マウスコンピューター「DAIV-NG5720シリーズ」の実機レビュー 前編です。
DAIV-NG5720シリーズは、VR対応のグラフィックス「GeForce GTX 1060」を標準搭載し、sRGB比95%のフルHD液晶パネルを採用した 15.6型ノートパソコンのシリーズです。
前編では、外観などのデザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードについてのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク RAWデータ現像・動画エンコード処理時間計測 Sound Blaster X-Fi MB5 サウンド Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
実機はマウスコンピューターからの貸出機です。
レビュー内容については 2017年6月23日時点のもので、実機の製品仕様・販売価格については変更される場合があります。
<参考>
DAIV-NG5720シリーズには、メモリ容量やストレージ構成により、いくつかのモデルがラインナップ。各モデルともに、使い方に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。
今回レビューを行うのは、SSD と HDD のデュアルストレージモデル『DAIV-NG5720S1-SH2』です。
外観について
『DAIV-NG5720S1-SH2』のカラーは、マットなブラック調のカラー。
天板を見てみます。天板はヘアライン加工が施されており、重厚な落ち着いた色合いのなかにもオシャレ感のあるイメージです。
底面部をみてみます。
バッテリーは取り外しできないようです。
ゴム足は三角の形状で四隅および中央部前後に実装されています。本体の安定性は抜群です。
次に、ヒンジをみてみます。
ヒンジはシッカリしており、グラつきはないです。
『DAIV-NG5720S1-SH2』は、片手で天板の開閉が可能です。
片手での天板開閉は地味な部分ですが、意外と便利です。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面には、「通気口」、「HDMI端子」、「USB 3.0(常時給電可能)」、「mini Display Port 端子」が実装されています。
右側面は、「ステレオヘッドホン端子 / S/PDIF(オプティカル) 出力端子」、「マイクロホン端子」、「ラインアウト端子」、「SIM カードスロット(使用不可)」、「マルチカードリーダー」、「USB3.1 端子(Type-C)」、「USB3.0 端子」、「LAN端子」、「ケンジントンロック」が実装されています。
ちなみに、「S/PDIF出力端子」とは、ソニーとフィリップスが共同で開発した、音源をデジタルで転送するための規格です。出力側の機器(たとえばスピーカーなど)やケーブルも「S/PDIF」に対応していているモノを使用する必要があります。『DAIV-NG5720S1-SH2』ではステレオヘッドホン端子と兼用となっています。
マルチカードリーダーは、プッシュロック式です。SDカード等を挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
背面側には、「通気口」、「電源端子」、「USB3.0 端子」が実装されています。
電源アダプターのコネクタは L字型をしています。
本体正面 左端には、ステータス LED が実装されており、電源やバッテリーの状況を確認することができます。
『DAIV-NG5720S1-SH2』には、指紋センサーが搭載されています。
Windows Hellow で認証情報を設定すれば、パスワードの代わりに指紋認証でサインインができます。
スピーカーは、キーボード面の奥に実装されています。
電源ボタンは、キーボード面の右奥にあります。LEDが内蔵されており、電源オンするとブルーに点灯します。
Webカメラとマイクです。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
ゴム足を含めた高さの実測値は 約 28~31 mm。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。
次が重さ。
本体の重さは 2,842g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 833g、173gです。
外出するときの持ち歩きには、少し無理があるかもしれません。
電源アダプターの最大消費電力は 200W です。
ノートパソコンとしてはハイパワーなので、サイズも大きめです。
スペックについて
レビューに使用した『DAIV-NG5720S1-SH2』の公開スペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | 第7世代 インテル Core i7-7700HQ プロセッサー |
メモリ | 16GB (8GB×2/ デュアルチャネル)、PC4-19200 DDR4 SODIMM、スロット数 4 (空き 2) |
ストレージ | SSD 256GB SerialATAIII M.2規格 + HDD 1TB SerialATAII 5400rpm (SerialATAIII接続) |
光学ドライブ | なし |
ディスプレイ | 15.6型 フルHD ノングレア液晶 (sRGB比95%/ IPS方式/ LEDバックライト)、解像度 1,920×1,080 |
グラフィックス | GeForce GTX 1060 / インテル HD グラフィックス 630 |
LAN | 1000Base-T/100Base-TX/10BASE-T(RJ-45) |
ワイヤレス | インテル Dual Band Wireless-AC 3168 (最大433Mbps対応 IEEE802.11ac/a/b/g/n) ・ Bluetooth V4.2 + LE 準拠モジュール (M.2) |
Webカメラ | 200万画素 Webカメラ、モノラルデュアルアレイマイク (内蔵) ※アレイマイクとは、複数個のマイク素子が並んでいるデバイスのことで、必要な音だけを聞き取ることができるマイクです。 |
本体サイズ(W×D×H) | 385×271×27.4 mm (折り畳み時/ 突起部含まず) 385×271×31.5 mm (折り畳み時/ 突起部含む) |
本体質量 | 約 2.7kg |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット#1
メモリスロット#3
グラフィックス(GPU)
CPU には、第7世代インテル Core i7-7700HQ プロセッサーを搭載しています。
第7世代インテル Core プロセッサー(開発コード:Kaby Lake カビーレイク)は、ビデオエンジンに改良がくわえられており、5年前のPCと比較すると、一般的な処理は1.7倍速く、4K動画の編集と共有処理で 8.6倍高速化し、HD画質でゲームをプレイする場合も 3倍も高速なパフォーマンスを実現しています。
おもにグラフィック性能がアップしており、専用グラフィックス「GeForce GTX 1060」とあわせて、映像の描画も より快適なパフォーマンスが期待できるスペック構成となっています。
また、メモリには高速データ転送の DDR4 メモリを 16GB搭載しています。メモリをたくさん使う、写真や動画の編集ソフトも、かなり快適な動作が期待できます。
ディスプレイ
『DAIV-NG5720S1-SH2』のディスプレイは 15.6インチサイズの非光沢液晶、解像度はフルHD(1,920×1,080ドット)です。
sRGB比 95%の液晶パネルが採用されており、一般的なフルHD液晶パネルにくらべ写真も鮮やかでキレイに再現されている印象です。
『DAIV-NG5720S1-SH2』は工場出荷時に色域の測定が行われます。測定結果は「色域出荷データシート」として製品に同梱されてきます。
レビュー機の「色域出荷データシート」
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
非光沢液晶なので映り込みはほとんど気になりません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに、視野角は広く、斜めから見る映像も鮮やかでキレイです。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
インターネットエクスプローラーに表示される文字の大きさはこんな感じ。
DAIV-NG5720シリーズ の公式ページを表示したものです。
なお、インターネットエクスプローラーの拡大設定ではデフォルト値が 125% となっていました。
また、Windows の設定では、ディスプレイに表示するテキストのスケーリングは 125% が推奨値となっていました。
キーボード&タッチパッド
『DAIV-NG5720S1-SH2』のキーボードのレイアウトです。
パームレストには、天板と同じようにヘアライン加工が施されています。
キーストロークも深めで、打鍵感もシッカリとしています。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。デスクトップPC のキーボードと同等のキーピッチです。
キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。感覚的にも ちょうど良い感じです。
ただ、右側の[Shift]キーが小さいことや、カーソルキーの配置についてはチェックが必要です。
また、キーボードにはバックライトが搭載されています。[Fn]+[F4]キー押下によりバックライトのオン/オフおよび明るさを 5段階で調整できます。
バックライト点灯(明るさ 最低)
バックライト点灯(明るさ 最高)
キーボードの全体的な使い勝手としては、キーピッチも広く、キーストロークも深めなので、タイピングしやすいキーボードの印象です。
ただ、上述したとおり、右側の[Shift]キーやカーソルキーの配置については、チェックしておいた方がよいでしょう。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが独立したタイプで、タッチパッドの大きさもちょうど良いサイズです。ラメの入ったデザインです。
タッチパッドのスベリも良く、クリックボタンが独立しているので、タッチパッド全体としての扱いやすさを感じます。
レビュー前編は以上です。
後編では、『DAIV-NG5720S1-SH2』の機能・性能についてレビューしています。