日本HP『HP Slimline 260-p050jp』の実機レビュー 後編です。
『HP Slimline 260-p050jp』は、スリムなデザインにくわえ、基本性能もシッカリとおさえられた、コストパフォーマンスに優れたモデルです。
後編では、ベンチマーク、サウンド、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク dtsサウンド 起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」の測定結果です。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
IceStrom、CloudGate は、スコアもまずまずで、なめらか描画です。
SkyDiver では、ときどき少しカクカクとした感じはあるものの我慢できるレベル。FireStrike にいたっては、スコアの示す通り、コマ送り描画でした。
SkyDiver レベルのゲームも快適にプレイできそうです。
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1920×1080
こちらは、最高品質の解像度 1280×720 でも快適にプレイできる結果です。
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
標準品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
標準品質なら、快適にプレイできる結果です。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
ストレージは、Western Digital 製のHDDで、容量は 1TB です。
ストレージのデータ転送速度です。
参考データとして、以前レビューを行ったエントリーノート『HP 14-ac100』(Windows 10 Home 64bit)のストレージ(500GB HDD、5400回転)のデータ転送速度を掲載します。
『HP 14-ac100』ストレージ・データ転送速度
『HP 14-ac100』の CPU が インテル Celeron プロセッサー N3050で『HP Slimline 260-p050jp』の CPU との性能差はあるものの、回転数が高ければデータ転送速度も速くなることが分かります。
dtsサウンド
『HP Slimline 260-p050jp』には、dts Sound+ テクノロジが搭載されています。
レビューでは、USB接続のミニ・ステレオ・スピーカーをつないで映画や音楽を視聴してみましたが、音のメリハリや広がり、臨場感など、パソコンのサウンドとしては、なかなかグッドです。
起動・シャットダウン(動画に収録)
Windowsの起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :14.5秒
・シャットダウン:15.1秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、DVD再生ソフト「CyberLink Power Media Player」、動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。
また、DVD再生ソフト「CyberLink Power Media Player」では、DVD の映画も楽しめます。
24インチサイズ以上の大画面モニターや、スピーカーをつなげば、迫力の映像とサウンドで気軽に映画鑑賞を楽しむことができます。
動画編集についても、レビュー機のパワーなら、ふだんの生活で撮影した動画も快適に編集作業を楽しめると思います。
付属品
『HP Slimline 260-p050jp』には、本体一式(本体、キーボード、マウス、電源コード)のほか、以下の付属品が同梱されています。
マニュアル類としては、「コンピューターの準備」「速攻!HPパソコンナビ 特別編」などが添付されています。
速攻!HPパソコンナビ 特別編をチラ見
まとめ
『HP Slimline 260-p050jp』は、スリムなデザインながらも、基本性能がシッカリと搭載されたデスクトップの印象です。
光沢のあるフロントパネルのブラックカラーとドットテクスチャーが意外にオシャレ感があります。
日常のインターネットやメールのほか、動画編集や手軽なゲームなども、快適に楽しめるパワーも兼ね備えています。
ただ、より快適に使うならメモリのカスタマイズをしておきたいところです。
ミドルクラスのデスクトップPCとしてはシッカリとした基本性能が搭載されており価格的にもリーズナブルで、コストパフォーマンスに優れたモデルといえます。
価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてみてください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP Slimline 260』 製品詳細 |