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マウスコンピューター LUV MACHINESシリーズの実機レビュー 後編です。

後編は、『LM-iG700XN-SH2』を使用して、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューを行います。

なお、レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

LM-iG700XN-SH2 正面側(モニタ付き その2)

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
インターフェース
本体内部
キーボード&マウス
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年10月12日時点のものです。

 

ベンチマーク

『LM-iG700XN-SH2』の基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「5617.5」のパーセンタイルは「96th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 96% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位スコアから 4%(100% - 96%)以内に位置するスコアということです。

『LM-iG700XN-SH2』は、ハイスペックのゲーミングPC など、さまざまなジャンルのなかでもトップクラスに位置するスコアです。

スタンダードタイプのデスクトップPC ながら、かなり高い性能レベルです。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『LM-iG700XN-SH2』の CPU には第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサーが搭載されています。

参考までに、以前レビューした別機種に搭載されていた「第8世代インテル Core i5-8400 プロセッサー」「第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサー」のスコアと比較します。

Core i7-8700 Core i5-8400 Core i7-7700
OpenGL 142.59 fps 47.54 fps 57.21 fps
 Ref.Match 99.6 % 97.8 % 97.7 %
CPU 1398 cb 930 cb 884 cb
CPU (Single Core) 198 cb 172 cb 178 cb
 MP Ratio 7.05 x 5.40 x 4.97 x

第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサーの性能レベルの高さが際立ちます。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。

■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXV
■SteamVR パフォーマンステスト

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1920×1080)
最高品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質 解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質 解像度 1920×1080
最高品質、解像度 1920×1080、DirectX 11

ファイナルファンタジーXV

ファイナルファンタジーXV ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280×720
標準品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1920×1080
標準品質、解像度 1920×1080

SteamVR パフォーマンステスト

SteamVR パフォーマンステスト結果です。

SteamVR パフォーマンステスト
SteamVR パフォーマンステスト

VR パフォーマンスとしては「可能」ではあるものの快適度からすると今ひとつのようです。

なお、LUV MACHINESシリーズでは、VRコンテンツに対応したグラフィックスカード「GeForce GTX 1060 (3GB)」を搭載したモデルもラインナップしています。

今回レビューしている『LM-iG700XN-SH2』もカスタマイズで「GeForce GTX 1060 (3GB)」に載せかえることができます。

参考までに、以前、別機種のレビュー機に搭載されていた「GeForce GTX 1060 (3GB)」について、SteamVR パフォーマンステストを実施した結果を掲載しておきます。

SteamVR パフォーマンステスト(別機種)
SteamVR パフォーマンステスト(別機種)

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『LM-iG700XN-SH2』のグラフィック性能レベルはスタンダードタイプのデスクトップPCとしてはかなり高いレベルです。

写真・動画編集から 3Dレンダリング、ほとんどのゲームタイトルが快適に楽しめる性能レベルです。

ストレージ

レビュー機の『LM-iG700XN-SH2』は、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブで搭載されています。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ストレージのドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

まず、SSD から見てみます。

SSD は KINGSTON製で 容量 240GB(SATA接続)です。
(ほかのメーカーのSSDが搭載される場合もあります)

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、Windows やアプリの起動が早くて動作も軽快です。

次に、HDD を見てみます。

HDD は、SEAGATE製で 容量は 2TB、回転数は 7200rpm です。
(ほかのメーカーのHDDが搭載される場合もあります)

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

データ転送速度(HDD)
データ転送速度(HDD)

回転数が 7200rpm の HDD としては、なかなか良好なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真・動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

全体的には満足できるスコアで、実際の使用感としても Windows や アプリの起動も高速で動作も軽快です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

総合的なパフォーマンスは、ゲーミングPC に肩を並べるくらいの性能レベルです。

とくに、PCMark 10 Extended では、すべてのテストグループで高いスコアを算出しており、写真・動画編集やゲームも快適に使える性能レベルであることが分かります。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『LM-iG700XN-SH2』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 42.9秒 4.6GB
HDD 41.8秒 4.5GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 1分37秒5 4.4GB
HDD 1分36秒8 4.4GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)

 

駆動音・パーツ温度

平常時には「ブーン」というファンの回転音が聞こえます。それほど大きな音ではないですが、静寂性を求めるユーザーは少し気になるかもしれません。

負荷のかかる処理中は、ファンがフル回転し「ブーン」という音が少し大きくなります。音の大きさは平常時より少し大きくなる程度です。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、本体正面に向かって右サイド奥(マザーボードがある位置)が温かいかな?と感じる程度です。

天面や左サイドは本体内部の熱影響はなく、効率の良いエアフローが施されている印象を受けました。

なお、以下の画像は、動画エンコード時の CPU温度のキャプチャーです。(10分間の動画エンコード処理開始から終了まで)

動画エンコード時の CPU温度

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 16.5秒 26.3秒 9.8秒
2回目 17.1秒 23.1秒 7.4秒
3回目 16.0秒 25.9秒 7.0秒
4回目 16.0秒 22.8秒 6.9秒
5回目 16.4秒 23.1秒 9.5秒
平均 16.4秒 24.2秒 8.1秒

起動・再起動・シャットダウン時間は感覚的にも「早い」です。

なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『LM-iG700XN-SH2』に搭載されていた主なソフトウェアです。

主なソフトウェア(クリックで拡大表示できます)

Windows標準のソフトのほか、サウンドユーティリティソフト「Sound Blaster Connect」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ(60日間の試用版)」などがインストールされています。

マニュアル類としては、Windows 10 の操作説明書「Windows 10 ユーザーガイド」や 取扱説明書の「ハードウェアマニュアル」が PDFファイルで入っており、それぞれスタートメニューから開くことができます。

また、NVIDIA 関連ソフトウェアはアップデートすることで「3D Vision プレビューパック」が追加されます。

3D Vision プレビューパック3D Vision プレビューパック
(クリックで拡大表示できます)

3D Vision プレビューパックは、赤外線エミッタグラスやケーブル接続グラスなど対応するグラス(3D対応のメガネ)を接続することで、その場にいるかのようなゲーム環境を提供してくれるソフトです。

 

付属品

『LM-iG700XN-SH2』の本体ほか同梱品一式(電源コード、キーボード、マウス、ドキュメント類)です。

『LM-iG700XN-SH2』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『LM-iG700XN-SH2』ドキュメント
付属のドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・製品仕様書
・ファーストステップガイド
・USB接続無線LAN+Bluetooth子機セットアップガイド
■下段右側から
・U-NEXT プレミアムチケット
・サポートマニュアル

※保証書は梱包箱に添付されています。

サポートマニュアルには、初回設定手順のほか、サポートセンターへの問い合わせ方法についても詳細に記載されています。

サポートマニュアル
サポートマニュアル

サポートセンターへは、電話、メール、FAX での問い合わせが可能で、製品の技術的な問い合わせも OK です。とくに電話による問い合わせが 24時間365日対応しているのは、パソコンを安心して使う上で大きなメリットです。

 

まとめ

以上、LUV MACHINESシリーズのレビュー記事をお届けしました。

今回レビューした『LM-iG700XN-SH2』は、Core i7 / 16GBメモリ / 240GB SSD + 2TB HDD / GeForce GTX 1050 の搭載により、その性能の高さはベンチマークの結果のとおり、高いレベルの性能を備えています。

実際に使ってみた印象としてもパワフルなパフォーマンスで動作も軽快、快適に使えます。写真・動画編集や3Dレンダリング、ゲームなども快適に使える万能型のデスクトップPCといったところでしょうか。

LUV MACHINESシリーズの価格は 89,800円(税別)~、今回レビューした『LM-iG700XN-SH2』は 119,800円(税別) です。
※価格は記事執筆時点の価格です。

LUV MACHINESシリーズは性能レベルの高さのわりに価格が抑えめに設定されており柔軟なカスタマイズにも対応しています。性能・機能・使いやすさ・価格など、トータルバランスに優れたデスクトップPCといえるでしょう。

なお、ラインナップしているモデルや価格などの最新情報はマウスコンピューターの公式サイトでチェックできます。


マウスコンピューター公式サイト
⇒ 「LUV MACHINESシリーズ」製品ページ
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LM-iG700XN-SH2 正面

 

 

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