日本HP『HP Pavilion Wave 600-a100jp』の実機レビュー 後編です。
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、トライアングラーフォームと呼ばれる三角柱の形状のデスクトップPC。最新の第7世代インテル Core プロセッサーの搭載により性能が進化しました。
後編では、各種ベンチマーク、サウンド、起動・シャットダウン時間計測などのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク BANG & OLUFSEN サウンド視聴 Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
※記事内容は 2017年6月7日時点のものになります。
今回レビューを行うのは、「パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデル(600-a172jp)」です。
スペックについては、「スペックについて」の章をご覧ください。
ベンチマーク
パソコンの基本性能や、グラフィック性能、ストレージについての性能を測定します。
基本性能
Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」によるパソコン性能の測定です。
「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。
CPUScore | CPU のスコア |
D3DScore | ゲーム用グラフィックスのスコア ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視) |
DiskScore | プライマリハードディスクのスコア |
GraphicsScore | グラフィックスのスコア |
MemoryScore | メモリのスコア |
TimeTaken | 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します) |
WinSATAssessmentState | 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価) |
WinSPRLevel | 基本スコア(SPR:System Performance Rating) |
グラフィック性能
「3DMark」「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」「ファイナルファンタジーXIV: 蒼天のイシュガルド ベンチマーク」、3つのソフトを使ってグラフィック性能を測定します。
まず「3DMark」での測定です。
3DMark では「Ice Storm」「Cloud Gate」「Sky Diver」「Fire Strike」「Time Spy」、各シーンの描画の滑らかさをもとにグラフィック性能を測定します。
スコアの高さは描画の快適性を表しています。
測定前に流されるデモ映像を見たイメージとしては、次のような印象でした。
Ice Strom | なめらか描画 |
Cloud Gate | なめらか描画 |
Sky Diver | なめらか描画 |
Fire Strike | 少しカクカクとした描画だが、何とか我慢できるレベル |
Time Spy | 全体的にコマ送り描画(紙芝居ほどではない) |
次が、「ドラゴンクエストXベンチマークソフト」の測定結果。
標準品質、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
標準品質、解像度 1920×1080
最高品質、解像度 1920×1080
さいごに、「ファイナルファンタジーXIV:蒼天のイシュガルド ベンチマーク」の測定結果。
高品質(デスクトップPC)、解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720
3つのベンチマークソフトの測定スコアから、パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデル(600-a172jp)のグラフィックス性能は、かなり高いレベルです。
ライトなゲームはもちろんのこと、ヘビーなゲームもプレイできそうですし、写真や動画編集など、クリエイティブな作業もパワフルにこなしてくれる性能を備えている印象です。
ストレージ
ストレージのベンチマークです。
パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルには、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD がデュアルドライブで搭載されています。
ストレージのドライブ構成は次のようになります。
まず、SSD から見てみます。
SSD は、SAMSUNG製で 容量は 128GB です。
ストレージ情報(SSD)
SSD のデータ転送速度です。
データ転送速度(SSD)
SSD が搭載されていると、数字が示す通り Windows や アプリの起動も高速です。
次に、HDD を見てみます。
HDD は、東芝製で 容量は 2TB、回転数は 7,200rpm です。
ストレージ情報(HDD)
HDD のデータ転送速度です。
データ転送速度(HDD)
高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動できますし、写真や動画などのサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存できる効率の良い構成です。
とくに、パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルの HDD は、2TB の大容量で高速回転の 7,200rpm です。サイズの大きいデータの読み書きも意外と高速な処理が期待できます。
BANG & OLUFSEN サウンド視聴
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』のスピーカーは、本体の中心部上方向にむけて配置されており、天板のパラボリック・リフレクターを経由したサウンドは 360度全方向に広がる構造になっています。
実際に聴くそのサウンドは、低音域から高音域まで音域が広く高音質です。音の広がりも感じます。
とくに、一般的なパソコンのサウンドではパワーが不足しがちな中音域から低音域がパワフルです。サウンド全体に迫力と厚みを感じさせてくれます。
また、このサウンドをチューニングしている BANG & OLUFSEN のサウンドは、自分好みにイコライジングできるコントロール画面があり、お好みのサウンドに調整することもできます。
プリセット一覧
イコライザーで好みの音質に調整可能
ヘッドホンで聴くサウンドは、さらに臨場感が加わり、思い切りサウンドを楽しむことができます。
Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録)
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルの Windows起動時間とシャットダウン時間は、次のとおりです。
・起動 :13.9秒
・シャットダウン: 8.4秒
Windowsの起動とシャットダウンの様子を動画に収録しています。起動・シャットダウン時間を感覚でイメージできるので参考にどうぞ!
搭載ソフトウェア
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』に標準搭載されているソフトウェアは、Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector 14」、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。
HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけばコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。
また、「HP Documentation」のアプリを使えば、かんたんにユーザーガイドを参照することができます。
動画編集ソフト「CyberLink PowerDirector 14」もインストールされており、パフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデル(600-a172jp)なら、動画の編集もかなり快適に楽しめそうです。
CyberLink PowerDirector 14
付属品
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』には、本体一式(本体、キーボード、キーボード充電用USBケーブル、マウス、電源アダプター/コード)のほか、ドキュメント類が同梱されています。
マニュアル類としては、「セットアップ手順」「速攻!HPパソコンナビ 特別編」などが添付されています。
【上記写真のドキュメント類について】 ■上段左側から ・パソコン生活まるごと ガイドブック ・安心してお使いいただくために ・サポートガイド(保証規定) ・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内 ・外付けデバイスでのオーディオ再生についての説明 ■下段左側から ・初めてパソコンを使うには? ・アンケートの案内 ・HP MY ステッカーサービス ・セットアップ手順 ・速攻!HPパソコンナビ 特別編 |
セットアップ手順
速攻!HPパソコンナビ 特別編をチラ見
まとめ
『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、インテリアにもマッチするデザインにくわえ、第7世代インテル CPU の搭載により性能が進化したモデルです。
とくに、レビューに使用したパフォーマンス(グラフィックス/SSD搭載)モデルの性能は、かなり高いレベルの印象で、写真・動画の編集、ゲームなど、エンターテイメントも快適に楽しめるパフォーマンスを備えています。
また、サウンドも高音質です。低音域から高音域まで幅広い音域をカバーし、パワフルなサウンドを体感できます。
総括すると、『HP Pavilion Wave 600-a100jp』は、書斎やインテリアなどにスマートに置いて、パソコンをインテリアの一部にしつつ、エンターテイメントも快適に楽しめるモデルといえます。
ラインナップしているモデルの詳細や価格などの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックしてみてください。
日本HP直販「HP Directplus」公式サイト ⇒ 『HP Pavilion Wave 600-a100jp』製品詳細 |