dynabook ZZシリーズ(ZZ75/L)実機レビュー モバイルできる15.6型ノートPC!軽くて薄い大画面ノート

 

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貸出機材提供:Dynabook株式会社

真正面(背景付き)

dynabook の新シリーズ「ZZシリーズ」にラインナップしている『dynabook ZZ75/L』の実機レビューです。

dynabook ZZ75/L は薄くて軽い高性能な 15.6型ノートPC です。

その軽さ 約1.4kg!

15.6型ノートのなかでもずば抜けた軽さのモバイルできる大画面ノートPC です。

性能レベルも高く、実際の使用においても軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークでの性能評価も優秀でした。

持ち歩きがラクにできる大画面ノートを検討しているユーザーはチェックしておきたいモデルです。

■dynabook ZZ75/L の特徴

  • 15.6型の大画面でも薄くて軽いからモバイルがラク!
  • 性能レベルが高く軽快な動作でパフォーマンスも快適
  • 映像描画がキレイなナローベゼルの IGZO液晶ディスプレイ
  • 視認性が高くタイピングしやすいキーボード
  • 長時間駆動できるバッテリー&急速充電もOK

レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

天面(壁紙付き)

レビュー内容は 2019年10月24日時点のものです。

 

スペック構成

dynabook ZZ75/L のスペック構成です。

OS Windows 10 Home 64ビット
CPU インテル Core i7-8565U プロセッサー インテル Core i5-8265U プロセッサー
メモリ 16GB(8GB×2)、PC4-19200(DDR4-2400) 8GB (4GB×2)、PC4-19200(DDR4-2400)
ストレージ 1TB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリ 32GB(SSD 対応) 512GB SSD(Serial ATA対応) 256GB SSD(Serial ATA対応)
ディスプレイ 15.6型 FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア)
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵)
ワイヤレス IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth Ver5.0準拠
Webカメラ 有効画素数 約92万画素カメラ、デュアルマイク
Windows Hellow 顔認証センサー、指紋センサー
バッテリー駆動時間 約 19時間 (JEITA 2.0)
本体カラー オニキスブルー
本体サイズ(W×D×H) 約359.0×250.0×17.6 mm
本体質量 約1.399kg(オニキスブルーの質量)
オフィスソフト Microsoft Office Home & Business 2019(Office搭載モデルのみ)

※内容は記事執筆時点

今回のレビューでは、メーカーからお借りした「Core i7/16GBメモリ/1TB SSD+インテルOptaneメモリ」搭載モデルを試用してレビューを行います。

 

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外観チェック

スリムでスタイリッシュなデザイン

dynabook ZZ75/L は 15.6インチサイズながらスリムでスタイリッシュなデザインです。

正面(向かって斜め左)

背面側(向かって斜め左)

一般的な 15.6インチサイズのノートPC は厚みがあって重量感もあり、モバイルには不向きなものが多いのですが、dynabook ZZ75/L は厚みのないスリムなデザインなのでバッグへの出し入れもしやすいです。

天面(その1)

天面(その2)

素材はマグネシウム合金。ヘアライン仕上げの天面はサラサラとした感触で質感も良好です。

天面(その3)
天面中央の「dynabook」のロゴがアクセントになっています

本体のカラー「オニキスブルー」は濃い青味のかかったブラックに近い色調です。

天面(その4)

指紋や皮脂の跡は目立ちにくいですが、気になるときは柔らかいクロスなどでこまめに手入れすると気持ちよく使えます。

天面を開くときに指がかかりやすく使いやすさにも配慮されてたデザインです。

天面のエッジが鋭角なデザイン

底面部です。

底面側(その1)

底面部は剛性を重視した「ユニボディ」で、パーツの継ぎ目がなく見た目にもスッキリしています。

ゴム足は四隅と中央部の 計5箇所に実装されており、本体の安定性は良好です。

ゴム足
矢印の指すところがゴム足

ヒンジのトルクはちょうど良い感じです。天面の開け閉めもしやすく、タイピング中の画面のグラつきもありません。

ヒンジ(外側)

必要十分なインターフェース

dynabook ZZ75/L には、USBポート、HDMI端子、microSDカードスロットなど、必要十分なインターフェースが実装されています。

左側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左側面)

①セキュリティロック・スロット
②USB3.0コネクタ(スリープアンドチャージ)
③USB3.0コネクタ
④マイク入力/ヘッドホン出力端子

右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(右側面)

⑤microSDカードスロット
⑥USB Type-Cコネクタ×2
⑦HDMI出力端子

microSDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。

microSDカードスロット
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

LANポートが実装されていないのはチョット残念。

ただ、Dynabook社での製品発表会では「ぜひモバイルして外でも使っていただきたい!」といっていたことからLANポートはあえて実装しなかったのかもしれません。

また、USB Type-Cコネクタは Thunderbolt 3 に対応しており、同梱の電源アダプターのほか、スマホ用のモバイルバッテリー(定格7.5W以上)からの充電も可能です。

dynabook は自分で相手(PD対応のモバイルバッテリー)の仕様に合わせるように設計されているため、さまざまのメーカーのPD対応モバイルバッテリーとの互換性が高くなっています。

USB PD対応製品発表会のプレゼンより抜粋
(クリックで拡大表示できます)

電源ボタンはキーボード面の右奥に実装されています。

電源ボタン
電源ボタンは LED内蔵
(電源オンすると丸いボタンの周囲が点灯)

スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。

スピーカー
矢印の指すところがスピーカー

Webカメラシャッターでプライバシー保護できる

dynabook ZZ75/L のカメラにはWebカメラシャッターが付いています。

Webカメラ
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを隠している

Webカメラシャッターはスライド式(手動)で、ビデオミーティングなどで見られたくない光景はシャッターでカメラをふさぐことができます。よくテープなどでカメラをふさいている光景を目にしますが、Webカメラシャッターならカメラをスマートに隠せます。

顔認証や指紋認証でかんたんサインイン

dynabook ZZ75/L には顔認証センサーと指紋センサーが搭載されています。

顔認証情報を登録しておけばパソコンの前にすわるだけでかんたんに Windows にサインインできます。

顔認証でサインイン

また、指紋認証情報も同時に登録できるので、指紋センサーへのタッチでサインインすることもできます。

指紋認証でサインイン

顔認証、指紋認証ともに認証精度は良好で併用も可能です。

ちなみに、顔認証と指紋認証の両方が使えるメリットとしては、Webカメラシャッターでカメラをふさいでいるときやマスクを着用しているときは顔認証できませんが、指紋認証でサインインできることが挙げられます。

dynabook ZZ75/L はモバイルできるノートパソコンなので、外出先ではかなり活用できそうです。

15.6インチサイズでも薄くて軽い

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
dynabook ZZ75/L の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

dynabook ZZ75/L のゴム足を含めた高さは最厚部でも CDケース 2枚とほぼ同じ。実測値は 19~20mm と 15.6インチサイズながらとても薄いです。

本体の薄さのイメージ

本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。

本体の大きさイメージ(その1)

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重量は 1,346g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 206g、37g です。

本体の重さ

本体の重量 約1.3kg は 13.3インチサイズの平均的な重量と同じくらいなので、とても軽く持ち歩きも十分ラクにできます。

本体の重さのイメージ

電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。

電源アダプターの大きさ比較

マグネシウム合金とハニカムリブ構造で堅牢性も高い

dynabook ZZ75/L のボディにはマグネシウム合金が採用されています。

マグネシウム合金は軽量な素材ながら剛性も高く、クルマのホイールなどに使用されている素材です。

さらに、dynabook ZZ75/Lではたわみやすいパームレストや背面部分には「ハニカムリブ構造」で強度を高めて、筐体全体にシッカリとした堅牢性を確保しています。

ハニカムリブ構造
ハニカムリブ構造[パームレスト(左側)]
(製品発表会のデモ機)

ちなみに、こんな持ち方をしても筐体がたわむことはありませんでした。(とはいっても相当な負荷がかかっているはずなので意図的に粗雑な扱いするのは避けた方が良いですよ)

堅牢性のイメージ

 

ディスプレイ

高輝度で色鮮やか!映像描画がキレイな IGZO液晶

dynabook ZZ75/L に採用されている IGZO液晶は 高輝度で色鮮やか、描画される映像もキレイです。

ディスプレイに描画された映像(気球)

キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、赤がわずかに強く出ていますが RGBともに ほぼ45度の角度で理想的です。色調のバランスは良好です。

トーンカーブ

左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は狭額縁で、その幅は鉛筆の太さと同じくらいです。

左右ベゼル

大画面は複数ウィンドウの表示に優位

dynabook ZZ75/L のディスプレイは 15.6インチサイズです。

モバイルノートの主流でもある 13.3インチサイズと画面の大きさを比較してみます。

ディスプレイサイズ比較

15.6インチサイズのディスプレイは画面が大きいぶん複数のウィンドウを並べて表示することに優位性があり作業効率もアップします。

映り込みの少ない非光沢液晶

ディスプレイの映り込み具合をチェックします。

画面映り込み(電源オン時 その1)

画面映り込み(電源オン時 その2)

非光沢液晶なので映り込みはかなり低減されています。映り込みが気になることはほとんどないと思います。

広い視野角

視野角を確認します。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。

ディスプレイを開くことができる最大角度です。

ディスプレイ最大角度

クラムシェルタイプのノートパソコンとしては充分といえる範囲をカバーしています。

 

キーボード&タッチパッド

視認性が高くてタイピングしやすいキーボード

dynabook ZZ75/L のキーボードのレイアウトです。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

標準的なレイアウトでキーの視認性もグッドです。

キーボードの視認性

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で 19mm(仕様上も 19mm)。ゆったりとして窮屈さはありません。

キーボードに両手を置いたときのイメージ

ちなみに、dynabook ZZ75/L にはテンキーは搭載されていませんが、製品発表会の説明では、テンキーを非搭載にすることでタイピング時の両手のホームポジションが中央寄りになり視線も画面のセンターになるので使いやすさもアップするのがテンキー非搭載の理由だそうです。

最近の 15.6インチノートはナローベゼル化によって筐体もコンパクト化されています。コンパクトになったキーボード面に無理やりテンキーを実装してレイアウトを変えたりキーピッチを狭くして使い勝手を悪くするよりは、テンキーを非実装にしたほうがキーボードの扱いやすさは確保されるのではないでしょうか。

キーストロークは深めでシッカリとした打鍵感があります。

キーストローク

キートップの表面は指先にあわせて少しへこんだ形状です。質感はサラサラとしておりフィット感も良好です。

キートップ

キーボードバックライトは非搭載ですが、タイピングしやすいキーボードでタイプ感も心地良いです。

パームレストは薄めのヘアライン仕上げで、サラサラだけどツルツルとした感触もあり質感も良好です。

パームレスト

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドは標準的なサイズで手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。

タッチパッドサイズ感

タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れてもタップ操作と認識しない点も好感が持てます。

 

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビューで試用している dynabook ZZ75/L の CPU・グラフィック・ストレージ 各パーツの基本性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。

測定結果については、性能レベルの程度を把握しやすくするため、dynabook UZ63/L(13.3型モバイルノート)のレビュー結果と比較します。

2機種の基本スペックは以下のとおり。

■dynabook ZZ75/L
Core i7-8565U /16GBメモリ/1TB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリ

■dynabook UZ63/L
Core i5-8265U/8GBメモリ/256GB SSD(SATA対応)

dynabook ZZ75/L には比較対象と同等スペックを搭載したモデルもラインナップしているので、比較検討の参考になると思います。

なお、比較に使用したベンチマークは以下のとおりです。

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R15
CINEBENCH R20
グラフィック性能 3DMark
ドラゴンクエストX
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)
※レビュー機の dynabook ZZ75/L のみ掲載

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R15 と CINEBENCH R20 のベンチマークで比較します。

CINEBENCH R15 dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
CPU 516 cb 467 cb
CPU (Single Core) 173 cb 157 cb
 MP Ratio 2.98 x 2.97 x
CINEBENCH R20 dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
CPU 1160 cb 1098 cb
CPU (Single Core) 406 cb 386 cb
 MP Ratio 2.86 x 2.84 x

Core i7 と Core i5 のスコアにはそれなりの差があります。

よりパワフルな性能で使うのであれば Core i7 を選択したほうが良いと思います。(性能が高いというあんしん感もあります)

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
Cloud Gate 8734 7404
Night Raid 5586 4472
Sky Diver 4691 4204
Fire Strike 1191 971
Time Spy 457 391

3DMark の各テスト内容は以下のとおり。

Cloud Gate ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト
Night Raid DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト
Sky Diver DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト
Fire Strike DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト
Time Spy DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
標準品質
解像度 1280×720
9914
(とても快適)
7284
(とても快適)
最高品質
解像度 1280×720
8455
(とても快適)
6248
(快適)

ファイナルファンタジーXIV

ファイナルファンタジーXIV は「紅蓮のリベレーター」と「漆黒のヴィランズ」 2つのベンチマークを使用します。

■紅蓮のリベレーター

紅蓮のリベレーター dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
標準品質(ノートPC)
解像度 1280×720
4585
(快適)
平均FPS:31 FPS
2918
(やや快適)
平均FPS:20 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1280×720
3269
(やや快適)
平均FPS:22 FPS
2292
(普通)
平均FPS:15 FPS

 

■漆黒のヴィランズ

漆黒のヴィランズ dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
標準品質(ノートPC)
解像度 1280×720
4500
(快適)
平均FPS:31 FPS
2761
(やや快適)
平均FPS:19 FPS
高品質(ノートPC)
解像度 1280×720
3207
(やや快適)
平均FPS:22 FPS
2190
(普通)
平均FPS:14 FPS

 

グラフィックス性能は、映像描画の快適性の指標になります。

グラフィックスのスペックは いずれも CPU 内蔵の「インテル UHD グラフィックス 620」ですがスコアに差があるのは CPU の処理性能に差があるから。

CPU内蔵グラフィックスの性能は CPU性能とあわせて検討したほうが良いでしょう。

 

ストレージ性能

データ転送速度は CrystalDiskMark 6.0.2 を使用して計測したシーケンシャルリード(読み込み)/ライト(書き込み)で比較します。

データ転送速度 dynabook ZZ75/L
(NVMe対応 SSD)
dynabook UZ63/L
(SATA接続 SSD)
シーケンシャルリード 2566.9 MB/s 544.5 MB/s
シーケンシャルライト 1662.3 MB/s 520.7 MB/s

「NVMe対応 SSD」か「SATA接続 SSD」かによる違いがスコアにも大きく表れています。サイズの大きいファイルの読み書きでは体感的な違いが出てくるかもしれません。

ちなみに、dynabook ZZ75/L のストレージには SSD にくわえインテル Optane メモリが搭載されています。

デバイスマネージャー(ストレージ)

インテル Optane メモリの搭載により使用頻度の高いアプリの起動がさらに高速になるメリットがあります

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

PCMark 10 Extended dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
Total Score 2708 2378
 Essentials 7984 6875
 Productivity 6271 5694
 Digital Contents Creation 2957 2731
 Gaming 983 809

※テスト項目説明
 Total Score(総合的な評価)
 Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
 Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
 Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
 Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

 

総合的なパフォーマンスでもスコア差にはそれなりの開きがあります。

CPU、メモリ、ストレージのスペックがそのままパフォーマンスに影響していることがわかります。

使い方にもよりますが、重たい処理の頻度が多いなら Core i7 を搭載したモデルを選択したほうが良さそうです。

ただ、Core i5 搭載モデルの性能が低いわけではなくモバイルノートとして快適に使える性能なので、当然のことながら重たい処理の使用頻度が少ないなら Core i5 搭載モデルの選択がおすすめです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機 dynabook ZZ75/L のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。

■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー残量グラフ

バッテリー駆動時間 8時間 31分
バッテリー充電時間
(50%)
47分
バッテリー充電時間
(80%)
1時間 27分
バッテリー充電時間
(100%)
2時間 42分

駆動時間については、バッテリーを多く消費する条件とはいえ公称値の約19.0時間にくらべると物足りなさを感じます。

しかしながら、バッテリーで8時間30分駆動できれば持ち歩いてもバッテリーの残量を気にすることなく安心して使えます。

使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。

また、バッテリーは急速充電に対応しており、急な外出のときでも50分足らずで半分充電できることはビジネスシーンでも大きなアドバンテージになるはずですす。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間で評価します。

時間については、レビュー機の dynabook ZZ75/L とベンチマークで比較対象としていた dynabook UZ63/L を比較・評価します。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 8
(プリインストールソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
処理時間 1分 0秒0 1分 7秒8

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 16
(プリインストールソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

dynabook ZZ75/L dynabook UZ63/L
処理時間 1分 6秒5 1分 28秒6

 

CPU の性能差にくわえメモリ容量の違いも影響しているようです。

とはいえ、CyberLink製のプリインストールソフトウェアのバージョンがアップしたことでソフトウェアの処理自体が高速化されたようで Core i5/8GBメモリでも意外と快適な写真・動画編集が期待できそうです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音については、負荷の高い処理になると排熱のため「サーッ」というファンの回転音(排気音)がわずかに大きくなりますがほとんど気にならないくらいです。

平常時はもちろん静かなので、駆動音については気にしなくて良いと思います。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥 排気口近くが温かくなります。

キーボード上は手のひらを置いてみてわずかに温かさを感じる程度、パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。

以下は、平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

キーボードの表面温度(単位:℃)

キーボードの表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

底面部の表面温度(単位:℃)

底面部の表面温度
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)

ちなみに、dynabook ZZ75/L の冷却ファンには新開発された「S-typeファンブレード」が採用されています。

ファンのブレードを「より長く」「より薄く」することで、1枚当たりの面積の大きいブレードを数多くファンに実装することで、ファンスピードが低速でも風量を増加させることができる仕組みです。

dynabook Z 本体内部(全体)
製品発表会 デモ機の本体内部

dynabook Z 本体内部(ファン)
製品発表会 デモ機の冷却ファン
(ブレードの形状と薄さ・枚数の多さに特徴あり)

この仕組みが冷却効率のアップにつながり高負荷時でもファン音は小さいまま CPU パフォーマンスの維持にうまく作用しているようです。

 

サウンド チェック

dynabook ZZ75/L には harman/kardon ステレオスピーカーが搭載されています。

harman kardon ロゴ

また、サウンドユーティリティソフトには DTS Audio Processing がプリインストール、音楽・映画・ゲームなどのコンテンツに合わせたサウンドに調整することができます。

サウンドユーティリティソフト

実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・

■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再生できて高音質

■ヘッドホン
各音域が増幅されて臨場感と迫力がアップする

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 24.0秒 59.1秒 14.3秒
2回目 23.7秒 57.7秒 14.5秒
3回目 23.9秒 57.9秒 14.3秒
4回目 23.8秒 58.0秒 14.4秒
5回目 23.7秒 57.9秒 14.5秒
平均 23.8秒 58.1秒 14.4秒

起動と再起動が意外にも少し時間がかかるようです。(とくに再起動)

おそらく、ドライバ(ハードウェアデバイスを動かすためのソフトウェア)などの読み込み・設定に時間がかかっているのだと思います。

今後、ドライバの更新などソフトウェアアップデートでの改善に期待したいと思います。

 

付属品

dynabook ZZ75/L の本体ほか同梱品一式です。

dynabook ZZ75/L 本体セット
液晶クリーニング用のクロスも同梱

付属しているドキュメント類は以下のとおりです。

dynabook ZZ75/L ドキュメント類

【上記写真のドキュメント類について】
(上段左側から)
・dynabookあんしんサポートの案内
・スタートアップガイド
・取扱説明書
(下段左側から)
・安心してお使いいただくために
・ウイルスバスタークラウドの案内
・U-NEXTプレミアムチケット

 

まとめ

以上、dynabook ZZ75/L のレビュー記事をお届けしました。

dynabook ZZシリーズとしてデビューした dynabook ZZ75/L は 15.6型ノートとは思えない軽さでモバイルもラクにできる大画面ノートです。

性能レベルが高く軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマーク結果も優秀です。

実際の使用感も好印象で、色鮮やかな液晶やタイピングしやすいキーボードなど使いやすさもグッドです。

仕事からプライベートまでいろいろなシーンで快適に使える大画面モバイルノートです。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・15.6インチノートPCでも薄くて軽い!
・軽快な動作で使用感もグッド
・色鮮やかでキレイな液晶
・心地よいタイプ感のキーボード
・シャッター付きのカメラであんしん感アップ
・長時間駆動できるバッテリー
・高負荷時でも意外に静か

チョット残念なところ
・LANコネクタがあればよかったかも

ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなどの最新情報は、Dynabook 直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。

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dynabook ZZ75/L 正面側(背景付き)

 

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