レノボ『Lenovo YOGA 920』実機レビュー 前編です。
『Lenovo YOGA 920』は、ディスプレイ面を 360度回転させることでノートパソコンやタブレットなどスタイル自在に使えるコンバーチブルタイプの 13.9型 2in1 PC。
アルミニウム素材のユニボディやウォッチバンドヒンジなど上質なデザインにくわえ、モバイルノートとして高いレベルの性能を搭載、同梱されているアクティブペンの描き心地もなめらかで、いろいろなシーンで快適に使えます。
前編では、外観デザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードなどのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク サウンド チェック Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア まとめ |
レビュー内容は 2018年5月26日時点のものになります。
<参考>
『Lenovo YOGA 920』は、レノボ・ショッピング限定販売のモデルです。
カラーバリエーションはプラチナ、ブロンズの 2カラー。
スペック構成は 1種類のみ(オフィス搭載モデルもあり)ですが、多くのユーザーが快適に使える構成となっています。
詳細は「スペックについて」の章をご覧ください。
今回のレビュー機のカラーは「プラチナ」です。
なお、ブロンズのカラーについてはレノボ・ショッピングでチェックできます。
⇒ 『Lenovo YOGA 920』製品ページ
※レノボ・ショッピングサイトへジャンプします。
外観について
『Lenovo YOGA 920』は洗練されたデザインで上質感があります。
筐体の素材はアルミ、手で触れた感触はサラサラとして質感も良好です。
天面を見てみます。
底面部です。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、見た目もスッキリしています。
ゴム足は四隅に実行されており、安定性も良好です。
矢印の指すところがゴム足
バッテリーは本体内蔵のため取り外し不可ですが、『Lenovo YOGA 920』には長時間駆動できるバッテリーが搭載されています。
バッテリー駆動による動作時間は、レビュー後編の「ベンチマーク・バッテリー」をご覧ください。
次に、ヒンジ(ウォッチバンドヒンジ)を見てみます。
ウォッチバンドヒンジのデザインには目が惹きつけられます。
トルクもちょうど良い感じで、ディスプレイ面も回転させやすく、またタイピング中でも画面のグラつきを感じることはありませんでした。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
排気口は、キーボード奥 ヒンジそばに実装されています。
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面のインターフェース類です。
①USB 3.1 Type-C ポート(Thunderbolt 3対応)
②マイクロフォン/ヘッドフォン・コンボ・ジャック
USB 3.1 Type-C ポート はいずれも電源アダプターの接続を兼ねています。
右側面のインターフェース類です。
③Novo ボタン(PCを初期状態にリセットする)
④電源ボタン
⑤USB 3.0
電源ボタンは LED内蔵で、電源オンのときに点灯します。
SDカードスロットは実装されていないので、SDカードを使用するユーザーはチェックが必要です。
USB Type-C アダプターがあれば、USBポートやSDカードスロット、HDMI、LANポートなど、ポートの拡張が可能です。
市販品で 2,000円~5,000円くらい(価格は搭載ポートの種類による)
スピーカーは、底面部 前面側の左右に実装されています。
Webカメラとマイクです。
指紋センサー(タッチ式)も搭載されています。
指紋センサーの認証精度は良好です。
指紋認証登録しておけば、指先をセンサーにタッチするだけで わずらわしいパスワード入力をすることなく Windows にサインインできます。
次に、『Lenovo YOGA 920』のスタイルを切り替えてみます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
本体を閉じたときの高さのイメージです。
『Lenovo YOGA 920』の高さを DVD トールケースと比較
『Lenovo YOGA 920』は、DVD トールケースと同じくらいの高さで、分厚いという感じはありません。実測では、最薄部で 約14mm、最厚部でも 約15.5mmです。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の下の白い紙がA4コピー用紙
本体の大きさは A4 サイズより一回り大きいサイズです。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 1,362g。電源アダプター、電源コードの重さは、それぞれ 226g、99g です。
本体は超軽量ではありませんが、モバイルするには充分な軽さで持ち歩きもラクにできます。
電源アダプターは省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。(最大出力は 65W)
スペックについて
レビューに使用した『Lenovo YOGA 920』のスペックです。
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | 第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサー |
メモリ | オンボード 8GB PC4-19200 DDR4 SDRAM |
ストレージ | 256GB SSD (PCIe NVMe/M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | LEDバックライト付 13.9型 FHD IPS液晶 (1920×1080ドット、1,677万色以上) 、マルチタッチ対応(10点)、ゴリラガラス |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 (CPU に内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11ac/a/b/g/n、Bluetooth v4.1 |
Webカメラ | HD 720p カメラ、デジタルアレイ マイクロフォン |
本体サイズ(W×D×H) | 約 323×223.5×13.95 mm |
質量 | 約 1.37kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
グラフィックス(CPU内蔵)
モバイルノートとして、快適なパフォーマンスが期待できるスペック構成です。
ちなみに CPU に搭載されている第8世代インテル Core i5-8250U プロセッサーは、省電力タイプの「Uプロセッサ」ながら、4コア(クアッドコア)/8スレッド処理が可能なプロセッサーです。
前世代(第7世代)の省電力タイプのプロセッサーでは 2コア(デュアルコア)だったものが 2倍にアップ。性能レベルが単純に2倍にアップするわけではありませんが、インテルによると第7世代にくらべ 40%パフォーマンスがアップするそうです。
ディスプレイ
『Lenovo YOGA 920』のディスプレイは 13.9インチサイズのフルHD液晶ディスプレイです。
描画される映像は高精細で鮮やか、とてもキレイです。
ディスプレイ左右のベゼルは狭額縁で、その幅は鉛筆の太さよりも狭いです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
光沢液晶ですが、輝度が高く映り込みはかなり軽減されているのが分かります。使う場所にもよりますが映り込みはあまり気にならないと思います。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでも鮮やかでキレイな映像を見ることができます。
次に、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に Lenovo YOGA 920 の公式ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定ではデフォルト値が 100% ですが、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値が 300% なので、表示される文字は筆者のように小さい文字が苦手でもラクに見ることができます。
キーボード&タッチパッド
『Lenovo YOGA 920』のキーボードのレイアウトです。
パームレストを手で触れた感触は天面と同じくサラサラとしています。指紋や皮脂の跡も目立ちにくく、質感や感触は良好です。
キートップの形状は少しへこんでいて、指先のフィット感もまずまずです。
キーストロークは若干浅い感じもありますが、大きな違和感はなく、シッカリとした打鍵感でタイピングできます。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。ゆったりとした感じで窮屈さはありません。
キーレイアウトに大きなクセもなく、タイピングしやすいキーボードです。
また、キーボードには、明るさ 2段階の調整が可能なバックライトが搭載されています。
バックライト消灯
バックライト点灯(明るさ 最大)
キーボード・バックライトは[Fn]+[Space]キー押下により「点灯(暗)→点灯(明)→消灯」の順に切り替わります。
キーボードのバックライトは地味な機能ですが、上記画像のように薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさもちょうど良いサイズです。
いたって普通のタッチパッドですが、スベリや反応も良く全体的な扱いやすさも良好です。
ただ、タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れるとタップ操作として反応してしまうのが残念な点。両手のホームポジションにもよりますが意図しないところにタイピングしてしまう可能性もあります。
気になるときはタッチパッドを無効化してマウスを使うと良いでしょう。タッチパッドの有効/無効は[F6]キーで切り替えられます。
アクティブペン
『Lenovo YOGA 920』には、4,096段階の筆圧を検知できるアクティブペンが同梱しています。
ペンに実装されているボタンは親指のかかる箇所に 2つとノックボタン 1つ。
アクティブペンの質量は実測値で 18g。
アクティブペンの電源は単6型(AAAA)の乾電池です。ペン上部をクルクル回すと電池交換ができます。
アクティブペンの描き心地はとてもなめらか。描画のレスポンスも良好です。
筆圧を検知できるので、鉛筆で描くような感覚で線の濃さを変えて描くことができます。
レビュー前編は以上です。
後編では、『Lenovo YOGA 920』の機能・性能についてレビューしています。
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