日本HP『HP ENVY x360 15-cp0000』(2018年モデル)の実機レビューです。
『HP ENVY x360 15-cp0000』(以下「HP ENVY x360 15」)は、Ryzen プロセッサーを搭載したリーズナブルな価格で高性能&高品質な 15.6型 2in1 ノートPCです。
15.6型サイズなので 13.3インチサイズの HP ENVY 13 x360 よりも画面が大きく見やすい! 画面サイズが大きなくなると気になるのが重量感ですが本体の重さは約2.1kgと持ち歩きも充分可能です。
パワフルなパフォーマンスで動作も軽快、オプションのアクティブペンを使えばメモをとったりデッサンしたり、いろいろなシーンで快適に使えます。
販売価格は税込8万円台後半から。
リーズナブルな価格でお値段以上に高性能&高品質、そして高コスパな 2in1 ノートPCです。
15.6インチサイズの 2in1 ノートPCをお探しのユーザーはチェックしておきたいモデルといえるでしょう。
- リーズナブルな価格
- 価格以上に高性能でパワフル&高品質
- 高級感のあるデザイン
- 描画される映像がキレイ
- 心地良いタイプ感のキーボード
- ペンの描き心地もグッド
レビューでは、前半で外観デザインにくわえ、ディスプレイ、キーボード、アクティブペンなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能レビューを行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2019年6月28日時点のものです。
スペック構成
『HP ENVY x360 15』のスペック構成です。
本体カラー | ダークアッシュブラック |
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | AMD Ryzen 5 2500U プロセッサー |
メモリ | 下記いずれか ■8GB (4GB×2) DDR4-2400MHz ■16GB (8GB×2) DDR4-2400MHz |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) + 1TB HDD(SATA, 7200回転) |
ディスプレイ | 15.6インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSタッチディスプレイ (解像度 1920×1080 / 表示色 最大1677万色 ) |
グラフィックス | AMD Radeon Vega 8 グラフィックス (CPU に内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
Webカメラ | HP Wide Vision フルHD Webcam (約200万画素) / IR カメラ、内蔵デュアルマイク |
バッテリー駆動時間 | 約10時間 (MobileMark 2014にて計測) |
本体サイズ(W×D×H) | 約 359×245×19(最薄部)- 20(最厚部)mm |
本体質量 | 約 2.11 kg |
販売価格(税込) | 88,560円~(通常価格:113,184円) |
販売価格は記事作成時点の価格です。最新の価格やキャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP ENVY x360 15(2018年モデル)』製品ページ
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外観チェック
高級感のあるスタイリッシュなデザイン
『HP ENVY x360 15』は高級感のあるスタイリッシュなデザインです。
「シュッ!」としたフォルムはカッコよく、ダークアッシュブラックのカラーは高級感にくわえ落ち着いた雰囲気があります。
天面を見てみます。
本体の素材はアルミニウム。アルミニウムの塊から削り出して成形された筐体は堅牢性にも優れています。
サラサラとした感触で質感は良好、指紋や皮脂の跡が若干目立ちやすいですが、柔らかいクロスなどでこまめにふき取ることで気持ちよく使うことができます。
底面部です。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、たわみにも強く、見た目もスッキリしています。
底面部のゴム足は前後に平行して実装されています。本体の安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
ヒンジ側にはダマスカス鋼の模様が施されています。
ダマスカス鋼の模様は、ENVY シリーズ 2018年モデルの特徴の一つで、さりげないオシャレ感があります。
ヒンジのトルクは 少しゆるめの感じですが、天面の開け閉めや 360度の回転もやりやすく、タイピング中でも画面のグラつきを感じることはありませんでした。
スタイル自在に使える
『HP ENVY x360 15』は天面を回転させることでスタイルをかんたんに切り替えられます。
ノートパソコン
スタンド
テント
タブレット
また、ノートパソコンスタイルから天面をフラットになるまで開けば、打ち合わせなどでの画面共有もかんたんにできます。
フラット
必要十分なインターフェース
『HP ENVY x360 15』には、USBポートや SDカードスロット、HDMI端子など必要十分なインターフェースが実装されています。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源コネクター
②USB 3.1 Gen1
③電源ボタン(LED内蔵)
④排気口
⑤ヘッドフォン出力/
マイク入力コンボポート
⑥SDカードスロット
SDカードスロットはプッシュロック式です。SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
右側面のインターフェース類です。
⑦音量ボタン
⑧USB Type-C 3.1 Gen2
⑨USB 3.1 Gen1
(電源オフUSBチャージ機能)
⑩HDMI 2.0
カメラとマイクです。
Webカメラには、IRカメラ(赤外線カメラ)機能も搭載されているので、顔認証でかんたんに Windows にサインインできます。
顔認証の精度は良好です。
スピーカーには Bang & Olufsen デュアルスピーカーを搭載、キーボード奥の左右に実装されています。
スピーカーのグリルにはジオメトリック(幾何学的)デザインが採用されていてスタイリッシュ感を高めてくれます。
持ち運びもできるサイズ感&重量感
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
以下の写真では 13.3インチサイズの「HP ENVY x360 13」と大きさを比較しています。
15.6インチモデルの上に13.3インチモデルを載せています
本体を閉じたときのゴム足を含めた高さのイメージはこんな感じ。
『HP ENVY x360 15』の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CD の厚さは 10mm)
『HP ENVY x360 15』の高さは CD ケース(通常サイズ)2枚とほぼ同じ。実測値は 18mm(最薄部)~20mm(最厚部) で、15.6インチノートとしてはかなりの薄さです。
本体の重量は 2,081g。電源アダプター、電源コード、ウォールマウントプラグの重量は、それぞれ 183g、104g、42gです。
13インチサイズのモバイルノートほど軽くはありませんが持ち歩きも十分可能です。
電源アダプターの最大出力は 65W、大きさは手のひらサイズです。
なお、電源アダプターは電源コードのほか、付属のウォールマウントプラグでコンセントに直付けすることもできます。
ディスプレイ
描画される映像がキレイ
『HP ENVY x360 15』のディスプレイは 15.6型 フルHD 光沢液晶です。
描画される映像は高精細で鮮やか、キレイです。
表示される文字もクッキリとして見やすいです。
i1Display Pro で計測したトーンカーブは、RGBともに45度の角度に近い、ほぼ理想的なかたちです。色調のバランスはおおむね良好です。
ただ、映像の描画がキレイな反面、描画される映像のカラーや使う場所によっては照明などの映り込みが気になるかもしれません。
画面サイズは意外に大きい
HP ENVY x360 13(13.3インチ)とディスプレイの大きさを比較します。
テキストスケーリング(画面に表示される文字の拡大率)により表示される文字の大きさはほぼ同じですが、描画できる領域は圧倒的に『HP ENVY x360 15』のほうが広いことがわかります。
ちなみに、左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁で、その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。
視野角は広いが斜めからは発色が落ちる
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平、垂直方向ともに視野角は広いですが、斜めからみると若干発色が低下するようです。
キーボード&タッチパッド
タイピングしやすいキーボード
『HP ENVY x360 15』のキーボードのレイアウトです。
レイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ19mm。デスクトップPC と同じフルサイズのキーボードなので、ゆったりとして窮屈さはありません。
なお、HP ENVY x360 13 とならべるとこんな感じです。
キーストロークは深めで心地良い打鍵感でタイピングできます。
キートップの形状は少しへこんでいます。サラサラとした質感で指先のフィット感も良好です。
パームレストを手で触れた感触は天面と同じくサラサラとしていて質感や感触も良好です。
指紋や皮脂の跡が目立ちやすいですが、気になるときは柔らかいクロスなどでこまめにふき取ることで気持ちよく使えます。
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボードのバックライトは地味な機能ですが、薄暗いところでタイピングするときにはとても役立ちます。
大きめサイズのタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドのサイズもやや大きめのサイズです。
いたって普通のタッチパッドですが、タッチパッドは手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすいタッチパッドです。
タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れても反応しない(タップ操作と認識しない)点も好印象です。
アクティブペン(オプション)
ペンの描き心地はグッド
『HP ENVY x360 15』はアクティブペンにも対応しています。
オプションとはなりますが、アクティブペンがあれば手書きのメモやデッサンなども気軽に書くことができます。
筆者が所有しているアクティブペン2(アッシュブラック)で試してみると、なめらかなタッチで書き心地も良好でした。
ちなみに、アクティブペン2は充電式で、ペンに付属しているケーブルを使って本体の USBチャージ機能対応の USB ポートに接続すれば充電できます。
ペンには USB Type-C が実装されていてノック部分を右に回して引き上げるとポートが現れます。
アクティブペン2 の充電時間は 1時間、使用可能時間は仕様上 約10時間です。(使用状況によります)
ベンチマーク
ベンチマークでは、レビューで使用している『HP ENVY x360 15』の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。
基本性能
パソコンの主要パーツの性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。
PASS MARK PerformanceTest 9.0
「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。
上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「3177.7」のパーセンタイルは「66th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 66% よりも上位のスコアという意味です。
別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 34%(100% - 66%)に位置するスコアということです。
ベンチマークの結果を見ると、『HP ENVY x360 15』の基本性能はミドルレンジクラスのなかでも上位レベルの性能を備えていることがわかります。
CPU性能
「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。
『HP ENVY x360 15』の CPU には AMD Ryzen 5 2500U プロセッサーが搭載されています。
参考までに、「HP Spectre x360 13(2018年モデル)」に搭載されている Core i7-8565U プロセッサー(4コア/8スレッド)と CINEBENCH のスコアを比較します。
Ryzen 5 2500U | Core i7-8565U | |
---|---|---|
OpenGL | 37.49 fps | 57.35 fps |
Ref.Match | 98.0 % | 97.8 % |
CPU | 593 cb | 618 cb |
CPU (Single Core) | 136 cb | 171 cb |
MP Ratio | 4.38 x | 3.61 x |
『HP ENVY x360 15』に搭載されている CPU は Core i7-8565U プロセッサーに意外と違い性能レベルであることがわかります。
グラフィック性能
グラフィック性能は以下のゲーム系ベンチマークソフトを使って測定します。
■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ
■ファイナルファンタジーXV
3DMark
3DMark のベンチマーク結果です。
各テストの内容は以下のとおり。
Cloud Gate | ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト |
---|---|
Night Raid | DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト |
Sky Diver | DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト |
Fire Strike | DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
Time Spy | DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
標準品質、解像度 1920×1080
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11
高品質(ノートPC)、解像度 1920×1080、DirectX 11
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマークの結果です。
高品質(ノートPC)、解像度 1280×720、DirectX 11
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11
高品質(ノートPC)、解像度 1920×1080、DirectX 11
ファイナルファンタジーXV
ファイナルファンタジーXV ベンチマークの結果です。
軽量品質、解像度 1280×720
上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果をみると、『HP ENVY x360 15』のグラフィック性能は超高性能なゲーミングPC には及びませんが その性能レベルは意外と高いです。
写真・動画編集はもちろんのこと 3Dレンダリングなど高度なグラフィックス処理もそこそこ快適なパフォーマンスでこなしてくれる性能を備えています。
ストレージ
『HP ENVY x360 15』のストレージは、256GB SSD(PCIe NVMe M.2)+ 1TB HDD(SATA, 7200回転)のデュアルドライブ構成です。
それぞれのドライブのデータ転送速度を計測します。
システムドライブ(Cドライブ)に割り当てられている SSD のデータ転送速度です。
データ転送速度(SSD)
PCIe/NVMe 対応なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは体感的にも爆速です。
Dドライブに割り当てられている HDD のデータ転送速度です。
データ転送速度(HDD)
SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真・動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。
ストレージのデータ転送速度は全体的に満足できるスコアで、実際の使用感としても Windows や アプリの起動も高速で動作も軽快、データの読み込みや保存もスムーズです。
総合的なパフォーマンス
「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。
PCMark 8(Home Test)
家庭での利用を想定したテストです。
PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
PCMark 8(Creative Test)
クリエイティブな利用を想定したテストです。
PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
PCMark 10 Extended
PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)
■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
総合的なパフォーマンスの測定結果を見ると、写真・動画編集のような高負荷な用途でも快適なパフォーマンスが期待できますし、ゲーミングについてもミドルレンジクラスのタイトルなら意外と快適なプレイが期待できます。
バッテリー
『HP ENVY x360 15』に搭載されているバッテリーの性能(駆動時間と充電時間)を測定します。
■駆動時間
バッテリーでの駆動は、次の条件でバッテリーによる駆動時間を計測します。
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で行います。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のようになります。
バッテリー駆動時間 | 5時間 22分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%) |
35分 |
バッテリー充電時間 (100%) |
2時間 5分 |
持ち運びもできる 15.6インチノートとしてはまずまずの駆動時間といえますが、外出の際には電源アダプターもいっしょに持ち歩いたほうが良さそうです。
ちなみに、使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間はさらに伸びるはずです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
『HP ENVY x360 15』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理時間
出力先(SSD) | 1分 5秒7 |
---|---|
出力先(HDD) | 1分 8秒3 |
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
■処理時間
出力先(SSD) | 3分 50秒6 |
---|---|
出力先(HDD) | 3分 51秒5 |
RAWデータ現像・動画エンコードともに、処理性能はまずまずです。
ハイスペックPC にくらべ処理時間はかかるものの待ちのストレスは感じないと思います。
駆動音・表面温度
駆動音については、負荷のかかる処理になると排熱のため「サーッ」というファンの回転音が少し大きくなります。個人差はありますが少し耳ざわりに感じるかもしれません。
負荷が低減し本体内部の熱も下がってくると排気音は静かになります。
平常時の動作音は静かであることや、パソコンを使っているあいだ終始負荷のかかる状態が続くわけではないことを考えれば、駆動音はそれほど気になることはないと思います。
本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、左側面 排気口の近くが少し温かくなります。
キーボード上は手のひらを置いてみて温かいと感じる程度でタイピングに影響はなく、パームレストは本体内部の熱の影響があまりないので不快な感じはありません。
ただし、高負荷な状態が長時間(20分から30分程度)続くと排気口近くのキーボード上も本体内部の熱の影響で多少温度が上がってくることはチェックしておいた方が良いでしょう。
また、底面側はそれなりに熱くなるので、高負荷な処理をさせるときは膝の上での作業は避けたほうが良いでしょう。
キーボードの表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
『HP ENVY x360 15』は、BANG & OLUFSEN サウンドシステムを搭載、スピーカーは Bang & Olufsen デュアルスピーカーを内蔵しています。
サウンド・ユーティリティソフトもインストールされており、お好みの音質にチューニングすることもできます。
実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
低音域から高音域までクリアに再現されて高音質。
デュアルスピーカーだが音質や迫力はクアッドスピーカーに引けを取らない。
カジュアルに音質サウンドを楽しめる。
■ヘッドホン
スピーカーとヘッドホンの音質に大きな違いはないが、ヘッドホンは耳が遮蔽されていることもあり高音質なサウンドがダイレクトに伝わってくる。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 11.6秒 | 29.2秒 | 6.1秒 |
2回目 | 12.9秒 | 33.0秒 | 6.0秒 |
3回目 | 11.2秒 | 33.7秒 | 6.1秒 |
4回目 | 11.4秒 | 34.1秒 | 5.9秒 |
5回目 | 11.4秒 | 32.9秒 | 6.8秒 |
平均 | 11.7秒 | 32.6秒 | 6.2秒 |
感覚的にも結果が示す通り「かなり早い」です。
搭載ソフトウェア
『HP ENVY x360 15』に搭載されている主なソフトウェアです。(クリックで拡大表示できます)
Windows標準のソフトのほか、HP オリジナルのサポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
HP オリジナルのサポートソフトの一つとして、パソコン内の冷却機能を制御できる「HP Command Center」は、使い方に合わせてファンの回転数や CPU のパフォーマンスを調整してくれる便利なソフトです。
HP Command Center
(クリックで拡大表示できます)
付属品
『HP ENVY x360 15』の本体ほか同梱品一式(電源アダプター、電源コード、ドキュメント類など)です。
付属しているドキュメント類です。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段右側から ・速攻!HPパソコンナビ 特別編 ・パソコン生活まるごと ガイドブック ・サービスおよびサポートを受けるには ■中段 ・セットアップ手順 ■下段右側から ・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内 ・お友達・ご家族紹介キャンペーン ・アンケートの案内 ・製品の仕様に関する注意事項 |
まとめ
以上、『HP ENVY x360 15』(2018年モデル)のレビュー記事をお届けしました。
『HP ENVY x360 15』の性能レベルは意外に高く、写真・動画編集などクリエイティブな作業も快適にこなせる性能を備えています。
デザイン的にもカッコよく、アルミ素材の質感もグッド。税込8万円台のリーズナブルな価格も魅力です。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
・価格以上に高性能&高品質
・デザインがシックな感じでカッコいい
・意外とパワフルな性能でクリエイティブな作業も快適にこなせる
・描画される映像がキレイ
・15.6インチサイズの大画面でも持ち歩きが十分可能
・いろいろなシーンで使いやすさを感じる
チョット残念なところ
・指紋や皮脂の跡が若干目立ちやすい
『HP ENVY x360 15』はデザイン・性能・使いやすさ・価格などトータルバランスとコストパフォーマンスに優れた 2in1 PC といえるでしょう
なお、最新価格やキャンペーン情報については、日本HP 直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP ENVY x360 15(2018年モデル)』製品ページ
【広告】【提供:株式会社日本HP】
当サイトでは日本HP公式オンラインストア「HP Directplus」で使える最大7%オフ特別クーポンを提供中です。