日本HP『HP ENVY 13-ad000』の実機レビュー 前編です。
『HP ENVY 13-ad000』は、洗練されたデザインと快適パフォーマンスの性能を兼ね備えた 13.3型モバイルノートです。
デザイン、性能、操作性などトータルバランスに優れており、所有感も満たしてくれるモデルです。
前編は、外観などのデザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードについてのレビューです。
当サイトでは『HP ENVY 13-ah0000』(2018年6月モデル)の実機レビューを実施しています。こちらの記事もあわせてご覧ください。 ⇒『HP ENVY 13-ah0000』 実機レビュー |
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー内容については 2017年9月14日時点のものになります。
<参考>
『HP ENVY 13-ad000』には、スペック内容により、「ベーシックモデル」と「スタンダードモデル」、2つのモデルがラインナップしています。
■ベーシックモデル
Windows 10 Home (64bit)
インテル Core i3-7100U プロセッサー
4GBメモリ
256GB SSD (PCIe NVMe M.2)
■スタンダードモデル
Windows 10 Home (64bit)
インテル Core i5-7200U プロセッサー
8GBメモリ
512GB SSD (PCIe NVMe M.2)
本体カラーは、シルクゴールド、ナチュラルシルバーの 2カラーから選択可能です。
今回レビューを行うのは、「ベーシックモデル」(シルクゴールド)です。
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外観について
『HP ENVY 13-ad000』は、洗練されたデザインで上質なイメージです。
シルクゴールドは派手派手しさのない落ち着いた色合いです。光の反射具合により表情を変化させてくれます。
筐体はアルミニウム素材で作られており、手に持った感触としてはサラリとした質感で手触りも良好です。
天面を見てみます。
天面のヒンジ側にはゴールドのメッキが施されており、「ENVY」のロゴが刻印されています。
底面部をみてみます。
底面部は「ユニボディ」といわれる一つのユニットで構成されています。パーツの継ぎ目を極力排除し剛性を重視した構造で、見た目もスッキリしている印象です。
底面部のゴム足は、前後に平行して実装されており、ボディをシッカリと固定してくれます。
なお、バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可となっています。
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジは、天面を開いたときにヒンジ側のボディを押し上げる「リフトアップヒンジ」が採用されています。
ヒンジ側のボディを押し上げることで、キーボード面に適度な傾斜ができ、タイピングがしやすくなります。
さらに、底面部にある吸気口への吸気効率がアップ、効果的な排熱により冷却効率が最大化され、システム全体のパフォーマンスを保つことができるようになります。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面には、「USB3.1」、「ヘッドフォン出力/マイク入力コンボポート」、「USB 3.1 Type-C」、「microSDカードスロット」が実装されています。
microSDカードスロットは、プッシュロック式です。microSDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側が装着した状態。SDカードは出っ張りません。
右側面は、「USB 3.1 Type-C」、「USB 3.1」、「電源コネクター」が実装されています。
スピーカーは、キーボード面 奥側の左右と底面部 前面側の左右に、合計 4基搭載されています。
スピーカー(キーボード面 奥側)
スピーカー(底面部 前面側 左右)
排気口はキーボード奥側に実装されています。
液晶ディスプレイに向かって排気されますが、それほど熱い風ではなく、メーカーによると液晶面への影響はないとのことです。
電源ボタンは、キーボード面の左奥側にあります。LED 内蔵です。
内蔵カメラ「HP Wide Vision Webcam (約92万画素)」とデュアルマイクです。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
ゴム足を含めた高さの実測値は 約 16~17 mm。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 1,219g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 163g、117gです。
外出するときの持ち歩きも、ラクにできそうです。
電源アダプターの最大消費電力は 45W(19.5V, 2.31A)です。
省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。
スペックについて
レビューに使用した『HP ENVY 13-ad000』ベーシックモデルの公開スペックです。
OS | Windows 10 Home (64bit) |
CPU | 第7世代 インテル Core i3-7100U プロセッサー |
メモリ | 4GB (4GB×1) オンボード (1866MHz,LPDDR3 SDRAM) |
ストレージ | 256GB SSD(PCIe NVMe M.2) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイ (1920×1080/最大1677万色) |
グラフィックス | インテル HD グラフィックス 620 (CPU に内蔵) |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n/ac、Bluetooth 4.2 |
Webカメラ | HP Wide Vision HD Webcam (約92万画素)、内蔵デュアルマイク |
本体サイズ(W×D×H) | 約305×215×14.0(最薄部)-16.0(最厚部) mm |
本体質量 | 約 1.24 kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
グラフィックス(CPU内蔵)
エントリークラスのスペック構成ですが、ストレージには NVMe対応の SSD を搭載しています。
NVMe は、高速ストレージ SSD の読み書きの速さを活かしてくれる、より高速なデータ転送が可能なインタフェースです。
SATA接続の SSD よりも さらに高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリの起動も さらに高速化されることが期待できます。
ディスプレイ
『HP ENVY 13-ad000』のディスプレイは 13.3インチワイド・フルHDブライトビュー・IPSディスプレイです。
フルHDブライトビューディスプレイは、高精細な描画にくわえ、映像が鮮明でキレイです。
『HP ENVY 13-ad000』のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)は左右両サイドが狭額縁となっており、その幅は鉛筆の太さより狭いです。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
光沢液晶で描画がキレイな反面、使う場所によっては照明などの映り込みが気になるかもしれません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからも鮮明な映像を見ることができます。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、インターネットエクスプローラーに HP ENVY 13-ad000 の公式ページを表示したものです。
なお、インターネットエクスプローラーの拡大設定ではデフォルト値が 150% となっていました。
また、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値も 150% です。(基本的には Windows 設定のテキストスケーリングがインターネットエクスプローラーの拡大設定に反映されます。)
描画される文字の大きさもちょうど良く、クッキリと見やすい印象です。
キーボード&タッチパッド
『HP ENVY 13-ad000』のキーボードのレイアウトです。
キーボード面にもアルミニウム素材が採用されており、スッキリとしたデザインで質感も良好です。指紋や皮脂の跡も目立ちません。
キートップの形状は少し湾曲しており、キー表面は少しザラザラとした感触です。指先のフィット感はとても良好です。
キーストロークも浅くなく、打鍵感もシッカリとしています。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。
コンパクトなモバイルノートながら、キーピッチはデスクトップPCのキーボードと同等です。
なお、キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。
また、キーボードにはバックライトが搭載されています。[F5]キー押下によりバックライトのオン/オフの切り替えが可能です。
キーボードバックライト消灯時
キーボードバックライト点灯時
キーボードは、キーピッチ、ストローク、指先のフィット感など、全体的に良好でタイピングしやすい印象です。
ただ、ファンクションキーについては、初期設定ではディスプレイの明るさ調整やボリュームコントロールなどのマルチメディア系の制御となっています。
カタカナや英字に変換する標準的なファンクションキーとして動作させるためには、キーボード左下の[fn]キーを押しながら、該当するファンクションキーを押す必要があります。
ひらがな入力モードで、カタカナや英字に変換するときには、やりにくさを感じますが、BIOS設定を変更すればファンクションキーの標準的な動作に変更することもできます。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさも狭さを感じさせないちょうど良いサイズです。
ただ、タッチパッドの右下/左下をクリックするときの感触がボコボコとしているのが筆者としては残念な点。
とはいえ、反応は良好で、タッチパッドの淵にはダイヤモンドカットが施されており、質感も高く滑らかなスベリで全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『HP ENVY 13-ad000』の機能・性能についてレビューしています。
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