ASUSの直販サイト「ASUS Shop」のアウトレットコーナーに、17.3型ゲーミングノート『G750JY-T4039H』がラインナップしています。
『G750JY-T4039H』のキャッチコピーは「最強を、フル装備。進化した次世代ゲーミングマシン」!
価格は、通常 345,384円のところ、約4割引きのアウトレット価格 199,800円(税込)となっています。(2015年9月3日時点)
日ごろからパソコンを愛用している管理人NORIBO が ASUS公式サイトのスペックやカタログ情報を基に、客観的にパフォーマンスを分析、このゲーミングノートの実力のほどをレビューします。
スペック構成
『G750JY-T4039H』のスペック構成を見てみます。
OS | Windows 8.1 64ビット |
CPU | インテル Core i7-4860HQ プロセッサー |
メモリ | 32GB、仕様 DDR3L-1600(PC3L-12800) |
ストレージ | 256GB RAID 0(128GB×2)、HDD 2TB |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ(BDXL対応) |
ディスプレイ | 17.3型ワイド フルHD(1920×1080) TFTカラー液晶(LEDバックライト)、ノングレア(非光沢)、タッチパネル非搭載 |
グラフィックス | NVIDIA GeForce GTX 980M |
ワイヤレス | IEEE802.11a/b/g/n、Bluetooth 4.0 |
Webカメラ | 92万画素Webカメラ、アレイマイク内蔵 |
バッテリー駆動時間 | 約7.2時間 (JEITAバッテリー動作時間測定法 Ver2.0) |
本体サイズ(W×D×H) | 410mm×318mm×17~50mm |
本体質量 | 約4.5kg |
Office | KINGSOFT® Office 2013 Standard 30日間無料体験版 |
全体的に、非常に高いレベルでバランスのとれたスペックです。
そのスペックで着目したい点をいくつか。
まず、CPU。
インテル Core i7-4860HQ プロセッサーを搭載しています。
このCPU、型番の末尾「HQ」が示す通り、「クアッドコア(4コア)」のCPUです。スレッド数は「8」、ひとつのコアが並行して2つの処理を制御できる、CPU全体として8つの処理を並行して制御できるので、かなり処理能力の高いCPUです。
次がメモリ。
1台のパソコンに32GBという容量のメモリ搭載は、なかなか見られない数字ですが、32GBも搭載されていれば、画像処理などで CPUが座標計算するときに使用するメモリ領域が豊富にある分、かなり高速に処理できそうです。
そして、画像データを制御するグラフィックスは「NVIDIA GeForce GTX 980M」。
NVIDIAのノートブック向けの製品のなかでハイエンドのグラフィックボードです。かなり高いグラフィック性能が期待できます。
次がストレージ。
OSがセットアップされるシステムドライブに SSD 256GB(128GB×2)を搭載しています。
SSD 128GB が2基搭載されているわけですが、この2基の SSD で「RAID 0(レイド ゼロ)」を構成し、データアクセスの高速化を実現しています。
「RAID 0」は、複数台のストレージを組み合わせ、一連のデータをブロック単位で各ストレージに振り分けて、データの読み書きを行う技術です。一連のデータの読み書きの処理を、複数のストレージに対して、同時に並行して実行することで、データアクセスの高速化が実現できるわけです。
そもそも「RAID」とは、複数のストレージにデータを分散させ、性能の向上と耐障害性を同時に確保する技術です。複数のストレージ構成やデータの管理方法により「RAIDレベル」があり、現在は RAID 0 から RAID 6 まで定義されています。
そのなかでも「RAID 0」は RAIDにおける高速化技術の基本であり、『G750JY-T4039H』が「RAID 0」を採用しているのは「高速化」がいちばんの理由だと推察します。
ちなみに、それぞれの「RAIDレベル」には長所と短所が存在しますが、「RAID 0」は、データを分散化している特性上、ストレージの 1台でも故障すると、データの復旧は困難であることはチェックが必要です。定期的なシステムバックアップがとても重要になってきます。
ただし、「RAID 0」だからといって、故障する確率が高くなるという訳ではありません!
定期的なバックアップは、ほかの全てのパソコンにもあてはまることで、もしものトラブルに対応するために、とても重要なことです。
また、HDD 2TBの搭載も魅力です。
大量のデータやファイルなど、ゲーミング動画もタップリ保存できそうです。
そのほかのスペックで、光学ドライブやディスプレイは掲載されているとおりのハイスペック構成になっています。
機能・性能は?
次に、ASUS製品カタログ「ASUS ノートPC 2015春総合カタログ(PDF)」から、『G750JY-T4039H』の機能・性能面を見てみたいと思います。
まず、無線LANには、ゲーマー仕様のWiFiカード「Killer Wireless-N」が採用されています。
このWi-Fiカードは、無線LAN を使用しているデータのトラフィックをモニターする機能を搭載しています。
このマシンで動作しているアプリケーションが無線LANを使ってインターネット通信しているときのデータ量を測定し、ゲームでの無線LAN 使用の優先度を上げたり、ほかのアプリケーションの無線LAN使用の優先度を下げたりしてくれる機能です。
LANケーブルを接続してオンラインゲームを楽しむときには、あまり必要ない機能ですが、無線LANを使っている場合、オンラインゲームに集中できる役立つ機能です。
つぎが、「ASUS SonicMaster」テクノロジーによるゲーム用オーディオ機能。
ゲームジャンルに最適なサウンド設定が5つ、プリセットされていて、それぞれのモードをワンクリックで選択できる「ROG AudioWizard」機能も搭載されています。
プリセットされているサウンド設定は、つぎの5つ。
・透明感のあるクリアなサウンド
・より深く豊かな重低音
・幅広いサウンドレンジ
・パワフルな出力
・明瞭なボーカル
・臨場感のあるサラウンドサウンド
なお、サウンド出力機能として、ステレオスピーカー(2W×2)のほか、サブウーファー(2W)も内蔵しています。臨場感あるサウンドと迫力ある重低音が期待できます。
最後に、筺体設計。
ゲーミングパソコンに限らず、ノートパソコン全般にいえることですが、キーボードなど指先や手が触れる部分に熱を感じることは、あまり気分の良いものではありません。
『G750JY-T4039H』の背面には、2つの大型クーリングファンが装備されています。ゲームに集中しているときでもパソコンを常にクールな状態に保つことができます。
あと、キーボード面は、5度の角度で奥行にかけて高くなる構造になっています。キーボードが、なだらかに受けているので、キー入力のやり易さを感じます。
まとめ
『G750JY-T4039H』、ゲーマーのために ASUSこだわりの機能が搭載された、かなりのハイスペックマシンです。
処理を高速化するために、CPUやストレージ、メモリ容量のほか、グラフィックスなど、システム全体として高いパフォーマンスを実現させようとするポリシーを感じます。また、ゲームに集中しやすくするための筺体設計も、快適なゲーム環境を実現してくれそうです。
USB 3.0ポートやHDMI、カードリーダーなどのインターフェースもシッカリ搭載されています。
価格的には、アウトレットでも約20万とチョットお高い感じはしますが、性能やパフォーマンスを見比べてみると、意外とお買い得なゲーミングマシンだといえそうです。
ASUS Shop 公式ページ 詳細はコチラ ⇒G750JY-T4039H 【OUTLET】 |