『HP Pavilion Desktop 595』レビュー 写真・動画編集も快適パフォーマンス!スタイリッシュデザインのデスクトップPC(後編)

 

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日本HP『HP Pavilion Desktop 595』の実機レビュー 後編です。

後編では、『HP Pavilion Desktop 595』パフォーマンスモデルを使用して、各種ベンチマークのほか、RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測、起動・シャットダウン時間計測などの性能レビューを行います。

なお、レビュー機のスペック構成については「スペックについて」の章をご覧ください。

HP Pavilion Desktop 595 正面ズーム

【 目 次 】
(前編)
外観について
スペックについて
インターフェース
本体内部
キーボード&マウス
(後編)
ベンチマーク
RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測
Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測
搭載ソフトウェア
付属品
まとめ

レビュー内容については 2018年10月26日時点のものです。

 

ベンチマーク

『HP Pavilion Desktop 595』パフォーマンスモデルの基本性能や総合的なパフォーマンスのほか、CPU、グラフィック、ストレージの性能を測定します。

基本性能

Windowsに搭載されているシステム評価ツール「WinSATコマンド」と、パソコンの各性能レベルを客観的に評価する「PASS MARK PerformanceTest 9.0」を使用して、パソコンの基本性能を測定します。

WinSAT

WinSAT スコア

「WinSAT」による測定は、PCの性能を相対的に数値化して表現したもので、各項目の説明は次のとおりです。

CPUScore CPU のスコア
D3DScore ゲーム用グラフィックスのスコア
ただし、従来のゲーム用グラフィックスのスコアのため Windows 10では計測対象外(9.9というスコアは無視)
DiskScore プライマリハードディスクのスコア
GraphicsScore グラフィックスのスコア
MemoryScore メモリのスコア
TimeTaken 前回の評価(「MostRecentAssessment」は直近の評価を表します)
WinSATAssessmentState 評価の状態を表す値(1:評価済み、2:要再評価)
WinSPRLevel 基本スコア(SPR:System Performance Rating)

PASS MARK PerformanceTest 9.0

PASS MARK PerformanceTest 9.0 スコア

「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測されたスコアは、全世界のパソコンがアップロードしたスコアと比較、Percentile(パーセンタイル)の数値から自分のパソコンの性能レベルを客観的に把握することができます。

上記の測定結果を例にすると、トータル性能を示す「PassMark Rating」のスコア「6377.7」のパーセンタイルは「99th Percentile」で、計測を行った他のパソコン 99% よりも上位のスコアという意味です。

別な言い方をすると、「PASS MARK PerformanceTest 9.0」で計測しスコアをアップロードした全世界のパソコンのなかで、上位のスコアから 1%(100% - 99%)に位置するスコアということです。

『HP Pavilion Desktop 595』は、ハイスペックのゲーミングPC など、さまざまなジャンルのなかでも上位クラスのスコアです。

スタンダードタイプのデスクトップPC ながら、かなり高い性能レベルです。

CPU性能

「CINEBENCH」を使って、CPU性能を測定します。

CINEBENCH 測定結果

レビュー機『HP Pavilion Desktop 595』の CPU には第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサーが搭載されています。

参考までに、姉妹モデル「HP Pavilion Desktop 590」に搭載されている 第8世代インテル Core i5-8400 プロセッサーのスコアと比較します。

Core i7-8700 Core i5-8400
OpenGL 129.76 fps 47.54 fps
 Ref.Match 99.6 % 97.8 %
CPU 1300 cb 930 cb
CPU (Single Core) 200 cb 172 cb
 MP Ratio 6.51 x 5.40 x

第8世代インテル Core i7-8700 プロセッサーの性能レベルの高さが際立ちます。

グラフィック性能

グラフィック性能は以下のベンチマークソフトを使って測定します。

ゲーム系ベンチマーク
■3DMark
■ドラゴンクエストX
■ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター
■ファイナルファンタジーXV

VRベンチマーク
■SteamVR パフォーマンステスト

3DMark

3DMark のベンチマーク結果です。

3DMark

ドラゴンクエストX

ドラゴンクエストX ベンチマークの結果です。

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1280×720)
最高品質、解像度 1280×720

ドラクエベンチマーク(最高品質、解像度 1920×1080)
最高品質、解像度 1920×1080

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター

ファイナルファンタジーXIV: 紅蓮のリベレーター ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質 解像度 1280×720
最高品質、解像度 1280×720、DirectX 11

ファイナルファンタジー 紅蓮のリベレーター 最高品質 解像度 1920×1080
最高品質、解像度 1920×1080、DirectX 11

ファイナルファンタジーXV

ファイナルファンタジーXV ベンチマークの結果です。

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1280×720
標準品質、解像度 1280×720

ファイナルファンタジーXV 標準品質 1920×1080
標準品質、解像度 1920×1080

SteamVR パフォーマンステスト

SteamVR パフォーマンステスト結果です。

SteamVR パフォーマンステスト
SteamVR パフォーマンステスト

VR パフォーマンスとしては「可能」ではあるものの快適度からすると今ひとつのようです。

 

上記のベンチマークソフトを使ったグラフィック性能の測定結果から、レビュー機(パフォーマンスモデル)のグラフィック性能はスタンダードタイプのデスクトップPCとしてはかなり高いレベルです。

写真・動画編集から 3Dレンダリング、ほとんどのゲームタイトルも快適に楽しめる性能レベルです。

ストレージ

ストレージのベンチマークです。

レビュー機のストレージは、高速ストレージ SSD と 大容量ストレージ HDD のデュアルドライブ構成です。

ストレージのドライブ構成は次のようになります。

ストレージのドライブ構成ストレージのドライブ構成
(クリックで拡大表示できます)

まず、SSD から見てみます。

SSD は 東芝製で 容量 256GB(PCIe NVMe M.2)です。
(ほかのメーカーのSSDが搭載される可能性もあります)

ストレージ情報(SSD)
ストレージ情報(SSD)

SSD のデータ転送速度です。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度(SSD)

SSD が搭載されていると、Windows やアプリの起動が早くて動作も軽快です。

とくに、『HP Pavilion Desktop 595』に搭載されている SSD は、対応規格 PCIe / 転送モード NVMe なので、Windows やアプリの起動などストレージへのアクセスは、体感的にも爆速です。

NVMe は、SATA接続の SSD よりも 高速なデータアクセスが可能なインターフェースです。SSD の高速アクセスを活かしてくれるインターフェースなので、Windows や アプリもより高速に起動できます。

次に、HDD を見てみます。

HDD は、SEAGATE製で 容量は 2TB、回転数は 7200rpm です。
(ほかのメーカーのHDDが搭載される可能性もあります)

ストレージ情報(HDD)
ストレージ情報(HDD)

HDD のデータ転送速度です。

データ転送速度(HDD)
データ転送速度(HDD)

回転数が 7200rpm の HDD としては、なかなか良好なスコアです。

SSD と HDD のデュアルドライブ構成は、Windows や アプリは SSD から素早く起動でき、写真・動画などサイズの大きいデータは HDD にたくさん保存することができる、ストレージとしてコストパフォーマンスに優れた構成です。

実際の使用感としても Windows や アプリの起動も高速で動作も軽快です。

総合的なパフォーマンス

「PCMark 8」および「PCMark 10」を使用して、PCのアプリケーション実行における総合的なパフォーマンスを測定します。

PCMark 8(Home Test)

家庭での利用を想定したテストです。

PCMark 8 Home Test スコア

PCMark 8 Home Test スコア比較PCMark 8(Home Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 8(Creative Test)

クリエイティブな利用を想定したテストです。

PCMark 8 Creative Test スコア

PCMark 8 Creative Test スコア比較PCMark 8(Creative Test) OpenCL対応の Accelerated にて測定
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

PCMark 10 Extended

PCMark 10 Extended は、以下の 4つの Test Group のテストを実施します。
(テスト結果はクリックで拡大表示できます)

■Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)
■Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)
■Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)
■Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

PCMark 10 Extended スコア

PCMark 10 Extended スコア比較PCMark 10 Extended

総合的なパフォーマンスは、ゲーミングPC に肩を並べるくらいの性能レベルです。

とくに、PCMark 10 Extended では、すべてのテストグループで高いスコアを算出しており、写真・動画編集やほとんどのゲームタイトルも快適パフォーマンスが期待できる性能レベルです。

 

RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測

『HP Pavilion Desktop 595』で、RAWデータ現像と動画エンコードの処理時間を計測してみます。

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector 7
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・RAWデータ 50ファイルを一括書き出し
・プリセット等 編集は適用しない
・撮影カメラ SONY NEX-5

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 40.8秒 5.2GB
HDD 40.3秒 5.1GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)
※常駐アプリなど既定のソフトウェア以外は起動しない。

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector 15
(筆者所有のソフトウェア)

■条件等
・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力
(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)
・動画再生時間 10分間

■処理時間

出力先 処理時間 メモリ使用量
SSD 1分48秒5 4.9GB
HDD 1分48秒3 4.9GB

※メモリ使用量は処理中の「コミット済みメモリ」(最大値)。
 (パソコンがシステム全体で実際に使用しているメモリの使用量)
※常駐アプリなど既定のソフトウェア以外は起動しない。

 

駆動音・パーツ温度

平常時に「ブーン」というファンの回転音が聞こえますが、それほど大きな音ではありません。

負荷のかかる処理中は、ファンがフル回転し「ブーン」という音が少し大きくなります。個人差はありますが、少し耳ざわりに感じるかもしれません。

本体の表面温度については、負荷のかかる処理になると、天面部分の奥(排気口が位置する上部)が少しだけ温かくなる程度です。それ以外は本体内部の熱の影響はありません。

なお、以下の画像は、動画エンコード時の CPU温度の計測結果です。(10分間の動画エンコード処理開始から終了まで)

動画エンコード時の CPU温度

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 15.3秒 27.0秒 5.1秒
2回目 14.7秒 28.9秒 4.5秒
3回目 14.5秒 26.9秒 4.6秒
4回目 14.7秒 24.7秒 4.6秒
5回目 14.5秒 24.7秒 5.1秒
平均 14.7秒 26.4秒 4.8秒

起動・再起動・シャットダウン時間は感覚的にも「早い」です。

なお、起動・再起動・シャットダウン時間は状況により多少変動するので、参考値としてください。

 

搭載ソフトウェア

『HP Pavilion Desktop 595』に搭載されている主なソフトウェアです。

主なソフトウェア(クリックで拡大表示できます)

Windows標準のソフトのほか、HPヘルプ&サポートソフト、セキュリティソフト「マカフィー リブセーブ」などがインストールされています。

HPヘルプ&サポートソフトとしては、PCのメンテナンスや問題の回避/解決に役立つ機能が搭載された「HP Support Assistant」、パソコンのバックアップ・リカバリーに便利な「HP Recovery Manager」などがインストール。リカバリメディアを作成するツール「Recovery Media Creation」も入っています。リカバリメディアを作成しておけば、もしものときでもコンピューターを出荷時の状態に復元することができます。

また、NVIDIA 関連ソフトウェアはアップデートすることで「3D Vision プレビューパック」が追加されます。

3D Vision プレビューパック3D Vision プレビューパック
(クリックで拡大表示できます)

3D Vision プレビューパックは、赤外線エミッタグラスやケーブル接続グラスなど対応するグラス(3D対応のメガネ)を接続することで、その場にいるかのようなゲーム環境を提供してくれるソフトです。

 

付属品

『HP Pavilion Desktop 595』の本体ほか同梱品一式(電源コード、キーボード、マウス、ドキュメント類)です。

『HP Pavilion Desktop 595』本体セット

付属しているドキュメント類です。

『HP Pavilion Desktop 595』ドキュメント
付属のドキュメント

【上記写真のドキュメント類について】
■上段右側から
・将来の下取りでプレミアムキャッシュバック受け取りの案内
・速攻!HPパソコンナビ 特別編
・コンピューターの準備
・アンケートの案内
■下段右側から
・お友達・ご家族紹介キャンペーン
・安心してお使いいただくために
・パソコン生活まるごと ガイドブック
・サポートガイド(保証規定)

「速攻!HPパソコンナビ 特別編」はマイナビから出版された Windows 10 の解説書で、Windows 10 の使い方や活用方法など、分かりやすく記載されています。

 

まとめ

以上、『HP Pavilion Desktop 595』のレビュー記事をお届けしました。

『HP Pavilion Desktop 595』は、負荷のかかる写真・動画編集のほか、ほとんどのゲームタイトルも快適に使える性能を備えています。

デザイン面でもフロントパネルのメタリック調のデザインがキリリとした感じでスタイリッシュ、奥行きが浅いので省スペースに置くことができます。

評価のポイントをまとめると・・・

高評価のポイント
・動きが軽快でパフォーマンスも快適
・スタンダードタイプとは思えないくらいグラフィック性能がスゴイ
・スタイリッシュなデザインで省スペースに置ける
・インターフェースが豊富で扱いやすい

残念なポイント
・本体内部の拡張性は今ひとつかも

『HP Pavilion Desktop 595』の価格は、スタンダードプラスモデルが 96,660円(税込)~、パフォーマンスモデルが 112,860円(税込)~。
※価格は記事作成時点のキャンペーン価格です。

なお、価格やキャンペーンなどの最新情報は、日本HPの直販サイト「HP Directplus」でチェックできます。


日本HP直販「HP Directplus」公式サイト
⇒ 『HP Pavilion Desktop 595』製品ページ
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HP Pavilion Desktop 595 正面

 

 

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