日本HP の HP Pavilion Desktop 595 は第9世代インテル Core プロセッサーを搭載した高性能なデスクトップPC です。
コンパクトな筐体にくわえヘアライン仕上げされたメタリック調のフロントパネルがスタイリッシュ!
写真・動画編集のようなクリエイティブ作業などにもオールマイティに使える性能を備えておりベンチマークによる性能評価も優秀です。
価格は税込8万円台からとリーズナブル。
- 第9世代インテル Core プロセッサーとグラフィックスボードを搭載
- シルバー基調のモダンでスタイリッシュなデザイン
- 使用頻度の高いポートをフロント側に実装
- ワイヤレスキーボードとマウスを標準で同梱
- クリエイティブ作業などオールマイティに使える
レビューでは、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
【 目 次 】
レビュー内容については 2020年3月7日時点のものです。
スペック構成
HP Pavilion Desktop 595 には「スタンダードモデル」「パフォーマンスモデル」がラインナップしています。
それぞれのスペック構成は以下のとおり。
モデル | スタンダードモデル | パフォーマンスモデル |
---|---|---|
OS | Windows 10 Home (64bit) | Windows 10 Pro (64bit) |
CPU | インテル Core i5-9400 プロセッサー | インテル Core i7-9700 プロセッサー |
メモリ | 8GB (8GB×1) DDR4-2666 (最大16GB) | 16GB (8GB×2) DDR4-2666 (最大16GB) |
ストレージ | 256GB SSD + 2TB ハードドライブ | |
グラフィックス | AMD Radeon RX550 | NVIDIA GeForce GTX 1650 |
光学ドライブ | DVDライター | |
LAN | 10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション | |
ワイヤレス | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 | |
本体サイズ | 縦置き : 約172×295×342 mm | |
重量 | 約 5.7kg |
今回はメーカーからお借りした パフォーマンスモデルを試用してレビューを行います。
各モデルの価格やキャンペーンなど最新情報は日本HPの公式サイトでチェックできます。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ HP Pavilion Desktop 595 製品ページ
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外観チェック
ヘアライン仕上げのスタイリッシュなフロントパネル
HP Pavilion Desktop 595 はシルバーを基調とした多面体のフロントパネルが印象的でスタイリッシュ感のあるデザインです。
フロントパネルはヘアライン仕上げで高級感もある
前後左右からの外観です
前後の外観
本体正面に向かって左側(吸気口がある側)
本体正面に向かって右側
天面側と底面です。
天面側
底面
底面のゴム足は前面側の左右に実装されています。背面側は型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。
ミニタワーよりもコンパクト!
本体の大きさのイメージです。(比較対象はティシューボックス)
ミニタワーPC の一般的なサイズよりも一回りコンパクトなサイズです。
奥行きが浅いので、省スペースのデスクやテーブルの下に設置してもフロント側がはみ出すことはありません。
インターフェースのチェック
必要十分でアクセスしやすいインターフェース
フロント側インターフェースをチェックします。
■前面側
①電源ボタン
②ヘッドフォン出力 / マイク入力コンボポート
③メディアカードリーダー
④USB 3.1 Gen1 Type-A ×2
⑤USB 3.1 Gen1 Type-C
⑥オプティカルドライブ(DVDライター)
メディアカードリーダーは抜き挿し方式です。
SDカードをシッカリと挿し込んだ状態
DVDドライブへメディアをセットしたときのイメージです。
背面側インターフェースをチェックします。
■背面側
⑦マイク入力(ピンク)/ライン出力(緑)/
ライン入力(水色)
⑧USB 2.0 ×4
⑨ネットワークコントローラー(LAN)
⑩USB 3.1 Gen1 Type-A ×2
⑪デュアルリンク DVI-D
⑫HDMI
前面、背面側ともにアクセスしやすく、必要十分なインターフェースが実装されています。
とくに SDカードスロットが実装されている点は好印象です。写真編集するときにデジカメの画像データをスムーズに取り込めます。
本体内部のチェック
HP Pavilion Desktop 595 の本体内部をチェックします。
パーツへのアクセスは少し面倒
サイドカバーは 1本のネジを外し背面側にスライドさせれば簡単に開けることができます。なお、工具はトルクスドライバー(星形の形状をしたネジに対応したドライバー)またはマイナスドライバーが必要です。
矢印の指すところがサイドカバーを固定しているネジ
本体内部の全体イメージです。
各パーツの実装エリアをチェックします。
CPU とメモリの実装エリアです。
CPU、メモリ
SSD はメモリの奥に実装されています。
SSD
グラフィックスは NVIDIA GeForce GTX 1650 を搭載しています。
グラフィックスボード
拡張スロットの空きは PCI Express ×1スロット が 1つ。ただ、ボードによっては干渉するかもしれません。
拡張スロットの空きは PCI Express ×1スロット
HDD、DVDドライブです。
HDD、DVDドライブ
ここにアクセスするにはケージをはずす必要があります。
ケージをはずすには DVDドライブをフロント側から取りだし、ケージを固定しているネジ(トルクスドライバーまたはマイナスドライバー)を外したあと、ケージを奥側にスライドさせれば取りはずしできます。
難易度が高くて少し手間がかかる作業です。あんぜんに作業するためにもカスタマーサポートにケージの取りはずし方法の確認をおすすめします。
電源ユニットは 容量 310W(80PLUS GOLD)です。
電源ユニット
パーツへのアクセスは難易度が高いところがチョット残念なところ。
とはいえ、搭載されているスペックは意外と高いので、パーツを増設・拡張する必要性はほとんどないと思います。
キーボード&マウスのチェック
HP Pavilion Desktop 595 にはワイヤレスキーボードとマウスが同梱しています。付属のレシーバーを USBポートに装着して使用します。
キーボードは標準的なレイアウトでタイピングしやすい
キーボードレイアウトです。
標準的なレイアウトのキーボード
(クリックで拡大表示できます)
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は 実測で 約19mm。
キーボードはフルサイズでキーストロークも深め、タイピングしやすいキーボードです。
なお、キーボードには 単4乾電池 2本が必要です。
手のひらにフィットするマウス
マウスは持ちやすく手のひらにフィットします。手の小さい女性でもサイズ感はちょうど良いと思います。
マウスにも 単4乾電池 2本が必要です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを測定します。
使用したベンチマークは以下のとおり。
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20 |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで比較・評価します。
評価にあたっては、当サイトで計測したインテル Core i5-9400 プロセッサー搭載機の平均値と比較します。
今回レビューしている HP Pavilion Desktop 595 には Core i5-9400 搭載モデルもラインナップしているので比較検討の参考になると思います。
■CINEBENCH R20
CINEBENCH R20 | |
---|---|
CPU |
3055 cb
|
2305 cb
|
|
■CPU Mark(PassMark PerformanceTest)
PassMark PerformanceTest | |
---|---|
CPU Mark |
17039.7
|
11618.7
|
|
Core i7 9700 と Core i5 9400 の性能差は意外と大きく、ベンチマークスコアでは 1.3倍~1.4倍くらい違いがあります。
Core i5 の性能レベルも高いですが、Core i7 は さらにパワフルなパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
レビュー機に搭載されているグラフィックスボードは NVIDIA GeForce GTX 1650 です。
評価にあたっては、当サイトで計測した NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti の平均値と比較します。
NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti は GTX 1600 シリーズの最上位にあたるグラフィックスボードで、パフォーマンスにどの程度違いが出てくるか参考にしてください。
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark | |
---|---|
Fire Strike |
8121
|
13845
|
|
ドラゴンクエストX[軽量級]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX[スコア(評価)] | |
---|---|
最高品質 解像度 1920×1080 |
21487(すごく快適)
|
21335
|
|
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
■漆黒のヴィランズ
紅蓮のリベレーター[スコア(評価/平均フレームレート)] | |
---|---|
最高品質 解像度 1920×1080 |
9238(非常に快適/62fps)
|
14959
|
|
ファイナルファンタジーXV[重量級]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV[スコア(評価)] | |
---|---|
標準品質 解像度 1920×1080 |
4860(やや快適)
|
7244
|
|
NVIDIA GeForce GTX 1650 と NVIDIA GeForce GTX 1660 Ti の性能レベルはかなりの違いがあるようです。
軽量級のゲームタイトルでは、グラフィックス性能の差はほとんど変わらないですが、中量級から重量級になるほどパフォーマンスの違いが大きくなってきます。
とはいえ、NVIDIA GeForce GTX 1650 を搭載しているレビュー機も性能レベルは高く、ミドルレンジクラスのゲームタイトルも意外と快適に楽しめそうです。
ストレージ性能
HP Pavilion Desktop 595 のストレージは SSD(NVMe対応) + HDD(7200rpm) のデュアルドライブ構成です。
ストレージ性能については、CrystalDiskMark を使用して計測したデータ転送速度で評価します。
SSD ドライブのデータ転送速度
HDD ドライブのデータ転送速度
SSD、HDD ともに平均的なスコアです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握しやすくするため当サイトでレビューした インテル Core i5-9400 プロセッサー搭載機の平均値と比較します。
HP Pavilion Desktop 595 には Core i5-9400 を搭載したスタンダードモデルもラインナップしているので比較検討の参考になると思います。
基本スペックは以下のとおり。
スペック | HP Pavilion 595 レビュー機 |
Core i5-9400 搭載機 (対象機の平均値) |
---|---|---|
CPU | Core i7-9700 | Core i5-9400 |
メモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ |
グラフィックス | GeForce GTX 1650 | GeForce GTX 1650 |
なお、HP Pavilion Desktop 595 のスタンダードモデルはグラフィックスに AMD Radeon RX550 を搭載しています。AMD Radeon RX550 は GeForce GTX 1650 よりパフォーマンスが若干低い点は考慮してください。
ベンチマークの結果は以下のとおりです。
PCMark 10 Extended | |
---|---|
Total Score |
5924
|
5358.5
|
|
Essentials |
8828
|
8141.5
|
|
Productivity |
7948
|
6841.5
|
|
Digital Contents Creation |
7149
|
6169.5
|
|
Gaming |
6634
|
6489.5
|
|
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
HP Pavilion Desktop 595 のスタンダードモデルでは、グラフィックス性能が関係する Digital Contents Creation や Gaming のスコアは若干低くなると思われます。
一方、レビュー機のパフォーマンスモデルはすべてのテスト項目で良好でスコアが出ています。性能バランスにも優れていることがわかります。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の Core i5-9400 搭載機の平均値と比較します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
(SSD保存のRAWデータを使用)
・出力先は SSD ドライブ
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
RAWデータ現像の処理時間 | |
---|---|
PhotoDirector |
38.1秒
|
55.8秒
|
|
Photoshop Lightroom |
21.9秒
|
52.8秒
|
|
Lightroom Classic |
28.8秒
|
48.0秒
|
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
動画エンコード処理時間 | |
---|---|
PowerDirector |
1分48秒4
|
2分46秒1
|
|
処理時間の違いは意外と大きく、CPU のパワーとメモリ容量の違いが結果に影響しているようです。
レビュー機は写真・動画編集でも快適に使える性能を備えていることがわかります。
駆動音・パーツ温度のチェック
駆動音のチェック
平常時は「ウーッ」という排熱のための気流音がわずかに聞こえる程度で静かです。
高負荷時は「ウーッ」という音が少し大きくなりますが耳ざわりに感じるほどではありません。
駆動音が気になることはないでしょう。
パーツ温度のチェック
動画エンコード時とベンチマーク実行時について CPU の動作周波数と温度を計測、それらの関係をグラフ化しました。
動画エンコード時の CPU動作周波数と温度
(10分間の動画エンコード処理)
[室温:24℃]
ベンチマーク実行時の CPU温度
(ファイナルファンタジーXIV:漆黒のヴィランズを1回実行)
[室温:24℃]
CPU はハイパフォーマンスをキープしつつ、温度が大きく上昇しすぎることもなく推移しています。エアフローは良好です。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 13.4秒 | 33.7秒 | 8.8秒 |
2回目 | 13.1秒 | 31.0秒 | 8.9秒 |
3回目 | 13.1秒 | 34.1秒 | 8.9秒 |
4回目 | 13.1秒 | 33.5秒 | 9.6秒 |
5回目 | 13.0秒 | 34.6秒 | 9.7秒 |
平均 | 13.1秒 | 33.4秒 | 9.2秒 |
時間計測では再起動に若干時間がかかっていますが、体感的には早く待ちのストレスはありません。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
付属品
本体ほか同梱品一式(電源コード、キーボード、マウス、ドキュメント類)です。
付属しているドキュメント類です。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段左側から ・コンピューターの準備 ・パソコン生活まるごと ガイドブック ・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内 ・速攻!HPパソコンナビ 特別編 ■下段左側から ・安心してお使いいただくために ・サポートガイド(保証規定) ・製品の仕様に関する注意事項 ・アンケートの案内 ・お友達・ご家族紹介キャンペーン |
まとめ
以上、HP Pavilion Desktop 595 のレビュー記事をお届けしました。
HP Pavilion Desktop 595 は コンパクトでスタイリッシュなデザインにくわえパワフルな性能を備えています。
高い性能レベルで写真・動画編集のようなコンテンツクリエーションやミドルレンジクラスのゲームプレイなどオールマイティに使えるところもポイント。
価格はスタンダードモデルが税込8万円台、パフォーマンスモデルが税込12万円台~と価格以上に高性能なデスクトップPC です。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
・パワフルパフォーマンスで快適に使える
・高負荷時もパフォーマンスが安定している
・クリエイティブ作業やゲームなどオールマイティに使える
・価格以上に高性能
チョット残念なところ
・拡張性はいまいち
(もともとのスペックが高いので拡張する必要はないかも)
価格、キャンペーンなどの最新情報は日本HPの公式サイトでチェックできます。
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