日本HP『HP Pavilion 15-AU000』の実機レビュー 後編です。
『HP Pavilion 15-AU000』は、スタイリッシュなデザインで、シッカリとした基本性能も兼ね備えた 15.6型ノートです。
後編では、ベンチマーク、サウンド、起動・シャットダウン時間などのレビューを行います。
(前編) 外観について スペックについて ディスプレイ キーボード&タッチパッド (後編) ベンチマーク B&O Play サウンド 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
<参考>
『HP Pavilion 15-AU000』には、エントリーモデル、スタンダードモデル、パフォーマンスモデルの 3モデル、モダンゴールドとブリザードホワイトの2カラーがラインナップしています。
今回レビューを行うのは、エントリーモデル(モダンゴールド)です。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」の測定結果です。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
IceStrom、CloudGate は、スコアもまずまずで、なめらか描画です。
SkyDiver では、ときどき少しカクカクとした感じはあるものの我慢できるレベル。FireStrike にいたっては、スコアの示す通り、コマ送り描画でした。
SkyDiver レベルのゲームも快適にプレイできそうです。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(ノートPC)、解像度 1280×720
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720
エントリーモデルながら、グラフィックス性能はまずまずといったところです。
高度なグラフィック処理を伴わない、通常クラスのゲームなら、普通にプレイできそうです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージは、Western Digital 製のHDDで、容量は 500GB です。
データ転送速度を計測してみます。
参考データとして、以前レビューを行ったエントリーノート「HP 14-ac100」(Windows 10 Home 64bit)のストレージ(500GB HDD、5400回転)のデータ転送速度と比較してみます。
「HP 14-ac100」ストレージ・データ転送速度
「HP 14-ac100」の CPU が インテル Celeron プロセッサー N3050で、『HP Pavilion 15-AU000』(エントリーモデル)の CPU「インテル Core i3-6100U プロセッサー」との性能差がスコアに関係していることが分かります。
バッテリー
『HP Pavilion 15-AU000』に搭載されているバッテリーの性能を測定してみます。
測定には、フリーソフト「BatteryInfoView」を使用し、次の条件で、周期的にバッテリーの残量を測定しバッテリー駆動時間を算出します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
バッテリーは、残量 60% をさかえに、減少率が変化しています。
残量 60%以上のときは、大よその数字で、1時間当たり20%くらいずつ減少していますが、残量 60%を下回ると減少率は大きくなり、1時間当たり30%くらいの減少となっています。
バッテリーによる駆動は 3時間 35分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
B&O Play サウンド
『HP Pavilion 15-AU000』のサウンドシステムには、B&O Play サウンドが搭載されています。
B&O Play は、90年の歴史をもつデンマークの老舗高級オーディオメーカー「BANG & OLUFSEN」のカジュアルブランドで、ヨーロッパの有名自動車メーカーも「BANG & OLUFSEN」のカーオーディオ製品を採用しています。
B&O Play コントロール画面(出力)
B&O Play コントロール画面(出力・イコライザ)
『HP Pavilion 15-AU000』で実際に聴く B&O Play のサウンドは、低音域はあまり広くはない印象ですが、全体的にはグッドだと思います。
起動・シャットダウン(動画に収録)
Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :24.0秒
・シャットダウン:16.2秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『HP Pavilion 15-AU000』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、DVD再生ソフト「CyberLink Power Media Player」、動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストールされています。
コンピューターを出荷時の状態に復元するために使用可能なリカバリメディアを作成するためのツール「Recovery Media Creation」も入っています。
また、DVD再生ソフト「CyberLink Power Media Player」では、DVD の映画も楽しめます。
動画編集については、今回のレビュー機はエントリーモデルゆえにパソコンのパワーを鑑みると、こだわりの動画編集には不向きかもしれませんが、動画編集を気軽に楽しむことはできそうです。
付属品
『HP Pavilion 15-AU000』の本体ほか同梱品一式です。
ドキュメント類としては、「セットアップ手順」「速攻!HPパソコンナビ 特別編」などが添付されています。
ドキュメント一式
セットアップ手順をチラ見
速攻!HPパソコンナビ 特別編をチラ見
まとめ
『HP Pavilion 15-AU000』は、スタイリッシュでオシャレ感のあるデザインの 15.6型ノートです。
とくに、「モダンゴールド」のカラーはオシャレ感にくわえ高級な雰囲気も感じさせてくれます。
また、今回のレビュー機は Core i3 搭載の「エントリーモデル」でしたが、性能レベルとしても、ベンチマークのスコアが表すとおり、シッカリとした性能を備えています。
インターネットやメール、オフィスソフトの利用はもちろんのこと、高度なグラフィック処理を伴わない通常クラスのゲームや、普段の生活で撮影した動画編集なども、意外と快適に使えそうな印象です。
総括すると、DVDドライブ・トレイのチープ感や上下のカーソルキーが小さめなど、細かな部分で好みが分かれるかもしれませんが、全体的には、高いデザイン性と基本性能を兼ね備えたモデルです。価格面のバランスからも、コストパフォーマンスに優れたモデルといえます。
このモデルの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP Pavilion 15-AU000』 製品詳細 |