日本HP『HP Pavilion Wave 600-000jp』の実機レビュー 後編です。
『HP Pavilion Wave 600-000jp』は、これまでに見たこともない「トライアングラーフォーム」と呼ばれる三角柱の形状のデスクトップPCです。
後編では、ベンチマーク、サウンド、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
なお、今回レビューを行う実機は、スタンダードモデル『HP Pavilion Wave 600-a051jp』です。
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド視聴 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」の測定結果です。
3DMark は、「ICE STORM」「CLOUD GATE」「SKY DIVER」「FIRE STRIKE」、4つのゲームシーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定するソフトで、測定の前にはデモ映像が流されます。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
デモ映像を見た印象としては、「ICE STORM」「CLOUD GATE」は、なめらか描画です。「SkyDiver」では、ときどき少しカクカクとした感じはあるものの我慢できるレベル。「FireStrike」にいたっては、スコアの示す通りコマ送り描画でした。
「SkyDiver」レベルのゲームまでは快適にプレイできそうです。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
標準品質、解像度 1920×1080
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
解像度 1280×720 の標準品質なら、快適にプレイできる結果です。
3つのベンチマークソフトの測定スコアから、グラフィックス性能はまずまずといった印象です。高度なグラフィック処理を伴わない、通常クラスのゲームなら、快適にプレイできそうです。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
『HP Pavilion Wave 600-a051jp』のストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージは、SEAGATE 製のHDDで、容量は 1TB です。
ストレージのデータ転送速度です。
参考データとして、以前レビューを行ったエントリーデスクトップ『HP Slimline 260-p050jp』(Windows 10 Home 64bit、インテル Core i5-6400T、4GBメモリ)のストレージ(Western Digital 製 1TB HDD、7200回転)のデータ転送速度を掲載します。
『HP Slimline 260-p050jp』ストレージ・データ転送速度
メモリ容量が違いますが、同じ CPU を搭載しています。ストレージの性能としては ほぼ同じといえます。
BANG & OLUFSEN サウンド視聴
『HP Pavilion Wave 600-000jp』のスピーカーは、本体の中心部上方向にむけて配置されており、天板のパラボリック・リフレクターを経由したサウンドは 360度全方向に広がる構造になっています。
実際に聴くそのサウンドは、低音域から高音域まで、音域が広く音の広がりも感じます。パソコンのサウンドとは思えない高音質のサウンドです。
また、BANG & OLUFSEN サウンドは、自分好みにイコライジングできるコントロール画面があり、そこでお好みのサウンドに調整することもできます。
以下は、BANG & OLUFSEN コントロール画面のイメージになります。
プリセット一覧
イコライザーで好みの音質に調整可能
ヘッドフォンで聴くサウンドもかなりグッドで、サウンド性能として質の高さを感じました。
起動・シャットダウン(動画に収録)
Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :23.9秒
・シャットダウン:11.7秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『HP Pavilion Wave 600-000jp』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、動画再生ソフト「CyberLink Power Media Player 14」、動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。
また、24インチサイズ以上の大画面モニターをつなげば、迫力の映像とサウンドで動画鑑賞や動画編集を楽しむことができます。
付属品
『HP Pavilion Wave 600-000jp』には、本体一式(本体、キーボード、マウス、電源アダプター/コード)のほか、以下の付属品が同梱されています。
マニュアル類としては、「セットアップ手順」「速攻!HPパソコンナビ 特別編」などが添付されています。
セットアップ手順
速攻!HPパソコンナビ 特別編をチラ見
まとめ
『HP Pavilion Wave 600-000jp』は、「トライアングラーフォーム」と呼ばれる、これまでに見たこともない三角柱の形状のデスクトップPCで、ファブリック素材で覆われた本体はインテリアにもマッチするデザインです。
デザイン性の高さもさることながら、シッカリとした性能とパワーが詰め込まれている印象です。
また、サウンドも低音域から高音域まで幅広い音域をカバーしており、パソコンとは思えないサウンドを体感することができます。
これまでのパソコンのイメージを一新させ、パソコンは楽しむものへと再定義したモデルといえます。
なお、『HP Pavilion Wave 600-000jp』には、今回レビューを行ったスタンダードモデルのほか、エントリーモデル、スタンダード(グラフィックス/SSD搭載)モデル、パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルなどがラインナップしています。
ラインナップしているモデルの詳細や価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてみてください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP Pavilion Wave 600-000jp』 製品詳細 |