デル『Inspiron 13 5000(5390)』レビュー GeForce MX250 や LTE搭載モデルも選べる高性能で高品質な13.3型モバイルノートPC

 

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貸出機材提供:デル・テクノロジーズ株式会社

真正面(背景付き)

デル『Inspiron 13 5000(5390)』は薄くて軽くてスタイリッシュなデザインの 13.3型モバイルノートPCです。

CPU に Whiskey Lake 世代のインテル Core プロセッサー(Core i5/Core i7)の搭載にくわえ、専用グラフィックス「NVIDIA GeForce MX250」の搭載も可能、LTE搭載モデルも選べます。

モバイルノートとして高い性能レベルを備えており、実際に使ってみた印象としても軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークでの性能評価も優秀でした。

価格はクーポン適用で 税込8万円台~とリーズナブル。

高コスパなモバイルノートパソコンを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルです。

■Inspiron 13 5000(5390) の特徴

  • 薄くて軽くてスタイリッシュなデザイン
  • モバイルノートとしての性能レベルが高い
  • 軽快な動作でパフォーマンスも快適
  • 専用グラフィックス搭載モデルや LTE搭載モデルを選べる
  • 映像描画がキレイなナローベゼルの液晶ディスプレイ
  • 長時間使えるバッテリー
  • 高性能&高品質で高コスパ

レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。

背面側(向かって斜め右、背景付き)

レビュー内容は 2019年10月1日時点のものです。

 

スペック構成

『Inspiron 13 5000(5390)』には、Wi-Fi モデルと LTE モデルに分類され、それぞれでスペック構成に応じて複数のモデルがラインナップしています。

Wi-Fi モデル LTE モデル
OS Windows 10 Home (64ビット) 日本語
CPU 下記いずれか
■第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー
■第8世代インテル Core i7-8565U プロセッサー
第8世代インテル Core i5-8265U プロセッサー
メモリ 8GB, オンボード, LPDDR3, 2133MHz
ストレージ 下記いずれか
■256GB M.2 PCIe NVMe SSD
■512GB M.2 PCIe NVMe SSD
256GB M.2 PCIe NVMe SSD
ディスプレイ 13.3インチ FHD (1920 x 1080) 光沢 ノンタッチ スリムベゼル 13.3インチ FHD (1920 x 1080) 非光沢タッチ付き スリムベゼル
グラフィックス 下記いずれか
■インテル UHD グラフィックス 620 (CPUに内蔵)
■NVIDIA GeForce MX250 2GB GDDR5 グラフィックス
インテル UHD グラフィックス 620 (CPUに内蔵)
ワイヤレス 802.11ac 1×1 WiFi、Bluetooth LTE、802.11ac 1×1 WiFi、Bluetooth
カメラ、マイク デュアル デジタル マイク アレイ付きワイドスクリーンHD(720p)Webカメラ
本体サイズ(W×D×H) 約 307.6×204.7×14.9~16.8 mm
重量 約 1.24 kg

今回のレビューでは、メーカーからお借りしたプラチナモデル(大容量SSD・MX250)を試用してレビューを行います。

■プラチナモデルの基本スペック
Core i7/8GBメモリ/512GB SSD/GeForce MX250

モデルごとの価格・クーポンなどの最新情報はデルオンラインストアをご確認ください。

レビュー機は旧機種の Inspiron 13 5000(5390) ですが、CPU が最新に入れ替えられた第10世代インテルCoreプロセッサー搭載の New Inspiron 13 5000(5391) もチェックしてみてください。

デル直販「デルオンラインストア」公式サイト
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外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

『Inspiron 13 5000(5390)』は、シンプルだけどスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面(向かって斜め左)

背面側(向かって斜め左)

天面の素材は樹脂製(プラスチック製)ですがチープな感じはありません。

天面(その1)

天面(その2)

シルバーのカラーはスタイリッシュさアップさせてくれるカラーで上質感があります。表面はサラサラとした感触で質感も良好、指紋や皮脂の跡が目立ちにくいのも好印象です。

また、厚みのないスリムな本体はバッグへの出し入れもしやすく、モバイルもしやすいです。

天面(その3)

底面部です。

底面側(その1)

底面部の素材も樹脂製ですが、「ユニボディ」といわれる剛性を重視した構造はパーツの継ぎ目がなく見た目もスッキリしています。

ゴム足は細長い形状で四隅に実装されています。本体の安定性は良好です。

ゴム足
矢印の指すところがゴム足

ヒンジのトルクはちょうど良い感じです。天面の開け閉めもしやすく、タイピング中の画面のグラつきもありません。

ヒンジ(外側)

また、ヒンジは本体奥側をリフトアップする構造です。

リフトアップヒンジ

キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなるメリットがあります。

モバイルノートとして必要十分なインターフェース

『Inspiron 13 5000(5390)』には、USBポート、HDMI端子など、モバイルノートとして必要充分のインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①電源アダプタポート
②HDMI 出力ポート
③USB 3.1(Type-C)Gen 1 ポート / DisplayPort
④microSD カードスロット

microSD カードスロットはプッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。

SDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤ヘッドセットポート
⑥USB 3.1 Gen 1 ポート

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー(底面部 前面側)
矢印の指すところがスピーカー

カメラとマイクです。

Webカメラとマイク

『Inspiron 13 5000(5390)』に実装されているインターフェースはモバイルノートとして必要最低限ですが、実用的には問題ないと思います。

電源ボタンの位置に戸惑うかも?

電源ボタンは[delete]キーの右どなりに実装されています。

電源ボタン

キーボードの一部のように実装されているので誤って押してしまう可能性があります。

ただ、電源ボタンは「カチッ」となるまで押し込まないと機能しない作りになっています。実際のキーとは違った感覚にしているので押し間違うことはほとんどないとは思います。

筆者も[delete]キーと押し間違えそうになったことが何度かありましたが、キーの感覚が違うので間違えて電源ボタンに指がかかっても押し込むことはありませんでした。

また、『Inspiron 13 5000(5390)』は電源オフの状態で天面を開くと自動的に電源オンします。「ノートパソコンを使うからこそ天面を開く。」理にかなった設計だと思います。

薄くて軽い!

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
『Inspiron 13 5000(5390)』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

『Inspiron 13 5000(5390)』の高さは最厚部でも CDケース 2枚より薄く、実際に手で持ってみた印象としても薄さを感じます。(実測で 16~18mm)

本体の薄さのイメージ

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
ピンクの点線が A4コピー用紙

本体の大きさは A4サイズといって良いでしょう。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重量は 1,224g。電源アダプターと電源コードの重量は、それぞれ 219g、103g です。

本体の重さ

本体の重量は 1kgを切るような超軽量モデルとは言えませんが、モバイルノートとして標準的な重量で持ち歩きもラクにできる軽さです。

本体の重さのイメージ

電源アダプターの最大出力は 65W(19.5V – 3.34A)。その大きさは手のひらに収まるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

 

ディスプレイ

高精細でキレイに描画できるディスプレイ

『Inspiron 13 5000(5390)』のディスプレイは 13.3インチサイズの フルHD液晶ディスプレイです。

ディスプレイは高輝度で高精細、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

表示される文字もクッキリとして見やすいです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

i1Display Pro で計測したトーンカーブは、RGBともに45度の角度に近い理想的なかたちです。色調のバランスは良好です。

トーンカーブ

上左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。とくに左右ベゼルの幅は鉛筆の太さと同じくらいの細さです。

左右ベゼル

Wi-Fiモデルは光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オン時 その1)

画面映り込み(電源オン時 その2)

Wi-Fiモデルは光沢液晶なので映像が色鮮やかでキレイに見える反面、映像によっては若干の映り込みを感じるかもしれません。

ちなみに、LTEモデルの液晶ディスプレイは非光沢液晶です。映像描画の色鮮やかさが若干落ちる可能性はあるものの映り込みは低減されます。

広い視野角

視野角を確認します。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとしては十分といえる範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッド

心地よいタイプ感のキーボード

『Inspiron 13 5000(5390)』のキーボードのレイアウトです。

キーボードレイアウト
(クリックで拡大表示できます)

キーボードのレイアウトはほぼ標準的ですが、[Enter]キーや[back space]キー、右[Shift]キーが左のキーと隣接していたり、カーソルキー周りが密集しているところなど、はじめのうちは違和感があるかもしれません。

キーボードレイアウトのクセ

筆者もはじめのうちは違和感がありましたが、慣れるにしたがい違和感は低減してきました。

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で 約19mm。上記のキーを除けばゆったりとして窮屈さはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キーストロークは浅くなくシッカリとした打鍵感でタイプ感も心地良いです。

キーストローク

キートップの表面はほぼフラットな形状。質感はサラサラとした感触でフィット感も良好です。

キートップ

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト

キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。

[F5]キー押下:点灯(暗)→点灯(明)→消灯

キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。

パームレストは天面と同じくサラサラとした質感で感触も良好です。指紋や皮脂の跡も目立ちにくいです。(素材は天面と同じ樹脂製)

パームレスト

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドは大きめサイズで手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。

タッチパッドサイズ感

タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れるとタップ操作と誤認してしまいますが、両手を少し開き気味にしてタイピングすれば構えるとタップ操作の誤認はかなり低減できます。

 

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビューで試用している『Inspiron 13 5000(5390)』の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ 各パーツの性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。

測定結果については、性能レベルの程度を把握しやすくするため、以前レビューした別メーカー・別機種(マウスコンピューター「m-Book B509H」)のスコアと比較します。

2機種の基本スペックは以下のとおりまったく同じです。

■Inspiron 13 5000(5390)(Inspiron 5390 と記載)
Core i7-8565U/8GBメモリ/512GB SSD (NVMe)/GeForce MX250 グラフィックス

■別機種
Core i7-8565U/8GBメモリ/256GB SSD(SATA)/インテル UHD 620 グラフィックス

メーカー・機種が異なることでシステム全体のチューニングによりパフォーマンスに多少の違いは出てきますが、Inspiron 13 5000(5390) には専用グラフィックスを搭載していないモデル(CPU内蔵のインテル UHD 620 グラフィックス)もラインナップしており、専用グラフィックスが搭載されることでパフォーマンスにどの程度の違いが出てくるのか参考になると思います。

なお、比較に使用したベンチマークは以下のとおりです。

比較項目 使用するベンチマーク
基本性能 PASS MARK PerformanceTest 9.0
CPU性能 CINEBENCH R15
グラフィック性能 3DMark
ドラゴンクエストX
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 8
PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) ※レビュー機の『Inspiron 13 5000(5390)』のみ掲載

 

基本性能

PASS MARK PerformanceTest 9.0 のベンチマーク結果です。

PASS MARK PerformanceTest Inspiron 5390   別機種  
PassMark Rating 4118.9 3498.3
CPU Mark 9884.7 9071.4
2D Graphics Mark 698.2 777.1
3D Graphics Mark 2687.7 1113.5
Memory Mark 2032.4 2119.0
Disk Mark 7413.6 4904.4

3D Graphics Mark のスコアに大きな違いがあり、専用グラフィックス搭載の効果が基本性能のスコアにも表れています。

 

CPU性能

CINEBENCH R15 と CINEBENCH R20 のベンチマークで比較します。

CINEBENCH R15 Inspiron 5390   別機種  
CPU 519 cb 648 cb
CPU (Single Core) 172 cb 178 cb
 MP Ratio 3.02 x 3.65 x
CINEBENCH R20 Inspiron 5390   別機種  
CPU 1339 cb 1271 cb
CPU (Single Core) 420 cb 421 cb
 MP Ratio 3.19 x 2.97 x

同じ CPU を搭載していますがベンチマークソフトのバージョンの違いによりスコアが上下しています。おそらくシステム全体のチューニングや高負荷な状態でのエアフロー(排熱構造)の違いが影響しているものと思われます。

体感的には同等レベルといって良いでしょう。

 

グラフィック性能

ゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark Inspiron 5390   別機種  
Cloud Gate 11404 8668
Night Raid 10827 4824
Sky Diver 9901 4491
Fire Strike 3130 1039
Time Spy 1056 428

3DMark の各テスト内容は以下のとおり。

Cloud Gate ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト
Night Raid DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト
Sky Diver DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト
Fire Strike DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト
Time Spy DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX Inspiron 5390   別機種  
標準品質
解像度 1280×720
10269
(すごく快適)
8547
(とても快適)
最高品質
解像度 1280×720
9643
(とても快適)
7514
(とても快適)
標準品質
解像度 1920×1080
7129
(とても快適)
4642
(普通)
最高品質
解像度 1920×1080
6040
(快適)
(未実施)

ファイナルファンタジーXIV

ファイナルファンタジーXIV は「紅蓮のリベレーター」と「漆黒のヴィランズ」 2つのベンチマークを使用します。

■紅蓮のリベレーター

紅蓮のリベレーター Inspiron 5390   別機種  
標準品質(ノートPC)
解像度 1280×720
8089
(非常に快適)
平均FPS:60 FPS
3290
(やや快適)
平均FPS:22 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1280×720
7346
(非常に快適)
平均FPS:53 FPS
2577
(やや快適)
平均FPS:17 FPS
標準品質(ノートPC)
解像度 1920×1080
6480
(とても快適)
平均FPS:45 FPS
1745
(設定変更を推奨)
平均FPS:11 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1920×1080
4539
(快適)
平均FPS:31 FPS
(未実施)

 

■漆黒のヴィランズ

漆黒のヴィランズ Inspiron 5390   別機種  
標準品質(ノートPC)
解像度 1280×720
8285
(非常に快適)
平均FPS:68 FPS
3121
(やや快適)
平均FPS:21 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1280×720
7255
(とても快適)
平均FPS:54 FPS
2438
(普通)
平均FPS:16 FPS
標準品質(ノートPC)
解像度 1920×1080
6513
(とても快適)
平均FPS:47 FPS
1660
(設定変更を推奨)
平均FPS:11 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1920×1080
4555
(快適)
平均FPS:32 FPS
(未実施)

 

グラフィックス性能は、専用グラフィックスを搭載した Inspiron 13 5000(5390) が圧倒しています。

スコアを見てのとおり「NVIDIA GeForce MX250 グラフィックス」は意外に性能レベルが高く優秀な専用グラフィックスです。

 

ストレージ性能

データ転送速度は CrystalDiskMark 6.0.2 を使用して計測したシーケンシャルリード(読み込み)/ライト(書き込み)で比較します。

データ転送速度 Inspiron 5390   別機種  
シーケンシャルリード 1633.3 MB/s 560.7 MB/s
シーケンシャルライト 829.4 MB/s 500.5 MB/s

「NVMe対応の SSD」か「SATA接続の SSD」かによる違いがスコアにも大きく表れています。サイズの大きいファイルの読み書きでは体感的な違いが出てくるかもしれません。

『Inspiron 13 5000(5390)』に搭載される SSD はすべて NVMe対応の SSD なので、超高速なデータ転送が期待できます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 8 と PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

PCMark 8

PCMark 8 のベンチマーク結果です。

PCMark 8 Inspiron 5390   別機種  
Home Test 3999 3739
Creative Test 4871 4627

※テスト項目説明
 Home Test(家庭での利用を想定したテスト)
 Creative Test(クリエイティブな利用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended のベンチマーク結果です。

PCMark 10 Extended Inspiron 5390   別機種  
Total Score 3070 2634
 Essentials 7834 7638
 Productivity 5455 6583
 Digital Contents Creation 2516 2964
 Gaming 2233 874

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

 

総合的なパフォーマンスでは、全体的にレビュー機の『Inspiron 13 5000(5390)』に優位性があるなかで、専用グラフィックスを搭載していない別機種も健闘しています。

スコアを見る限りでは、レビュー機の『Inspiron 13 5000(5390)』はシステム全体の性能バランスにも優れている印象です。シーンを選ばず快適なパフォーマンスが期待できそうです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機 Inspiron 13 5000(5390) のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 8時間 41分
バッテリー充電時間
(50%)
1時間 34分
バッテリー充電時間
(100%)
3時間 11分

バッテリーを多く消費する条件でもバッテリー駆動時間が 8時間以上持続できればモバイルノートとして満足できるレベルです。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間を伸ばすことができます。

また、バッテリーの充電については若干時間がかかるので夜間に充電しておくことをおすすめします。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。

計測結果については、レビュー機の Inspiron 13 5000(5390) とベンチマークで比較対象としていた機種の結果を掲載します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

Inspiron 5390   別機種  
処理時間 58秒8 1分 5秒3

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

Inspiron 5390   別機種  
処理時間 4分 12秒2 4分 6秒5

 

処理時間の差は、おそらくシステム全体のチューニングや高負荷時のエアフロー(排熱構造)の違いが影響しているものと思われます。

 

駆動音・表面温度

駆動音については、負荷の高い処理になると排熱のため「ヒューッ」というファンの回転音(排気音)が大きくなります。個人差はありますが耳ざわりに感じるかもしれません

とはいえ、平常時は排気音が小さいことや、高負荷な状態がパソコンを使っているあいだ続くわけではないので、駆動音についてはそれほど気にすることはないと思います。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥 排気口近くが温かくなります。

キーボード上は奥に行くほど温かさの度合いが強くなっていきますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響がほとんどないので不快な感じはありません。

キーボードの表面温度(単位:℃)

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度(単位:℃)

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

サウンド チェック

『Inspiron 13 5000(5390)』には サウンドユーティリティソフト「MaxxAudio Pro」がプリインストールされています。

サウンドに合わせたプリセットが数多く設定されているほか、スピーカーやヘッドフォンなどサウンドを再生する機器に合わせて、お好みのサウンドにチューニングすることもできます。

サウンドユーティリティソフト
MaxxAudio Pro サウンド ユーティリティソフト

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
クリアな感じは今一つのような気がするが、低音域から高音域まで広い音域をカバーしたまずまずの高音質サウンド。
カジュアルに高音質サウンドを楽しめる。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで音域が広がり、クリアでより高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 15.9秒 32.4秒 7.8秒
2回目 16.4秒 36.8秒 7.2秒
3回目 15.8秒 33.8秒 7.3秒
4回目 15.7秒 32.0秒 8.7秒
5回目 16.2秒 36.7秒 7.6秒
平均 16.0秒 34.3秒 7.7秒

※シャットダウンについてはキーボードバックライトで電源オフを判断。

起動・再起動・シャットダウンともにスペック相応の時間です。待ちのストレスはありません。

 

搭載ソフトウェア

『Inspiron 13 5000(5390)』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)

主なソフトウェア

Windows標準のソフトのほか、Dell サポート関連ソフトやセキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」、専用グラフィックス搭載モデルにはユーティリティソフト「NVIDIA コントロールパネル」インストールされています。

搭載されているソフトウェアは必要最低限といったところでしょうか。

 

付属品

『Inspiron 13 5000(5390)』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類)です。

『Inspiron 13 5000(5390)』本体セット

マニュアル類は簡易的でかんたんな内容が記載されている程度ですが、製品の使い方や取り扱いに関する詳細な情報はデル公式サイトで公開されています。

 

まとめ

以上、『Inspiron 13 5000(5390)』のレビュー記事をお届けしました。

レビュー機では専用グラフィックス「NVIDIA GeForce MX250」を搭載していることもあり、とくにグラフィックス系のベンチマークでは優秀な結果でした。

グラフィック性能に限らずシステム全体の性能バランスにも優れているので、ビジネスからプライベートまでシーンを選ばず快適なパフォーマンスが期待できそうです。

13.3インチサイズのモバイルノートで専用グラフィックスを搭載しているモデルは種類も少なく、グラフィック性能を重視するモバイルノートをお探しのユーザーはチェックしておきたいモデルです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・シンプルでスタイリッシュなデザイン
・薄くて軽くて高性能&高品質
・用途に合わせてGeForce MX250 搭載モデルや LTE搭載モデルを選べる
・色鮮やかでキレイな液晶
・心地よいタイプ感のキーボード
・長時間使えるバッテリー

チョット残念なところ
・電源ボタンの位置に戸惑うかも
・一部キーが密集していてタイプミスしやすいかも

ラインナップしているモデルや価格、クーポン割引率などの最新情報は、デル直販サイト「デルオンラインストア」をご確認ください。

 

デル直販「デルオンラインストア」公式サイト
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Inspiron 13 5000(5390) 正面側(背景付き)

 

 

 

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