デル『Inspiron 15 3000(3567)』の実機レビュー 後編です。
後編では、ベンチマーク、起動・再起動時間計測などのレビューを行います。
なお、レビューで使用する実機は『Inspiron 15 3000 スタンダード』です。
(後編) ベンチマーク Windows の起動・再起動時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年2月7日時点のものになります。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
デモ映像を見た印象としては、Ice Storm、Cloud Gate は、スコアもまずまずで なめらか描画です。
Sky Diver は、動きの速いシーンで少しカクカクとした描画でしたが、何とか我慢できるレベル。Fire Strike は、ほぼ紙芝居のコマ送り描画でした。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
標準品質、解像度 640×480
最高品質、解像度 640×480
ドラゴンクエストでは、解像度を落とせば快適にプレイができそうな結果です。
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720
ファイナルファンタジーでは、標準品質にすることで、何とか快適なプレイができそうな結果です。
3つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、『Inspiron 15 3000 スタンダード』のグラフィック性能は、ヘビーなゲームには向かないものの、ライトなゲームなら何とか楽しめるレベルです。
YouTube などの動画鑑賞も、素早い動きの映像では快適性が低減するものの、気軽に楽しむことはできると思います。
また、写真や動画編集については、快適性は期待できないでしょう。ただ、日常の写真や動画の簡単な編集であれば、そこそこ楽しめると思います。(マシンのパワー不足は否めませんが)
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
『Inspiron 15 3000 スタンダード』に搭載されているストレージは、東芝製のHDDで、容量は 1TB です。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージのデータ転送速度です。
HDD(5,400rpm) のデータ転送速度としては平均的な数値です。
バッテリー
『Inspiron 15 3000 スタンダード』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定は、次の条件で周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリーの残量は、大よその数字で 1時間当たり 21% くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 4時間 18分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
Windows の起動・再起動時間計測
『Inspiron 15 3000 スタンダード』の Windows起動時間と再起動時間は、次のとおりです。
・起動 : 33秒
・再起動 : 1分56秒
起動は、それほど待たされる感覚はありませんが、再起動には意外と時間を要するようです。
およそ 2分の時間を長く感じるかは個人差がありますが、急いでいるときの再起動は避けた方が良いかもしれません。
搭載ソフトウェア
『Inspiron 15 3000 スタンダード』に搭載されている主なソフトウェアです。
Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフト、マルチメディアコンテンツの統合パッケージ「CyberLink Media Suite Essentials」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
「Dell Help & Support」には、Windows 10 の操作方法、ワイヤレスや周辺機器への接続方法などを参照することができ、はじめて Windows 10 を使うときでもあんしんです。
Dell Help & Support
また、「CyberLink Media Suite Essentials」には、動画・音楽などのメディア再生ソフト「Power Media Player」、動画編集ソフト「PowerDirector 14」、ライティングソフト「Power2Go」が入っています。
CyberLink Media Suite Essentials
また、サウンド・チューニングソフト「WaveMaxxAudio」もインストールされています。
WAVES MaxxAudio コントロール画面
WaveMaxxAudio サウンドの印象としては、サウンドが前面に出てくる感じで音の広がりも感じます。
とくに、ヘッドホンで聞くと音質、音域、迫力ともにアップします。
リーズナブルなノートPC のわりには、なかなかグッドなサウンドの印象です。
付属品
『Inspiron 15 3000 スタンダード』の本体ほか同梱品一式です。
ドキュメント類としては、「クイックスタートガイド」「安全および認可機関に関する情報」が同梱されています。いずれもマルチ言語版です。
また、デル公式サイトでは、製品マニュアルを公開しており、PDF ファイルとしてダウンロードすることができます。
まとめ
『Inspiron 15 3000』は、リーズナブルな価格で購入できるエントリーノートです。
リーズナブルな価格ながらも、シッカリとした基本性能を搭載している印象です。
今回レビューしたモデルは「スタンダード」モデルで、性能レベル面ではパワー不足を感じることもありましたが、エントリーノートとして使う分には満足できそうです。
また、『Inspiron 15 3000』シリーズで、もう少し性能レベルを求めるなら、第7世代インテル Core i5 プロセッサーを搭載した「プレミアム」モデルの選択もアリだと思います。
いずれのモデルもリーズナブル価格で、機能面や性能面、使いやすさなど、トータルバランスを鑑みても、コストパフォーマンスに優れたモデルといえます。
ラインナップしているモデルや価格などの最新情報については、デル直販サイト「デルオンラインストア」でチェックしてみてください。
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