ハードディスクはデータやファイルを保存しておく装置で、「磁気記憶装置」とも呼ばれます。スペック上は「HDD」や「ハードディスクドライブ」と表記されることが多いです。
一般的なパソコンでは、OS のファイルも格納されており、パソコンの電源投入後 OS は、管理ファイルを読みながら、パソコンを起動します。
ハードディスク選びの要素としては「容量」です。容量が大きいに越したことはありません。
次の要素が「回転数」です。
ハードディスクは、磁性体の円盤が何枚か重なっている構造で、その円盤をモーターで回転させてデータを読み書きします。回転数とは 1分間に磁性体の円盤が回転する数のことで、単位は「rpm」、回転数が大きいほど読み書きが速くできますが、その分、モーターの発熱量や消費電力、動作音がわずかですが上がる傾向があります。(個人的には気にならないレベルです)現在、ハードディスクの回転数としては「5400rpm」と「7200rpm」の2種類があり、同じ容量であれば「7200rpm」のほうが値段は高くなります。
次が「キャッシュ」です。キャッシュについては、個人的にはあまり気にしなくても良いと思っています。
そもそもキャッシュとは、ハードディスクの回転による機械的な動作のスピードと、メモリなど電気信号によるスピードのギャップをできるだけ埋めようとするためのものです。「できるだけ」っていうのがミソで、データを読み書きしている中で「できないときも」あるのです。パソコンメーカーでも、スペック表にハードディスクのキャッシュを掲載しているところは限られています。ですので、「キャッシュ」については、それほどシビアに考えなくても良い要素です。
最近では、SSD(Solid State Drive)やハイブリッドHDD(SSHD:Solid State Hybrid HDD)がかなりメジャーになってきました。
容量としての見方はハードディスクと同じですが、SSD はメモリに直接読み書きするためハードディスクにくらべ高速にアクセスできモーターの回転音もなく静かです。しかしながら価格はまだまだ高く、容量もハードディクスまで大きくはありません。そこで、SSD の速さとハードディスクの大容量を組み合わせたものがハイブリッドHDDです。SSDよりは価格は抑えられています。
パソコンを選ぶ際に、ハードディスクで必要とする容量の目安を目的別にまとめると次のようになります。
インターネットやメールが中心の場合は、300GB前後でも充分です。仕事の資料や保存しておく場合は、余裕を見て 500GB 程度は必要です。さらに、映像・画像・音楽編集などのマルチメディアファイルを保存しておくときは、1TB以上は必要になってきます。
将来的に、空き容量がなくなってきたら、外付けHDD に、利用頻度の高くないファイルを移動しておくのも一つの考え方です。