レノボ IdeaPad Slim 570 (14型 AMD) レビュー:価格以上に高性能で高品質な 14型ノートPC

 

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貸出機材提供:レノボ・ジャパン合同会社

正面斜め

レノボが販売する IdeaPad Slim 570 (14型 AMD) は、AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーを搭載した高性能で高品質な 14型ノートPCです。

Zen3アーキテクチャーのプロセッサー搭載により軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークによる性能評価も優秀です。

また、筐体の素材にはアルミニウム合金を採用しており軽量で堅牢性にすぐれ、デザイン的にもスタイリッシュかつエレガントに仕上げれられています。

■IdeaPad Slim 570 (14型 AMD) の特徴

  • AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサー(Zen3アーキテクチャー)搭載
  • アルミニウム合金を採用した筐体は軽量かつ MIL-STD-810H の堅牢性(頑丈さ)を備えている
  • 指紋認証センサー搭載(電源オンと同時に認証できる)
  • プライバシーシャッター搭載
  • Dolby Audio対応のオーディオ機能とステレオスピーカー(2.0W×2)

レビューではメーカーからお借りした実機を試用して、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面斜め上

レビューは 2022年12月7日時点の内容です。

 

スペック構成

IdeaPad Slim 570 (14型 AMD) のおもなスペック構成は以下のとおり。

本体カラー ストームグレー
OS Windows 11 Home 64bit
CPU ■AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー
■AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー
メモリ ■8GB DDR4-3200 SDRAM
■16B DDR4-3200 SDRAM
ストレージ ■256GB SSD (PCIe NVMe/M.2)
■512GB SSD (PCIe NVMe/M.2)
ディスプレイ 14.0 型 FHD IPS 液晶 (1920×1080 ドット、約 1,677 万色) 、光沢なし
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス (CPUに内蔵)
LAN なし
ワイヤレス Wi-Fi 6 対応 (IEEE802.11ax/ac/a/b/g/n 準拠)、Bluetooth v5.1
カメラ、マイク FHD 1080p カメラ (プライバシーシャッター付き)、デジタルアレイ マイクロホン
指紋センサー あり
バッテリー駆動時間 最大 約 15.9 時間 (JEITA測定法Ver2.0)
本体サイズ(W×D×H) 約 321.7×211.8×17.9 mm
本体質量 約 1.38kg

 

ラインナップしているモデルのスペック詳細、価格、割引クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

IdeaPad Slim 570
(14型 AMD)

税込 7万円台から

関連リンク

 

そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。

 

外観チェック

エレガントで洗練されたデザイン

IdeaPad Slim 570 はスタイリッシュなデザインです。

正面側 右側

背面側 右側

本体のカラーはストームグレー。ブラックに近い濃い目のグレーで落ち着いた雰囲気です。

天面真上

天面斜め(その1)

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめに手入れすれば気持ちよく使うことができます。

筐体の素材はアルミニウム合金。エレガントで洗練されたデザインに仕上げられています。

天面斜め(半開き)

感触はサラサラしており上質感があります。

天面斜め(ロゴ)
シンプルデザインの天面は Lenovo ロゴがアクセント

横から見るとスリムさがわかります。バッグへの出し入れもスムーズにできそうです。

スリムボディ(その1)

スリムボディ(その2)
本体はスリム

また、天面を開くとき指がかかりやすいデザインも好印象です。

天面を開くとき指のかかりやすいデザイン
本体はスリム

 

底面側もシンプルデザイン。堅牢性にすぐれ見た目にもスッキリしていているユニボディの構造です。

底面真上

底面(斜め)

ゴム足は前面側左右2箇所と背面側の1箇所、合計3箇所に実装されています。本体の安定感は良好です。

ゴム足
背面側のゴム足は左右両端にまたがり高さが 5mmくらいある

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口
排気口(ヒンジのあいだ)

ちなみに、背面側のゴム足は排気口から排熱された空気が再び吸気口に入り込むことを遮断する役割も兼ねています。これにより本体内部を効果的に冷却できるメリットがあります。

吸気口と排気口
吸気口と排気口(排気口はヒンジのあいだ)

必要十分なインターフェース

IdeaPad Slim 570 は必要十分なインターフェースを実装しています。

インターフェース(左側面)

左側面

①USB 3.2 Gen1 Type-C×2

②HDMI

③マイクロホン/ヘッドホン・コンボ・ジャック

インターフェース(右側面)

右側面

④4-in-1メディアカードリーダー

⑤USB 3.2 Gen1×2

以下、インターフェースについての補足です。

USB Type-C コネクタは映像出力のほか PD充電器に対応しています。

■USB Type-C ポート対応表

 (当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) △(低速充電)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

メディアカードリーダーは抜き差し方式です。カードをシッカリ挿し込んだ状態でも意外に出っ張りますが、そのぶんカードは取り出しやすいです。

SDカードスロット
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

スピーカーはキーボード左右に実装

スピーカーはキーボード左右に搭載されています。

スピーカー

低音域から高音域まで広い音域を再現しており意外に高音質。音声も明瞭に聴こえます。

指紋認証センサー搭載

IdeaPad Slim 570 は、指紋認証センサーを標準搭載。指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵されてます。

電源ボタン

IdeaPad Slim 570 の指紋センサーは電源ボタンを押したときにパワーオンと同時に指紋を読み込むことができます。サインイン画面で再度指紋センサーにタッチする必要はなく、そのまま Windows にサインインできます。

もちろん、指紋登録されていない指で電源オンしたときはサインイン画面での認証が必要です。

指紋認証
指紋認証でサインイン(指紋認証センサーは電源ボタンに内蔵)

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

カメラシャッター
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断

シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで こちらの光景を見られたくないときもスムーズに操作できます(スライドスイッチはカメラの上側にある)。

持ち歩きもできるサイズ感と重量感

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ
本体のサイズ感

本体のサイズ感は、奥行きが A4 縦とほぼ同じ、幅が A4 横より少し大きい程度でコンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

ゴム足を含めた本体の高さは実測で 20~24(最厚部)mm。CDケース 2枚程度でスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,401g
・電源アダプター:232g
・電源コード:106g

本体はそこそこ軽量で、部屋間の移動はもちろんのこと持ち歩きも十分可能な重量感です。

本体の重量感
本体はそこそこ軽量

電源アダプターは最大出力が 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ

 

ディスプレイのチェック

一般的な用途には十分な液晶ディスプレイ

レビュー機の液晶パネルは Lenovo製[型番:LEN140FHD]。

映像の描画(気球)
画像の表示例

文字の描画
テキストの表示例

トーンカーブは緑が少し強く出ています(理想は RGBとも45度の直線)。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「273 nit」。

 

色域の計測結果です。

色域
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 67.3% 68.3%
Adobe RGB 50.6% 50.6%

色域は広くありません。色調バランス、輝度ともに標準的ですが、ネット検索や動画鑑賞、オフィスソフトなど一般的な用途には十分な性能レベルです。

 

狭額縁ベゼル

ベゼルは狭額縁です。

左右のベゼルは狭額縁

とくに左右のベゼルは鉛筆の太さよりも狭く、画面周りは全体的にスッキリしています。

 

映り込みは気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)

レビュー機は非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどなく眼への負担も軽減できます。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。

ディスプレイを開く角度は十分な範囲をカバー

天面を開くことのできる最大角度は約 130度。

ディスプレイの最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

IdeaPad Slim 570 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチは実測で 約19mm(仕様は非公開)。フルサイズキーボードと同等のキーピッチで、窮屈な感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの形状はフラット。感触はサラサラしています。

キートップ

キーストロークは(感覚的に)ノートPC の平均的なストローク幅 1.5mm と同じくらい。シッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク
タイプ音は「ドスドス」という音。音の大きさは静か

キーの押し込む強さやキーを押し込んだ後の反発もちょうど良い感じでタイピングしやすいキーボードです。

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーバックライト

キーボード・バックライトの明るさは、2段階で切り替えできます。

[Fn]+[Space]キー押下:点灯(Auto)→点灯(暗)→点灯(明)→オフ

「点灯(Auto)」は周囲の明るさで自動で点灯するモードで、Windows 起動時は自動的に「点灯(Auto)」に設定が切り替わります。

たとえば、バックライトをオフ設定にしていても Windows 起動すれば「点灯(Auto)」に切り替わってしまうところは、バックライト不要のときにわずらわしさを感じるかもしれません。

質感の良いパームレスト

パームレストはサラサラしていて上質感があります。

パームレスト

指紋や皮脂の跡は目立ちやすいですが、汚れは柔らかいクロスなどでかんたんにふき取れます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドの感触はツルツルしており、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

ちょうど良いサイズ感で扱いやすさも良好です。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー
メモリ 8GB DDR4-3200 SDRAM
ストレージ 256GB SSD (PCIe NVMe/M.2)
グラフィックス AMD Radeon グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおり。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークは、付属ソフトウェア Lenovo Vantage の電源およびパフォーマンス[スマート・パワー]を「エクストリーム・パフォーマンス」と「インテリジェント・クーリング」2つのモードに設定して実施しています。

Lenovo Vantage スマート・パワー
Lenovo Vantage の電源およびパフォーマンス

「エクストリーム・パフォーマンス」と「インテリジェント・クーリング」の項目説明は以下のとおり。

モード 説明
エクストリーム・パフォーマンス システム・パフォーマンスを最大化できるモード。ファンの回転速度が速いときに大きな騒音が発生する可能性がある。
インテリジェント・クーリング ファン速度とシステム・パフォーマンスのバランスが取れた状態で最高のエクスペリエンスを実現できるモード。ゲーム中はパフォーマンスが最大化され、オフィス作業は騒音が軽減される。
バッテリー省電力 ディスプレイの明るさや電源設定を変更し高度な画像処理機能の無効化などにより消費電力をおさえ、バッテリー駆動時間を延ばすモード。

※コントロールパネル[電源オプション]の電源プランや、Windows 標準設定の[電源とバッテリー]の電源モードは、いずれも「バランス」に設定。

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen 7 5825U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5625U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 5800U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 5600U プロセッサー

・インテル Core i7-1260P プロセッサー

・インテル Core i5-1240P プロセッサー

・インテル Core i7-1255U プロセッサー

・インテル Core i5-1235U プロセッサー

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]

CPU
Ryzen 7 5825U
4148 pts
Core i7-1260P
3578 pts
Ryzen 7 5800U
3535 pts
Core i5-1240P
3412 pts
Ryzen 5 5625U(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3064 pts
Ryzen 5 5600U
2999 pts
Ryzen 5 5625U
2974 pts
Ryzen 5 5625U(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
2928 pts
Core i5-1235U
2809 pts
Core i7-1255U
2156 pts
Core i7-1165G7
1908 pts
Core i5-1135G7
1783 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark
Ryzen 7 5825U
20422
Core i7-1260P
19034
Ryzen 7 5800U
18835
Core i5-1240P
17932
Ryzen 5 5625U(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
17264
Ryzen 5 5600U
16487
Ryzen 5 5625U
16291
Ryzen 5 5625U(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
16017
Core i7-1255U
13140
Core i5-1235U
12919
Core i7-1165G7
11270
Core i5-1135G7
10823

レビュー機のスコアは平均値相当で、保有している性能をシッカリ発揮できています。

一般的な使いかた(ネット検索・メール・動画鑑賞・オフィスソフトなど)はもちろんのこと、写真編集など負荷の高い処理も十分快適にこなせる性能レベルです。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5825U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5625U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5800U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5600U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1260P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1240P搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1255U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1235U搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
4911
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4134
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4090
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3577
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3493
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3491
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3204
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3100
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
3074
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
2995
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
2971
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2950

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
11198
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
10840
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
10644
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
9998
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
9820
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9589
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
9531
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
9430
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
9420
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
8290
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
6792
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
6174

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
5752
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
4790
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4381
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
4134
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
4065
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3972
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
3682
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
3634
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3631
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3561
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
3027

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1260P)
3915
インテル Iris Xe(Core i5-1240P)
3485
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3456
AMD Radeon(Ryzen 7 5800U)
3419
AMD Radeon(Ryzen 7 5825U)
3399
AMD Radeon(レビュー機/エクストリーム・パフォーマンス)
3254
AMD Radeon(レビュー機/インテリジェント・クーリング)
3254
AMD Radeon(Ryzen 5 5625U)
3141
AMD Radeon(Ryzen 5 5600U)
3099
インテル Iris Xe(Core i7-1255U)
3014
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2927
インテル Iris Xe(Core i5-1235U)
2553

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。

レビュー機は、メモリ容量が 8GB でも デュアルチャネル構成のためグラフィックス・パフォーマンスは良好な結果が出ています。

メモリ構成
メモリ構成

一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画閲覧など)のほか、オンライン会議や写真編集などクリエイティブ作業でも快適なパフォーマンスが期待できます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe/PCIe3.0対応の SSD(容量 256GB) を搭載しています。

ストレージ情報
レビュー機のストレージ情報

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
データ転送速度

※インテリジェント・クーリングで計測した結果。エクストリーム・パフォーマンスでの計測結果も同等です。

測定結果は優秀です。体感的にも高速にアクセスできていてファイルの読み書きもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・IdeaPad Slim 370i

・HP 245 G9

・Yoga Slim 760 Carbon

※当サイトで計測したスコア

おもなスペックは以下のとおり。

スペック IdeaPad Slim 570
(レビュー機)
IdeaPad Slim 370i HP 245 G9 Yoga Slim 760 Carbon
CPU AMD Ryzen 5 5625U インテル Core i5-1235U AMD Ryzen 5 5625U AMD Ryzen 7 5800U
メモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス AMD Radeon Intel UHD AMD Radeon AMD Radeon
販売価格(税込) 78,263円 69,850円 74,580円 161,370円

※販売価格は上記スペックを搭載したモデルの価格(記事執筆時点)

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
9153
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
9222
IdeaPad Slim 370i
8583
HP 245 G9
9088
Yoga Slim 760 Carbon
8856
目標値
4100
Productivity
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
9302
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
9333
IdeaPad Slim 370i
6178
HP 245 G9
8933
Yoga Slim 760 Carbon
8856
目標値
4500
Digital Contents Creation
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
5590
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
5730
IdeaPad Slim 370i
5178
HP 245 G9
5412
Yoga Slim 760 Carbon
5603
目標値
3450
Gaming
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
2567
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
2566
IdeaPad Slim 370i
1658
HP 245 G9
2497
Yoga Slim 760 Carbon
2985

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

ふだん使いからビジネスシーンのほかクリエイティブ作業でもしっかり活用できそうです。

なお、Gamingテスト結果については参考程度にご覧ください。(ゲーミングPC ではないので)

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バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

 

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 6時間 44分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
38分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 3分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 2分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ、駆動時間がスペックで公開されている最大時間の 4割程度とかなり短く少し物足りなさを感じます。

バッテリー駆動で使用するときは画面の明るさを調整するなどバッテリー消費を抑えるような使いかたをしたほうがよいでしょう。バッテリー駆動時間を延ばすことができます。

また、充電については 付属ソフトウェア Lenovo Vantage で急速充電設定が可能です。

Lenovo Vantage 急速充電設定
電源モードの設定

検証では急速充電「有効」で実施しています。急速充電ならバッテリー残量が少ないときでも短時間で充電することができて よりアクティブに使えます。

実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・IdeaPad Slim 370i

・HP 245 G9

・Yoga Slim 760 Carbon

※当サイトで計測した処理時間

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
1分0秒3
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
55秒0
IdeaPad Slim 370i
59秒9
HP 245 G9
56秒5
Yoga Slim 760 Carbon
54秒0
Photoshop Lightroom
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
33秒5
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
33秒5
IdeaPad Slim 370i
46秒8
HP 245 G9
33秒6
Yoga Slim 760 Carbon
26秒0
Lightroom Classic
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
36秒8
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
35秒9
IdeaPad Slim 370i
51秒1
HP 245 G9
35秒6
Yoga Slim 760 Carbon
29秒0

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
IdeaPad Slim 570(インテリジェント・クーリング)
2分14秒1
IdeaPad Slim 570(エクストリーム・パフォーマンス)
2分13秒8
IdeaPad Slim 370i
2分42秒9
HP 245 G9
2分4秒8
Yoga Slim 760 Carbon
1分51秒2

 

実際のソフトウェアを使った検証でもレビュー機のクリエイティブ性能はスペック相応で良好です。

趣味としてあるいは補助的なクリエイティブ作業なら十分に活用できる性能レベルです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R20 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:23℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
中段はピーク時の音量推移
下段はスコア/処理時間(参考値)
ベンチマーク中 動画エンコード中
インテリジェント・
クーリング
34.4db
(無音)
38.8db
(37~38db)
(2900pts)
38.5db
(37~38db)
(2分20秒)
エクストリーム・
パフォーマンス
34.6db
(無音)
39.6db
(38~39db)
(3071pts)
39.8db
(38~39db)
(2分15秒)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷な状態では「サーッ」という排気音が大きくなりますがうるさく感じるほどではありません。

状況にもよりますが負荷が低減すれば 20秒から30秒程度で排気音は静かになります。

 

表面温度のチェック

表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。

・アイドル状態で10分放置後

・Youtube 動画 30分間視聴後

・10分間動画のエンコード実行後

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※電源モードを「バランス」に設定して実施

※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果

■アイドル状態で10分間放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 30分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りの表面温度が上昇し多少温かさを感じますがタイピングに影響はありません。また、パームレストは本体内部の熱の影響が少なく、高負荷な状態でタイピングしても不快に感じることはないでしょう。

 

サウンド チェック

IdeaPad Slim 570 にはサウンドユーティリティソフト「ドルビーオーディオ」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト

ドルビーオーディオでは、スピーカーから出力されるサウンドのコンテンツに合わせたプリセットでお好みの音質にチューニングすることができます。

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。

※プリセット「音楽」で試聴

■スピーカー
低音域から高音域まで再現しており意外に高音質。音声も明瞭ではっきり聞き取れる。

■ヘッドホン
低音域から高音域までさらに増幅、周囲の音が聞こえいないぶんクリアになって高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

※起動、再起動はサインイン画面表示まで、シャットダウンは電源オフまでの時間を計測。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 7.7秒 20.9秒 8.9秒
2回目 7.7秒 21.1秒 9.9秒
3回目 7.7秒 20.9秒 9.6秒
4回目 7.7秒 23.0秒 9.1秒
5回目 7.6秒 21.9秒 9.6秒
平均 7.7秒 21.6秒 9.4秒

体感的にも早く、処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

IdeaPad Slim 570 の本体ほか付属品一式です。

同梱品一式
同梱品
・IdeaPad Slim 570 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類

 

まとめ

以上、IdeaPad Slim 570 (14型 AMD) のレビュー記事をお届けしました。

IdeaPad Slim 570 は、優秀な処理性能でしっかり使える14型ノートPCです。

とくに、8GBメモリでもデュアルチャネル構成にしている点は好印象。グラフィックスパフォーマンスのみならずマシン全体のパフォーマンスも快適に使えるからです。

また、アルミニウム合金を採用した筐体はエレガントなデザインで堅牢性にすぐれており、そこそこ軽量なのでモバイルノートとしての活用も可能です。

価格は 7万円台からと昨今値上がりが続いているご時世では意外にリーズナブル。性能・デザイン・使いやすさなど価格以上に高性能で高品質なデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • アルミニウム合金を採用した筐体&エレガントなデザイン
  • 快適に使える処理性能(8GBメモリでもデュアルチャネル構成)
  • 指紋センサーは電源ボタンを押すと同時に指紋認証できる
  • 使いやすくて実用性にすぐれている
  • 価格以上に高性能で高品質

チョット残念な点

  • 液晶パネルは標準レベル(ふだん使いには十分だが)
  • キーボード・バックライトは Windows 起動で「点灯(Auto)」に自動設定される

 

ラインナップしているモデルや価格、クーポンなど最新情報はレノボ直販サイト「レノボショッピング」をご確認ください。

真正面

IdeaPad Slim 570
(14型 AMD)

税込 7万円台から

関連リンク

 

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