デル Inspiron 15 (5515) [以下 Inspiron 15 と記載] は、AMD Ryzen 5000 シリーズ モバイル・プロセッサーを搭載した高性能な15.6型ノートPCです。
AMD Ryzen 5000 シリーズの高い処理性能にくわえ上質感のあるスリムでスタイリッシュなデザインは、プライベートから仕事まで活用できます。
価格が税込6万円台からとリーズナブルで高コスパなところもポイント。
- AMD Ryzen 5000 シリーズ・モバイルプロセッサーを搭載
- 上質感あるスリムでスタイリッシュなデザイン
- 天面とキーボード面にアルミニウム素材を採用
- スリム ベゼルのディスプレイ
- バックライト付きキーボード
- プライバシーシャッター付きWebカメラ
レビューではメーカーからお借りした実機を使用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。
【 目 次 】
レビューは 2021年10月15日時点の内容です。
スペック構成
Inspiron 15 のおもなスペックは以下のとおり。
OS | ・Windows 10 Home (64ビット) 日本語 ・Windows 11 Home |
CPU | ・AMD Ryzen 5 5500U モバイル プロセッサー ・AMD Ryzen 7 5700U モバイル プロセッサー |
メモリ | ・8GB, 1x8GB, DDR4, 3200MHz ・16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz |
ストレージ | ・256GB M.2 PCIe NVMe SSD ・512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
ディスプレイ | 15.6インチ FHD (1920 x 1080) 非光沢 LED バックライト 非タッチ スリム ベゼル WVA ディスプレイ |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス (CPUに内蔵) |
ワイヤレス | ・802.11ac 2×2 WiFi と Bluetooth ・インテル Wi-Fi 6 AX200 2×2 (Gig+) + Bluetooth 5 |
カメラ、マイク | HD(30 fpsで1280 x 720)カメラ、デュアルアレイ マイクロフォン |
バッテリー駆動時間 | 非公開 |
本体サイズ(W×D×H) | 約 356.06×228.9×14.6(前面側)~18.30(背面側) mm |
本体質量 | 約 1.643kg |
ランナップしているモデルのスペック構成や価格など最新情報はデル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。
デル Inspiron 15 (5515)
税込 6万円台から
(クーポン適用価格)
外観チェック
スリムでスタイリッシュなデザイン
Inspiron 15 は 15.6インチの大画面サイズながらスリムでスタイリッシュなデザインです。
レビュー機のカラー「プラチナシルバー」は、スタイリッシュ感をアップさせてくれるカラーです。
天面の素材はアルミニウム素材。表面はサラサラとした感触で上質感があります。
天面の明るいシルバーに対してキーボード面は濃い目の色合いのデュアルトーンカラーです。
シルバー系のカラーは指紋や皮脂の跡が目立ちにくいです。
本体はスリム!
底面部は剛性を重視した「ユニボディ」の構造です。見た目もスッキリしています。
ゴム足は四隅に実装されています。いずれも細長い形状のゴム足ですが安定感は良好です。
排気口はヒンジのあいだに実装されています。本体の左右にモノを置いても排熱で温められることはありません。
ヒンジは本体奥側を持ち上げるリフトアップヒンジです。
キーボードに適度な傾斜ができてタイピングしやすくなり、底面からの吸気効率がアップするメリットもあります。
また、天面は片手で開けることができます。
もちろん、タイピング中にディスプレイがグラつくことはありません。
必要十分なインターフェース
Inspiron 15 のインターフェースをチェックします。
左側面のインターフェースなど各部名称です。
①電源ジャック
②HDMI 1.4b
③USB 3.2 Gen1 Type-A
④USB 3.2 Gen 1 Type-C(DisplayPort / Power Delivery対応)
右側面のインターフェースなど各部名称です。
⑤SDカード リーダー
⑥USB 3.2 Gen1 Type-A
⑦ヘッドセット ジャック
micro SDカードリーダーは抜き差し方式です。
micro SDカードをシッカリ挿し込んだ状態
また、USB Type-C コネクタは映像出力や PD充電器に対応しています。
■USB Type-C コネクタ対応表(当サイトの検証結果)
映像出力 | 〇 |
---|---|
PD充電器(30W) | △(不安定) |
PD充電器(45W) | 〇 |
PD充電器(65W) | 〇 |
なお、市販の PD充電器でも上記のとおり充電は可能ですが、純正品以外の場合、画面右下に以下のメッセージが表示されます。
メッセージ表示は抑止可能
Inspiron 15 には、必要十分なインターフェースが実装されています。
電源ボタンはキーの一部として右上にレイアウトされています。
電源ボタンはキーの一部としてレイアウト
使用中に間違って電源ボタンを押した場合スリープに移行しますが、作業中のデータが破棄されることはありません。必要に応じて電源ボタンを押したときの動作設定は変更することができます。
スピーカーは底面部 前面側の左右に実装されています。
矢印の指すところがスピーカー
スピーカーの拡大写真
見た目は小さいですが、意外に高音質です。
カメラはプライバシーシャッター付き
Inspiron 15 のカメラにはプライバシーシャッターが付いています。
上の画像:シャッターを開いてカメラ有効
下の画像:シャッターを閉じてカメラを遮断している
(カメラの上にスライドスイッチがある)
シャッターは手動でスライドする方式ですが、オンライン会議などで見られたくないときはシャッターでカメラをふさぐことができます。
15.6インチサイズでもスリムでコンパクト
本体の大きさのイメージです。本体の上に A4コピー用紙と B5版ノートを載せています。
本体を閉じたときの高さのイメージです。
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)2枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)
本体の高さは実測でおよそ 16.5~20.5mm。最厚部でも CDケース 2枚程度で、とてもスリムです。
本体や電源アダプターなどの重量を実測します。
・本体:1,652g
・電源アダプター:225g
・電源コード:115g
本体の重量は一般的な 15.6インチノートにくらべ軽量です。(一般的な15.6インチノートは 2kgくらい)
外出先への持ち運びはキビシイですが、部屋間の移動はラクにできます。
電源アダプターの最大出力は 65W。その大きさは手のひらに収まるサイズです。
ディスプレイのチェック
液晶ディスプレイは自然な色合い
Inspiron 15 のディスプレイに描画される映像は自然な色合いでキレイです。
画像の表示例
テキストの表示例
輝度はあまり高くないように感じますが実用的に気になることはないと思います。
トーンカーブは、ゆるやかな曲線の形状ですが、RGB ともに 理想的な 45度の角度に近いです。
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)
色域の計測結果です。
色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)
規格 | カバー率 | 比 |
---|---|---|
sRGB | 66.8% | 67.8% |
NTSC | 48.0% | 48.0% |
Adobe RGB | 50.2% | 50.3% |
色域は標準的です。オフィスソフトやインターネット、動画鑑賞など一般的な用途では十分なレベルの液晶パネルです。
狭額ベゼルで画面周りスッキリ
ベゼルは狭額縁です。
とくに、15.6インチの大画面サイズながら左右の幅は鉛筆の太さよりもせまく、画面周りがスッキリとしています。
映り込みは気にならない
ディスプレイの映り込み具合をチェックします。
上記写真のとおり非光沢液晶は画面への映り込みが低減されます。眼への負担も軽減できますし、映り込みはほとんど気にならないでしょう。
広い視野角
視野角をチェックします。
正面
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからもハッキリとした映像を観ることができます。
ディスプレイを開ける最大角度は十分
ディスプレイを開くことができる最大角度です。
クラムシェルタイプのノートパソコンとして十分な範囲をカバーしています。
キーボード&タッチパッドのチェック
タイピングしやすいキーボード
Inspiron 15 のキーボードレイアウトは標準的です。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で およそ18.5mm(仕様では 18.7mm)、テンキーの実測値は 16mm(仕様は不明)。
フルサイズのキーピッチ
キートップの形状はほぼフラット。少しツルツルとした感触で指先のフィット感は良好です。
キーストロークはノートパソコンとして平均的な 1.5mm くらい。
タイプ音は「タクタク」という音
音の大きさはフツウ
キーを押し込む硬さもちょうど良く、キーを押し込んだ後の反発もイイ感じです。心地良いタイプ感です。
キーボードにはバックライトを搭載
キーボードにはバックライトが搭載されています。
キーボード・バックライトは明るさを2段階で切り替え可能です。
[F5]:点灯(明)→点灯(暗)→消灯
※上記写真は、明るさを最大に設定して撮影
質感の良いパームレスト
パームレストの素材は天面と同じアルミニウム素材。
サラサラとした感触で質感も良好です。濃い目のシルバーのカラーですが指紋や皮脂の跡が目立ちにくい点も好印象です。
スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。
タッチパッドのサイズ感(サイズは大きめ)
サラサラとした感触で手触り感も良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。
ベンチマークによる性能評価
ベンチマークでは、Inspiron 15 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。
レビュー機の基本スペック
OS | Windows 10 Home (64ビット) 日本語 |
---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー |
メモリ | 16GB, 8GBx2, DDR4, 3200MHz |
ストレージ | 512GB M.2 PCIe NVMe SSD |
グラフィックス | AMD Radeon グラフィックス |
評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。
評価項目 | 使用するベンチマーク |
---|---|
CPU性能 | CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価] |
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価] | |
グラフィック性能 | 3DMark FireStrike |
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム] | |
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム] | |
ストレージ性能 | CrystalDiskMark |
総合的なパフォーマンス | PCMark 10 |
バッテリー | BatteryInfoView(バッテリー残量測定用) |
CPU性能
CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。
評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。
・AMD Ryzen 7 5700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 5500U プロセッサー
・AMD Ryzen 7 4700U プロセッサー
・AMD Ryzen 5 4500U プロセッサー
・インテル Core i7-1165G7 プロセッサー
・インテル Core i5-1135G7 プロセッサー
・インテル Core i7-10510U プロセッサー
・インテル Core i5-10210U プロセッサー
※当サイトで計測したスコアの平均値
■CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU | |
---|---|
Ryzen 7 5700U(レビュー機) |
3458 pts
|
Ryzen 7 5700U |
3431 pts
|
Ryzen 5 5500U |
2960 pts
|
Ryzen 7 4700U |
2750 pts
|
Ryzen 5 4500U |
2040 pts
|
Core i7-1165G7 |
1892 pts
|
Core i5-1135G7 |
1812 pts
|
Core i7-10510U |
1500 pts
|
Core i5-10210U |
1398 pts
|
■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
CPU Mark | |
---|---|
Ryzen 7 5700U(レビュー機) |
17233
|
Ryzen 7 5700U |
17130
|
Ryzen 7 4700U |
14790
|
Ryzen 5 5500U |
13281
|
Core i7-1165G7 |
11216
|
Ryzen 5 4500U |
11105
|
Core i5-1135G7 |
10914
|
Core i7-10510U |
8122
|
Core i5-10210U |
7611
|
CPU パフォーマンスは、Ryzen搭載機が圧倒的に優位です。
レビュー機に搭載されている CPU パフォーマンスも優秀で、平均値を上回るスコアが出ており保有している性能をシッカリと発揮しています。
グラフィック性能
グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。
評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 5700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 5500U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 7 4700U搭載機)
・AMD Radeon グラフィックス(Ryzen 5 4500U搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i7-1165G7搭載機)
・インテル Iris Xe グラフィックス(Core i5-1135G7搭載機)
※当サイトで計測したスコアの平均値
3DMark FireStrike
3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。
Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。
3DMark Fire Strike | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3975
|
AMD Radeon(レビュー機) |
3257
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3251
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3114
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
2992
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
2964
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2327
|
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。
ドラゴンクエストX | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
10909
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
9588
|
AMD Radeon(レビュー機) |
8889
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
8796
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
8780
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
8576
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
6969
|
※最高品質/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。
漆黒のヴィランズ | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
4224
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
3738
|
AMD Radeon(レビュー機) |
3548
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3546
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3518
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3517
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2787
|
※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。
ファイナルファンタジーXV | |
---|---|
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7) |
3346
|
AMD Radeon(レビュー機) |
3171
|
AMD Radeon(Ryzen 7 5700U) |
3112
|
AMD Radeon(Ryzen 7 4700U) |
3129
|
AMD Radeon(Ryzen 5 5500U) |
3097
|
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7) |
2896
|
AMD Radeon(Ryzen 5 4500U) |
2450
|
※軽量品質/解像度 1280×720 で実施
グラフィックス・パフォーマンスは、インテル Iris Xe グラフィックスが優位です。
とはいえ、レビュー機のグラフィックス・パフォーマンスは一般的な使いかた(ネット・メール・オフィスソフト・動画鑑賞など)では十分なパフォーマンスです。
ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。
レビュー機のメモリは、8GB×2 のデュアルチャネル構成で最大限のグラフィックス・パフォーマンスを発揮しています。
Inspiron 15 の一部モデルでは、8GB×1 のシングルチャネル構成もラインナップしています。シングルチャネル構成の場合、グラフィックス・パフォーマンスは少しひかえめになる点はチェックしておきたいところです。
ストレージ性能
CrystalDiskMark を使って、ストレージのデータ転送速度を計測します。
計測結果は優秀です。
超高速なデータアクセスで Windows やアプリの起動も早いです。
参考までに SSD は大容量になるほどデータ転送速度が速くなる傾向があります。目安として 512GB以上で速度の違いが顕著になってきます。
総合的なパフォーマンス
PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。
評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 5 5500U搭載機
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
※当サイトで計測したスコアの平均値
スペック | Inspiron 15 (5515) |
Ryzen 7 5700U 搭載機 |
Ryzen 5 5500U 搭載機 |
Core i7-1165G7 搭載機 |
Core i5-1135G7 搭載機 |
---|---|---|---|---|---|
CPU | AMD Ryzen 7 5700U | AMD Ryzen 7 5700U | AMD Ryzen 5 5500U | インテル Core i7-1165G7 | インテル Core i5-1135G7 |
メモリ | 16GBメモリ | 16GBメモリ | 8GBメモリ | 8GB/16GBメモリ | 8GBメモリ |
ストレージ | 512GB SSD (NVMe) | 512GB SSD (NVMe) | 256GB SSD (NVMe) | 256GB/512GB/1TB SSD (NVMe) | 256GB/512GB SSD (NVMe) |
グラフィックス | AMD Radeon | AMD Radeon | AMD Radeon | インテル Iris Xe | インテル Iris Xe |
ベンチマーク結果は以下のとおり。
Total Score | |
---|---|
Inspiron 15 (5515) |
4489
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
4475
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
3834
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4203
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3838
|
Essentials | |
Inspiron 15 (5515) |
8729
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8772
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
8524
|
Core i7-1165G7搭載機 |
9115
|
Core i5-1135G7搭載機 |
8712
|
基準値 |
4100
|
Productivity | |
Inspiron 15 (5515) |
8163
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
8091
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
7483
|
Core i7-1165G7搭載機 |
6469
|
Core i5-1135G7搭載機 |
6064
|
基準値 |
4500
|
Digital Contents Creation | |
Inspiron 15 (5515) |
5732
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
5725
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
4947
|
Core i7-1165G7搭載機 |
4544
|
Core i5-1135G7搭載機 |
4374
|
基準値 |
3450
|
Gaming | |
Inspiron 15 (5515) |
2688
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
2668
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1901
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3191
|
Core i5-1135G7搭載機 |
2625
|
※テスト項目説明
・Total Score(総合的な評価)
・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)
※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア
レビュー機のスコアは優秀です。
Gaming テストのスコアは若干低いですが(悪いスコアではありません)、ゲーミングノートではないので問題はないでしょう。
バッテリー
バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。
■駆動時間の測定条件
・無線LANでインターネットに接続
・YouTubeを全画面で連続再生
・画面の明るさ:最大レベル
・音量:最大レベル
■充電時間の測定条件
・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態
・電源アダプターを接続し Windows を起動
・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態
※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。
バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。
バッテリー駆動時間 | 13時間 13分 |
---|---|
バッテリー充電時間 (50%までの充電時間) |
57分 |
バッテリー充電時間 (80%までの充電時間) |
1時間 33分 |
バッテリー充電時間 (100%までの充電時間) |
2時間 25分 |
バッテリーを多く消費する条件でも 13時間以上バッテリー駆動が可能です。一般的な使いかたなら丸1日バッテリー駆動できるでしょう。
なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。
クリエイティブ性能の評価
クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。
評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した比較対象機の処理時間と比較します。
・Ryzen 7 5700U搭載機
・Ryzen 5 5500U搭載機
・Core i7-1165G7搭載機
・Core i5-1135G7搭載機
※当サイトで計測した処理時間の平均値
RAWデータ現像
RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic
■条件等
・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し
・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)
・プリセット等 編集は適用しない
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PhotoDirector | |
---|---|
Inspiron 15 (5515) |
1分0秒5
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分0秒6
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分16秒6
|
Core i7-1165G7搭載機 |
51秒3
|
Core i5-1135G7搭載機 |
56秒0
|
Photoshop Lightroom | |
Inspiron 15 (5515) |
51秒9
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
52秒1
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分19秒9
|
Core i7-1165G7搭載機 |
27秒2
|
Core i5-1135G7搭載機 |
36秒3
|
Lightroom Classic | |
Inspiron 15 (5515) |
53秒7
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
54秒3
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
1分16秒7
|
Core i7-1165G7搭載機 |
33秒5
|
Core i5-1135G7搭載機 |
39秒5
|
動画エンコード
動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。
■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector
■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間
・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)
PowerDirector | |
---|---|
Inspiron 15 (5515) |
1分51秒5
|
Ryzen 7 5700U搭載機 |
1分51秒9
|
Ryzen 5 5500U搭載機 |
2分50秒0
|
Core i7-1165G7搭載機 |
3分14秒8
|
Core i5-1135G7搭載機 |
3分21秒0
|
動画エンコードはかなりスピーディーに処理できています。
ただ、RAW現像では少し時間がかかっています。ソフトウェアとの相性の可能性も考えられますが、総合的なパフォーマンスの Digital Contents Creation テストほど良好な結果でなかった点は残念なところです。
なお、レンダリング(編集内容の画面への反映)については、なめらかな描画でスムーズでした。
駆動音・表面温度のチェック
駆動音のチェック
駆動音については、ベンチマーク(CINEBENCH R20 でマルチ Core を計測)実行中と動画エンコード中の音量(デシベル)計測で評価します。
使用測定器:Meterk SLM01
■測定結果
最大音量 下段はピーク時の音量推移 |
|
---|---|
アイドル時 | 35db前後 (最小音量) |
CINEBENCH R20 | 38.2db (36~38dbで推移) |
動画エンコード | 41.2db (38~41dbで推移) |
※防音室での測定ではありませんが、周囲の音ができるだけ入らないようにして測定しています。
■騒音の目安
騒音の大きさ | 騒音の具体例 |
---|---|
60 デシベル | 走行中の自動車内 普通の会話 デパート店内 |
50 デシベル | 家庭用エアコンの室外機 静かな事務所の中 |
40 デシベル | 閑静な住宅地の昼 図書館内 |
30 デシベル | 深夜の郊外 鉛筆での執筆音 |
20 デシベル | 木の葉の触れ合う音 雪の降る音 |
参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」
平常時は静かで、高負荷時は「サーッ」という排熱時の気流音が少し大きくなる程度です。耳ざわりに感じるほどではありません。
駆動音については気にしなくてもよいと思います。
表面温度のチェック
表面温度については、平常時と動画エンコード時の表面温度の測定結果で評価します。
※単位:℃、測定時の室温:25℃
※スタンダードモデルの計測結果
※動画エンコード時に温度が下がっている箇所はエアフローによるもの
キーボードの表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
底面部の表面温度【単位:℃、測定時の室温:25℃】
左側の画像:平常時(Windows起動後10分放置)
右側の画像:動画エンコード時(10分間の動画エンコード終了直前)
高負荷な状態になるとキーボード中央部分が少し温かくなる程度です。また、パームレストは本体内部の熱の影響がないので不快な感じはありません。
サウンド チェック
Inspiron 15 は サウンドユーティリティソフト「Maxx Audio Pro」をプリインストールしています。
プリセットやイコライジング機能でお好みの音質にチューニングすることもできます。
サウンド ユーティリティソフト
以下は、実際にサウンドを試聴した印象です。
■スピーカー
低音域から高音域まで広い音域をカバーした高音質サウンドです。
音声もシッカリと聴き取れます。
■ヘッドホン
音域全体がが増幅&クリアになってサウンド全体に厚みと臨場感がアップします。
Windows の起動・再起動 時間計測
Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。
起動 | 再起動 | |
---|---|---|
1回目 | 8.1秒 | 31.3秒 |
2回目 | 8.8秒 | 31.9秒 |
3回目 | 8.3秒 | 32.0秒 |
4回目 | 8.4秒 | 32.2秒 |
5回目 | 8.5秒 | 32.0秒 |
平均 | 8.4秒 | 31.9秒 |
起動は体感的にも早いですが、再起動は少し時間がかかります。それでも、30秒チョットなので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。
なお、実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。
同梱品
Inspiron 15 の本体ほか同梱品一式です。
同梱品リスト
・Inspiron 15 本体
・電源アダプター
・電源コード
・ドキュメント類
まとめ
以上、Inspiron 15 (5515) のレビュー記事をお届けしました。
Inspiron 15 (5515) は、スリムでスタイリッシュなデザインに高い処理性能を搭載した 15.6型スタンダードノートPCです。
一部ベンチマーク結果に少しひかえめなところがありましたが、総合的には十分満足できる内容です。
実際の使用感も良好で、高性能&良デザインにくわえ大画面ならではの使いやすさも兼ね備えたモデルといえるでしょう。
高評価のポイント
- 高い処理性能で快適に使える
- スリムでスタイリッシュなデザイン
- サウンドは意外に高音質
- バッテリー駆動だけで丸1日使えそう
- 価格以上に高性能&高コスパ
チョット残念なところ
- 液晶の色域は広くない(標準レベル)
ラインナップしているモデルや価格、クーポン割引率などの最新情報は、デル直販「デルオンラインストア」公式サイトをご確認ください。
デル Inspiron 15 (5515)
税込 6万円台から
(クーポン適用価格)