HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop PC レビュー:性能・省スペース・価格のバランスにすぐれた超小型PC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

左振り(横置き)

日本HP が販売する HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop PC [以下、EliteDesk 8 Mini G1a と記載]は、AMD Ryzen 200 シリーズプロセッサーを搭載したコンパクトなビジネス向けデスクトップPCです。

モバイル向けのCPUを採用しつつ、一般的な業務には十分な処理性能を備えており、ベンチマークによる性能評価でも良好な結果が得られました。

また、省スペース設計の超小型タイプながら、日常業務からやや重めの作業(資料作成+写真編集程度)まで幅広く対応可能。さらに、標準構成でも最大4画面のマルチモニター環境で使えるなど実用性も十分です。

■EliteDesk 8 Mini G1a の特徴

  • AMDAMD Ryzen 200 シリーズのモバイル向けプロセッサーを搭載
  • 日常業務からやや重めの作業(資料作成+写真編集程度)まで幅広く対応可能
  • 超小型で縦置き/横置きのどちらも可能(縦置き時のタワースタンドも同梱)
  • ダイレクトマウントでモニターと一体化できる
  • 超小型でも豊富なインターフェースを搭載
  • 標準構成で 4画面出力に対応(DisplayPort2.1×2、HDMI2.1×2)
  • HP Wolf Security for Business による高度なセキュリティ機能を搭載
  • USB 有線キーボードとマウスが付属

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り(縦置き)

レビューは 2025年11月14日時点の内容です。

 

スペック構成

EliteDesk 8 Mini G1a は、プロセッサー/メモリ/ストレージの組み合わせにより複数のモデルがラインナップ。メモリ増設のカスタマイズも可能です。

おもなスペック構成は以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
プロセッサー ■AMD Ryzen 3 210
■AMD Ryzen 5 220
メモリ ■8GB(8GB×1)
■16GB(16GB×1)
※DDR5-5600(56600MT/s) (最大64GB)
ストレージ ■256GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
■512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス Radeon 740M Graphics
LAN Realtek RTL8111EPP ギガビット ネットワーク コネクション
ワイヤレス MediaTek RZ616 Wi-Fi 6E + Bluetooth 5.3
本体サイズ (W×D×H) 約 177×181×34 mm
重量 約 1.2kg (タワースタンド含まず)

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop PC
税込7万円台から

※HP EliteDesk 8 Mini G1a は法人向けモデルですが、個人ユーザーや SOHO、フリーランスのユーザーも購入できます。

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・Ryzen 5 220 / 8GBメモリ / 256GB SSD:6万3800円

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※特別価格のため特別クーポンは利用できません。

 

外観チェック

スクエアなデザインで超コンパクト

EliteDesk 8 Mini G1a は、スクエアなフォルムが特徴の非常にコンパクトなデスクトップPCです。

正面左振り(横置き)

正面右振り(横置き)

前後左右からの外観は以下のとおり。

外観(前後)
前面側と背面側

外観(左右)
左右側面

また、天面側と底面側はこちら。

本体天面
天面側

本体底面
底面側

底面には VESAマウントに対応したネジ穴があり、それらを囲むようにゴム足が実装されています。設置時の安定感も良好です。

本体底面
VESAマウント対応のネジ穴

 

縦置きできる

EliteDesk 8 Mini G1a は、専用の「タワースタンド」を利用することで縦置きに対応しています。スタンドを使うことで倒れにくく安定して設置でき、机の端や棚の隙間など限られたスペースでも柔軟にレイアウト可能です。

※タワースタンドは標準で同梱されます。

縦置き(その1)
タワースタンド

縦置き(その2)

縦置き(右振り)

縦置き(左振り)
タワースタンドで安定感がアップ

 

省スペースに置ける

本体の大きさのイメージは以下のとおり。

本体の大きさイメージ
ティシューボックス、B5ノート(本体の下)と大きさ比較

EliteDesk 8 Mini G1a は、デスクトップPCでありながら非常にコンパクト。設置場所を選ばず、机の上に置いても圧迫感がありません。省スペースに設置できるため、作業スペースを広く活用できます。

以下は、各種サイズのモニター(15.6/21.5/23.8インチ)と並べた際の大きさのイメージです。

モニター比較イメージ(15.6)
15.6インチモバイルモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

 

ダイレクトマウントでモニターと一体化できる

純正アクセサリーの「HP Quick Release 2」や「ダイレクトマウントブラケット」を使えば対応するモニターの背面に直接装着してモニターと一体化することができます。

以下は、HP Quick Release 2 を使用したダイレクトマウント対応モニター背面への取り付けイメージの動画です。

活用事例はこちら。

純正アクセサリーの詳細については、公式サイトをご覧ください。

 

本体は超軽量!

本体や電源アダプターの質量の実測値は以下のとおり。

重量の実測

・本体:994g
・電源アダプター:218g
・電源コード:168g

本体は、モバイルノート並みの軽さで非常に軽量。設置や移動も手軽に行えます。

本体の重量感
本体は超軽量

電源アダプターの最大出力は65W。その大きさは手のひらに収まるくらいのコンパクトなサイズです。デスク周りをすっきり保てる点も好印象です。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

 

インターフェースのチェック

超小型でもインターフェースは充実

EliteDesk 8 Mini G1a は、超小型ながら豊富なインターフェースを搭載しています。

インターフェース(前面側)

■前面側

①USB Type-C 10Gbps転送

②USB Type-A 10Gbps転送 ×2

③ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック

④電源ボタン

インターフェース(背面側)

■背面側

⑤HDMI 2.1

⑥DisplayPort 2.1 ×2

⑦USB Type-A 10Gbps転送 ×2

⑧セキュリティロックケーブル用スロット

⑨HDMI 2.1

⑩USB Type-C 4.0 with Alt mode and 100W Power in

⑪ネットワークポート(RJ45)ギガビット対応

⑫電源コネクター

とくに注目したいのは、標準構成で最大4画面出力に対応している点です。HDMIやDisplayPortなどを組み合わせることで、業務効率を高めるマルチディスプレイ環境を簡単に構築できます。超小型ながら拡張性に優れているのは大きな魅力です。

 

本体内部のチェック

EliteDesk 8 Mini G1a の本体を分解、内部をチェックします。

※パーツの増設や換装は自己責任で行ってください。

 

本体内部へのアクセスはかんたん

内部へアクセスするには、固定用のネジを1本外し、天面カバーを前面側へスライドさせるだけです。

なお、ネジの締め付けが固いときはマイナスドライバーまたはトルクスドライバー T15 を使用してください。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジをはずす

カバーをスライド
天面カバーを前面側へスライドする

カバーをはずす
前面パネルと天面カバーは一体化されている

本体内部の全体イメージです。

本体内部
本体内部の全体イメージ

本体内部
手前がフロント側

 
CPUの実装領域にはアルミニウム製と思われるヒートシンクが装着されています。

CPU実装エリア
CPUにはヒートシンクが装着

銅製ほどの熱伝導率はありませんが、アルミ製はコストと熱伝導性のバランスにすぐれており、コンパクトな筐体でも効率的な冷却を実現しています。冷却機構は十分に考慮されており、安定した動作が期待できる設計です。

 
ファンを持ち上げるとメモリ実装エリアにアクセスできます。

メモリ実装エリア(その1)
ファンをフロント側から持ち上げる

メモリ実装エリア(その2)
メモリはシールドでカバーされている

メモリ実装エリア(その3)
メモリスロットは2つ

 
以下は、SSD とワイヤレスLAN の実装エリアです。

SSD 実装エリア
SSD スロットは2つ

SSD スロットは 2基搭載。うち 1スロットは空きなので増設も可能です。

 
このように、本体内部へのアクセスは非常にかんたんで、メモリやSSDの増設・換装も用途に応じて柔軟に行えます。

さらに、内部構造がシンプルなためホコリの除去など定期的なクリーニング作業も容易です。定期的に清掃することで内部にホコリがたまらず、安定した動作を長く維持できます。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Home
プロセッサー AMD Ryzen 5 220
メモリ 16GB(16GB×1) DDR5-5600 (5600MT/s)
ストレージ 512GB SSD (M.2 PCIe NVMe)
グラフィックス Radeon 740M Graphics

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランを「HP Optimized」に設定し、電源モードは「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・AMD Ryzen AI 9 365

・AMD Ryzen AI 7 350

・AMD Ryzen AI 5 340

・AMD Ryzen 7 8840HS

・インテル Core Ultra 7 258V

・インテル Core Ultra 5 228V

・インテル Core Ultra 7 155H

・インテル Core Ultra 5 125H

・AMD Ryzen 7 8700G (*1)

・AMD Ryzen 5 8500G (*1)

・インテル Core Ultra 7 265 (*1)

・インテル Core Ultra 5 235 (*1)

・インテル Core i7-14700F (*1)

・インテル Core i5-14400 (*1)

・インテル Core i7-13700F (*1)

・インテル Core i5-13400 (*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はデスクトップ向け CPU のスコア

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core Ultra 7 265
32198 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core Ultra 5 235
22200 pts
Ryzen AI 9 365
21895 pts
Ryzen 7 8700G
16835 pts
Core i5-13400
14327 pts
Ryzen AI 7 350
14262 pts
Core i5-14400
13897 pts
Ryzen AI 5 340
12967 pts
Ryzen 7 8840HS
12647 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen 5 8500G
11094 pts
Ryzen 5 220(レビュー機/バランス)
10390 pts
Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス)
10322 pts
Core Ultra 5 228V
9973 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts
Core Ultra 7 258V
9873 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core i7-14700F
2056 pts
Core Ultra 7 265
2048 pts
Ryzen AI 9 365
2006 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Ryzen AI 7 350
1911 pts
Ryzen AI 5 340
1909 pts
Core Ultra 7 258V
1873 pts
Ryzen 7 8700G
1804 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core i5-13400
1744 pts
Core Ultra 5 228V
1735 pts
Ryzen 7 8840HS
1725 pts
Ryzen 5 220(レビュー機/バランス)
1724 pts
Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1723 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Core Ultra 5 235
1497 pts
Ryzen 5 8500G
1473 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Core Ultra 7 265
51999
Core i7-13700F
40791
Core Ultra 5 235
39937
Core i7-14700F
39925
Ryzen AI 9 365
37196
Ryzen 7 8700G
31003
Core Ultra 7 155H
25726
Ryzen AI 7 350
25443
Ryzen 7 8840HS
25442
Core i5-14400
25413
Ryzen AI 5 340
22201
Ryzen 5 8500G
21794
Core i5-13400
21695
Core Ultra 5 125H
21632
Core Ultra 7 258V
20691
Core Ultra 5 228V
20106
Ryzen 5 220(レビュー機/最適なパフォーマンス)
19782
Ryzen 5 220(レビュー機/バランス)
19675

 
レビュー機のベンチマークスコアは十分に良好です。

モバイル向けのため、デスクトップ向け CPU ほどのスコアは出ていませんが、インテルのモバイル向け CPU である Core Ultra 7 258V や Core Ultra 5 228V と同等の性能を確認できました。

コンパクトな筐体ながら、オフィスソフト・メール・ネット検索・オンライン会議といった一般的な業務はもちろん、画像編集や軽めの動画処理など多少負荷のかかる作業でも十分快適なパフォーマンスが期待できます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックス(CPU内蔵グラフィックス)のスコアと比較します。

・AMD Radeon 880M グラフィックス(Ryzen AI 9 365内蔵)

・AMD Radeon 860M グラフィックス(Ryzen AI 7 350内蔵)

・AMD Radeon 840M グラフィックス(Ryzen AI 5 340内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8840HS内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 7 155H内蔵)

・インテル Arc グラフィックス(Core Ultra 5 125H内蔵)

・AMD Radeon 780M グラフィックス(Ryzen 7 8700G 内蔵) (*1)

・インテル UHD グラフィックス 770 (*1)

・インテル UHD グラフィックス 750 (*1)

・インテル UHD グラフィックス 730 (*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はデスクトップ向け CPU内蔵グラフィックスのスコア

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
4192
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
3958
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
3882
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
3560
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
3119
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
3062
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
2857
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
2344
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340内蔵)
1804
AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1115
AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス)
1018
インテル UHD 770
845
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
8017
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
7760
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
6873
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
6439
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
5950
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
5632
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
5360
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340内蔵)
4727
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
3939
インテル UHD 770
2174
AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス)
1770
AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1721
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
AMD Radeon 880M(Ryzen AI 9 365内蔵)
3164
インテル Arc 140V(Core Ultra 7 258V内蔵)
3012
インテル Arc 130V(Core Ultra 5 228V内蔵)
2843
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8840HS内蔵)
2463
AMD Radeon 860M(Ryzen AI 7 350内蔵)
2301
インテル Arc(Core Ultra 7 155H内蔵)
2299
インテル Arc(Core Ultra 5 125H内蔵)
2019
AMD Radeon 780M(Ryzen 7 8700G内蔵)
1818
AMD Radeon 840M(Ryzen AI 5 340内蔵)
1762
AMD Radeon 740M(レビュー機/最適なパフォーマンス)
886
AMD Radeon 740M(レビュー機/バランス)
877
インテル UHD 770
809
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機は、グラフィックス・スコアも良好です。

オフィスソフトやオンライン会議などビジネスにおける一般的な使いかたはもちろん、画像編集や軽めの3Dレンダリングといった多少高度なグラフィックス処理を伴う作業も十分にこなせる性能レベルです。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル)に依存します。本機種は、8GB (8GB×1) または 16GB (16GB×1) メモリのシングルチャネルが標準構成ですが、カスタマイズや購入後に同容量のメモリを追加してデュアルチャネル化することで、グラフィックス・パフォーマンスのさらなる向上が見込めます。

 

ストレージ性能

レビュー機に搭載されている SSD は 容量 512GB で PCIe4.0 NVMe 対応です。ストレージ情報は以下のとおり。

CrystalDiskInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

データ転送速度(SSD)
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果はシーケンシャルリード/ライトともに良好で、高速なデータアクセスを実現しています。

実際の使用感としても、ファイルの読み書きやアプリの起動がスムーズで、待ち時間を感じさせない快適な動作が得られるでしょう。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・HP Elite Mini 805 G8(超小型:レビュー機の旧モデル)

・HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC(超小型:レビュー機の上位モデル)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC(ミニタワー型)

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC(省スペース型)

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC(ミニタワー型)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定でのスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック EliteDesk 8 Mini G1a
(レビュー機)
Elite Mini 805      EliteDesk 8 Mini G1a AI  ProDesk 2 Tower G1a   ProDesk 2 SFF G1i    EliteDesk 8 Tower G1i 
CPU AMD Ryzen 5 220 AMD Ryzen 7 5700GE AMD Ryzen AI 5 340 AMD Ryzen 7 8700G インテル Core i7-14700 インテル Core Ultra 5 235
メモリ 16GB(16GB×1) 16GB(16GB×1) 32GB(16GB×2) 16GB(16GB×1) 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2)
ストレージ 512GB SSD 512GB SSD 512GB SSD 512GB SSD 512GB SSD 1TB SSD + 1TB HDD
グラフィックス AMD Radeon 740M AMD Radeon Vega 7 AMD Radeon 840M AMD Radeon 780M インテル UHD 770 インテルグラフィックス

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
7758
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
8043
Elite Mini 805
8431
EliteDesk 8 Mini G1a AI
9399
ProDesk 2 Tower G1a
9975
ProDesk 2 SFF G1i
11129
EliteDesk 8 Tower G1i
9455
目標値
4100
Productivity
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
8067
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
8392
Elite Mini 805
8649
EliteDesk 8 Mini G1a AI
9190
ProDesk 2 Tower G1a
10636
ProDesk 2 SFF G1i
8583
EliteDesk 8 Tower G1i
9904
目標値
4500
Digital Contents Creation
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
5760
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
5966
Elite Mini 805
5081
EliteDesk 8 Mini G1a AI
7771
ProDesk 2 Tower G1a
8750
ProDesk 2 SFF G1i
7392
EliteDesk 8 Tower G1i
8905
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは良好です。

ミニタワー型デスクトップの性能には及びませんが、超小型の筐体ながら一般的なビジネスやクリエイティブ作業には十分なスコアが出ています。

マルチウィンドウ環境でのオンライン会議や、Excel・Wordなどのオフィスソフトはもちろん、写真編集や軽めの動画処理といった多少高度なグラフィックス作業でも快適な動作が期待できます。

さらに、メモリを増設してデュアルチャネル構成にすれば、グラフィックス・パフォーマンスだけでなくシステム全体のパフォーマンス向上も見込めます。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP Elite Mini 805 G8(超小型:レビュー機の旧モデル)

・HP EliteDesk 8 Mini G1a Desktop Next Gen AI PC(超小型:レビュー機の上位モデル)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC(ミニタワー型)

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC(省スペース型)

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC(ミニタワー型)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定での処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
32秒2
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
31秒8
Elite Mini 805
1分2秒2
EliteDesk 8 Mini G1a AI
14秒7
ProDesk 2 Tower
26秒4
ProDesk 2 SFF G1i
16秒2
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒9
Lightroom Classic
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
30秒2
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
30秒0
Elite Mini 805
1分1秒1
EliteDesk 8 Mini G1a AI
15秒7
ProDesk 2 Tower
24秒2
ProDesk 2 SFF G1i
13秒3
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒6

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/バランス)
1分43秒7
EliteDesk 8 Mini G1a (レビュー機/最適なパフォーマンス)
1分43秒0
Elite Mini 805
3分17秒7
EliteDesk 8 Mini G1a AI
1分3秒1
ProDesk 2 Tower
1分52秒9
ProDesk 2 SFF G1i
1分4秒1
EliteDesk 8 Tower G1i
56秒3

 
実際のソフトウェアを用いたクリエイティブ性能の評価も良好です。

とくに、レビュー機は、16GB (16GB×1) メモリのシングルチャネル構成でも、良好なクリエイティブ性能を発揮しています。

画像編集や軽めの動画編集などにも十分活用でき、さらにメモリを追加してデュアルチャネル構成にすることで、体感できる性能向上も期待できます。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

EliteDesk 8 Mini G1a の駆動音とパーツ温度をチェックします。

 

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:24℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.9db 40.9db
(40db台)
39.2db
(38~39db)
最適なパフォーマンス 34.0db 41.0db
(40~41db)
39.4db
(38~39db)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は「ウーッ」というモーター音が ほんのかすかに聞こえます。耳を近づけて聞こえる程度なので気になることはないでしょう。

高負荷時は「サーッ」という排気音が大きくなります。使用環境によっては少し気になる場合があるかもしれません。

ただし、負荷が下がればファン回転数も徐々に落ち着き、1~2分ほどでアイドル時の状態に戻ります。業務中に常時高負荷が続くケースは少ないため、一般的な業務では作業の妨げになるケースは少ないと思われます。

※駆動音は使用環境やパソコンの負荷状況により変動します。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU の動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数
CPU ベンチマーク実行中

CPUの温度が80℃前後に達した状態でも、安定したパフォーマンスを維持しています。

本機は、超小型の筐体ながら熱対策がしっかり施されており、上記グラフのとおり負荷の高い業務利用でも処理速度の低下が起きにくく、安定した動作が期待できます。

なお、検証中、サーマルスロットリングは発生していませんでした。サーマルスロットリングは、熱によるパーツのダメージを未然に防ぐため、動作周波数を下げパフォーマンスを抑制する機能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 21.7秒 52.7秒 9.9秒
2回目 21.6秒 50.8秒 10.1秒
3回目 21.7秒 51.2秒 9.6秒
4回目 22.2秒 50.9秒 10.0秒
5回目 21.7秒 51.3秒 9.9秒
平均 21.8秒 51.4秒 9.9秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・EliteDesk 8 Mini G1a 本体
・電源アダプター
・電源コード
・タワースタンド
・USBキーボード
・USBマウス
・ドキュメント類

なお、同梱されているキーボードとマウスの概要は以下のとおり。

キーボードレイアウト
キーボードは標準レイアウト (Copilotキー、テンキー付き)

キーボードレイアウト
印刷されている英数字が大きくて見やすい

キーボード傾き
キーボードの傾きは2段階で変更可能

マウス
マウスはホイール付き

マウスのサイズ(イメージ)
マウスは手のひらにフィットするサイズ

また、マウスはホイールクリック機能付きです。ホイールをクリックすれば、マウスの上下移動で上下スクロールが可能です。(アプリによっては上下左右の移動も可能)

 

まとめ

以上、EliteDesk 8 Mini G1a のレビュー記事をお届けしました。

EliteDesk 8 Mini G1a は、超小型ながら一般的なビジネス用途には十分な処理性能を搭載しています。オフィスソフトやオンライン会議はもちろん、画像編集や軽めの動画処理といったクリエイティブ作業にも対応可能です。

省スペースへ設置できて、さらに対応モニターとの一体化も可能。デスク上のスペースを有効に活用できる点は超小型デスクトップならではの魅力です。

7万円台からと比較的少ない予算で導入できる点も大きな魅力。

省スペース性、十分な処理性能、導入しやすい価格などバランスが取れた本機は、小規模オフィスや在宅ワーク環境でも扱いやすく、日常業務を支えてくれる一台といえるでしょう。

高評価のポイント

  • コンパクトでも一般的なビジネス用途には十分な処理性能
  • 静音性・熱対策が良好
  • 省スペース環境でも柔軟に設置でき、ビジネス用途に必要なポート類も充実
  • 本体内部へのアクセスが容易で、メンテナンス性も高い
  • 導入しやすい価格でコストパフォーマンスにもすぐれている

気をつけておきたいところ

  • 内蔵HDDの増設は不可(HDDなどの大容量ストレージの増設は外付けで対応)

 
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アイキャッチ

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