dynabook UZ63/L は第8世代(Whiskey Lake 世代)インテル Core プロセッサーを搭載した軽くて薄い 13.3型モバイルノートPC です。
モバイルノートとしての性能レベルが高く軽快な動作でパフォーマンスも快適、ベンチマークでの性能評価も優秀です。
性能レベルの高さにくわえ、高輝度で色鮮やかな IGZO液晶やタイピングしやすいキーボードなど使いやすさもグッド。
同時期に発売された 15.6型モバイルノート dynabook ZZ75/L より一回り小さいぶんコンパクトなのでバッグへ収納しやすいメリットもあります。(そのぶん画面は小さくなりますが)
13.3型モバイルノートとして、性能・デザイン・使いやすさなどトータルバランスに優れた実用性重視のモデルです。
- 薄くて軽いからモバイルがラク!
- マグネシウム合金ボディとハニカムリブ構造で頑丈なつくり
- 性能レベルが高く軽快な動作でパフォーマンスも快適
- 映像描画がキレイな IGZO液晶ディスプレイ
- タイピングしやすいキーボード
- 長時間駆動できるバッテリー&急速充電もOK
- 実用性重視でトータルバランスに優れている
レビューでは、前半で外観デザイン、ディスプレイ、キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビュー内容は 2019年10月28日時点のものです。
スペック構成
dynabook UZ63/L のスペック構成です。
OS | Windows 10 Home 64ビット | ||
CPU | インテル Core i7-8565U プロセッサー | インテル Core i5-8265U プロセッサー | |
メモリ | 16GB(8GB×2)、PC4-19200(DDR4-2400) | 8GB (4GB×2)、PC4-19200(DDR4-2400) | |
ストレージ | 1TB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリ 32GB(SSD 対応) | 512GB SSD(Serial ATA対応) | 256GB SSD(Serial ATA対応) |
ディスプレイ | 13.3型 FHD 高輝度・高色純度・広視野角 TFTカラー LED液晶(IGZO・ノングレア) | ||
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620(CPUに内蔵) | ||
ワイヤレス | IEEE802.11ax+a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth Ver5.0準拠 | ||
Webカメラ | 有効画素数 約92万画素カメラ、デュアルマイク | ||
Windows Hellow | 指紋センサー | ||
バッテリー駆動時間 | 約 19時間 (JEITA 2.0) | ||
本体カラー | オニキスブルー | ||
本体サイズ(W×D×H) | 約316.0×227.0×15.9 mm | ||
本体質量 | 約1,098g(最小構成) | ||
オフィスソフト | Microsoft Office Home & Business 2019(Office搭載モデルのみ) |
※内容は記事執筆時点
今回のレビューでは、メーカーからお借りした「Core i5/8GBメモリ/256GB SSD」搭載モデルを試用してレビューを行います。
Dynabook 直販「Dynabook Direct」公式サイト
⇒ 『dynabook UZ63/L』製品ページ
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外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
dynabook UZ63/L は スリムでスタイリッシュなデザインです。
天面をチェックします。
素材はマグネシウム合金。ヘアライン仕上げの天面はサラサラとした感触で質感も良好です。
天面中央の「dynabook」のロゴがアクセントになっています
本体のカラー「オニキスブルー」は濃い青味のかかったブラックに近い色調です。
指紋や皮脂の跡は目立ちにくいですが、気になるときは柔らかいクロスなどでこまめに手入れすると気持ちよく使えます。
天面を開くときに指がかかりやすく使いやすさにも配慮されてたデザインです。
底面部です。
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」で、パーツの継ぎ目がなく見た目にもスッキリしています。
ゴム足は四隅と中央部の 計5箇所に実装されており、本体の安定性は良好です。
矢印の指すところがゴム足
ヒンジのトルクはちょうど良い感じです。天面の開け閉めもしやすく、タイピング中の画面のグラつきもありません。
なお、外観のデザインは同時期に発売された 15.6型モバイルノート dynabook ZZ75/L と同じです。(サイズが異なるだけ)
必要十分なインターフェース
dynabook UZ63/L には、USBポート、HDMI端子、microSDカードスロットなど、実用重視で必要十分なインターフェースが実装されています。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①セキュリティロック・スロット
②USB3.0コネクタ(スリープアンドチャージ)
③マイク入力/ヘッドホン出力端子
右側面のインターフェースなど各部名称です。
④microSDカードスロット
⑤USB Type-Cコネクタ(電源コネクタ)×2
⑥HDMI出力端子
microSDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態
電源ボタンはキーボード面の右奥に実装されています。
電源ボタンは LED内蔵(丸いボタンを囲むようにLEDが点灯)
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
指紋認証でかんたんサインイン
dynabook UZ63/L には指紋センサーが搭載されています。
指紋認証情報を登録しておけば、指紋センサーへタッチするだけで Windows にかんたんにサインインできます。
認証精度は良好です。
モバイルできるノートパソコンだけに、わずらわしいパスワードを入力することなくセキュリティを確保できるので外出先では利便性が高まります。
なお、カメラはフツウで顔認証機能は搭載されていません。
薄くて軽くてコンパクト
本体を閉じたときの高さのイメージです。
dynabook UZ63/L の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
dynabook UZ63/L のゴム足を含めた高さは最厚部でも CDケース 2枚とほぼ同じ。実測値は 19~20mm で実際に手で持ってみても薄さを感じます。
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体の大きさは A4サイズより一回り大きいくらいです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
本体の重量は 1,040g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 196g、36g です。
1Kg を切るような超軽量モデルにせまる軽さなので持ち歩きもラクにできます。
ちなみに本体の筐体には軽量で剛性のあるマグネシウム合金が採用されています。くわえて、たわみやすいパームレストや背面部分には「ハニカムリブ構造」で強度を高め、筐体全体にシッカリとした堅牢性を確保しています。
こんな持ち方をしても筐体がたわむことはありませんでした。
とはいっても相当な負荷がかかっているはずなので大切に扱うことをおすすめします。
電源アダプターの最大出力は 45W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイ
高輝度で色鮮やか!映像描画がキレイな IGZO液晶
dynabook UZ63/L に採用されている IGZO液晶は 高輝度で色鮮やか、描画される映像もキレイです。
キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測したトーンカーブは、緑と赤がわずかに強く出ていますが RGBともに ほぼ45度の角度で理想的なかたちです。描画されている映像のとおり色調のバランスは良好です。
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は鉛筆の太さの1.5倍くらい。ナローベゼルとはいえないのはチョット残念。
映り込みの少ない非光沢液晶
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
非光沢液晶なので映り込みはかなり低減されています。映り込みが気になることはほとんどないと思います。
広い視野角
視野角を確認します。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして充分といえる範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッド
タイピングしやすいフルサイズキーボード
dynabook UZ63/L のキーボードのレイアウトです。
標準的でクセのないレイアウトです。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で 19mm(仕様上も 19mm)。13.3インチサイズのモバイルノートながら ゆったりとして窮屈さはありません。
キーの印刷文字の視認性もグッドです。
キーストロークは深めでシッカリとした打鍵感があります。
キートップの表面は指先にあわせて少しへこんだ形状です。質感はサラサラとしておりフィット感も良好です。
キーボードバックライトは非搭載ですが、タイピングしやすいキーボードでタイプ感も心地良く実用性が重視されている印象です。
パームレストは薄めのヘアライン仕上げで、サラサラだけどツルツルとした感触もあり質感も良好です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドは標準的なサイズで手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすい印象です。
タッチパッドのサイズ感
タイピング中に手のひらがタッチパッドに触れてもタップ操作と認識しない点も好感が持てます。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、レビューで試用している dynabook UZ63/L の基本性能にくわえ CPU・グラフィック・ストレージ 各パーツの性能のほか、バッテリー性能や総合的なパフォーマンスを測定します。
測定結果については、性能レベルの程度を把握しやすくするため、同時期に発売された dynabook ZZ75/L(15.6型モバイルノート)のレビュー結果と比較します。
2機種の基本スペックは以下のとおり。
■dynabook UZ63/L
Core i5-8265U/8GBメモリ/256GB SSD(SATA対応)
■dynabook ZZ75/L
Core i7-8565U /16GBメモリ/1TB SSD(PCIe対応)+インテル Optane メモリ
レビュー機の dynabook UZ63/L はモバイルノートとして鉄板構成といわれるスペックですが、dynabook UZ63/L には比較対象と同等スペックを搭載したモデルもラインナップしています。
メインPC も兼ねるなら Core i7 のほうが優位ですので比較検討の参考にしてください。
なお、比較に使用したベンチマークは以下のとおりです。
比較項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R15 |
CINEBENCH R20 | |
グラフィック性能 | 3DMark |
ドラゴンクエストX | |
ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) ※レビュー機の dynabook UZ63/L のみ掲載 |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R15 と CINEBENCH R20 のベンチマークで比較します。
CINEBENCH R15 | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
CPU | 467 cb | 516 cb |
CPU (Single Core) | 157 cb | 173 cb |
MP Ratio | 2.97 x | 2.98 x |
CINEBENCH R20 | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
CPU | 1098 cb | 1160 cb |
CPU (Single Core) | 386 cb | 406 cb |
MP Ratio | 2.84 x | 2.86 x |
Core i5 と Core i7 のスコアにはそれなりの差があります。
モバイル中心に使うなら Core i5 でも十分ですが、よりパワフルな性能を必要とするメインPC も兼ねるなら Core i7 が優位であることがわかります。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
3DMark
3DMark のベンチマーク結果です。
3DMark | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
Cloud Gate | 7404 | 8734 |
Night Raid | 4472 | 5586 |
Sky Diver | 4204 | 4691 |
Fire Strike | 971 | 1191 |
Time Spy | 391 | 457 |
3DMark の各テスト内容は以下のとおり。
Cloud Gate | ホームPCやノートPC向けで DirectX 10 を想定したグラフィックス性能テスト |
---|---|
Night Raid | DirectX 12 を使用したモバイルPCなど低スペックPC向けのグラフィックス性能テスト |
Sky Diver | DirectX 11 を使用したミドルレンジ・ゲーミングノート向けのグラフィックス性能テスト |
Fire Strike | DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
Time Spy | DirectX 12 を使用したゲーミングPC向けのグラフィックス性能テスト |
ドラゴンクエストX
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
標準品質 解像度 1280×720 |
7284 (とても快適) |
9914 (とても快適) |
最高品質 解像度 1280×720 |
6248 (快適) |
8455 (とても快適) |
ファイナルファンタジーXIV
ファイナルファンタジーXIV は「紅蓮のリベレーター」と「漆黒のヴィランズ」 2つのベンチマークを使用します。
■紅蓮のリベレーター
紅蓮のリベレーター | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720 |
2918 (やや快適) 平均FPS:20 FPS |
4585 (快適) 平均FPS:31 FPS |
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720 |
2292 (普通) 平均FPS:15 FPS |
3269 (やや快適) 平均FPS:22 FPS |
■漆黒のヴィランズ
漆黒のヴィランズ | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
標準品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2761 (やや快適) 平均FPS:19 FPS |
4500 (快適) 平均FPS:31 FPS |
高品質(ノートPC) 解像度 1280×720、DirectX 11 |
2190 (普通) 平均FPS:14 FPS |
3207 (やや快適) 平均FPS:22 FPS |
グラフィックス性能は、映像描画の快適性の指標になります。
グラフィックスのスペックは いずれも CPU 内蔵の「インテル UHD グラフィックス 620」ですがスコアに差があるのは CPU の処理性能に差があるから。
CPU 内蔵グラフィックスの性能は意外と CPU性能への依存度は高いので CPU性能とあわせて検討したほうが良いでしょう。
ストレージ性能
データ転送速度は CrystalDiskMark 6.0.2 を使用して計測したシーケンシャルリード(読み込み)/ライト(書き込み)で比較します。
データ転送速度 | dynabook UZ63/L (SATA接続 SSD) |
dynabook ZZ75/L (NVMe対応 SSD) |
---|---|---|
シーケンシャルリード | 544.5 MB/s | 2566.9 MB/s |
シーケンシャルライト | 520.7 MB/s | 1662.3 MB/s |
「NVMe対応 SSD」か「SATA接続 SSD」かによる違いがスコアにも大きく表れています。サイズの大きいファイルの読み書きでは体感的な違いが出てくるかもしれません。
ちなみに、比較対象の dynabook ZZ75/L のストレージには SSD +インテル Optane メモリの構成です。インテル Optane メモリの搭載により使用頻度の高いアプリの起動がさらに高速になるメリットがあります。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
PCMark 10 Extended | dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L |
---|---|---|
Total Score | 2378 | 2708 |
Essentials | 6875 | 7984 |
Productivity | 5694 | 6271 |
Digital Contents Creation | 2731 | 2957 |
Gaming | 809 | 983 |
※テスト項目説明
Total Score(総合的な評価)
Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
実際の使用を想定した総合的なパフォーマンスのスコアでもそれなりの差があります。
CPU、メモリ、ストレージのスペックがそのままパフォーマンスに影響していることがわかります。
使い方にもよりますが、重たい処理の頻度が多いなら Core i7 を搭載したモデルを選択したほうが良さそうです。
ただ、Core i5 搭載モデルの性能が低いわけではなく、レビュー機 dynabook UZ63/L のスペックはモバイルノートとして快適に使える鉄板構成です。
モバイル中心に使うなら Core i5 搭載モデルの選択がおすすめです。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機 dynabook UZ63/L のバッテリー駆動時間と充電時間を掲載します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
バッテリー充電時間の計測は以下の条件で、充電完了までの時間を計測します。
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 8時間 45分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%) |
45分 |
バッテリー充電時間 (80%) |
1時間 26分 |
バッテリー充電時間 (100%) |
2時間 46分 |
駆動時間については、バッテリーを多く消費する条件とはいえ公称値の約19.0時間にくらべると物足りなさを感じます。
しかしながら、バッテリーで9時間くらい駆動できれば持ち歩いてもバッテリーの残量を気にすることなく安心して使えます。
使うシーンに合わせて画面の明るさや音量を適正レベルに調整すればバッテリー駆動時間をさらに伸ばすこともできます。
また、バッテリーは急速充電に対応しており、50分足らずで半分充電できることは急な外出が多いジネスシーンでも大きなアドバンテージになるはずです。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので、参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間で評価します。
処理時間については、レビュー機の dynabook UZ63/L とベンチマークで比較対象としていた dynabook ZZ75/L の結果で比較評価します。
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 8
(プリインストールソフトウェア)
■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L | |
---|---|---|
処理時間 | 1分 7秒8 | 1分 0秒0 |
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 16
(プリインストールソフトウェア)
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
dynabook UZ63/L | dynabook ZZ75/L | |
---|---|---|
処理時間 | 1分 28秒6 | 1分 6秒5 |
CPU の性能差にくわえメモリ容量の違いが処理時間に影響しています。
写真・動画編集をより快適に楽しむなら Core i7/16GBメモリ に優位性がありますが、CyberLink製のプリインストールソフトウェアのバージョンがアップしたことで Core i5/8GBメモリでも意外と快適な写真・動画編集が期待できます。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音については、負荷の高い処理になると排熱のため「サーッ」というファンの回転音(排気音)がわずかに大きくなりますがほとんど気にならないくらいです。
平常時はもちろん静かなので、駆動音については気にしなくて良いと思います。
本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、キーボード奥 排気口近くが温かくなります。
キーボード上は手のひらを置いてみてわずかに温かさを感じる程度、パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。
以下は、平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果です。
キーボードの表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度(単位:℃)
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
サウンド チェック
dynabook UZ63/L には harman/kardon ステレオスピーカーが搭載されています。
また、サウンドユーティリティソフトには DTS Audio Processing がプリインストール、音楽・映画・ゲームなどのコンテンツに合わせたサウンドに調整することができます。
実際にサウンドを聴いてみた印象としては・・・
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域を再生できて高音質
■ヘッドホン
各音域が増幅されて臨場感と迫力がアップする
なお、DTS Audio Processing は設定した内容に忠実にサウンドを再生してくれるので、お好みのサウンドに調整しやすいです。
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
Windows の起動、再起動、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | シャットダウン | |
---|---|---|---|
1回目 | 28.7秒 | 51.2秒 | 15.2秒 |
2回目 | 28.2秒 | 50.7秒 | 15.8秒 |
3回目 | 28.3秒 | 50.8秒 | 15.6秒 |
4回目 | 28.4秒 | 50.8秒 | 15.3秒 |
5回目 | 28.4秒 | 50.2秒 | 15.6秒 |
平均 | 28.4秒 | 50.7秒 | 15.5秒 |
起動と再起動が意外にも少し時間がかかるようです。(とくに再起動)
おそらく、ドライバ(ハードウェアデバイスを動かすためのソフトウェア)などの読み込み・設定に時間がかかっているのだと思います。
今後、ドライバの更新などソフトウェアアップデートでの改善に期待したいと思います。
付属品
dynabook UZ63/L の本体ほか同梱品一式です。
液晶クリーニング用のクロスも同梱
付属しているドキュメント類は以下のとおりです。
【上記写真のドキュメント類について】 (上段左側から) ・dynabookあんしんサポートの案内 ・スタートアップガイド ・取扱説明書 (下段左側から) ・安心してお使いいただくために ・ウイルスバスタークラウドの案内 ・U-NEXTプレミアムチケット |
まとめ
以上、dynabook UZ63/L のレビュー記事をお届けしました。
モバイルノートとして性能レベルが高くベンチマーク結果も優秀です。
実際に使ってみた印象としても快適なパフォーマンスで動作も軽快でした。
色鮮やかな液晶や心地よいタイプ感のキーボードなど使いやすさもグッドです。
仕事からプライベートまでいろいろなシーンで快適に使える実用性が重視されたモバイルノートです。
評価のポイントをまとめると・・・
高評価のポイント
・薄くて軽い
・モバイルノートとして性能レベルが高い
・軽快な動作で快適に使える
・色鮮やかでキレイな液晶
・心地よいタイプ感のキーボード
・高負荷時でも静か
チョット残念なところ
・ナローベゼルとは言い切れないベゼルの太さ
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなどの最新情報は、Dynabook 直販サイト「Dynabook Direct」をご確認ください。
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