NEC『LAVIE Direct NEXT(2017年秋冬モデル)』の実機レビュー 前編です。
『LAVIE Direct NEXT』は、最新の第8世代インテル Core プロセッサーを搭載した快適パフォーマンスの 15.6型ノート。
進化した性能にくわえ、シンプルで飽きのこないデザインが印象的なモデルです。
前編では、外観デザインや、スペック、ディスプレイ、キーボードなどのレビューを行います。
(後編) ベンチマーク サウンド チェック Windows の起動・シャットダウン時間計測(動画に収録) 搭載ソフトウェア 付属品 まとめ |
レビュー機は NEC Direct からの貸出機です。
レビュー内容については 2017年12月27日時点のものになります。
<参考>
『LAVIE Direct NEXT』には、スペック内容により、「コストパフォーマンスモデル」「Core i7搭載モデル」「ハイスペックモデル」、3つのモデルがラインアップしています。
それぞれのモデルの主なスペックは以下のとおり。各モデルともに使い方に合わせた柔軟なカスタマイズが可能です。
■コストパフォーマンスモデル
Windows 10 Home
15.6型ワイド フルHD液晶
Core i5-8250U
4GBメモリ
1TB HDD
DVDスーパーマルチドライブ
■Core i7搭載モデル
Windows 10 Home
15.6型ワイド フルHD液晶
Core i7-8550U
4GBメモリ
1TB HDD
DVDスーパーマルチドライブ
■ハイスペックモデル
Windows 10 Home
15.6型ワイド フルHD液晶
Core i7-8550U
32GBメモリ
512GB SSD
ブルーレイディスクドライブ
本体カラーは「グレイスホワイト」「グレイスブラックシルバー」「グレイスレッド」「グレイスゴールド」から選べます。
今回レビューを行うのは、「ハイスペックモデル」(グレイスホワイト)です。
外観について
『LAVIE Direct NEXT』は、シンプルながら飽きのこないデザインです。
ソリッドボディといわれる筐体はサラサラとした質感で手触り感も良好です。グレイスホワイトのカラーは、指紋の跡も目立ちません。
天面を見てみます。
天面に刻印されている「LAVIE」のロゴも天面のカラーと同色でシンプルなイメージですが、光の影でさりげないアクセントにもなっています。
底面部をみてみます。
底面部はシッカリとした作りの印象で、ゴム足は左右両端と中央部分に前後2箇所ずつ、計 6箇所も実装されており、本体の安定性は良好です。
また、底面部の背面側(おそらくバッテリーパックが収納されている部分)に厚みを持たせることでキーボードに適度な傾斜をつけタイピングしやすい設計になっています。
なお、バッテリーは本体内蔵のため、取り外し不可です。
底面カバーを開けることでメモリやストレージなどのパーツへのアクセスも可能です。
次に、ヒンジをみてみます。
天面をゆっくりと開けば片手でも開くことができるように、ヒンジのトルク調整がされているようです。
前後左右の側面からみてみます。
前面側
背面側
左側面
右側面
次に、インターフェース等を見てみます。
左側面には、「DCコネクタ」「HDMI出力端子」「USB 3.1 Type-C(3A 給電対応)」「SDメモリーカードスロット」「ヘッドフォン/ヘッドフォンマイク端子」が実装されています。
SDメモリーカードスロットは、プッシュロック式です。SDカードを挿入するときは押し込んでロックさせ、取り出すときはもう一度押し込むことでカードが飛び出す構造です。
右側が装着した状態。SDカードは出っ張りません。
右側面は、「電源スイッチ(指紋センサ内蔵)」「USB 3.0コネクタ(パワーオフUSB充電機能対応)」「USB 3.0コネクタ」「光学ドライブ(レビュー機はBDドライブ)」が実装されています。
指紋センサはタッチ式です。
指先を指紋センサにタッチするだけでパスワードを入力することなく Windows にサインインできるので、たとえば、家族がそれぞれのデスクトップ環境で使うときなどサインインが簡単で便利です。
光学ドライブを開いたときのイメージです。
正面 右側には「電源 LED」「ディスクアクセスLED」が実装されています。
スピーカーは、底面部 前面側の左右に搭載されています。
Webカメラとマイクです。
次に、本体を閉じたときの高さを実測してみます。
ゴム足を含めた高さの実測値は 約 26~38 mm。
本体の大きさのイメージです。本体の上には A4コピー用紙と B5版ノートを 載せています。
次に、本体や電源アダプターなどの重さを計測してみます。
本体の重さは 2,278g。電源アダプターと電源コードの重さは、それぞれ 237g、52gです。
外出するときの持ち歩きは厳しそうですが、部屋の移動ならラクにできます。
電源アダプターの最大消費電力は 65W(20V, 3.25A)です。
省電力タイプなので大きさは手のひらサイズです。
スペックについて
レビューに使用した『LAVIE Direct NEXT』ハイスペックモデルの公開スペックです。
OS | Windows 10 Home 64ビット |
CPU | 第8世代 インテル Core i7-8550U プロセッサー |
メモリ | 32GB(DDR4 SDRAM/SO-DIMM 16GB×2、PC4-19200対応) |
ストレージ | SSD 約512GB(PCIe) / HDD 約2TB(Serial ATA、5400回転/分) |
光学ドライブ | ブルーレイディスクドライブ(DVDスーパーマルチドライブ機能付き)(BDXL 対応) |
ディスプレイ | 15.6型ワイド フルフラットスーパーシャインビューLED IPS液晶(広視野角・高輝度・高色純度) (Full HD) |
グラフィックス | インテル UHD グラフィックス 620 (CPU に内蔵) |
ワイヤレス | 11ac(867Mbps)対応ワイヤレスLAN(IEEE802.11ac/a/b/g/n準拠)、Bluetooth Smart Ready(Ver.4.1) |
Webカメラ | HD解像度(720p)対応カメラ / 有効画素数92万画素、ステレオマイク内蔵 |
CPUやメモリなど、ハードウェアの詳細な情報をキャプチャーした結果は次のようになります。
CPU
キャッシュ
メインボード
メモリ
メモリスロット #1
メモリスロット #2
グラフィックス(CPU内蔵)
搭載されている第8世代インテル Core i7-8550U プロセッサーは、省電力タイプの「Uプロセッサ」ながら、4コア(クアッドコア)/8スレッド処理が可能なプロセッサーです。
前世代(第7世代)の省電力タイプのプロセッサーでは 2コア(デュアルコア)だったものが 2倍にアップ。性能レベルが単純に2倍にアップするわけではありませんが、インテルによると第7世代にくらべ 40%パフォーマンスがアップするそうです。
ストレージには NVMe対応の SSD と 大容量 HDD をデュアルドライブ構成で搭載しています。
NVMe は、高速ストレージ SSD の読み書きの速さを活かしてくれる、より高速なデータ転送が可能なインタフェースです。
SATA接続の SSD よりも さらに高速なデータアクセスが可能なので、Windows や アプリの起動も さらに高速化されることが期待できます。
また、HDD は 大容量の 2TB。写真や動画などサイズの大きいファイルもたくさん保存することができます。
ディスプレイ
『LAVIE Direct NEXT』のディスプレイは 15.6型ワイド フルフラットスーパーシャインビューLED IPS液晶です。
高輝度・高色純度の液晶なので、描画される映像が高精細かつ鮮明、キレイです。
左右のベゼル(ディスプレイのフレーム枠)が狭額縁で、その幅はキーボードのキー幅の半分程度であることが分かります。
ディスプレイの映り込み具合を見てみます。
映像の描画がキレイな反面、描画される映像のカラーや使う場所によっては照明などの映り込みが気になるかもしれません。
次に、視野角を確認してみます。
正面
右側 ディスプレイ面から45度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から45度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度
水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めから見る映像も鮮明でキレイです。
次が、ディスプレイを開くことができる最大角度。
次は、ディスプレイに表示される文字の大きさを確認してみます。
下の画像は、Microsoft Edge に LAVIE Direct NEXT の公式ページを表示したものです。
Microsoft Edge の拡大設定ではデフォルト値が 125% となっており、筆者のように小さい文字が苦手でもラクに見ることができる大きさです。
なお、Windows 設定のディスプレイに表示するテキストスケーリングの推奨値も 125% です。(基本的には Windows 設定のテキストスケーリングは Microsoft Edge の拡大設定に反映されます。)
キーボード&タッチパッド
『LAVIE Direct NEXT』のキーボードのレイアウトです。
キーボード面には、キー以外の、たとえばメニューボタンやエコボタンなどがレイアウトされていないのも『LAVIE Direct NEXT』の特徴の一つです。
ユーザーの好みにもよりますが、キーボードにキー以外の余計なボタンがあっても、ほとんどのユーザーに使わなれていないことがキーボードレイアウトに反映されています。
余計なボタンがないのでキーボードレイアウトもシンプルな印象です。
パームレストの質感は、天面と同じようにサラサラとしています。指紋や皮脂の跡も目立ちません。
キートップの形状はフラットですが、表面は少しザラザラとしており指先の感触は良好です。
キーストロークは浅くなく、打鍵感もシッカリとしています。
キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は およそ19mm。デスクトップ PC のキーボードと同等のフルサイズです。
なお、キーピッチの測定は、便宜的にキートップの左端を基準にして測定しています。
キーボードに両手を置いたときのイメージです。
キーボードは視認性も良好、シッカリとした打鍵感でタイピングしやすい印象です。
とくに『LAVIE Direct NEXT』のキーボードは、静音設計が施されているため、タイピングするときのカシャカシャという音が抑えられているのが実感できます。
ただ、[Ctrl]キーと[Fn]キーのポジションや、テンキーの[-]キーや[NumLock]キーのポジションは筆者としては残念なところ。
とはいえ、部分的なキーポジションは慣れの部分もあり、全体的にみれば扱いやすいキーボードです。
次がタッチパッド。
タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプで、タッチパッドの大きさもちょうど良いサイズです。
スベリもなめらかで反応も良好です。全体的に扱いやすい印象です。
レビュー前編は以上です。
後編では、『LAVIE Direct NEXT』の機能・性能についてレビューしています。
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