Pocket

日本HP『HP Pavilion Desktop 590』の実機レビュー 後編です。

後編は、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューです。

なお、レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

HP Pavilion Desktop 590 正面ズーム

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
インターフェース
本体内部
キーボード&マウス
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・パーツ温度
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年10月6日時点のものです。

 

ベンチマーク

『HP Pavilion Desktop 590』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3627.8」のパーセンタイルは「75th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 75% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 25%(100% - 75%)に位置するスコアということです。

『HP Pavilion Desktop 590』は、ハイスペックのゲーミングPC など、さまざまなジャンルのなかでも上位クラスに近いスコアです。

とくに、Optaneメモリが搭載されたことで Disk Mark も良好なスコアとなっています。

エントリークラスからミドルレンジに相当するデスクトップPC としては意外に高い性能レベルといえます。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『HP Pavilion Desktop 590』の CPU には第8世代インテル Core i5-8400 プロセッサーが搭載されています。

参考までに、第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサーのスコアは 890cb前後です。

スコアを見る限りでは、レビュー機『HP Pavilion Desktop 590』に搭載されている CPU は第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサーを上回る性能レベルです。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXV

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(標準品質、解像度 1280×720)
標準品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1920×1080)
最高品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 標準品質(デスクトップPC)
標準品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 高品質(デスクトップPC)
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジーXV

ファイナルファンタジーXV ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジーXV 軽量品質 1280×720
軽量品質、解像度 1280×720

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、レビュー機のグラフィック性能は それなりの印象です。

ヘビーなゲームタイトルのような かなり高度なグラフィックス処理は苦手とするものの、ライトなゲームや写真・動画編集は、快適に使える性能レベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機に搭載されているストレージは SEAGATE製の SSD で 容量は 2TB、回転数は 7200rpm です。

ストレージ情報
ストレージ情報

ドライブ構成は次のようになります。

ドライブ構成ドライブ構成(クリックで拡大表示できます)

ストレージのデータ転送速度です。

データ転送速度
データ転送速度

左側がレビュー機の HDD(インテル Optane メモリー搭載)のデータ転送速度、右側が他社のデスクトップPCに搭載されていた同じメーカー/型番/容量の HDD のデータ転送速度です。

読み込み速度はシーケンシャルアクセス(連続したデータ)、ランダムアクセスともにパフォーマンスがアップしています。書き込みについてはシーケンシャルアクセスのパフォーマンスが若干低下しているもののランダムアクセスは劇的にパフォーマンスがアップしています。

ちなみに、インテル Optane メモリー搭載した上記のデータ転送速度は SATA接続の SSD と同等レベルです。

全体的には満足できるスコアで、実際の使用感としても Windows や アプリの起動も高速で動作も軽快です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

総合的なパフォーマンスは、ハイパフォーマンスなゲーミングPC には及ばないものの、性能レベルは意外に高い印象です。

とくに、PCMark 10 Extended では Essentials や Productivity のジャンルのスコアレベルの高さにくわえ、Digital Content Creation のスコアも高く、普段の作業やビジネスソフトを使用した作業はもちろんのこと、写真・動画編集でも そこそこ快適に使える性能レベルです。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『HP Pavilion Desktop 590』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
1分4秒8 3.7GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

処理時間 メモリ使用量
2分46秒6 3.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

駆動音・パーツ温度

平常時にも「サーッ」というファンの回転音が聞こえます。それほど大きな音ではないですが、静寂性を求めるユーザーは少し気になるかもしれません。

負荷のかかる処理中は、ファンがフル回転し「ウーッ」という音が少し大きくなります。音の大きさは平常時より少し大きくなる程度です。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、天面部分の奥側が少し温かくなる程度です。それ以外は本体内部の熱影響はありません。

なお、以下の画像は、動画エンコード時の CPU温度のキャプチャーです。(10分間の動画エンコード処理開始から終了まで)

動画エンコード時の CPU温度

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 14.8秒 28.3秒 10.4秒
2回目 15.3秒 24.5秒 8.6秒
3回目 15.1秒 24.2秒 8.4秒
4回目 14.7秒 23.9秒 8.8秒
5回目 14.7秒 31.3秒 7.8秒
平均 14.9秒 26.4秒 8.8秒

ストレージに HDD+Optaneメモリが搭載されている効果は計測時間にもシッカリと表れており、起動・再起動・シャットダウン時間は感覚的にも「早い」です。

なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『HP Pavilion Desktop 590』に搭載されている主なソフトウェアです。

主なソフトウェア(クリックで拡大表示できます)

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけば、もしものときでもコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

また、「HP Documentation」のアプリを使えば、かんたんにユーザーガイドを参照することができます。

HP Documentation(ユーザーガイド)

 

付属品

『HP Pavilion Desktop 590』の本体ほか同梱品一式(電源コード、キーボード、マウス、ドキュメント類)です。

『HP Pavilion Desktop 590』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP Pavilion Desktop 590』ドキュメント
付属のドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・コンピューターの準備
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
・アンケートの案内
・お友達・ご家族紹介キャンペーン
■下段右側から
・速攻!HPパソコンナビ 特別編
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・安心してお使いいただくために
・サポートガイド(保証規定)

「速攻!HPパソコンナビ 特別編」はマイナビから出版された Windows 10 の解説書で、Windows 10 の使い方や活用方法など、分かりやすく記載されています。

 

まとめ

以上、『HP Pavilion Desktop 590』のレビュー記事をお届けしました。

『HP Pavilion Desktop 590』は、インテル Optaneメモリの搭載により、ハードディスクながら Windowsやアプリの起動が高速で動きも軽快、快適に使えます。

デザイン面でもフロントパネルのジオメトリック調のデザインがオシャレでスタイリッシュ、奥行きが浅いので省スペースに置けるのも好印象です。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・大容量のHDDを低コストで高速化している
・動きが軽快でパフォーマンスも快適
・スタイリッシュなデザインで省スペースに置ける
・インターフェースが豊富で扱いやすい

残念なポイント
・本体内部の拡張性は今ひとつかも

『HP Pavilion Desktop 590』の価格は、エントリーモデルが 69,000円(税抜)~、スタンダードモデルが 77,000円(税抜)~。
※価格は記事執筆時点のキャンペーン価格です。

なお、価格やキャンペーンなどの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Pavilion Desktop 590』製品ページ
icon

 

HP Pavilion Desktop 590 正面

 

 

Pocket

 

HP Directplus 注目キャンペーン

HP Spectre & HP ENVY

日本HP直販サイト「HP Directplus」で実施中の注目キャンペーンをまとめています。
⇒ HP Directplus 注目キャンペーン情報