レノボ『Legion Y520 Tower』の実機レビュー 前編です。
『Legion Y520 Tower』は、Legion Yシリーズのなかでエントリーモデルの位置づけながらパワフルな性能を備えたゲーミングデスクトップPCです。
第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサーと高性能グラフィックス GeForce GTX 1060 の搭載により、軽快なパフォーマンスでベンチマークによる測定スコアも高くエントリーモデルのゲーミングPCとは思えない性能を備えています。
前編では、外観などのデザインや、スペック、本体内部についてのレビューを行います。
なお、後編では、各種ベンチマークによる性能レビューを実施しています。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容については 2018年4月8日時点のものです。
<参考>
Legion Yシリーズは、レノボ直販サイト「レノボ・ショッピング」で限定販売のゲーミングPCです。
『Legion Y520 Tower』の CPU には最新の第8世代インテル Core i5 / i7 を搭載。そのほか、メモリ容量やストレージなどの構成により 2つのモデルがラインナップしています。(キーボードとマウスは付属していません)
レビュー機は一世代前のモデルで、第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサーを搭載したモデルですが、デザインなどのガワは最新モデルと同じです。
レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。
なお、最新モデルのスペックについてはレノボ・ショッピングでチェックできます。
レノボ・ショッピング公式サイト
⇒ Legion Y520 Tower 製品ページ
外観について
『Legion Y520 Tower』は、ブラックカラーをベースにフロントパネルの赤い LED や両サイドの赤いメッシュがアクセントになったゲーミングPCらしいデザインです。
フロントパネルの赤いリングの LED は電源オンとともに点灯、V字(おそらく「Y」のイメージ)は周期的に点滅します。V字の点滅はソフトウェアの設定で周期を早くしたり、消灯したままにしておくこともできます。
前後から見た写真です。
左右の側面です。
本体正面に向かって左側
本体正面に向かって右側
上面側です。
上面側
上面のフロント側には電源ボタンやUSBポートなど実装されています。床の上に置いたときでもポートにアクセスしやすい角度で実装されています。
上面にはデザイン性も備えた排気口があり、排熱対策もシッカリとしている印象です。(排気口は背面側にもあります)
底面側です。
底面側
底面側のゴム足は四隅に実装されています。安定性は良好です。
ゴム足
本体の大きさのイメージです。
本体の大きさイメージ(となりにあるのはティシューボックス)
本体は極端に大きいというわけでもなく、一般的なミニタワーPC と同等の大きさです。
スペックについて
レビューに使用した実機『Legion Y520 Tower』のスペックです。
OS | Windows 10 Home 64bit |
CPU | 第7世代インテル Core i7-7700 プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2/デュアルチャネル) PC4-19200 DDR4 SDRAM UDIMM、スロット数 2 (空き 0) |
ストレージ | SSD 256GB (PCIe NVMe/M.2) + HDD 1TB (7200rpm/シリアルATA/3.5インチ) |
光学ドライブ | DVD スーパーマルチ ドライブ |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 1060 |
LAN | 10BASE-T/100BASE-TX/1000BASE-T |
ワイヤレス | 802.11ac/a/b/g/n |
インターフェース | 前面 USB 3.0×2、ヘッドホンコネクター×1、マイクロホンコネクター×1 背面 USB 3.0×2、USB 2.0×2、オーディオポート×3、イーサネットコネクター×1 グラフィックスカード DisplayPort×3、Dual link DVI-D×1、HDMI×1 |
拡張スロット、ベイ | PCI Express x16 ×1(空0)、5.25型ストレージベイ×1(空0)、3.5型ストレージベイ×1(空0) |
キーボード&マウス | なし |
本体サイズ(W×D×H) | 約 182×468×402 mm |
本体質量 | 約 8.71 kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#1
メモリスロット#2
グラフィックス(CPU内蔵)
グラフィックス(GPU)
エントリーモデルのゲーミングPCとは思えない高いレベルのスペック構成です。
ライトなゲームからミドルレンジクラスのタイトルはもちろんのこと、タイトルによってはヘビーなゲームもプレイできそうな性能を備えている印象です。
なお、グラフィックスの GeForce GTX 1060 は VR にも対応しています。
後編ではグラフィックス性能についてもレビューしています。
インターフェース
『Legion Y520 Tower』のインターフェース類を見てみます。
前面側です。
①電源ボタン
②USB 3.0
③ヘッドホンコネクター
④マイクロホンコネクター
前面側の上部のパネルを開くと、DVD スーパーマルチドライブにアクセスすることができます。
背面側です。
⑤USB 3.0
⑥USB 2.0
⑦イーサネットコネクター
⑧オーディオポート
⑨DisplayPort
⑩HDMI
⑪Dual link DVI-D
⑫電源コネクター
本体内部
『Legion Y520 Tower』の本体内部を見てみます。
両サイドのカバーを外すことが可能で、各サイドカバーは、それぞれ2本のネジを外せば簡単に開けることができます。(ドライバーは不要です)
矢印の示すところがネジ
本体内部の全体イメージです。
CPU とメモリ実装エリアです。
CPU とメモリ
SSD 実装エリアです。
SSD (PCIe NVMe/M.2)
(矢印の指すのが SSD)
5.25インチ ドライブベイ エリアです。
5.25インチ ドライブ ベイには DVDドライブ
3.5インチ ドライブベイ エリアです。
3.5インチ ドライブ ベイには HDD
レビュー機の 3.5インチ ドライブベイには、HDD が実装されています。
3.5インチ ドライブベイへのアクセスは、ホルダーを抜きさしするだけで簡単に出し入れすることができます。
なお、3.5インチ ドライブベイは1基分空きがありますが、マザーボードに SATAなどのインターフェースポートの空きがないため、HDD の増設はムリそうです。
NVIDIA GeForce GTX 1060 グラフィックスカードです。
電源ユニットは、最大出力 435W(80PLUS BRONZE)を搭載しています。
逆サイド側です。
逆サイド側は、電源ユニットからのケーブルやパーツなどを接続するケーブルが通されています。
ケーブル類は逆サイド側を通すことで、各パーツにアクセスしやすい設計になっています。
レビュー前編は以上です。
後編では、『Legion Y520 Tower』の機能・性能についてレビューしています。
レノボ直販サイト「レノボショッピング」 ⇒ 『Legion Y520 Tower』 製品ページ |