HP ProBook 450 G8 レビュー:実用性にすぐれたスタイリッシュデザインの15.6型スタンダードノートPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

正面(壁紙)

第13世代インテル Core プロセッサーを搭載した最新機種のレビュー記事はこちらをご覧ください。

日本HP の HP ProBook 430 G8 は、第11世代インテル Core プロセッサーを搭載した 15.6型スタンダードノートPCです。

最新CPU の搭載により軽快な動作でパフォーマンスも快適! ビジネス向けノートPC としてのセキュリティと実用性にもすぐれています。

スリムでスタイリッシュなデザインにくわえ、15.6インチサイズとしては軽量で部屋間の移動がスムーズにできるところもポイント。

■HP ProBook 450 G8 の特徴

  • 第11世代インテル Core プロセッサーを搭載
  • ビジネス向けの 15.6型ノートでも意外に軽量&スリム&スタイリッシュデザイン
  • 米軍調達基準(MIL-STD-810H)をクリアした堅牢性(頑丈さ)にすぐれたボディ
  • 指紋センサーを標準搭載
  • プライバシー・シャッター付きWebカメラを搭載
  • 標準的なレイアウトでタイピングしやすいキーボード(テンキー付き)
  • LANポートを標準搭載
  • 最新無線LAN規格 Wi-Fi 6(IEEE802.11ax)を搭載可能(オプション)
  • 長時間駆動できるバッテリー

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙)

レビューは 2021年5月25日時点の内容です。

 

スペック構成

HP ProBook 450 G8 のおもなスペックです。

OS ■Windows 10 Home(64bit)(日本語)
■Windows 10 Pro(64bit)(日本語)
CPU ■インテル Core i3-1115G4 プロセッサー
■インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
■インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
メモリ ■4GB (4GB×1)
■8GB (8GB×1)
■16GB (16GB×1)
■32GB (16GB×2)
※SO-DIMM DDR4-3200、最大32GB
ストレージ ■128 GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
■256 GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
■512 GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
■Intel Optane Memory H10 with Solid State Storage(32GB+512GB)
■1TB M.2 SSD(PCIe NVMe)
ディスプレイ Core i3 搭載時
■15.6インチワイド(16:9)HD液晶ディスプレイ(非光沢、1366×768ドット、250cd/m2、最大1677万色)、LEDバックライト
Core i5 搭載時
■15.6インチワイド(16:9)HD液晶ディスプレイ(非光沢、1366×768ドット、250cd/m2、最大1677万色)、LEDバックライト
■15.6インチワイド(16:9)FHD液晶ディスプレイ(非光沢、1920×1080ドット、250cd/m2、最大1677万色、IPS方式)、LEDバックライト
Core i7 搭載時
■15.6インチワイド(16:9)FHD液晶ディスプレイ(非光沢、1920×1080ドット、250cd/m2、最大1677万色、IPS方式)、LEDバックライト
グラフィックス ■インテル UHD グラフィックス (Core i3 搭載時)
■インテル Iris Xe グラフィックス (Core i5/i7 搭載時)
LAN Realtek(1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T)
ワイヤレス ■なし
■インテル Dual Band Wireless-AC 9560 802.11 a/b/g/n/ac+Bluetooth 5
■インテル Wi-Fi 6 AX201 a/b/g/n/ac/ax+Bluetooth5
WWAN なし
カメラ、マイク 720p HD Webカメラ(固定焦点レンズ)/プライバシーシャッター付き、デュアルマイク
指紋認証センサー 搭載
バッテリー駆動時間 最大約10時間 (JEITA測定法 Ver2.0)
本体サイズ(W×D×H) 359.4×233.9×19.9 mm(最薄部、突起部含まず)
本体質量 約約1.74kg

ランナップしているモデルの詳細スペックや価格は日本HP公式サイトをご確認ください。

真正面

HP ProBook 450 G8
税込6万円台から

※HP ProBook 430 G8 は法人向け PC ですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入可能です。

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外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

HP ProBook 450 G8 は15.6インチサイズながらスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面(向かって斜め左)

背面側(向かって斜め左)

本体のカラー「シルバー」は、ビジネス向けに多いブラックやグレー系とは一線を画したカラーでスタイリッシュ感をアップさせてくれます。

天面(その1)

天面(その2)
「hp」と「PROBOOK」のロゴがアクセント

天面はサラサラとした感触で質感も良好です。指紋や皮脂の跡が目立たずビジネスシーンでも気持ちよく使えます。

天面(その3)

天面(その4)
本体はスリム

天面のエッジは Σ(シグマ)デザインです。指がかかりやすく天面をかんたんに開くことができます。

天面はシグマ・デザイン
天面を開きやすいシグマ・デザイン

底面は剛性を重視した「ユニボディ」の構造で見た目もスッキリしています。

底面側(その1)

ゴム足は前後に平行して実装されています。少し高さのあるゴム足で安定感も良好です。

排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口

必要十分なインターフェース

HP ProBook 450 G8 に実装されているインターフェースをチェックします。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①ナノセキュリティ ロック ケーブル用スロット

②LANコネクタ (部分開閉式)

③USB Type-A 3.1 Gen1

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

④MicroSDカードスロット

⑤コンボステレオヘッドフォン/ マイクジャック

⑥HDMI

⑦USB Type-A 3.1 Gen1×2

⑧USB Type-C 3.1 Gen2 Power Delivery + Display Port

⑨電源コネクター

MicroSDカードスロットはプッシュロック式です。

MicroSDカードスロット
MicroSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

SD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。

また、USB Type-C コネクタは、PD充電器による本体への充電や 映像出力にも対応しています。

■USB 3.0 Type-C コネクタ対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W) ×
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

なお、純正品以外の PD充電器でも充電は可能ですが、画面右下に以下のメッセージが表示されます。

PD充電器メッセージ

 

上記のとおり、HP ProBook 450 G8 には USBポートやLANコネクタなどビジネスシーンで必要なインターフェースが十分に実装されています。

 

電源ボタンはキーの一部として[delete]キーの左隣りにレイアウトされています。

電源ボタン
電源ボタン

使用中に間違って電源ボタンを押しても無反応なので作業中のデータが破棄されることはありません。

ただし、1秒程度の長押しはスリープ状態に移行しますし、それ以上の長押しは強制的に電源オフされるので注意してください。

スピーカーはキーボード奥に実装されています。

スピーカー
スピーカー

指紋認証でかんたんサインイン

HP ProBook 450 G8 には指紋センサーが搭載されています。

指紋認証でサインイン
指紋センサーはマスクを着用しているときに便利

認証精度は良好で、指紋センサーにタッチするだけでかんたんに Windows にサインインできます。

プライバシーシャッターでカメラを遮断できる

Webカメラは「プライバシーシャッター」付きです。

プライバシーシャッター
上の画像:シャッターが開いてカメラ有効
下の画像:シャッターが閉じてカメラを遮断
カメラの上側に切り替えスイッチがある

シャッターはスライド式(手動)です。オンライン会議などで見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。

15.6インチサイズでも意外にスリム

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

HP ProBook 450 G8 の高さは実測で 18~23mm(ゴム足を含む)。CDケース 2枚程度で、15.6インチサイズながらとてもスリムです。

重量を実測します。

本体の重さ
・本体:1,681g
・電源アダプター:172g
・電源コード:62g

本体を気軽に外出先に持ち出すことは厳しいですが、一般的な15.6インチノートPC にくらべると軽量で、部屋間の移動はスムーズにできます。

電源アダプターの最大出力は 45W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ(実測)

 

ディスプレイのチェック

自然な色合いのディスプレイ

レビュー機のディスプレイは HD解像度のTNパネルです。

自然な色合いの描画ですが、フルHDにくらべると精細さや発色の面でいまひとつの印象があります。

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
テキストの表示例

以下は、色域の計測結果です。

sRGBカバー率 61.7%
Adobe RGBカバー率 45.8%

色域は標準的な液晶パネルと同等です

ちなみに、HD解像度ディスプレイはメールチェックやオフィスソフトなどビジネスで使うぶんには問題ないとは思いますが、15.6インチと画面が大きいぶん表示される文字のドットの粗さが気になる場合があるかもしれません。

ベゼルは狭額縁

左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁です。

左右ベゼル

その幅は鉛筆と同じくらいのせまさで画面周りがスッキリとしています。

 

映り込みはほとん気にならない

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オフ)

画面映り込み(電源オン)
映り込みはほとんど感じない

HP ProBook 450 G8 のディスプレイは非光沢液晶です。映り込みが気になることはほとんどないと思います。

野角はせまい

視野角を確認します。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から45度の角度

上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度

TNパネルは視野角がせまいです。水平方向は良いのですが垂直方向は色味が白っぽく変化します。

ディスプレイはフラットまで開くことができる

ディスプレイは 180度フラットになるまで開くことができます。

ディスプレイを開くことのできる最大角度
打ち合わせなどでの画面共有に便利

 

キーボード&タッチパッドのチェック

タイピングしやすいキーボード

HP ProBook 450 G8 のキーボード・レイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18mm(仕様も 18mm)、テンキーは 16.5mm。数字ほどせまいという感じはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

キートップの表面は中央部分が少しへこんだ形状で指先にフィットします。適度なフィット感にくわえサラサラとした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークはノートパソコンとして平均的な 1.5mm。シッカリとした打鍵感があってタイプ感も心地よいです。

キーストローク
タイプ音は「タクタク」という音。音の大きさは普通(うるさくない)

キーを押し込むときの強さはちょうど良く、キーを押し込んだ後の反発がイイ感じでタイピングしやすいです。

なお、キーボードバックライトは搭載されていません。

質感の良いパームレスト

パームレストの感触はサラサラとして質感も良好です。

パームレスト

天面と同じく指紋や皮脂の跡は目立たないので気持ちよくキーボード操作ができます。

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドサイズ感
タッチパッドのサイズ感(使いやすいサイズ感)

タッチパッドはサイズは大きめで、サラサラとした感触で質感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。

 

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークによる性能評価では、レビュー機 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスなどを測定・評価します。

レビュー機の基本スペック

OS Windows 10 Pro(64bit)
CPU インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
メモリ 8GB(8GB×1)SO-DIMM DDR4-3200
ストレージ 512GB M.2 SSD(PCIe NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe グラフィックス

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー

・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー

・インテル Core i3-1115G4 プロセッサー

・インテル Core i7-10510U プロセッサー

・インテル Core i5-10210U プロセッサー

・インテル Core i3-10110U プロセッサー

・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー

・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー

※当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20

CPU
Ryzen 7 4700U
2828 pts
Ryzen 5 4500U
2042 pts
Core i7-1165G7
2011 pts
Core i5-1135G7
1799 pts
Core i5-1135G7(レビュー機)
1767 pts
Core i7-10510U
1500 pts
Core i5-10210U
1391 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
895 pts

■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Ryzen 7 4700U
15105
Core i7-1165G7
11695
Ryzen 5 4500U
11071
Core i5-1135G7
10614
Core i5-1135G7(レビュー機)
10409
Core i7-10510U
8122
Core i5-10210U
7659
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533

第11世代のインテル Core プロセッサーは、ベンチマークスコアを見てのとおり第10世代 Core プロセッサーにくらべ性能が大きく進化しています。

レビュー機の CPU は平均値相当のスコアで、保有している性能をシッカリ引き出しています。ビジネスシーンでも たいていの処理なら快適なパフォーマンスが期待できます。

ちなみに、HP ProBook 450 G8 には Core i7-1165G7 搭載モデルや Core i3-1115G4 搭載モデルもラインナップしており、パフォーマンスにそれなりの差があることはチェックしておいたほうがよいでしょう。

参考までに、以下は筆者が CPU を選択する際の判断基準です。

Core i3 Core i5 Core i7
ネット検索/メール
文書作成
表計算
(複雑な表計算は〇)
動画鑑賞
写真・動画編集
プログラミング

△:それなりに可能(快適度は低い)
〇:そこそこ快適にできる
◎:とても快適にできる

 

グラフィック性能

グラフィックス性能は、DirectX を用いた 3D 性能を計測する定番のベンチマークソフト「3DMark」で評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe グラフィックス
(Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-1115G4搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i7-10510U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i5-10210U搭載機)

・インテル UHD グラフィックス
(Core i3-10110U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 7 4700U搭載機)

・AMD Radeon グラフィックス
(Ryzen 5 4500U搭載機)

※当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3882
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U)
3030
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2948
インテル Iris Xe(レビュー機)
2415
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U)
2294
インテル UHD(Core i7-10510U)
1177
インテル UHD(Core i5-10210U)
1084
インテル UHD(Core i3-10110U)
836

 

CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。

レビュー機の場合、メモリ構成が 8GB×1 のシングルチャネル構成のため、グラフィックス・パフォーマンスは少しひかえめです。

とはいえ、写真編集など高度なグラフィックス処理でパフォーマンスがひかえめになる可能性がある程度で、一般的な使い方(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分快適なパフォーマンスで使えます。

 

ストレージ性能

ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量 512GB) が搭載されています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

SSD は NVMe 対応でデータ転送速度で超高速です。Windows やアプリの起動も早いです。

参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・HP ProBook 430 G7

・HP Probook 635 Aero G7

・HP Pavilion 15-eg

スペック HP ProBook 450 G8
(レビュー機)
HP ProBook 430 G7 HP Probook 635 Aero G7 HP Pavilion 15-eg
CPU インテル Core i5-1135G7 インテル Core i5-1135G7 AMD Ryzen 5 4500U インテル Core i5-1135G7
メモリ 8GB(シングルチャネル) 8GB(シングルチャネル) 16GB(デュアルチャネル) 8GB(デュアルチャネル)
ストレージ 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル Iris Xe インテル Iris Xe AMD Radeon インテル Iris Xe

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
レビュー機
8909
HP ProBook 430 G7
9026
HP Probook 635 Aero G7
8693
HP Pavilion 15-eg
8910
基準値
4100
Productivity
レビュー機
5955
HP ProBook 430 G7
5919
HP Probook 635 Aero G7
7239
HP Pavilion 15-eg
6135
基準値
4500
Digital Contents Creation
レビュー機
4256
HP ProBook 430 G7
4273
HP Probook 635 Aero G7
4826
HP Pavilion 15-eg
4451
基準値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機のスコアは優秀です。

搭載されている性能をシッカリと発揮しており、ベンチマーク開発メーカーの基準値をクリアしています。

参考として、レビュー機と同等スペックを搭載した HP Pavilion 15-eg のスコアを掲載していますが、こちらはデュアルチャネル構成メモリの効果で若干優位なスコアが出ているところはチェックしておきたいところです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 8時間 5分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
46分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
1時間 24分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
2時間 23分

15.6インチノートで、バッテリーを多く消費する条件でも駆動時間が 8時間程度なら十分満足できます。使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を調整することでバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。

■比較対象機

・HP ProBook 430 G7

・HP Probook 635 Aero G7

・HP Pavilion 15-eg

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
レビュー機
1分2秒6
HP ProBook 430 G7
57秒5
HP Probook 635 Aero G7
1分5秒9
HP Pavilion 15-eg
52秒5
Photoshop Lightroom
レビュー機
39秒0
HP ProBook 430 G7
38秒6
HP Probook 635 Aero G7
27秒3
HP Pavilion 15-eg
37秒1
Lightroom Classic
レビュー機
42秒9
HP ProBook 430 G7
43秒6
HP Probook 635 Aero G7
39秒4
HP Pavilion 15-eg
37秒5

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力

(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・高速ビデオ レンダリング技術オプションはオフ

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
レビュー機
3分26秒2
HP ProBook 430 G7
3分21秒6
HP Probook 635 Aero G7
2分21秒4
HP Pavilion 15-eg
3分15秒7

 

クリエイティブな性能評価でもメモリ容量や構成(シングルチャネル/デュアルチャネル)の違いが結果として表れていますが、レビュー機のスペックでも補助的なクリエイティブ作業ならそこそこ快適なパフォーマンスで使えそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

騒音測定イメージ
使用測定器:Meterk SLM01

駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 / マルチ Core )実行中と動画エンコード中の音量計測で評価します。

■測定結果

最大音量
下段はピーク時の音量推移
アイドル時 34.7 db
 
CINEBENCH R20 36.2 db
(35~36db で推移)
動画エンコード 38.4 db
(37~38db で推移)

※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 

平常時は静かです。

高負荷な状態でも排熱のよる「サーッ」という気流音がわずかに大きくなる程度で耳ざわりに感じるほどではありません。

駆動音が気になることはないと思います。

 

表面温度のチェック

平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

※高負荷時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの

キーボードの表面温度

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

 

高負荷な状態になるとキーボード奥 中央寄りの温度が若干上昇しますがタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響を受けないので不快な感じはありません。

 

サウンド チェック

HP ProBook 450 G8 には サウンドユーティリティソフト「HP Audio Control」」がプリインストールされています。

サウンドユーティリティソフト(その1)

イコライザ機能も搭載されており、音楽/映画/音声などコンテンツに合わせた音質に調整することができます。

サウンドユーティリティソフト(その2)

以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
・オーディオプリセット:自動検出
・イコライザー:HP最適化

■スピーカー
低音域が若干弱いがそこそこ高音質。
音声ははっきりと聴き取ることができる

■ヘッドホン
低音域が増幅され音域が広くなり音質がアップする。
外部の雑音を遮断できるぶん、音に集中できる。

※自動検出「オン」/イコライザーのプリセット「HP最適化」でも十分な音質です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン 時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間の計測結果です。
(それぞれ 5回ずつ計測し平均値を算出)

起動 再起動 シャットダウン
1回目 9.8秒 26.5秒 6.3秒
2回目 9.8秒 27.0秒 6.0秒
3回目 9.7秒 26.9秒 6.2秒
4回目 9.6秒 26.9秒 6.4秒
5回目 9.7秒 26.1秒 5.9秒
平均 9.7秒 26.7秒 6.2秒

体感的にも早いです。処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

HP ProBook 450 G8 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式
同梱品リスト
・HP ProBook 450 G8 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
・Windows 10 インストール DVD

なお、ドキュメント類の内訳は以下のとおりです。
・セットアップ手順
・サービスおよびサポートを受けるには
・安心してお使いいただくために
・同梱物リスト

 

まとめ

以上、HP ProBook 450 G8 のレビュー記事をお届けしました。

HP ProBook 450 G8 は、ビジネス向けを感じさせないスタイリッシュなデザインで性能レベルが高い15.6型ノートPCです。

シングルチャネルのメモリを搭載したモデルがほとんど(デュアルチャネル構成にできるのは32GBメモリのみ)である点は残念ですが、一般的なビジネスシーンでは 8GBまたは16GBメモリを搭載すれば快適に使えるはずです。

また、セキュリティ面ではプライバシー・シャッターや指紋センサーのほか HP Sure Sense や HP Sure Click などソフトウェアによる機能も充実しています。

ビジネスシーンはもちろんのことテレワークでも安心して使える実用性にすぐれたスタンダードノートといえるでしょう。

高評価のポイント

  • ビジネス向けを感じさせないスタイリッシュなデザイン
  • 動作も軽快で快適に使える
  • 標準的なレイアウトでタイピングしやすいキーボード
  • 長時間駆動できるバッテリー
  • 指紋認証、プライバシーシャッターなどセキュリティ機能が充実している
  • 性能・デザイン・セキュリティ・使いやすさなどビジネス向けとしての実用性にすぐれている

チョット残念なところ

  • メモリがシングルチャネル構成のモデルがほとんど

ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

真正面

HP ProBook 450 G8
税込6万円台から

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