日本HP が販売する HP EliteBook 6 G1a 14 は、AMD Ryzen AI 300 シリーズプロセッサーを搭載したビジネス向け 14型ノートパソコンです。
14型ノートは、モバイル性と画面表示領域のバランスを求めるユーザーにとって理想的なサイズであり、日常業務から学習用途まで幅広く対応できます。
兄弟機種であるインテルモデルと同様に、AI機能を活用できるスペックを備えており、さらに本機種には 50TOPS (毎秒数兆回の演算) の最先端 AI 処理能力が搭載されています。
セキュリティ機能や長時間バッテリーも搭載。モバイル性と堅牢性を兼ね備えているので、必要に応じて外出先でも安心して利用できます。
レビューでは、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
また、兄弟機種であるインテルモデル HP EliteBook 6 G1i 14 との違いにも触れながら、選び方の参考になるよう構成しています。ぜひ最後までご覧ください。
■HP EliteBook 6 G1a 14 の特徴
- AMD Ryzen AI 300 シリーズプロセッサーを搭載
- アルミニウムを採用した堅牢ボディ(MIL-STD 810H の19項目をクリア)
- 14インチサイズでもスリム・コンパクト・そこそこ軽量
- 高輝度・広色域 WUXGA液晶ディスプレイ
- タイピングしやすいキーボード
- 5MP Web カメラを搭載(プライバシーシャッター付き)
- 指紋認証センサーと顔認証カメラを標準搭載
- 長時間駆動&急速充電できるバッテリー
- 法人向けMVNOサービス「HP eSIM Connect」対応モデルも選択可能
【 目 次 】
レビューは 2025年12月10日時点の内容です。
スペック構成
HP EliteBook 6 G1a 14 のおもなスペック構成は以下のとおり。
| OS | Windows 11 Pro(日本語) |
| CPU | ■AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー ■AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー 235U |
| メモリ | 16GB(16GB×1) SO-DIMM DDR5-5600 |
| ストレージ | ■256GB M.2 SSD (PCIe NVMe) ■512GB M.2 SSD (PCIe NVMe) |
| ディスプレイ | 14インチワイド(16:10) WUXGA 液晶ディスプレイ (非光沢パネル、最大解像度 1920×1200ドット、最大輝度 400cd/m2、LEDバックライト) |
| グラフィックス | AMD Radeon Graphics (CPU内蔵) |
| LAN | RTK GBE Ethernet Controller (1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応) |
| 無線LAN/ Bluetooth | Mediatek RZ616 Wi-Fi 6E 802.11a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠) + Bluetooth5.3 |
| カメラ | 5MP Webカメラ、IRカメラ (Windows Hello対応)、プライバシーシャッター付き |
| 指紋センサー | あり(パームレストに内蔵) |
| バッテリー駆動時間 | MobileMark 25:最大約13時間30分 JEITA測定法Ver3.0:14時間33分 (動画再生時) / 27時間01分 (アイドル時) |
| 本体サイズ(W×D×H) | 約 308.60×224.35×20.9 mm (最厚部、突起部含まず) |
| 本体質量 | 約 1.40kg~ |
また、EliteBook 6 G1a 14 と兄弟機種であるインテルモデル EliteBook 6 G1i 14 のおもな違いは以下のとおり。
| スペック項目 | EliteBook 6 G1a 14 (レビュー機) |
EliteBook 6 G1i 14 |
|---|---|---|
| CPU | ■AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー ■AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー 235U |
■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U ■インテル Core Ultra 5 プロセッサー 235U |
| グラフィックス | AMD Radeon Graphics (CPU内蔵) | インテル グラフィックス (CPU内蔵) |
| LAN | RTK GBE Ethernet Controller (1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応) | ■Intel I219-V (non-vPro) GbE PCIe NIC 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 ■Intel I219-LM (vPro) GbE PCIe NIC 1000BASE-T/100BASE-TX/10BASE-T対応 |
| 無線LAN/ Bluetooth | Mediatek RZ616 Wi-Fi 6E 802.11a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠) + Bluetooth5.3 | ■インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth5.3 (vPro非対応) ■インテル Wi-Fi 6E AX211 a/b/g/n/ac/ax(アンテナ数:送信2、受信2)(Wi-Fi準拠)+ Bluetooth5.3 (vPro対応) |
| バッテリ駆動時間 | MobileMark 25:最大約13時間30分 JEITA測定法Ver3.0:14時間33分 (動画再生時) / 27時間01分 (アイドル時) |
MobileMark 25:最大約12時間45分 JEITA測定法Ver3.0:6時間58分 (動画再生時) / 20時間30分 (アイドル時) |
| 本体サイズ(W×D×H) | 約 308.60×224.35×20.9 mm (最厚部、突起部含まず) | 約 318.60×224.35×20.9 mm (最厚部、突起部含まず) |
詳しいスペックや価格などの最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

HP EliteBook 6 G1a 14
税込 18万円台から
※HP EliteBook 6 G1a 14 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
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外観チェック
洗練されたスタイリッシュなデザイン
HP EliteBook 6 G1a 14 は、兄弟機種であるインテル搭載モデルの EliteBook 6 G1i 14 と同様に、アルミニウム素材を採用した洗練されたスタイリッシュなデザインです。


本体のカラーはシルバー。落ち着きのある上品な色合いでビジネスシーンにもマッチします。


筐体の天面カバー、キーボードカバー、底面カバーはリサイクルアルミニウムを使用。軽さと剛性を兼ね備え、米国防総省が定めるMIL規格「MIL-STD 810H」の19項目をクリアしています。

手触り感はサラサラしており質感は良好。指紋や皮脂の跡が目立ちにくいのも好印象です。

天面のスラッシュロゴと背面の EliteBook ブランドロゴがアクセント
なお、筐体の素材として、リサイクルアルミニウムのほか、リサイクルプラスチックが随所に使われています。環境への配慮が感じられる一方で、表面の質感やエッジの処理は非常に丁寧で、スタイリッシュな印象は損なわれていません。ビジネス用途にふさわしい信頼性と環境意識を両立したデザインです。
本体はスリムでバッグへの出し入れもスムーズにできます。



本体はスリム
底面カバーは継ぎ目のないユニボディ構造です。シンプルな外観ながら剛性にすぐれ、持ち上げた際のたわみもなく、必要に応じた持ち運びや外出先での使用でも安心感があります。


前面側と背面側に、左右にまたがる形でゴム足が配置されており、設置時の安定感はしっかりしています。
また、排気口はヒンジのあいだに実装されています。

排気口(ヒンジのあいだ)
なお、背面側のゴム足は排気口から出された温かい空気が再び吸気口に入り込むのを防ぐ役割も兼ねています。これにより本体内部の冷却が効果的に行われ、長時間使用でも安定した動作が期待できます。

吸気口(底面カバー側)と排気口
必要十分なインターフェース
HP EliteBook 6 G1a 14 は必要十分なインターフェースを実装しています。(ポートの種類や数はインテルモデルと同じ)

右側面
①Nano SIM カードリーダー(LTEモデルのみ)
②USB Type-A 5Gbps signaling rate (Powered)
③LANポート (RJ45) ギガビット対応(部分開閉カバー付き)
④ナノセキュリティロック ケーブル用スロット

左側面
⑤HDMI 2.1
⑥USB Type-A 5Gbps signaling rate (Powered)
⑦Thunderbolt 4 with USB Type-C 40Gbps signaling rate(USB Power Delivery 3.0, DisplayPort 2.1) ×2
⑧コンボステレオヘッドフォン/マイクジャック
LANポートには、部分開閉カバーが付いているため、LANケーブルを装着するときは多少のやりづらさがあります。

LANケーブル接続イメージ
ただ、無線LAN によるインターネット接続が制限されている環境では非常に有用です。
また、USB Type-C ポートの映像出力/PD充電器対応の検証結果は以下のとおり。
■USB Type-C 対応表(2ポート共通:当サイトの検証結果)
| 映像出力 | 〇(4K出力可能) |
|---|---|
| PD充電器(30W) | △(低速充電) |
| PD充電器(45W) | △(低速充電) |
| PD充電器(65W) | 〇 |
※純正品以外の PD充電器でも充電は可能ですが、接続したとき画面右下に純正品使用を推奨する旨のメッセージが表示されます。
なお、HDMI は 4K出力に対応しています。
電源ボタンはキーボード右上に実装
電源ボタンはキーボード右上[DEL]キーの右隣りに実装されています。

電源ボタンは LED内蔵
使用中に間違って電源ボタンを押してしまうことを懸念するユーザーも多いと思います。しかしながら、電源ボタンを押したときは通常のキーを押すときよりも少し重い感覚があるため、押し間違えることはないと思います。
ちなみに、使用中に間違って電源ボタンを押しても、既定の設定では短押し(1秒未満くらい)なら無反応です。ただし、1,2秒程度ならスリープへ移行し、さらに長押しすると強制的に電源オフされます。
なお、電源ボタンの配置や押したときの感覚はインテルモデルと同じです。
顔認証カメラと指紋センサーを標準搭載
HP EliteBook 6 G1a 14 は、インテルモデルと同様に顔認証カメラと指紋センサーを標準搭載しています。

顔認証でサインイン

指紋認証でサインイン(指紋認証センサーはパームレストに内蔵)
顔認証と指紋認証は併用が可能で、認証精度はいずれも良好です。Windows へのサインインもスムーズです。
また、カメラには「プライバシーシャッター」が付いています。

上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断
シャッターはスライド式(手動)ですがスムーズなスライドが可能。オンライン会議などで周囲を映したくない場面でもスムーズに操作できます(切替スイッチはカメラの上側)。
なお、プライバシーシャッターでカメラを閉じていると顔認証機能は使えませんが、指紋認証でサインインすることができます。
状況に応じて認証方法を柔軟に使い分けられる点は、本機の大きな魅力のひとつです。
スピーカーは底面側左右に搭載
スピーカーは底面側 前面の左右に搭載されています。

スピーカーは底面側左右に搭載

スピーカーの拡大写真
スピーカーから出力されるサウンドは、ややこじんまりとした印象はあるものの、低音域から高音域まで広い音域をカバーしており、全体としてクリアで聞き取りやすい音質です。Web会議や動画視聴など、日常的な用途には十分なクオリティです。
なお、スピーカーの配置、音質はインテルモデルと同じです。
本体は コンパクト&スリム&そこそこ軽量
本体サイズのイメージとして、上にA4コピー用紙とB5ノートを載せてみました。

レビュー機の本体サイズ感
フットプリントはA4用紙より一回り大きいくらいで、14型でも持ち歩きしやすいサイズです。
ちなみに、インテルモデルとの違いは横幅です。スペック上、本機種の横幅 308.60 mm に対し、インテルモデルは 318.60 mm と 10mm大きいのですが、A4コピー用紙とB5ノートを載せたサイズイメージの写真で比較すると、横幅の差はほとんど感じられません。

インテルモデルのサイズ感
レビュー機の本体を閉じたときの高さのイメージは以下のとおり。

本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
ゴム足を含めた本体の高さは実測で 約23mm(最厚部)。
また、本体や電源アダプターなど質量の実測値は以下のとおりです。

・本体:1,443g
・電源アダプター:228g
・電源コード:111g
・ウォールマウントプラグ:41g
本体質量は 14型としては軽量な部類に入ります。1kg 程度の超軽量モバイルノートと比較すると多少の重みは感じますが、通勤や外出先での使用にも十分対応可能です。

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのサイズです。


なお、ウォールマウントプラグを電源アダプターに装着すれば、電源アダプターをコンセントに直付けできます。

ディスプレイのチェック
自然な色合いの液晶ディスプレイ
レビュー機のディスプレイは LG Philips製の液晶パネル[型番:LGD079D](インテルモデルと同じパネル)。
描画される映像は自然な色合いです。描画イメージは以下のとおり。

画像の表示例(その1)

画像の表示例(その2)

テキストの表示例

テキスト表示を拡大
トーンカーブは以下のとおり。

トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
輝度の計測結果はディスプレイの明るさ設定 100 のとき「374 nit」。実際に見ても非常に明るく感じられます。屋外でも視認性を保てるくらいの明るさです。
色域の計測結果は以下のとおり。

色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
| 規格 | カバー率 | 比 |
|---|---|---|
| sRGB | 98.0% | 102.4% |
| Adobe RGB | 75.5% | 75.9% |
| DCI-P3 | 75.3% | 75.5% |
広色域で色再現性にもすぐれています。写真編集やプレゼン資料の作成などシビアな色の正確さが求められる作業にも十分対応できます。
狭額縁ベゼル
ベゼルは狭額縁です。

上部ベゼルはカメラユニットが組み込まれているため多少の厚みがあります。一方で、左右のベゼルは鉛筆の太さと同じくらいの幅で画面周りは全体的にすっきりとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。


レビュー機は非光沢液晶のため、映り込みは上記写真のとおり かなり低減されています。黒系の映像でも、映り込みが気になることはないでしょう。
広い視野角
視野角をチェックします。

正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも描画されている映像をはっきり確認できます。
天面はフラットまで開くことができる
天面はフラット近くまで開くことができます。

完全にフラットにできるわけではありませんが、ディスプレイをここまで開くことができれば、打ち合わせなどでの画面共有にも使えます。
なお、インテルモデルも同程度天面を開くことが可能です。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
HP EliteBook 6 G1a 14 のキーボードレイアウトは標準的です。

キー配置のほか、キーピッチやキーストローク、キートップ表面の形状や質感、タイプ感についても、インテルモデルの EliteBook 6 G1i 14 と同等です。

キーピッチは 19mm(仕様)

キートップ表面はややツルツルとした質感で、中央がわずかにへこんだ形状

キーストロークは 1.5mm(仕様)で標準的な深さ
タイプ音は「タクタク」という音で静音性も良好。キーの重さと反発のバランスがちょうどよく、しっかりとした打鍵感があります。長時間の入力でも疲れにくく、快適にタイピングできるキーボードです。
Copilotキー搭載
HP EliteBook 6 G1a 14 には「Copilotキー」が搭載されており、Microsoft の AIアシスタント「Copilot」をワンタッチで起動できます。

矢印の指すところが Copilotキー
Copilot はユーザーの質問に対して適切な回答を返すほか、資料作成やメール対応、情報収集などの業務を支援。作業時間の短縮や生産性の向上につながる便利な機能です。

Copilotキーを押すだけで AIアシスタントが起動
キーボードバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボード・バックライトの明るさは 2段階で切り替え可能です。
[F5]キー押下:点灯(明)→点灯(暗)→オフ
※点灯時は、約15秒間放置すると自動消灯します。
質感のよいパームレスト
パームレストも上質感ある仕上がりで、サラサラとした感触です。

指紋や皮脂の跡も目立ちません。
なめらかなスベリのタッチパッド
タッチパッドは、少しサラサラとした感触ですが、スベリはなめらかです。

タッチパッドのサイズ感
大きめのサイズで扱いやすさも良好です。
なお、パームレストやタッチパッドの質感や操作性はインテルモデルと同等です。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィックス・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー |
|---|---|
| メモリ | 16GB (16GB×1) DDR5-5600 |
| ストレージ | 256GB M.2 SSD (PCIe NVMe) |
| グラフィックス | AMD Radeon 840M Graphics |
評価に使用したベンチマークは以下のとおり。
| 評価項目 | 使用するベンチマーク |
|---|---|
| CPU性能 | CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価] |
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
| グラフィック性能 | 3DMark Time Spy |
| ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム] | |
| ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
| ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
| 総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
| バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
なお、ベンチマークの実行にあたっては電源オプションの電源プランを「HP Optimized (Modern Standby)」に設定し、電源とバッテリーの電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プランの設定

電源モードの設定
付属のソフトウェア「HP」には、パフォーマンスのコントロール機能は組み込まれていませんでした。
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア)と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen AI 7 350 プロセッサー
・AMD Ryzen AI 5 340 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 250 プロセッサー
・AMD Ryzen 5 230 プロセッサー
・AMD Ryzen 7 8840U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 7730U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 7530U プロセッサー
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 258V
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 228V
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 255U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 225U
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H
・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155U
・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125U
※当サイトで計測したスコアの平均値
CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
| CINEBENCH R23 (マルチコア) | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 |
14262 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
12557 pts
|
| Ryzen 7 250 |
12323 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
12259 pts
|
| Ryzen AI 5 340 |
12186 pts
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/バランス) |
11847 pts
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
11832 pts
|
| Ryzen 5 230 |
11553 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
10175 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
9973 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
9920 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
9873 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
9322 pts
|
| Ryzen 7 7730U |
9117 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
8648 pts
|
| Ryzen 5 7530U |
7627 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
6508 pts
|
| CINEBENCH R23 (シングルコア) | |
|---|---|
| Ryzen AI 7 350 |
1911 pts
|
| Ryzen AI 5 340 |
1896 pts
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/バランス) |
1882 pts
|
| Core Ultra 7 258V |
1873 pts
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1868 pts
|
| Core Ultra 7 255U |
1866 pts
|
| Core Ultra 5 225U |
1799 pts
|
| Core Ultra 5 228V |
1735 pts
|
| Ryzen 7 8840U |
1713 pts
|
| Core Ultra 7 155U |
1691 pts
|
| Core Ultra 7 155H |
1671 pts
|
| Ryzen 7 250 |
1670 pts
|
| Ryzen 5 230 |
1664 pts
|
| Core Ultra 5 125H |
1661 pts
|
| Core Ultra 5 125U |
1564 pts
|
| Ryzen 7 7730U |
1431 pts
|
| Ryzen 5 7530U |
1419 pts
|
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
| CPU Mark (PassMark PerformanceTest) | |
|---|---|
| Ryzen 7 8840U |
25969
|
| Core Ultra 7 155H |
25726
|
| Ryzen AI 7 350 |
25443
|
| Ryzen 7 250 |
25295
|
| Ryzen 5 230 |
22955
|
| Core Ultra 5 125H |
21632
|
| Ryzen AI 5 340 |
21627
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
21535
|
| Ryzen AI 5 340 (レビュー機/バランス) |
21527
|
| Core Ultra 7 258V |
20691
|
| Core Ultra 7 255U |
20450
|
| Core Ultra 5 228V |
20106
|
| Core Ultra 5 225U |
19942
|
| Ryzen 7 7730U |
18677
|
| Core Ultra 7 155U |
18521
|
| Ryzen 5 7530U |
15930
|
| Core Ultra 5 125U |
15296
|
レビュー機の CPUベンチマークスコアは良好です。平均値相当のスコアが出ており、インテルモデルが搭載している Core Ultra 5 225U を上回る結果も確認できました。
オフィス業務やWeb会議などの日常的な作業はもちろん、多少負荷のかかる作業でも快適にこなせるパフォーマンスが期待できます。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)
・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 250内蔵)
・AMD Radeon 760M グラフィックス(Ryzen 5 230内蔵)
・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 7730U内蔵)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 7530U内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 255U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 225U内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)
・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 7 155U内蔵)
・インテル グラフィックス(Core Ultra 5 125U内蔵)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark Time Spy
Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
| 3DMark Time Spy | |
|---|---|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
4192
|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
3882
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
3560
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
3119
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
3062
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
2790
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
2761
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
2264
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230内蔵) |
2242
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
2072
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
2049
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
1970
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
1534
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
1412
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/バランス) |
1402
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
1354
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
1255
|
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
| ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ | |
|---|---|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
11066
|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
10921
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
8283
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
7370
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
7216
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
6365
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
6193
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
6040
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230内蔵) |
6028
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
5289
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
5034
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
4505
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
4204
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
3839
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
3788
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/バランス) |
3726
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3662
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
| ファイナルファンタジーXV | |
|---|---|
| インテル Arc 130V (Core Ultra 5 228V) |
8177
|
| インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V) |
7661
|
| AMD Radeon 860M (Ryzen AI 7 350) |
6799
|
| AMD Radeon 760M (Ryzen 5 230内蔵) |
5719
|
| インテル Arc(Core Ultra 7 155H) |
5698
|
| AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840U) |
5665
|
| AMD Radeon 780M (Ryzen 7 250) |
5503
|
| インテル Arc(Core Ultra 5 125H) |
5176
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 255U) |
5051
|
| AMD Radeon 840M (Ryzen AI 5 340) |
4562
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 7 155U) |
3826
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/最適なパフォーマンス) |
3825
|
| AMD Radeon(Ryzen 7 7730U) |
3608
|
| AMD Radeon 840M (レビュー機/バランス) |
3606
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 225U) |
3346
|
| インテルグラフィックス (Core Ultra 5 125U) |
3282
|
| AMD Radeon(Ryzen 5 7530U) |
3103
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
レビュー機のスコアは平均値と比較するとひかえめな結果が出ています。これはレビュー機が16GB(16GB×1)のシングルチャネル構成であることが影響しているためです。
とはいえ、レビュー機は一般的なビジネス用途には十分なグラフィックス性能を備えています。メールやWeb閲覧、オフィスソフトの利用といった日常業務はもちろん、複数アプリを同時に動かしながらのオンライン会議のほか画像処理や軽めの動画編集といった、やや負荷のかかる作業でも快適な動作が期待できます。
なお、同じ16GBメモリでも 8GB×2 のデュアルチャネル構成であればグラフィックス性能は大幅に向上するのですが、本機種は購入時にメモリのカスタマイズができません。その点は注意が必要です。
ストレージ性能
レビュー機に搭載されている SSD は PCIe Gen4 NVMe 対応です。

ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)
ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度
※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。
計測結果は優秀です。体感的にもデータアクセスは高速でファイルの読み書きもスムーズです。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 で実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・HP EliteBook 8 G1a 13
・HP EliteBook 635 Aero G11
・HP ProBook 445 G11
・HP EliteBook 6 G1i 14(兄弟機種)
・HP ProBook 4 G1iR 14
※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当した設定で計測したスコア)
おもなスペックは以下のとおり。
| スペック | EliteBook 6 G1a 14 (レビュー機) |
EliteBook 8 G1a 13 | EliteBook 635 Aero | ProBook 445 G11 | EliteBook 6 G1i 14 (兄弟機種) |
ProBook 4 G1iR 14 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| CPU | AMD Ryzen AI 5 340 | AMD Ryzen AI 5 340 | AMD Ryzen 7 8840U | AMD Ryzen 5 7535U | インテル Core Ultra 5 225U | インテル Core 5 220U |
| メモリ | 16GBメモリ | 32GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ |
| ストレージ | 256GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) |
| グラフィックス | AMD Radeon 840M | AMD Radeon 840M | AMD Radeon 780M | AMD Radeon Graphics | Intel Graphics | Intel Graphics |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
| Essentials | |
|---|---|
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
9649
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
9782
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
10164
|
| EliteBook 635 Aero |
10075
|
| ProBook 445 G11 |
9161
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
9349
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
9880
|
| 目標値 |
4100
|
| Productivity | |
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
8798
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
9396
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
9691
|
| EliteBook 635 Aero |
10321
|
| ProBook 445 G11 |
8839
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
9306
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
7139
|
| 目標値 |
4500
|
| Digital Contents Creation | |
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
6938
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
7025
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
7975
|
| EliteBook 635 Aero |
8307
|
| ProBook 445 G11 |
6096
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
7385
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
6476
|
| 目標値 |
3450
|
※テスト項目説明
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のベンチマークスコアは、ビジネス用途としては優秀な結果を示しています。
とくに、16GBメモリのシングルチャネル構成でありながら、各テストジャンルで良好なスコアが出ています。このことから、日常業務から画像処理や軽めの動画編集といったクリエイティブ作業まで快適な動作が期待できるでしょう。
また、インテルモデル HP EliteBook 6 G1i 14 と比較してもスコアは同等です。インテルモデルと同等の性能を備えながら価格は抑えられているため、コストパフォーマンスは本機種が優位といえます。
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バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
※電源モードを「バランス」に設定して実施。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の計測結果は以下のとおり。
| バッテリー駆動時間 | 12時間 2分 |
| バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
35分 |
| バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 3分 |
| バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 7分 |
バッテリー駆動時間の検証結果は優秀です。スペック上の「14時間33分(JEITA Ver3.0、動画再生時)」に対し、実測ではスペック値の約82%にあたる駆動時間を記録しました。検証ではバッテリーを多く消費する条件で行っているため、ディスプレイの輝度調整や省電力設定などを活用すれば、スペックに近い駆動時間が期待できます。
また、バッテリー充電時間の検証結果も優秀です。検証ではパソコンを起動した状態で計測していますが、電源オフやスリープ状態であれば、さらに短時間での充電が可能です。
実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するため参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。
・HP EliteBook 8 G1a 13
・HP EliteBook 635 Aero G11
・HP ProBook 445 G11
・HP EliteBook 6 G1i 14(兄弟機種)
・HP ProBook 4 G1iR 14
※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当した設定で計測)
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
Adobe Lightroom
Adobe Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| Lightroom | |
|---|---|
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
21秒3
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
20秒9
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
14秒1
|
| EliteBook 635 Aero |
18秒5
|
| ProBook 445 G11 |
23秒4
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
22秒1
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
25秒9
|
| Lightroom Classic | |
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
19秒3
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
19秒3
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
14秒1
|
| EliteBook 635 Aero |
23秒0
|
| ProBook 445 G11 |
27秒7
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
21秒6
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
25秒5
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理結果は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
■処理結果
| PowerDirector | |
|---|---|
| EliteBook 6 G1a 14 (バランス) |
1分30秒7
|
| EliteBook 6 G1a 14 (最適なパフォーマンス) |
1分28秒8
|
| EliteBook 8 G1a 13 |
1分1秒6
|
| EliteBook 635 Aero |
1分16秒5
|
| ProBook 445 G11 |
1分56秒8
|
| EliteBook 6 G1i 14 |
1分41秒2
|
| ProBook 4 G1iR 14 |
1分48秒2
|
実際のソフトウェアを用いたクリエイティブ性能の評価も優秀です。
ビジネスシーンにおいても、軽めの写真編集や動画編集といった補助的なクリエイティブ作業であれば、業務用途にも十分対応可能です。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します
・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中
・10分間動画のエンコード処理中
※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)
■測定結果
| 電源モード | アイドル状態 (最小音量) |
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
|---|---|---|---|
| ベンチマーク中 | 動画エンコード中 | ||
| バランス | 33.3db | 37.6db (36~37db) |
37.5db (36~37db) |
| 最適なパフォーマンス | 33.3db | 38.3db (37~38db) |
38.8db (38db台) |
■騒音の目安
| 騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
|---|---|
| 60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
| 50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
| 40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
| 30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
| 20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
アイドル時は無音です。静かな環境でも気になりません。
高負荷時には「サーッ」という排気音が少しだけ大きくなりますが、駆動音がうるさいと感じることはありませんでした。
また、負荷が下がればファン回転数も徐々に落ち着き、1~2分ほどでアイドル時の無音状態に戻ります。業務中に常時高負荷が続くケースは少ないため、駆動音が作業の妨げになることはほとんどないでしょう。
※駆動音は使用環境やパソコンの状態により変動します。
表面温度のチェック
表面温度については、下記を実施したときの表面温度を測定し評価します。
・アイドル状態で10分放置後
・Youtube 動画 30分間視聴後
・10分間動画のエンコード実行後
※単位:℃、測定時の室温:24℃
※電源モードを「バランス」に設定して実施
※写真の左がキーボード表面、右が底面側の計測結果
■アイドル状態で10分間放置

■Youtube 動画 30分間視聴後

■10分間動画エンコード実行後

高負荷時にはキーボード中央寄りで温度上昇が確認されましたが、少し温かさを感じる程度でタイピングへの支障はありませんでした。
また、パームレストの表面温度は内部の熱の影響を受けにくく安定しているため、高負荷時でも快適に入力作業を続けられます。
サウンド チェック
HP EliteBook 6 G1a 14 は、Poly Studio でチューニングされたデュアルステレオスピーカーを搭載しています。
また、オーディオ機能は付属のソフトウェア「HP」に組み込まれています。

HPのオーディオ機能
オーディオ機能では、プリセットによる音質の設定が可能です(イコライザー機能は搭載されていません)。
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
※プリセット「自動」で試聴
■スピーカー
・全体的に少しこじんまりとしているが低音域から高音域まで広い音域をカバーし高音質
・音声もはっきり明瞭に聴き取れる
・音量を最大にしても音割れしにくい(コンテンツによる)
・スピーカーが前面に配置されているため、タイピング中は手がスピーカーをさえぎり、音がこもったように感じられる
■ヘッドホン
・スピーカーと同様に高音質
・周囲の音が遮断されているぶんクリアに聞こえる
また、HPのオーディオ機能には、スピーカー(出力)や内蔵マイク(入力)のノイズリダクション機能も組み込まれています。

HPのオーディオ機能(出力:スピーカーと入力:マイクの設定)
なお、マイクモードでは使用環境に応じたノイズリダクションの設定が可能で、「会議」と「個人」から選択できます。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
| 回 | 起動 | 再起動 | シャットダウン |
|---|---|---|---|
| 1回目 | 18.9秒 | 41.3秒 | 15.2秒 |
| 2回目 | 19.0秒 | 41.6秒 | 15.0秒 |
| 3回目 | 19.2秒 | 39.9秒 | 13.7秒 |
| 4回目 | 18.8秒 | 41.1秒 | 15.6秒 |
| 5回目 | 18.8秒 | 40.6秒 | 14.9秒 |
| 平均 | 18.9秒 | 40.9秒 | 14.9秒 |
実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。
セキュリティ機能について
HP EliteBook 6 G1a 14 には、顔認証や指紋認証、プライバシーシャッターのほかにも、以下のセキュリティ機能が搭載されています。
HP Wolf Security
「封じ込め」と「検知/駆除(防止)」の2つのアプローチでマルウェアやウィルスからデバイスを保護する機能です。

HP Wolf Security
HP Sure Click
不正な Web サイト閲覧や悪意あるファイルのダウンロードからデバイスを保護する機能です。

HP Sure Click
ブラウザや Microsoft Office をハードウェアレベルで完全に隔離された仮想マシン内で実行するため、感染したとしても不正な振る舞いをするWebページやファイルを閉じることでマルウェアやウィルスは自動的に削除されます。
同梱品
HP EliteBook 6 G1a 14 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品リスト
・HP EliteBook 6 G1a 14 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ウォールマウントプラグ
・ドキュメント類
まとめ
以上、HP EliteBook 6 G1a 14 のレビュー記事をお届けしました。
HP EliteBook 6 G1a 14 は、ビジネス用途において総合的に優れたパフォーマンスを発揮します。
16GBメモリのシングルチャネル構成ながら、最先端の AI 処理能力により、各種ベンチマークで安定した結果を示し、日常業務から軽めの画像・動画編集まで快適に対応できます。
インテルモデルと同等の性能を備えつつ価格は抑えられており、コストパフォーマンスの高さも魅力です。
静音性やバッテリー性能も良好。スリムで軽量な筐体は14型ながら持ち運びやすく、外出先でもオフィスと同じ感覚で作業を進められます。
総じて、本機種はビジネスシーンを中心に幅広い用途に対応できる堅実な一台です。メモリ構成が固定である点には注意が必要ですが、性能・価格・モバイル性のバランスにすぐれ、導入効果の高いモデルといえるでしょう。
高評価のポイント
- 日常業務から比較的負荷の高い作業まで幅広く対応
- AI機能による業務支援にも対応
- スリムでそこそこ軽量なので持ち運びやすい
- タイピングしやすいキーボード
- LANポート搭載で、無線LANが制限された環境にも対応可能
- 長時間駆動&急速充電対応のバッテリー
- 性能・価格・モバイル性のバランスにすぐれ、高い導入効果が期待できる
気をつけておきたい点
- LANポートは開閉カバー付きなので、初めのうちはコネクタの差し込みに少し手間取るかも
- 購入時にメモリの増設やデュアルチャネル構成へのカスタマイズができない
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

HP EliteBook 6 G1a 14
税込 18万円台から
※HP EliteBook 6 G1a 14 は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。
【広告】【提供:株式会社日本HP】
当サイトでは日本HP公式オンラインストア「HP Directplus」で使える特別クーポンを提供中です。【法人向けPC(税込7万7千円以上)が 4%オフ】



