HP ProDesk 4 Tower G1i Desktop PC レビュー:AI対応で業務効率を支えるビジネス向けデスクトップPC

 

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貸出機材提供:株式会社日本HP

左振り

日本HP が販売する HP ProDesk 4 Tower G1i Desktop PC[以下、ProDesk 4 Tower G1i と記載]は、インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)を搭載したミニタワータイプのデスクトップPC です。

NPU 内蔵のプロセッサーにより、AIを活用した業務効率化や生産性向上に安定したパフォーマンスを発揮。上位機種の EliteDesk 8 Tower G1i と同様に、Core Ultra 7 265 プロセッサーや最大64GBメモリの搭載も可能で、処理性能に妥協はありません。

拡張性もスタンダードなデスクトップとしては十分で、業務ニーズの変化にも柔軟に対応可能。長期的なコスト削減にも貢献できるデスクトップです。

■HP ProDesk 4 Tower G1i Desktop PC の特徴

  • インテル Core Ultra プロセッサー(シリーズ2)と高速メモリ (DDR5-5600) を搭載
  • Windows 11 Pro へのカスタマイズが可能
  • 前面側と背面側に豊富なインターフェースを搭載
  • 標準構成で 3画面出力に対応
  • USB 有線キーボードとマウスが付属
  • コンパクトなミニタワータイプなので省スペースに設置できる
  • 十分な拡張性で業務ニーズの変化に柔軟に対応できる

本記事では、メーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザインや本体内部をチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。

右振り

レビューは 2025年9月23日時点の内容です。

 

スペック構成

ProDesk 4 Tower G1i のおもなスペック構成は以下のとおり。

OS ■Windows 11 Home
■Windows 11 Pro
プロセッサー ■インテル Core Ultra 5 235 プロセッサー
■インテル Core Ultra 7 265 プロセッサー
メモリ 16GB(16GB×1) PC5-5600 (最大5600MT/s で動作) (最大64GB搭載可能)
ストレージ ■512GB M.2 PCIe NVMe SSD (Core Ultra 5 選択時)
■256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 2TB HDD (3.5インチ 7200rpm) (Core Ultra 7 選択時)
グラフィックス インテルグラフィクス (CPU内蔵)
オプティカルドライブ DVDライター
LAN インテル I219-LM ギガビットネットワークコネクション (1000BASE-T / 100BASE-TX / 10BASE-T Wide-on-LAN対応)
ワイヤレス Intel Wi-Fi 6E AX211 + Bluetooth5.3(vPro非対応)
本体サイズ (W×D×H) 155×308×337 mm
質量 約5.37kg~

参考までに、上位機種 EliteDesk 8 Tower G1i とのスペックのおもな違いを以下に掲載します。

スペック項目 ProDesk 4 Tower G1i
(レビュー機)
EliteDesk 8 Tower G1i
プロセッサー ■インテル Core Ultra 5 235 プロセッサー
■インテル Core Ultra 7 265 プロセッサー
■インテル Core Ultra 5 235 プロセッサー
■インテル Core Ultra 7 265 プロセッサー
■インテル Core Ultra 9 285 プロセッサー
メモリ 16GB(16GB×1) PC5-5600 (最大5600MT/s で動作) (最大64GB搭載可能) ■8GB(8GB×1)
■16GB(8GB×2, 16GB×1)
■32GB(16GB×2, 32GB×1)
■64GB(32GB×2)
■128GB(32GB×4)
※PC5-5600 (最大5600MT/s で動作) (最大128GB)
ストレージ ■512GB M.2 PCIe NVMe SSD (Core Ultra 5 選択時)
■256GB M.2 PCIe NVMe SSD + 2TB HDD (3.5インチ 7200rpm) (Core Ultra 7 選択時)
■256GB M.2 PCIe NVMe SSD
■512GB M.2 PCIe NVMe SSD
■1TB M.2 PCIe NVMe SSD
※1TB HDD (3.5インチ 7200rpm)、2TB HDD (3.5インチ 7200rpm) を追加可能
※SSD 2nd, SSD 3rd を追加可能 (256GB M.2 PCIe NVMe、512GB M.2 PCIe NVMe, 1TB M.2 PCIe NVMe)
※RAIDストレージ構成のカスタマイズ可能
グラフィックス インテルグラフィクス (CPU内蔵) ■インテルグラフィクス (CPU内蔵)
■NVIDIA RTX A400 4GB
■NVIDIA GeForce RTX 3050 8GB
オプティカルドライブ DVDライター ■なし
■DVD ROM ドライブ
■DVDライター
ワイヤレス Intel Wi-Fi 6E AX211 + Bluetooth5.3(vPro非対応) ■なし
■Intel BE200 Wi-Fi 7 Bluetooth5.4(vPro非対応)
■Intel BE200 Wi-Fi 7 Bluetooth5.4(vPro対応
■Realtek RTL8852CE Wi-Fi 6E Bluetooth5.3(vPro非対応)
質量 約5.37kg~ 約5.6kg~

※本体サイズは同じ。

 
詳しいスペックや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP公式サイトをご確認ください。

アイキャッチ

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外観チェック

意外にコンパクトでスタイリッシュなデザイン

ProDesk 4 Tower G1i のフロントパネルには、上位機種 EliteDesk 8 Tower G1i 同様に、斜めに走るラインパターンが施されており、シンプルながらも洗練されていてスタイリッシュなデザインです。

正面左振り

正面右振り

フロントパネル

本体の大きさは 約 155(幅)×308(奥行き)×337(高さ) mm で上位機種 EliteDesk 8 Tower G1i と同じ。ミニタワータイプながら奥行きが浅く、高さも控えめなため、デスク上に設置しても圧迫感はほとんどありません。限られたスペースにも設置が可能です。

本体の大きさのイメージです。

本体の大きさイメージ
2リットルのペットボトルと大きさ比較

以下は、各種サイズのモニター(21.5/23.8インチ)と並べたイメージです。

モニター比較イメージ(21.5)
21.5インチモニターと大きさ比較

モニター比較イメージ(23.8)
23.8インチモニターと大きさ比較

コンパクトサイズにくわえ質量が 約 5.37 kg なので、セッティングやオフィス内の移動もスムーズ。レイアウト変更にも柔軟に対応できます。

 
前後左右からの外観です。

外観(前後)
前面側と背面側

左側面
左側面(本体正面に向かって)

右側面
右側面(本体正面に向かって)

天面側と底面側です。

本体天面
天面側

本体底面
底面側

ゴム足は前面側の左右に実装されています。背面側は型取りされたボディの一部ですが安定性は良好です。

 

インターフェースのチェック

インターフェースは充実

ProDesk 4 Tower G1i に実装されているポート類は以下のとおり。

インターフェース(前面側)

■前面側

①DVDライター

②電源ボタン

③ヘッドフォン/マイクロフォンコンボジャック

④USB Type-A 10Gbps ×3

⑤USB Type-C 10Gbps

インターフェース(背面側)

■背面側

①オーディオ出力

②DisplayPort 2.1

③HDMI 2.1 ×2

⑤USB Type-A 5Gbps ×2

⑥USB Type-A 480Mbps ×3

⑦ネットワークポート(RJ45)ギガビット対応

上位機種 EliteDesk 8 Tower G1i にくらべると、前面側の USB Type-A と USB Type-C が 1ポートずつ少ないですが、ビジネス用途に必要なインターフェースを十分に備えています。

なお、DVDドライブへメディアをセットしたときのイメージは以下のとおり。

DVDメディアセット

 

本体内部のチェック

ProDesk 4 Tower G1i の本体を分解、内部をチェックします。

※ご自身でパーツを増設・換装するときは自己責任での作業をお願いします。

 

本体内部へのアクセスはかんたん

本体内部へのアクセスはかんたんで、基本的にツールレスで作業できます。

※記事内では、本体内部の構造を把握しやすくするため縦置きの写真を掲載していますが、本体内部へアクセスする際は横置きにしたほうが作業しやすいです。

 
本体内部へアクセスするには側面カバーを取りはずします。側面カバーは固定しているネジをゆるめてから側面カバーを背面側にスライドすることで取りはずしできます。

ネジの締め付けが固いときはトルクスドライバー T15 またはマイナスドライバーを使用してください。

カバー固定しているネジ
矢印の指すネジを十分ゆるめる

カバー固定しているネジ
ネジの拡大イメージ

カバーをスライド
側面カバーを背面側へスライドする

本体内部の全体イメージです。

本体内部
本体内部の全体イメージ

本体内部のパーツにアクセスするには、DVDドライブと DVDドライブを収納しているブラケットを取りはずす必要があります。取りはずす手順は以下のとおり。

まず、DVDドライブのコネクタ(電源ケーブルと信号ケーブル)をはずしてから、水色のレバーをフロント側に押し込むようにして DVDドライブをフロント側から取り出します。

ブラケット
DVDドライブのコネクタをはずす

ブラケット
DVDドライブをフロント側から取り出す

つぎにフロントパネルをはずします。

フロントパネル
フロントパネルを固定しているツメ(矢印)をはずす

フロントパネル

フロントパネル
フロントパネルを開くようにはずす

フロントパネルは筐体に引っかかっているだけなので、フロントパネルを開くときはパネルが倒れないよう留意してください。

フロントパネル
フロントパネルは取りはずせる

つぎに DVDドライブを収納しているブラケットを開きます。

ブラケット
矢印の指すところを持ってブラケットを開く

ブラケット
ブラケットを開くようにして取りはずす

ブラケット
マザーボードに接続されているケーブルに注意

ブラケットはロックしておくことが可能です。

ブラケット
開いたブラケットはロックできる(右側がロック状態)

なお、ブラケットに固定されているケーブルをはずし、ブラケットを 90度まで開くことで本体シャーシから取りはずすことが可能です。レビューではブラケットをロックした状態で本体内部をチェックします。

 
本体内部全体のイメージは以下のとおり。

本体内部

本体内部
本体内部の全体イメージ

各パーツの実装エリアをチェックします。

CPU、メモリ、SSD の実装エリアです。

CPU、メモリ、SSD
CPU、メモリ、SSD の実装エリア

メモリスロットは 4つ。最大 64GB (16GB×4) までの搭載が可能です。

PCI 拡張スロットは SSD の下に実装されています。

PCIeスロット
PCI 拡張スロット

■PCI 拡張スロットの内訳(上段から)

・PCI Express4.0 x16

・PCI Express3.0 x1

・PCI Express3.0 x1

※上位機種の EliteDesk 8 Tower G1i には、上記の拡張スロットにくわえ PCI Express3.0 x16 が実装されています。

対応する規格の PCIe カードなら奥行きサイズを気にする必要はなさそうですが、カードのファンやパーツなどによる干渉によって実装できない場合があります。

本体内部の背面側からの寸法イメージは以下のとおり。

カード奥行き
本体内部の背面側からの寸法イメージ

とくに、ワイヤレスLANカードの実装エリアと SSD の増設エリアは、PCI 拡張スロットと同じ高さにあるので留意が必要です。

LANカード
ワイヤレスLANカードと SSDの増設エリア

また、増設用 HDD はブラケットに収納できます。

HDD
HDDはブラケットに収納

HDD
ネジ止めは矢印の4箇所

HDD を増設する際は、ブラケットを本体シャーシから取りはずしてから装着したほうが作業しやすいです。

なお、STAT電源コネクタは 1つ、SATA 信号ケーブル用コネクタは 2つ実装されています。

SATA
SATA電源(赤色の矢印)と SATAデータ転送用(黄色の矢印)のコネクタ

電源ユニットは 80PLUS PLUTINUM(最大出力 280W)です。

電源ユニット
電源ユニットは 80PLUS PLUTINUM

 
本体内部の拡張性はスタンダードなデスクトップとしては十分。業務ニーズの変化に柔軟な対応が可能で、長期的なコスト削減効果にも期待ができます。

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは、レビュー機の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほか総合的なパフォーマンスを評価します。

■レビュー機の基本スペック

OS Windows 11 Pro
プロセッサー インテル Core Ultra 5 235 プロセッサー
メモリ 16GB (16GB×1)
ストレージ 512GB SSD
グラフィックス インテルグラフィクス

■使用したベンチマーク

比較項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark Time Spy
ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源オプションの電源プランは「バランス」に設定し、電源モードを「バランス」と「最適なパフォーマンス」の2モードそれぞれで実施しています。

電源プラン
電源プランの設定

電源モード
電源モードの設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R23(マルチコア/シングルコア) と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

評価にあたっては、性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core Ultra 7 265 プロセッサー

・インテル Core i7-14700F プロセッサー

・インテル Core i5-14400 プロセッサー

・インテル Core i7-13700K プロセッサー

・インテル Core i7-13700F プロセッサー

・インテル Core i5-13400 プロセッサー

・AMD Ryzen 7 8700G プロセッサー

・AMD Ryzen 5 8500G プロセッサー

・インテル Core Ultra 7 プロセッサー 155H (*1)

・インテル Core Ultra 5 プロセッサー 125H (*1)

・インテル Core i7-13700HX プロセッサー(*1)

・インテル Core i7-13700H プロセッサー(*1)

・インテル Core i5-13500H プロセッサー(*1)

・AMD Ryzen 7 8840HS プロセッサー(*1)

※当サイトで計測したスコアの平均値
(*1)はノートPC 向け CPU のスコア

 

CINEBENCH R23[CPUのレンダリング性能評価]

CINEBENCH R23 (マルチコア)
Core Ultra 7 265
32198 pts
Core i7-13700K
28431 pts
Core i7-14700F
25086 pts
Core i7-13700F
24151 pts
Core Ultra 5 235(レビュー機/最適なパフォーマンス)
22211 pts
Core Ultra 5 235(レビュー機/バランス)
21890 pts
Core i7-13700HX
17945 pts
Ryzen 7 8700G
16835 pts
Core i7-13700H
15945 pts
Core i5-13400
14327 pts
Core i5-13500H
14234 pts
Core i5-14400
13897 pts
Ryzen 7 8840HS
12647 pts
Core Ultra 7 155H
12557 pts
Ryzen 5 8500G
11094 pts
Core Ultra 5 125H
9920 pts

 

CINEBENCH R23 (シングルコア)
Core Ultra 5 235(レビュー機/最適なパフォーマンス)
2086 pts
Core i7-13700K
2076 pts
Core i7-14700F
2056 pts
Core Ultra 7 265
2048 pts
Core i7-13700F
1997 pts
Core i7-13700H
1880 pts
Core i7-13700HX
1858 pts
Core Ultra 5 235(レビュー機/バランス)
1823 pts
Ryzen 7 8700G
1804 pts
Core i5-14400
1787 pts
Core i5-13400
1744 pts
Ryzen 7 8840HS
1725 pts
Core Ultra 7 155H
1671 pts
Core Ultra 5 125H
1661 pts
Core i5-13500H
1501 pts
Ryzen 5 8500G
1473 pts

 

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]

CPU Mark (PassMark PerformanceTest)
Core Ultra 7 265
51999
Core i7-13700K
46366
Core i7-13700F
40791
Core Ultra 5 235(レビュー機/最適なパフォーマンス)
39929
Core i7-14700F
39925
Core Ultra 5 235(レビュー機/バランス)
39331
Core i7-13700HX
31774
Ryzen 7 8700G
31003
Core i7-13700H
28429
Core Ultra 7 155H
25726
Ryzen 7 8840HS
25442
Core i5-13500H
25438
Core i5-14400
25413
Ryzen 5 8500G
21794
Core i5-13400
21695
Core Ultra 5 125H
21632

 
レビュー機のスコアは良好で、保有している性能をしっかりと発揮できています。

オフィスソフトやオンライン会議のような一般的なビジネス作業にくわえ、データ分析や軽めの動画編集など負荷の高い処理でも安定した動作が見込めます。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで評価します。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックス(デスクトップ向けCPU内蔵グラフィックス)のスコアと比較します。

・インテル UHD グラフィックス 770

・インテル UHD グラフィックス 750

・インテル UHD グラフィックス 730

・AMD Radeon 780M グラフィックス

・AMD Radeon グラフィックス

※当サイトで計測したスコアの平均値

 

3DMark Time Spy

Time Spy は DirectX 12 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Time Spy
AMD Radeon 780M
2344
インテルグラフィックス(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1589
インテルグラフィックス(レビュー機/バランス)
1504
AMD Radeon
903
インテル UHD 770
845
インテル UHD 750
690
インテル UHD 730
668

 

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ
AMD Radeon 780M
3939
インテルグラフィックス(レビュー機/バランス)
3044
インテルグラフィックス(レビュー機/最適なパフォーマンス)
3035
インテル UHD 770
2174
AMD Radeon
1894
インテル UHD 730
1558
インテル UHD 750
1494

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

 

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV
AMD Radeon 780M
1818
インテルグラフィックス(レビュー機/最適なパフォーマンス)
1200
インテルグラフィックス(レビュー機/バランス)
1184
インテル UHD 770
809
AMD Radeon
759
インテル UHD 750
628
インテル UHD 730
622

※高品質/解像度 1920×1080 で実施

 
レビュー機のスコアは良好です。

オフィスソフトやオンライン会議などビジネスにおける一般的な使いかたはもちろん、多少高度なグラフィックス処理を伴う作業も十分にこなせる性能レベルです。

ちなみに、CPU内蔵のグラフィックスは、CPU性能のほかにも搭載されているメモリ容量や構成チャネル(シングル/デュアル/クアッド)に依存します。画像編集や PowerPoint での動画埋め込み、軽めの3Dモデリングなど、より高度なグラフィックス処理を求めるならデュアルチャネル構成やクアッドチャネル構成をおすすめします。グラフィックス・パフォーマンスのさらなる向上が見込めます。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは、PCIe Gen4 対応 SSD(容量 512GB)を搭載しています。

CrystalDiskInfo
ストレージ情報
(シリアルナンバーは隠しています)

ストレージ性能は、CrystalDiskMark を使用しデータ転送速度を計測・評価します。

CrystalDiskMark
データ転送速度

※電源モードを「バランス」に設定して計測した結果。「最適なパフォーマンス」での計測結果も同等です。

計測結果は優秀です。PCIe Gen4 対応の SSD は、体感的にも高速なデータアクセスでファイルの読み書きがとてもスムーズです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの違いを把握するため下記機種のスコアと比較します。

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC

・HP OmniDesk (インテル)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC

・HP OmniDesk (AMD)

※当サイトで計測したスコア(パフォーマンスモードに相当する設定で計測したスコア)

各機種の基本スペックは以下のとおり。

スペック ProDesk 4 Tower G1i  
(レビュー機)
EliteDesk 8 Tower G1i   ProDesk 2 SFF G1i     OmniDesk (インテル)    ProDesk 2 Tower      OmniDesk (AMD)     
CPU インテル Core Ultra 5 235 インテル Core Ultra 5 235 インテル Core i7-14700 インテル Core i7-14700 AMD Ryzen 7 8700G AMD Ryzen 7 8700G
メモリ 16GB(16GB×1) 16GB(8GB×2) 16GB(16GB×1) 32GB(16GB×2) 16GB(16GB×1) 32GB(16GB×2)
ストレージ 512GB SSD 1TB SSD+1TB HDD 512GB SSD 1TB SSD 512GB SSD 1TB SSD
グラフィックス インテルグラフィックス インテルグラフィックス インテル UHD グラフィックス 770 インテル UHD グラフィックス 770 AMD Radeon 780M グラフィックス AMD Radeon 780M グラフィックス

 
ベンチマーク結果は以下のとおり。

Essentials
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
9082
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
9596
EliteDesk 8 Tower G1i
9455
ProDesk 2 SFF G1i
11129
OmniDesk (インテル)
10457
ProDesk 2 Tower
9975
OmniDesk (AMD)
10218
目標値
4100
Productivity
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
8561
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
9789
EliteDesk 8 Tower G1i
9904
ProDesk 2 SFF G1i
8583
OmniDesk (インテル)
8558
ProDesk 2 Tower
10636
OmniDesk (AMD)
10845
目標値
4500
Digital Contents Creation
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
8096
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
8581
EliteDesk 8 Tower G1i
8905
ProDesk 2 SFF G1i
7392
OmniDesk (インテル)
7348
ProDesk 2 Tower
8750
OmniDesk (AMD)
9798
目標値
3450

※テスト項目説明

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

※目標値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 
レビュー機のスコアは優秀です。

上位機種で同等スペックの EliteDesk 8 Tower G1i にくらべスコアが少し低いジャンルがありますが、一般的なビジネス用途や軽めのクリエイティブ作業には十分なパフォーマンスが期待できます。

なお、レビュー機のメモリはシングルチャネル構成です。デュアルチャネル構成やクアッドチャネル構成にすることで、さまざまなビジネス用途において より快適に業務をこなすことができるでしょう。

関連記事

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで使用した機種の処理時間と比較します。

・HP EliteDesk 8 Tower G1i Desktop AI PC

・HP ProDesk 2 SFF G1i Desktop PC

・HP OmniDesk (インテル)

・HP ProDesk 2 Tower G1a Desktop AI PC

・HP OmniDesk (AMD)

※当サイトで計測した処理時間(パフォーマンスモードに相当する設定で計測した処理時間)

 

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

Adobe Photoshop Lightroom

Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

Photoshop Lightroom
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
13秒4
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
13秒1
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒9
ProDesk 2 SFF G1i
16秒2
OmniDesk (インテル)
9秒7
ProDesk 2 Tower
26秒4
OmniDesk (AMD)
15秒0
Lightroom Classic
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
12秒5
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
12秒0
EliteDesk 8 Tower G1i
9秒6
ProDesk 2 SFF G1i
13秒3
OmniDesk (インテル)
9秒3
ProDesk 2 Tower
24秒2
OmniDesk (AMD)
14秒3

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア

CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

■処理結果

PowerDirector
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/バランス)
1分14秒5
ProDesk 4 Tower G1i (レビュー機/最適なパフォーマンス)
1分14秒3
EliteDesk 8 Tower G1i
56秒3
ProDesk 2 SFF G1i
1分4秒1
OmniDesk (インテル)
49秒2
ProDesk 2 Tower
1分52秒9
OmniDesk (AMD)
1分0秒8

 
実際のソフトウェアを使用したクリエイティブ性能も良好です。

ただ、シングルチャネル構成が影響しているため、デュアルチャネル構成の EliteDesk 8 Tower G1i にくらべると処理にやや時間を要しています。

補助的なクリエイティブ作業なら十分な処理性能ですが、作業効率の向上を求めるならデュアルチャネル構成やクアッドチャネル構成にしたほうがよいでしょう。

 

駆動音・パーツ温度のチェック

ProDesk 4 Tower G1i の駆動音とパーツ温度をチェックします。

 

駆動音のチェック

駆動音は、下記処理中の音量(デシベル)を測定し、評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 /マルチ Core」実行中

・10分間動画のエンコード処理中

※一般住宅で周囲の音ができるだけ入らないようにして測定(室温:25℃)

騒音測定イメージ
音量計測イメージ
(使用測定器:Meterk SLM01)

■測定結果

電源モード アイドル状態
(最小音量)
最大音量
下段はピーク時の音量推移
ベンチマーク中 動画エンコード中
バランス 33.7db 35.5db
(35db台)
35.6db
(35db台)
最適なパフォーマンス 33.8db 35.8db
(35db台)
35.8db
(35db台)

■騒音の目安

騒音の大きさ 騒音の具体例
60 デシベル 走行中の自動車内
普通の会話
デパート店内
50 デシベル 家庭用エアコンの室外機
静かな事務所の中
40 デシベル 閑静な住宅地の昼
図書館内
30 デシベル 深夜の郊外
鉛筆での執筆音
20 デシベル 木の葉の触れ合う音
雪の降る音

参考:埼玉県深谷市ホームページ「騒音・振動の規制について」

 
アイドル時は「ウーッ」というファン音がかすかに聞こえる程度です。耳を近づけて判別できる程度で、気になるほどではありません。

高負荷時には計測値がやや上昇しますが、実際に耳にする駆動音の大きさはアイドル時とほぼ変わらず、負荷状況にかかわらず静かに動作します。

※駆動音は使用環境やパソコンの負荷状況により変動します。

 

パーツ温度のチェック

パーツ温度については、下記を実施中の CPU動作周波数(クロック)と温度を計測・評価します。

・CPU ベンチマーク「CINEBENCH R23 Multi Core」10分間実行中

※電源モードを「バランス」に設定して計測

※計測時の室温:25℃

パーツ温度と動作周波数
CPU ベンチマーク実行中

高負荷な状態が長時間継続しても CPU の温度は 70℃前後で推移し、パフォーマンスも高い状態をキープしています。

エアフローも良好でサーマルスロットリングも発生していませんでした。サーマルスロットリングは、いわゆる熱暴走を防止するためパフォーマンスを抑えて熱によるパーツのダメージを未然に防ぐ機能です。

 

Windows の起動・再起動・シャットダウン時間計測

Windows の起動時間、再起動時間、シャットダウン時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

起動 再起動 シャットダウン
1回目 17.5秒 34.5秒 6.4秒
2回目 18.1秒 37.3秒 6.4秒
3回目 17.2秒 34.2秒 6.5秒
4回目 17.0秒 34.8秒 8.0秒
5回目 18.1秒 36.4秒 6.4秒
平均 17.6秒 35.4秒 6.7秒

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや Windows の更新など使用状況により時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

本体ほか同梱品一式です。

本体ほか一式

同梱品リスト
・HP ProDesk 4 Tower G1i Desktop PC本体
・電源コード
・USBキーボード
・USBマウス
・ドキュメント類

同梱されているキーボードとマウスの概要は以下のとおり。

 
キーボードはテンキー付きの標準レイアウトで、印刷されている英数字が大きくて見やすいです。

キーボードレイアウト
キーボードは標準レイアウト (Copilotキー、テンキー付き)

キーボードレイアウト
印刷されている英数字が大きくて見やすい

キーボード傾き
キーボードの傾きは2段階で変更可能

 
また、マウスはホイールクリック機能付きです。ホイールをクリックすれば、マウスの上下移動で上下スクロールが可能です(メモ帳などアプリによっては左右のスクロールも可能)。

マウス
マウスはホイール付き

マウスのサイズ(イメージ)
マウスは手のひらにフィットするサイズ

 

まとめ

以上、HP ProDesk 4 Tower G1i Desktop PCのレビュー記事をお届けしました。

ProDesk 4 Tower G1i は、インテル Core Ultra(シリーズ2)プロセッサーを搭載したスタンダードなビジネス向けデスクトップPCです。

AI パフォーマンスを高める NPUを内蔵しているので、オフィス業務はもちろん、軽めのクリエイティブ作業やデータ処理にも安定したパフォーマンスを発揮できます。

また、本機種の販売モデルは、メモリがシングルチャネル構成のみですが、一般的なビジネスシーンでは十分快適に使えます。ただ、より快適な作業環境を求めるなら、デュアルチャネル以上のメモリ構成がおすすめです。

静音性や拡張性も十分で、業務ニーズの変化に柔軟に対応できる設計も魅力です。「高性能すぎず、物足りなさもない」絶妙なバランスを備え、長期的な運用コストの抑制にも貢献できる一台といえるでしょう。

高評価のポイント

  • 「高性能すぎず、物足りなさもない」絶妙なバランスで、幅広い業務に対応できる
  • 意外にコンパクトで省スペースに設置できる
  • 充実のインターフェースと十分な拡張性で業務ニーズの変化に柔軟に対応できる

気をつけておきたいところ

  • メモリ構成をデュアルチャネル以上にするなら自身での対応が必要

 
ラインナップしているモデルや価格、キャンペーンなど最新情報は日本HP直販サイト「HP Directplus」をご確認ください。

アイキャッチ

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