日本HP『HP Pavilion Wave 600-a100jp』の実機レビュー 前編です。
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、「トライアングラーフォーム」と呼ばれる独特の三角柱の形状のデスクトップPC。インテリアにもマッチするデザインが印象的なデスクトップPCの新モデルです。
新モデルでは、最新の第7世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能が進化し、キーボードとマウスも よりスタイリッシュになりました。
前編では、外観などのデザインや、スペック、キーボード、マウスについてのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド視聴 Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年6月7日時点のものになります。
<参考>
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、CPU、メモリ、ストレージ、グラフィックスなどのスペック構成により、「エントリーモデル(600-a130jp)」、「スタンダードモデル(600-a150jp)」、「パフォーマンスモデル(600-a170jp)」などがラインナップしています。
今回レビューを行うのは、「パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデル(600-a172jp)」です。
外観について
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、「トライアングラーフォーム」と呼ばれる独特の三角柱の形状です。
本体の周囲にはファブリック素材(生地や織物のこと)が採用されており、パソコンとは思えないインテリアにもなじむデザインは、なんど見ても印象的です。
上部から見てみます。
底面側です。
大きさのイメージ写真です。本体のとなりはティシューボックス。
本体の質量は 約 3Kg。片手でも持ち上げられます。
コンパクトで移動もラクにできるので、インテリアとしてのレイアウト変更にも柔軟に対応できます。シッカリとした安定感もあります。
トライアングラーフォームの形状は、排熱効果と音響効果に大きなメリットがあります。
本体内部の実装は、マザーボード、グラフィックカード、ストレージの主要コンポーネントを、三角柱の 3つの面に配置。
本体底面から吸気、本体上部から排気することで、排熱効果が高められています。
ただ、パソコンに負荷のかかる処理を行っているときは、排熱のためのファン音が大きくなります。負荷のかかっていない状態ではファン音などの動作音は静かです。
また、スピーカーは上方向にむけて配置されており、天板のパラボリック・リフレクターを経由したサウンドは 360度全方向に広がります。
サウンドについては、後編の「BANG & OLUFSEN サウンド視聴」でレビューしています。
(音域が広く迫力のあるサウンドです)
スペックについて
レビューに使用した『HP Pavilion Wave 600-a172jp』パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルのスペックです。
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | インテル Core i7-7700T プロセッサー |
メモリ | 8GB(8GB×1) PC4-17000 (2133MHz) |
ストレージ | 128GB M.2 SSD(PCIe Gen3x4 NVMe) + 2TB ハードドライブ (7200回転) |
光学ドライブ | なし |
グラフィックス | AMD Radeon R9 m470 グラフィックス |
ネットワーク | 10/100/1000 Mbps オンボードネットワークコネクション |
ワイヤレス | IEEE 802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
インターフェース | ■前面 USB3.0×1、ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート×1 ■背面 USB3.0×2、USB Type-C 3.1×1、HDMI×1、DisplayPort×1、メディアカードリーダー×1、セキュリティロックケーブル用ホール |
本体サイズ(W×D×H) | 約 174 × 169 × 259 mm |
本体質量 | 約 3.0 kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#2
グラフィックス(CPU内蔵)
CPU には、第7世代インテル Core i7-7700T プロセッサーを搭載しています。
第7世代インテル Core プロセッサー(開発コード:Kaby Lake カビーレイク)は、ビデオエンジンに改良がくわえられており、5年前のPCと比較すると、一般的な処理は1.7倍速く、4K動画の編集と共有処理で 8.6倍高速化し、HD画質でゲームをプレイする場合も 3倍も高速なパフォーマンスを実現しています。
なお、レビュー機のパフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルには、専用グラフィックス「AMD Radeon R9 m470 グラフィックス」も搭載されています。
グラフィック性能のアップとあわせて、快適なパフォーマンスが期待できるスペック構成となっています。
また、「DDR4」は、従来のメモリにくらべ、データ転送速度が さらに高速な規格で、写真や動画の編集ソフトのようにメモリをたくさん使用するようなソフトを使うときに、その効果が期待できます。
そして、ストレージの SSD は NVMe対応です。
NVMe は、高速ストレージ SSD の読み書きの速さを活かしてくれる、より高速なデータ転送が可能なインタフェースです。
SATA接続の SSD よりも さらに高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリの起動も さらに高速化されることが期待できます。
トライアングラーフォームの形状のなかに、高いレベルの性能が詰め込まれている印象です。
インターフェース
正面側のインターフェース類を見てみます。
上から、「ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート」、「USB3.0」が実装されています。
背面側のインターフェースです。
上から、「電源ボタン」、「メディアカードスロット」、「USB Type-C 3.1」、「USB3.0」×2、「ネットワークポート(RJ-45)」、「DisplayPort (出力)」、「HDMI(出力)」、「ACアダプターランプ」、「電源コネクター」、「セキュリティロックケーブル用スロット」が実装されています。
なお、インターフェースについては、従来モデルとの違いはありません。
必要なインターフェースは、シッカリと実装されています。
ちなみに、2画面出力にも対応しているので、モニターを2台並べて効率よい作業環境の実現も可能です。
キーボード&マウス
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』のキーボードとマウスは、「プレミアムキーボード & マウス」として標準で同梱されています。従来モデルにくらべ、スタイリッシュになっています。
キーボードとマウスはワイヤレス接続で、レシーバーは工場出荷時点で本体に内蔵されています。
キーボードのレイアウトを見てみます。
キーボードには、ゆるやかな傾斜がついています。
底面部は、アルミニウム素材が採用されており、高級感をイメージさせてくれます。薄型のキーボードながら堅牢性も高いです。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は 約18.5mm。
なお、キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。両手をホームポジションに置いたときの感覚も まずまずです。
ただ、上下のカーソルキー[↑][↓]キーのサイズは小さめになっているのでチェックが必要です。
キーストロークは深めで、シッカリとした打鍵感がありタイピングしやすいです。
また、キーボードはバッテリー充電式です。
付属のケーブルを本体につないで充電することができます。(充電中も通常使用が可能です。)
キーボードの使い勝手としては、上下のカーソルキーは扱いにくさを感じるものの、全体的にはタイピングしやすい印象です。
続いて、マウス。
マウスもスタイリッシュで高級感のあるデザインです。
手のひらにフィットし、個人的にも好みの形状です。
なお、マウスの電源は、単4乾電池 2本です。
電池交換の際、マウス・カバーのお尻側を持ち上げれば、かんたんにカバーを外せます。カバーはマグネットで本体に装着しています。
キーボードとマウスがワイヤレスなので、スッキリと置くことができますし、スタイリッシュなデザインも好感が持てます。全体的な使い勝手としても扱いやすさを感じます。
レビュー前編は以上です。
後編では、『HP Pavilion Wave 600-a100jp』の機能・性能についてレビューを行います。
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