デル『Inspiron 3668 デスクトップ』の実機レビュー 後編です。
『Inspiron 3668 デスクトップ』は、第7世代インテル Core プロセッサーを搭載したパワフルなデスクトップPC。
後編では、各種ベンチマーク、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
<参考>
『Inspiron 3668 デスクトップ』には、CPU、ストレージなどのスペック構成により、「スタンダード」「プレミアム・SSD」「プラチナ・SSD」などのモデルがラインナップしています。
今回レビューを行うのは、プレミアム・SSD です。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのベンチマークソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Strom | なめらか描画 |
Cloud Gate | なめらか描画 |
Sky Diver | 全体的になめらか描画だが、動きの速いシーンでは少しカクつくことがあるものの問題にならないレベル |
Fire Strike | カクカクとした描画。動きの速いシーンではコマ送り状態(紙芝居ほどではないが) |
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
フルHD解像度での測定結果です。
標準品質、解像度 1920×1080
最高品質、解像度 1920×1080
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
3つのベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD のグラフィック性能としては、まずまずの印象です。
搭載されている NVIDIA GeForce GT 730 は、最近の GPU ではローエンドになりつつも、搭載されていればグラフィック性能もそこそこレベルアップできそうです。
ヘビーなゲームでは快適性が低減するものの、高度なグラフィックス処理を伴わないゲームなら快適にプレイできそうですし、写真や動画編集についても、クリエイターのような高度な編集でなければ快適に楽しめそうです。
また、グラフィック性能をレベルアップさせたいならば、NVIDIA GeForce GTX 1050 を搭載した「プラチナ・SSD モデル」を選択することもできます。
ストレージ
ストレージ、光学ドライブの構成です。
『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD のストレージには、SanDisk製の SSD 128GB と SEAGATE製の HDD 1TB が搭載されています。
ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(HDD)
ストレージのデータ転送速度です。
ストレージのデータ転送速度(SSD)
ストレージのデータ転送速度(HDD)
SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から高速に起動でき、写真や動画などサイズの大きいファイルやデータは HDD にたくさん保存しておくことができる、ストレージとして効率の良い構成です。
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD の Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :13.5秒
・シャットダウン: 6.1秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフト、マルチメディアコンテンツの統合パッケージ「CyberLink Media Suite Essentials」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
「Dell Help & Support」には、Windows 10 の操作方法、ワイヤレスや周辺機器への接続方法などを参照することができ、はじめて Windows 10 を使うときでもあんしんです。
Dell Help & Support
また、「CyberLink Media Suite Essentials」には、動画・音楽などのメディア再生ソフト「Power Media Player」、動画編集ソフト「PowerDirector 14」、ライティングソフト「Power2Go」が入っています。
CyberLink Media Suite Essentials
専用グラフィックス「NVIDIA GeForce GTX」設定ソフトも入っています。ゲーム環境の最適化や、最新ドライバーのインストールなどができます。
GEFORCE EXPERIENCE 設定画面
サウンド・チューニングソフト「Waves MaxxAudio Pro」もインストールされています。
Waves MaxxAudio Pro コントロール画面
手持ちのヘッドホンで、サウンドをチェックしてみましたが、そのサウンドは低音域から高音域まで音域が広く、高音質です。
ヘッドホンにもよりますが、通常のヘッドホンなら充分楽しめると思います。
付属品
『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD には、本体のほか、キーボード、マウス、電源コード、ドキュメント類が同梱されています。
ドキュメント類としては、「クイックスタートガイド」「安全および認可機関に関する情報」が同梱されています。いずれもマルチ言語版です。
製品マニュアルは、デル公式サイトで公開しており、ブラウザで閲覧できるほか、PDF ファイルとしてダウンロードすることもできます。
まとめ
『Inspiron 3668 デスクトップ』プレミアム・SSD は性能レベルも高く、ゲームのほか、写真や動画編集も楽しめるパワフルな性能を備えている印象です。
高い拡張性も備えており、エントリークラスからミドルレンジのユーザーまで、幅広いユーザーに適したモデルです。
また、価格設定も意外と安価で、性能や使い勝手など、価格とのバランスを鑑みてもコストパフォーマンスにも優れたモデルです。
ラインナップしているモデルの詳細、価格などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」でチェックしてみてください。
デル直販「デルオンラインストア」公式サイト ⇒ inspiron-3668-desktop(2017/1/20発売) |