日本HP『HP 14-ac100』ベーシックモデルの実機レビュー 後編です。
『HP 14-ac100』は、最新OS Windows 10 を搭載し、基本性能を凝縮したホワイトシルバーのボディがオシャレな14.0型ノートです。
後編では、ベンチマーク、dts Studio Sound、起動・シャットダウン時間などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク dts Studio Sound 視聴(動画に収録) 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンのストレージ、バッテリーについての性能を測定します。
まず、ストレージのデータ転送速度を計測してみます。
ストレージは、HGST(日立グローバルストレージテクノロジーズ)製のHDDで、容量は 500GB、回転数 5400RPMです。
前モデル「HP 14-ac000 (Windows 8.1)」の 500GB HDD モデルに搭載されていたストレージと同じです。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージのデータ転送速度を「CrystalDiskMark」で測定してみました。
前モデル「HP 14-ac000 (Windows 8.1)」スタンダードモデルの実機レビューしたときのストレージのデータ転送速度と比較してみます。
前モデルの結果が良かったのは、CPUの性能差によるものと推察します。
前モデルの CPUは「第4世代インテル Core i3-4005U プロセッサー」、今回のレビュー機『HP 14-ac100』ベーシックモデルの CPUは「インテル Celeron プロセッサー N3050」です。
Windows 10 によりパフォーマンスがアップしたとはいえ、CPU の性能差は、データ転送速度に意外に大きな影響があるということになります。
次に、バッテリーの性能を「BatteryInfoView」を使用して測定してみます。
測定方法としては、無線LANでインターネットに接続し、YouTubeを連続して全画面で視聴したときのバッテリーの消費量で、バッテリー駆動時間を算出します。
※画面の明るさ、及び音量は最大レベルに設定しています。
バッテリーの残量は、なだらかに減少し、大よその数字で、1時間当たり20%くらいずつ減少しています。
バッテリーによる駆動は 4時間47分経過後、Windows がバッテリー不足を検知し、パソコンはスリープ状態になりました。
参考までに、前モデル「HP 14-ac000 (Windows 8.1)」スタンダードモデルの実機レビューしたときのバッテリー残量グラフと比較してみます。
「HP 14-ac000 (Windows 8.1)」スタンダードモデル
同じようなバッテリー消費量ですが、最終的には、前モデルの方が 30分くらい持続する結果となっています。
おそらく、バッテリーの個体差によるものだと推察します。
なお、実際の使用にあたっては、測定環境や条件などによりバッテリーの駆動時間は変動しますので、参考値としてください。
dts Studio Sound 視聴(動画に収録)
『HP 14-ac100』のサウンド機能には「dts Studio Sound」が搭載されています。
「dts Studio Sound」は、コントロール画面でお好みのサウンドに調整することができます。
サウンド調整で使用する主なメニューのキャプチャーです。
dts Studio Sound(ボリューム)
dts Studio Sound(リスニング体験)
グラフィックイコライザーのプリセットが組み込まれています
dts Studio Sound(録音体験)
dts Studio Sound(高度な設定)
「dts Studio Sound」から流れるサウンドを動画に収録した。参考にどうぞ!
起動・シャットダウン
「ベーシックモデル」で測定した Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :47秒
・シャットダウン:23秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しました。
起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、CyberLink各種ソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」など、数多くのソフトウェアがインストールされています。
HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、節電に有効なピークシフト機能が搭載された「HP AC Power Control」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。
HPヘルプ&サポートソフト
また、CyberLinkのソフトとしては、動画再生や編集、画像編集などがインストールされており、マルチメディアも楽しめます。
HPで公開しているスペック上では、「Cyberlink Power Media Player 14」や「Cyberlink YouCam」がインストールされるようです。
CyberLink各種ソフト
ただし、今回レビューした実機は、ペック構成が高くないため、高解像度の動画や写真の編集には不向きです。
最近のデジカメやビデオカメラは高解像度がほとんどです。編集した動画をチェックする場合でもカクカクした再生となり、編集作業に快適性はなかったです。
インターネットやメール、あるいはオフィスソフト(別途カスタマイズが必要です)などで使うならフツウに使えますが、『HP 14-ac100』で写真や動画の編集をするなら、インテル Core i5を搭載した上位モデル「スタンダードモデル」以上のスペックは必要です。
付属品
『HP 14-ac100』の付属品としては、「セットアップ手順」「パソコン生活まるごと ガイドブック」などが添付されています。
前モデル「HP 14-ac000 (Windows 8.1)」をレビューしたときに同梱されていた「速効!HPパソコンナビ 特別編」は添付されていませんでした。
『HP 14-ac100』一式
『HP 14-ac100』の付属品
セットアップ手順
まとめ
『HP 14-ac100』のシンプルな作りながら、その使いやすさは健在です。
最新OS Windows 10 搭載により、個人的には、さらに使いやすくなった印象です。
そして、14.0インチのサイズは、大きすぎず小さすぎず、気軽に使うにはちょうど良いサイズです。
デザイン的にも、ホワイトシルバーのカラーとダイヤモンドパターンのテクスチャ加工されたトップカバー、パームレストの「クロスブラッシュパターン」が質感を高めてくれます。
今回、レビューした実機「ベーシックモデル」のスペックは、インターネットやメール、ドキュメント作成には向いていますが、高解像度の写真や動画の編集、YouTubeのハイビジョン動画にはパワー不足です。
ただ、『HP 14-ac100』には、4つのモデル「ベーシックモデル」「エントリーモデル」「スタンダードモデル」「第6世代スタンダードモデル」がラインナップしており、使い方に合わせたモデルを選択することができます。
※価格は日本HPの直販サイト HP Directplus でチェックしてください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP 14-ac100』 製品詳細 |