネット閲覧、メール、動画鑑賞、そしてときどきモバイルなど活用できるシーンは意外に多いデバイスといえます。

 
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アイキャッチ

LIFEBOOK WMA/J1 (WMB/J1)
税込 12万円台から

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