『HP Pavilion 15-cu0000』レビュー 上質でスタイリッシュなデザイン!使いやすさにも優れた 15.6型ノート(前編)

 

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HP Pavilion 15-cu0000 正面

日本HP『HP Pavilion 15-cu0000』の実機レビュー 前編です。

『HP Pavilion 15-cu0000』は、上質でスタイリッシュなデザインが印象的な 15.6型スタンダードノートPC です。

DVDドライブを標準搭載し、タイピングしやすいキーボードや高精細な液晶ディスプレイ、高音質なサウンドなど、使いやすさにも優れています。

価格は 税込8万円台~とリーズナブル。

『HP Pavilion 15-cu0000』には、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスなどの構成により以下のモデルがラインナップしています。

■スタンダードモデル
 インテル Core i5-8250U プロセッサー
 8GBメモリ
 1TB HDD (SATA, 5400回転)
 インテル UHD グラフィックス 620
 オフィスソフトなし(カスタマイズ可)

■スタンダードプラスモデル
 インテル Core i5-8250U プロセッサー
 8GBメモリ
 128GB SSD (SATA M.2接続)+ 1TB HDD (SATA, 5400回転)
 インテル UHD グラフィックス 620
 オフィスソフトなし(カスタマイズ可)

■パフォーマンスモデル
 インテル Core i7-8550U プロセッサー
 8GBメモリ / 16GBメモリ (カスタマイズ可)
 128GB SSD (SATA M.2接続)+ 1TB HDD (SATA, 5400回転)
 AMD Radeon 530 グラフィックス
 オフィスソフトなし(カスタマイズ可)

■パフォーマンス・オフィスモデル
 インテル Core i7-8550U プロセッサー
 8GBメモリ / 16GBメモリ (カスタマイズ可)
 128GB SSD (SATA M.2接続)+ 1TB HDD (SATA, 5400回転)
 AMD Radeon 530 グラフィックス
 オフィスソフト標準搭載 (Office Home & Business 2016)

なお、本体カラーは「モダンゴールド」と「ロイヤルブルー」から選べます。

今回のレビューは「スタンダードモデル」を試用、Windows 起動時間や 起動直後のシステム安定までのあいだ少しモッサリとした感じがあるものの、その後はおおむね快適に使えます。

ただ、Windows をサクッと起動させてすぐに快適に使うなら SSD+HDD のデュアルドライブを搭載した「スタンダードプラスモデル」以上がおススメです。

レビュー記事の前編では、外観デザインにくわえ、スペック、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、レビュー後編では各種ベンチマークを使って「スタンダードモデル」の性能レビューを行います。

HP Pavilion 15-cu0000 天面(背面斜め)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
ディスプレイ
キーボード&タッチパッド
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
駆動音・表面温度
サウンド チェック
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容は 2018年10月16日時点のものです。

価格は日本HP直販サイト「HP Directplus」の販売価格です。最新価格やキャンペーンなど最新情報は公式サイトをチェックしてください。

日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Pavilion 15-cu0000』 製品ページ
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外観について

『HP Pavilion 15-cu0000』はスタイリッシュで上質感のあるデザイン。レビューで試用した「モダンゴールド」のカラーは派手派手しさを感じさせない落ち着いた雰囲気です。

正面(向かって斜め左)

背面側(その1)

背面側(その2)

天面を見てみます。

天面(その1)

天面(その2)

天面(その3)

手で触れた印象はサラサラとしていて質感もなかなかいい感じです。指紋や皮脂の跡も目立ちにくいのも好印象です。

あと、天面とキーボード面のエッジが鋭角なデザインで、天面が開けやすくなっているのも好感が持てます。

天面(その4)

底面部をみてみます。

底面側(その1)

底面側(その2)

底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、見た目もスッキリしています。

素材は樹脂(プラスチック)製ですが剛性もシッカリとしており、天面と同じようにサラサラとして手になじみ質感も良好です。

ゴム足は細長い形状で四隅に実装されています。放射状に実装されていますが、本体の安定性は良好です。

底面側ゴム足
矢印の指すところがゴム足

バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可です。

なお、バッテリー駆動による動作時間は、レビュー後編の「ベンチマーク・バッテリー」をご覧ください。

次に、ヒンジをみてみます。

ヒンジは、天面を開いたときにヒンジ側のボディを押し上げる「リフトアップヒンジ」が採用されています。ヒンジのトルクは ほど良い感じで、天面の開け閉めもしやすく、タイピング中でもディスプレイのグラつきはありません。

ヒンジ(外側・その1)

ヒンジ(外側・その2)

ヒンジ側のボディを押し上げることで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなります。

リフトアップヒンジ

さらに、底面部にある吸気口への吸気効率がアップ、効果的な排熱により冷却効率が最大化され、システム全体のパフォーマンスを最適な状態に維持できる効果もあるようです。

なお、本体内部の熱は、本体の奥、ヒンジのあいだにある排気口から排熱されます。

排気口
矢印の指すところが排気口

前後左右の側面からみてみます。

前面側
前面側

背面側
背面側

左側面
左側面

右側面
右側面

次に、インターフェース等を見てみます。

左側面です。

インターフェース(左側面)

①LANポート(RJ45)
②HDMI出力端子
③USB3.1 Gen1×2
④USB Type-C 3.1 Gen1
⑤ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート
⑥セキュリティロックケーブル用スロット

LANポートは部分開閉式です。LANケーブルを挿入するときはコネクタ部分でカバーを開くように挿し込みます。(挿し込みはかんたんです)

LANポート

右側面です。

インターフェース(右側面)

⑦SDカードスロット
⑧DVDライター
⑨電源コネクター

SDカードスロットはプッシュロック式です。SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。

microSDカードスロット
右側の画像が SDカードをシッカリ挿し込んだ状態

DVDドライブを開いたときのイメージです。

DVDドライブ

電源ボタンは、キーボードの左奥にあります。(LED内蔵です)

電源ボタン

スピーカーは、キーボード奥側 左右に実装されています。

スピーカー

サウンドシステムには、Bang & Olufsen のカジュアルブランドである B&O PLAY のオーディオテクノロジーを採用、高音質なサウンドを楽しめます。実際に聴いてみたサウンドの印象はレビュー後編の「サウンド チェック」をご覧ください。

ちなみに、Bang & Olufsen はヨーロッパの老舗オーディオメーカーで、いまでは HP のパソコンの定番となっており多くの機種に採用されています。

また、スピーカーが実装されているキーボード奥はジオメトリック(幾何学)デザインが施されています。

ジオメトリックデザイン

ジオメトリックデザインは手で触れると少し凹凸があって立体的でカッコイイ感じです。

Webカメラとマイクです。

Webカメラとマイク

『HP Pavilion 15-cu0000』のゴム足を含めた高さは 22.5mm(最薄部)~24.5mm(最厚部)。実際に手で持ってみた印象としても 15インチサイズながら分厚さを感じないスタイリッシュな印象です。

そのスタイリッシュさは、CD ケース(通常サイズ)と比較すれば分かります。

本体の高さ
『HP Pavilion 15-cu0000』の高さを CD ケース(通常サイズ)3枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ

次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測します。

本体の重さは 2,064g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 182g、117gです。

本体の重さ

本体を長時間持ち歩くことは厳しいですが、短時間での持ち運びや、部屋・オフィス内での移動は十分ラクにできます。

電源アダプターの最大出力は 45W (19.5V, 2.31A)。省電力タイプなので、その大きさは手のひらサイズです。

電源アダプターの大きさイメージ

なお、電源アダプターは電源コードのほか、付属のウォールマウントプラグでコンセントに直付けすることもできます。

電源アダプターとウォールマウントプラグ

 

スペックについて

『HP Pavilion 15-cu0000』の公開スペックです。

スタンダード
(レビュー機)
スタンダード
プラス
パフォーマンス パフォーマンス
・オフィス
OS Windows 10 Home (64bit)
CPU インテル Core i5-8250U プロセッサー インテル Core i7-8550U プロセッサー
メモリ 8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz 8GB (8GB×1) DDR4-2400MHz
【カスタマイズ可】
16GB (8GB×2) DDR4-2400MHz
ストレージ 1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転) 128GB SSD (SATA M.2接続) + 1TB ハードドライブ (SATA, 5400回転)
光学ドライブ DVDライター
ディスプレイ 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイ (1920×1080/最大1677万色)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵) AMD Radeon 530 グラフィックス
LAN 内蔵Gigabit LAN (10/100/1000)
ワイヤレス IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth4.2
Webカメラ HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、デュアルマイク
本体サイズ(W×D×H) 376×248×22.5(最薄部)-24(最厚部) mm
質量 約 2.07kg

レビュー機の「スタンダードモデル」について、CPUやメモリなどハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。

CPU-Z(CPU)
CPU

CPU-Z(Caches)
キャッシュ

CPU-Z(MainBoard)
メインボード

CPU-Z(Memory)
メモリ

CPU-Z(SPD #1)
メモリスロット#1

GPU-Z(Graphics CPU内蔵)
グラフィックス(CPU内蔵)

スタンダードノートらしい高すぎず低すぎないスペック構成です。

インターネットやメールなどふだん使いは快適なパフォーマンスで楽しめますし、写真・動画編集など負荷のかかる処理もそこそこ快適なパフォーマンスが期待できます。

なお、性能評価については、後編の性能レビューをご覧ください。

Pavilion ロゴ

 

ディスプレイ

『HP Pavilion 15-cu0000』のディスプレイは 15.6型フルHD 光沢液晶です。

描画される映像は高精細でキレイです。

ディスプレイに描画された映像(ハイビスカス)

ディスプレイに描画された映像(コスモス)

ディスプレイに描画された映像(花束)

ディスプレイの映り込み具合を見てみます。

画面映り込み(電源オフ時)

画面映り込み(電源オン時 その1)

画面映り込み(電源オン時 その2)

光沢液晶なので照明の位置関係や使う場所によっては映り込みが気になるかもしれません。

次に、視野角を確認してみます。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から45度の角度

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像もキレイです。

次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。

ディスプレイを開くことのできる最大角度

次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。

下の画像は、Microsoft Edge に『HP Pavilion 15-cu0000』の製品ページを表示したものです。

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ

Microsoft Edge の拡大設定でのデフォルト値は 100%、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値は 125% です。

テキストのスケーリング

表示される文字は筆者のように小さい文字が苦手でもラクに見ることができます。

 

キーボード&タッチパッド

『HP Pavilion 15-cu0000』のキーボードのレイアウトです。

キーボード全体(真上)(クリックで拡大表示できます)

キーボード全体(左斜め)

キーボード全体(右斜め)

パームレストを手で触れた感触は天面と同じようにサラサラとしています。サンドブラスト加工(梨地処理)されたパームレストは上質感があり、指紋や皮脂の跡も目立ちにくく、質感や感触は良好です。

パームレスト

キートップの形状はフラット。指先の感触はサラサラとした質感でフィット感は良好です。

キートップ

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は、実測で およそ 19mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

ゆったりとした感じで窮屈さはありません。

キーを押した感覚としては深くはありませんが、浅くなくシッカリとした打鍵感でタイピングできます。

キーストローク

クセのないレイアウトで、全体的にタイピングしやすいキーボードです。

なお、キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト(点灯時)

キーボード・バックライトは[F5]キー押下により点灯/消灯を切り替えられます。

キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。

次がタッチパッド。

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさは狭すぎることもなくちょうど良いサイズです。

タッチパッド(その1)

タッチパッド(その2)

いたって普通のタッチパッドですが、スベリもなめらかで反応も良く扱いやすさも良好です。

タッチパッド(その3)

タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れても反応しない(タップ操作と認識しない)点も好印象です。

タイピング中にタッチパッドに手のひらが触れることでタップ操作と誤認識してしまい思わぬところに入力してしまったことは多くのユーザーが経験していることだと思います。

一見すると地味な機能ですが、タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れても反応しなければタイピングもより快適になるはずです。

レビュー前編は以上です。

後編では、『HP Pavilion 15-cu0000』の機能・性能についてレビューしています。

 

 

 


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⇒ 『HP Pavilion 15-cu0000』 製品ページ
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