マイクロソフト Surface Go 3 レビュー:コンパクトで使いやすい 10.5型 2in1 モバイルノートPC

 

【アフィリエイト広告】
貸出機材提供:日本マイクロソフト株式会社

真正面(壁紙)

Surface Go 3 は、超軽量でコンパクトな 10.5型 2in1 モバイルノートPC です。

Windows 11 を搭載し CPU性能もちょっぴりアップ! 使いやすさと品質もシッカリ継承しています。

コンパクトなだけにオプションのタイプカバーは少し窮屈さを感じますが、携帯性や使い勝手にすぐれているところは「さすが」です。

■Surface Go 3 の特徴

  • Windows 11 搭載
  • CPU性能がちょっぴりアップ
  • 超コンパクトで超軽量!抜群のモバイル性
  • Office Home & Business 2021 を標準インストール
  • 高輝度&高精細&広視野角の PixelSense ディスプレイ

レビューではメーカーからお借りした実機を試用し、前半で外観デザイン/ディスプレイ/キーボードなどをチェック、後半では各種ベンチマークを使った性能評価を行います。なお、当サイトはマイクロソフトアフィリエイトプログラムを利用して収入を得ていますが、公正な立場でレビューしています。

セットイメージ

レビューは 2021年11月27日時点の内容です。

 

スペック構成

Surface Go 3 のおもなスペックです。

OS Windows 11 Home (S モード)
CPU ・インテル Pentium Gold 6500Y プロセッサ
・インテル Core i3-10100Y プロセッサ
メモリ ・4GB LPDDR3
・8GB LPDDR3
ストレージ ・64GB eMMC
・128GB SSD
ディスプレイ 10.5インチ PixelSense ディスプレイ、解像度: 1920 x 1280 (220 PPI)、縦横比: 3:2、コントラスト比: 1500:1、10 ポイント マルチタッチ
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 615
ワイヤレス Wi-Fi 6: IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax 互換 + Bluetooth 5.0
カメラ、マイク 5.0 MP フロント カメラ (1080p HD ビデオ)、8.0 MP オートフォーカス付きリア カメラ (1080p HD ビデオ)、Dual far-field スタジオ マイク
バッテリー駆動時間 最大 11 時間
Windows Hello 顔認証カメラ
本体サイズ(W×D×H) 約 245×175×8.3 mm
本体質量 約 544g
Check

レビュー機は Windows 11 の S モードがすでに解除されていましたが、実際の製品版は S モードです。
Windows 11 の S モードを解除すると 原則 Windows 11 を S モードに戻すことはできません。マイクロソフトサポート公式サイトで Surface Go 3 の回復イメージをダウンロードすることで S モードに戻すことができますが自己責任でお願いします。

 

詳細なスペック構成や価格、キャンペーンなど最新情報はマイクロソフトストア公式サイトをご確認ください。

真正面

Surface Go 3
税込 6万円台から
(本体のみの価格)

そのほかの取り扱いショップは以下のリンクから検索してください。

 

 

外観チェック

コンパクトでスリムなデザイン

Surface Go 3 はコンパクトでスリムなデザインです。

正面側 右側

背面側 左側

本体の素材はマグネシウム合金。

従来機の Surface Go 2 から見た目の外観に大きな変更はありませんが、手で触れた感触はサラサラとしていて品質の高さをシッカリと継承しています。

天面斜め(その1)

シルバーのカラーはスタイリッシュ感があって、指紋や皮脂の跡が目立ちません。

キックスタンドの構造も Surface Go 2 と同じです。ほど良いトルクで作りもシッカリとしています。

キックスタンド(その1)

キックスタンド(その2)

キックスタンドを最大まで開けば、画面を約165度まで傾けられます。

キックスタンド(最大角度)

インターフェースは少ない

Surface Go 3 のインターフェースをチェックします。

左右側面のインターフェースなど各部名称です。

インターフェース(左右側面)

①ヘッドセット ジャック

②USB Type-C

③Surface Connect

④MicroSDXC カード リーダー

※左側面に端子類は実装されていません。

USB Type-C ポートは映像出力や PD充電に対応しています。

■USB Type-C 対応表(当サイトの検証結果)

映像出力
PD充電器(30W)
PD充電器(45W)
PD充電器(65W)

MicroSDXC カード リーダーはプッシュロック式です

MicroSDXC カード リーダー
microSDカードをシッカリ挿し込んだ状態

microSD カードを押し込んでロックさせ、取り出すときは再度カードを押し込んでロックを解除することでカードが出てくる仕組みです。カードの出し入れは、やりにくさを感じます。

Surface Connect には電源アダプターをつないで本体充電のほか Surfaceドックをつないでポート類を増設することもできます。(個人的には Surface Connect の必要性は感じず、USB Type-C ポートの増設を要望しますが)

Surface Connect
電源アダプターのコネクターの向きは左右どちらでもOK

Surface Go 3 のインターフェースは少なく Surfaceドックはそれなりの値段がするので、USB Type-A や HDMIなどを使用するときは市販の USBハブで対応するとよいでしょう。

USB ハブ
USB Type-C ハブでインターフェースを拡張できる

Check

Surface Go 3 のインターフェース類は、Go 2 と同じです。ただし、Go 3 には LTE モデルがないため、Go 2 の一部モデルに実装されていた SIMカードスロットはありません。

なお、電源ボタンはボリュームボタンは画面上部に実装されています。(Go 2 と同じ)

ボタン類

①電源ボタン

②ボリュームボタン

顔認証カメラ搭載

Surface Go 3 は、顔認証カメラを搭載しています。

顔認証でサインイン
顔認証でサインイン

認証精度は良好で、パソコンの前にすわるだけで Windows にサインインできます。

背面側カメラはそこそこ高画質

背面側カメラはオートフォーカス付きでそこそこ高画質です。

仕様での画素数は 8.0 MP ですが、標準アプリのカメラ機能で設定できる最大画質は「7.1 MP 3:2 (3264×2176)」です。

背面側カメラ

以下が、実際に撮影した写真です。

背面側カメラ撮影写真
撮影時の設定
・ホワイトバランス:auto
・フォーカス:auto
・ISO:auto
・シャッター速度:auto
・明るさ:0.0

初期設定の状態での室内撮影で、少し暗いイメージとなってしまいましたが、明るさ調節でそれなりに対応できると思います。

スピーカーは画面左右に実装

スピーカーは画面左右に実装されています。

スピーカー
照明のあたっているところがスピーカー

見た目は小さいですが、Dolby Audio 搭載で意外に高音質です。

スリムで超コンパクト

本体の大きさのイメージです。本体は下に A4コピー用紙と B5版ノートを置いています。

本体の大きさイメージ

本体の大きさは B5版ノートと同じくらいのサイズで超コンパクトです。

本体を閉じたときの高さのイメージです。

本体の高さ
本体の高さを CD ケース(通常サイズ)1枚と比較
(通常サイズの CDケースの厚さは 10mm)

本体の高さは実測で、本体のみの場合 9 mm、本体+タイプカバーでも 14 mm と CDケース 2枚より薄くとてもスリムです。

本体や電源アダプターなどの重量を実測します。

本体の重さ
・本体:540g
・タイプカバー:242g
(本体+タイプカバー:782g)
・電源アダプター:133g

本体はタイプカバーを合わせても 782g と超軽量で持ち歩きもラクにできます。

本体は超軽量
本体は超軽量!

電源アダプターの最大出力は 24W。こちらもコンパクトです。

電源アダプターの大きさ比較

電源アダプターの大きさ実測

 

ディスプレイのチェック

高輝度&高精細な液晶パネル

レビュー機の液晶パネルは、高精細にくわえ高輝度で描画される映像がキレイです。(解像度:1920×1280)

ディスプレイに描画された映像(気球)
画像の表示例

Microsoft Edge に表示される文字の大きさ
文字の表示例

トーンカーブは RGBともに理想的な45度の角度に近い形状です。

トーンカーブ
トーンカーブ
(キャリブレーションツール「i1Display Pro」で計測)

色域の計測結果です。

色域色域
(色度図作成ソフト「ColorAC」にて作成)

規格 カバー率
sRGB 99.8% 102.9%
Adobe RGB 74.9% 76.3%

色調バランス・色域ともに優秀です。

 

画面サイズ・ベゼルは変更なし

Surface Go 2 との画面サイズの比較写真です。

画面比較
左が Go 2、右が Go 3

画面サイズ・ベゼルともに同じで、サイズに変更はありません。(解像度も同じ)

 

映り込みはそれなりにある

Surface Go 3 の液晶パネルは光沢です。

画面映り込み(その1)

画面映り込み(その2)
映り込みはそれなりにある

映像の色味によっては映り込みが気になるかもしれません。

広い視野角

視野角をチェックします。

正面
正面

右側 ディスプレイ面から30度の角度
右側 ディスプレイ面から30度の角度

上側 ディスプレイ面から30度の角度
上側 ディスプレイ面から30度の角度

水平方向、垂直方向ともに視野角は広く、斜めからでも映像をしっかり確認できます。

 

タイプカバーのチェック

タイプカバーはオプション(別売)ですが、使いやすさや画面保護の点からも合わせて用意しておきたいアイテムです。

少し窮屈だけどタイピングしやすい

Surface Go 3 のキーボードレイアウトは標準的です。

キーボードレイアウト(クリックで拡大表示できます)

ちなみに、マイクロソフトストアで取り扱われているカラーは「アイス ブルー」「ポピー レッド」「プラチナ」「ブラック」の4色。

タイプカバーカラーバリエーション

家電量販店やネットショップなどでは従来カラー(たとえば「バーガンディ」など)を販売しているところもありますが、現行カラーと従来カラーではファンクションキー配列(メディア機能)に少し違いがあります。

ファンクションキーレイアウト
上の写真が現行タイプカバー、下が従来のタイプカバー (クリックで拡大表示できます)

 

キーピッチ(キートップの中心から隣りのキートップの中心までの距離)は実測で 約16.5mm。

キーボードに両手を置いたときのイメージ
少し窮屈さを感じる

キートップは中央部分が少しへこんだ形状。サラサラした感触で質感も良好です。

キートップ

キーストロークは(感覚的には)ノートパソコンとして平均的な 1.5mm くらい。

キーストローク
タイプ音は「タッタッ」という比較的静かな音

強めにタイプすると若干たわむ感じがしますが、キーを押し込む強さや押し込んだあとの跳ね返りの感覚は良好です。

少し窮屈さは感じるもののタイピングしやすいキーボードです。

 

キーボードにはバックライトを搭載

キーボードにはバックライトが搭載されています。

キーボードバックライト
明るさは3段階で切り替え可能
点灯(暗)→点灯(中)→点灯(明)→消灯

質感のよいパームレスト

パームレストや底面側は Alcantara 素材です。シットリとした感触で質感も良好です。

パームレスト

タイプカバー底面側

スベリもなめらかで反応の良いタッチパッド

タッチパッドはクリックボタンが一体化したタイプです。

タッチパッドのサイズ感
タッチパッドのサイズ感

サイズは小さめですが、手触り感は良好、なめらかなスベリで指2本あるいは3本を使ってのジェスチャー操作もスムーズです。全体的に扱いやすいです。

 

Surface ペンのチェック

Surface ペン(オプション)の書き心地をチェックします。

Surface ペン

4,096段階の筆圧検知や傾き検知に対応しており、なめらかなタッチで書き心地も良好、手書きメモのほか 簡単なイラスト作成もできそうです。

Surface ペンの使用イメージ

Surfaceデバイスと Surface ペンの組み合わせは相性がよく個人的にはいちばん書きやすいです。

Surface ペンは、Surface Go 3 本体に向かって左側面にマグネット式でくっつけられます。

Surface ペンは本体にくっつられる

なお、Surface ペンの電源は乾電池 単6型(AAAA)1本です。(同梱されています)

Surfaceペンの電源

 

ベンチマークによる性能評価

ベンチマークでは Surface Go 3 の CPU・グラフィック・ストレージ性能のほかバッテリー性能や総合的なパフォーマンスを評価します。

レビュー機の基本スペック

CPU インテル Pentium Gold 6500Y
メモリ 8GB LPDDR3
ストレージ 128GB SSD
グラフィックス インテル UHD グラフィックス 615

評価に使用したベンチマークは以下のとおりです。

評価項目 使用するベンチマーク
CPU性能 CINEBENCH R20[CPUのレンダリング性能評価]
CPU Mark (PassMark PerformanceTest)[CPU性能の総合評価]
グラフィック性能 3DMark FireStrike
ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]
ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]
ストレージ性能 CrystalDiskMark
総合的なパフォーマンス PCMark 10
バッテリー BatteryInfoView(バッテリー残量測定用)

なお、ベンチマークの実施にあたっては、電源モードの設定を「高パフォーマンス」にして実行しています。

電源の設定
電源の設定

 

CPU性能

CPU性能は CINEBENCH R20 と CPU Mark(PassMark PerformanceTest) のベンチマークスコアで評価します。

性能レベルを把握するため下記 CPU のスコアと比較します。

・インテル Core i7-1165G7

・インテル Core i5-1135G7

・インテル Core i3-1115G4

・インテル Core i7-10510U

・インテル Core i5-10210U

・インテル Core i3-10110U

・インテル Core m3-8100Y (*1)

・インテル Pentium Gold 4425Y (*1)

※(*1)は Surface Go 2 のスコア(当サイト計測)

※以外は当サイトで計測したスコアの平均値

■CINEBENCH R20

CPU
Core i7-1165G7
1892 pts
Core i5-1135G7
1812 pts
Core i7-10710U
1591 pts
Core i5-10210U
1398 pts
Core i3-1115G4
1224 pts
Core i3-10110U
895 pts
Pentium Gold 6500Y
516 pts
Core m3-8100Y (Go 2)
506 pts
Pentium Gold 4425Y (Go 2)
362 pts

■CPU Mark (PassMark PerformanceTest)

CPU Mark
Core i7-1165G7
11216
Core i5-1135G7
10914
Core i7-10710U
8547
Core i5-10210U
7611
Core i3-1115G4
6702
Core i3-10110U
5533
Core m3-8100Y (Go 2)
3219
Pentium Gold 6500Y
3020
Pentium Gold 4425Y (Go 2)
1677

レビュー機の性能レベルは比較対象にくらべるとそれほど高くはありませんが、Go 2 の最上位モデルと同等のパフォーマンスで、一般的な使いかた(メール・ネットショッピング・オフィスソフト・動画視聴など)には十分です。

なお、Go 3 の最上位モデルに搭載される Core i3-10100Y のパフォーマンスは、Core i3-10110U より少し低い程度です。

 

グラフィック性能

グラフィック性能はゲーム系のベンチマークで性能評価を行います。

評価にあたっては、グラフィックス性能レベルを把握するため当サイトでレビューした下記グラフィックスのスコアと比較します。

・インテル Iris Xe (Core i7-1165G7搭載機)

・インテル Iris Xe (Core i5-1135G7搭載機)

・インテル UHD (Core i3-1115G4搭載機)

・インテル UHD (Core i7-10710U搭載機)

・インテル UHD (Core i5-10210U搭載機)

・インテル UHD 615 (Core m3-8100Y搭載機)(*1)

・インテル UHD 615 (Pentium Gold 4425Y搭載機)(*1)

※(*1)は Surface Go 2 のスコア(当サイト計測)

※以外は当サイトで計測したスコアの平均値

3DMark FireStrike

3DMark FireStrike のベンチマーク結果です。

Fire Strike は DirectX 11 を使用したハイパフォーマンスゲーミングPC向けのグラフィックス性能テストです。

3DMark Fire Strike
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3975
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3114
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2333
インテル UHD(Core i7-10710U)
1198
インテル UHD(Core i5-10210U)
1095
インテル UHD 615(Go 2/Core m3)
874
インテル UHD(Core i3-10110U)
836
インテル UHD 615(Go 2/Pentium)
832
インテル UHD 615(レビュー機)
817

ドラゴンクエストX[軽量級のゲーム]

ドラゴンクエストX のベンチマーク結果です。

ドラゴンクエストX
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
10909
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
9588
インテル UHD(Core i3-1115G4)
7706
インテル UHD(Core i7-10710U)
5037
インテル UHD(Core i5-10210U)
4671
インテル UHD 615(Go 2/Core m3)
2969
インテル UHD 615(Go 2/Pentium)
2793
インテル UHD 615(レビュー機)
2760
インテル UHD(Core i3-10110U)
2650

※最高品質/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ[中量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズのベンチマーク結果です。

漆黒のヴィランズ
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
4224
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
3738
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2661
インテル UHD(Core i7-10710U)
1763
インテル UHD(Core i5-10210U)
1500
インテル UHD 615(Go 2/Core m3)
1144
インテル UHD(Core i3-10110U)
1081
インテル UHD 615(レビュー機)
882
インテル UHD 615(Go 2/Pentium)
804

※高品質(ノートPC)/解像度 1920×1080 で実施

ファイナルファンタジーXV[重量級のゲーム]

ファイナルファンタジーXV のベンチマーク結果です。

ファイナルファンタジーXV
インテル Iris Xe(Core i7-1165G7)
3346
インテル Iris Xe(Core i5-1135G7)
2896
インテル UHD(Core i3-1115G4)
2389
インテル UHD(Core i7-10710U)
1298
インテル UHD(Core i5-10210U)
1200
インテル UHD(Core i3-10110U)
944
インテル UHD 615(レビュー機)
798
インテル UHD 615(Go 2/Core m3)
753
インテル UHD 615(Go 2/Pentium)
723

※軽量品質/解像度 1280×720 で実施

 

それなりのスコアですが、グラフィックスパフォーマンスも一般的な使いかた(メール・ネットショッピング・オフィスソフト・動画視聴など)には十分です。

体感的にもスコア以上の快適性があって、Surface ペンでの入力も描画の追従性は良好です。

 

ストレージ性能

レビュー機のストレージは NVMe対応の SSD(容量:512GB)を搭載しています。

データ転送速度
データ転送速度(CrystalDiskMark で計測)

データアクセスも超高速で Windows やアプリの起動も早いです。

 

総合的なパフォーマンス

PCMark 10 Extended を使って、実際の使用を想定した性能評価を行います。

評価にあたっては、性能レベルの程度を把握するため当サイトでレビューした下記機種のスコアと比較します。

・Surface Go 2(Core m3)

・Surface Go 2(Pentium)

・Surface Pro 7

・Surface Pro 8

※当サイトで計測したスコア

スペック Surface Go 3
(レビュー機)
Surface Go 2
(Core m3)
Surface Go 2
(Pentium)
Surface Pro 7 Surface Pro 8
CPU インテル Pentium Gold 6500Y インテル Core m3-8100Y インテル Pentium Gold 4425Y インテル Core i7-1065G7 インテル Core i7-1185G7
メモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 8GBメモリ 16GBメモリ 16GBメモリ
ストレージ 128GB SSD (NVMe) 128GB SSD (NVMe) 128GB SSD (NVMe) 256GB SSD (NVMe) 512GB SSD (NVMe)
グラフィックス インテル UHD 615 インテル UHD 615 インテル UHD 615 インテル Iris Plus インテル Iris Xe

関連記事

 

ベンチマーク結果は以下のとおり。

Total Score
Surface Go 3
1619
Surface Go 2(Core m3)
1859
Surface Go 2(Pentium)
1448
Surface Pro 7
3752
Surface Pro 8
4271
 Essentials
Surface Go 3
5451
Surface Go 2(Core m3)
6281
Surface Go 2(Pentium)
4515
Surface Pro 7
8681
Surface Pro 8
8359
基準値
4100
 Productivity
Surface Go 3
3935
Surface Go 2(Core m3)
4648
Surface Go 2(Pentium)
2808
Surface Pro 7
6912
Surface Pro 8
5560
基準値
4500
 Digital Contents Creation
Surface Go 3
1525
Surface Go 2(Core m3)
1710
Surface Go 2(Pentium)
1368
Surface Pro 7
3723
Surface Pro 8
4759
基準値
3450
 Gaming
Surface Go 3
568
Surface Go 2(Core m3)
648
Surface Go 2(Pentium)
687
Surface Pro 7
2400
Surface Pro 8
4067

※テスト項目説明

・Total Score(総合的な評価)

・Essentials(普段の作業を想定した基本的なテスト)

・Productivity(ビジネスソフトの使用を想定したテスト)

・Digital Contents Creation(写真・動画編集を想定したテスト)

・Gaming(ゲーミングソフトの使用を想定したテスト)

※基準値はベンチマークソフト開発メーカーの推奨スコア

 

レビュー機は性能レベル相当のスコアです。

ふだん使いはもちろんのことオフィスソフトの使用もそこそこ快適に使えそうです。

 

バッテリー

バッテリー性能については、レビュー機のバッテリー駆動時間と充電時間を計測・評価します。

■駆動時間の測定条件

・無線LANでインターネットに接続

・YouTubeを全画面で連続再生

・画面の明るさ:最大レベル

・音量:最大レベル

■充電時間の測定条件

・測定開始はバッテリー残量がほぼゼロの状態

・電源アダプターを接続し Windows を起動

・スクリーンセーバー(ラインアート)でパソコンはアイドル状態

※スクリーンタイムアウトや PCスリープは設定しない。

バッテリーの駆動時間と充電時間の測定結果は以下のとおり。

バッテリー駆動時間 5時間 21分
バッテリー充電時間
(50%までの充電時間)
1時間 14分
バッテリー充電時間
(80%までの充電時間)
2時間 3分
バッテリー充電時間
(100%までの充電時間)
3時間 9分

バッテリーを多く消費する条件とはいえ 5時間程度の駆動時間は少し残念です。

バッテリー駆動で使うときは電源の設定や画面の明るさなど適度な設定への変更をおすすめします。

なお、実際の使用にあたっては、環境や使い方などによりバッテリーの駆動時間は変動するので参考値としてください。

 

クリエイティブ性能の評価

クリエイティブ性能は RAWデータ現像(JPEGファイル書き出し)と動画エンコードの処理時間で評価します。

評価にあたっては、上記の総合的なパフォーマンスで比較に使用した機種の処理時間と比較します。

・Surface Go 2(Core m3)

・Surface Go 2(Pentium)

・Surface Pro 7

・Surface Pro 8

※当サイトで計測した処理時間

RAWデータ現像

RAWデータ現像に使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PhotoDirector
Adobe Photoshop Lightroom
Adobe Photoshop Lightroom Classic

■条件等

・RAWデータ 50ファイルをJPEG形式で一括書き出し

・RAWデータサイズ 4,592×3,056(約14MB)

・プリセット等 編集は適用しない

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PhotoDirector
Surface Go 3
2分3秒5
Surface Go 2(Core m3)
1分50秒4
Surface Go 2(Pentium)
2分58秒3
Surface Pro 7
41秒4
Surface Pro 8
45秒0
Photoshop Lightroom
Surface Go 3
1分37秒9
Surface Go 2(Core m3)
1分16秒6
Surface Go 2(Pentium)
2分38秒6
Surface Pro 7
35秒7
Surface Pro 8
26秒0
Lightroom Classic
Surface Go 3
1分43秒5
Surface Go 2(Core m3)
1分28秒2
Surface Go 2(Pentium)
2分49秒7
Surface Pro 7
36秒3
Surface Pro 8
35秒3

 

動画エンコード

動画エンコードに使用したソフトウェアや条件、処理時間は以下のとおりです。

■使用ソフトウェア
CyberLink PowerDirector

■条件等

・AVCHD動画(1920×1080)を mp4 形式で出力(m2ts→mp4、720p、1280×720/30p 16Mbps)

・動画再生時間 10分間

・ほかのアプリは起動しない(常駐アプリは除く)

PowerDirector
Surface Go 3
10分45秒8
Surface Go 2(Core m3)
10分30秒5
Surface Go 2(Pentium)
12分35秒8
Surface Pro 7
3分18秒0
Surface Pro 8
2分43秒2

 

クリエイティブ作業には不向きですが、軽めのデータなら我慢して何とか使えるレベルです。

 

駆動音・表面温度のチェック

駆動音のチェック

Surface Go 3 はファンレス構造なので無音です。

負荷状態にかかわらず静かです。

 

表面温度のチェック

アイドル状態、動画視聴時、動画エンコード時の表面温度の測定結果です。

※単位:℃、測定時の室温:25℃

■アイドル状態で10分放置

アイドル状態で10分放置の表面温度

■Youtube 動画 10分間視聴後

Youtube 動画 30分間視聴後の表面温度

■10分間動画エンコード実行後

10分間動画エンコード実行後の表面温度

 

タイプカバー上は熱による不快感はありませんが、背面側は中央部分から下が温かさを感じます。

タブレットで手持ちするときは高負荷な作業は避けた方がよいでしょう。

 

サウンド チェック

Surface Go 3 には音質をチューニングできるユーティリティソフトはインストールされていませんが意外に高音質です。

■スピーカー
低音域から高音域まで音域も広く、モバイルノートとして十分満足できる高音質サウンド。
最大音量に近づけるとサウンドによっては若干の音割れを感じるかも。

■ヘッドホン
低音域から高音域まで音量が増幅され、クリアで迫力がアップ、より高音質なサウンドを楽しめる。

 

Windows の起動・再起動 時間計測

Windows の起動、再起動時間を それぞれ 5回ずつ計測しました。

※顔認証時間を含む(認証にかかる時間は 1秒以内)

起動 再起動
1回目 22.9秒 51.3秒
2回目 22.4秒 48.1秒
3回目 23.6秒 52.0秒
4回目 23.0秒 51.8秒
5回目 22.2秒 48.8秒
平均 22.8秒 50.4秒

処理時間は意外にかかります。

また、再起動時間は 50秒前後かかりますが、頻繁に行う処理ではないので処理待ちのストレスを感じることはないでしょう。

実際の使用にあたってはインストールしているアプリや使い方などにより起動時間は変動するので参考値としてください。

 

同梱品

Surface Go 3 の本体ほか同梱品一式です。

同梱品一式 width=
同梱品リスト
・Surface Go 3 本体
・電源アダプター
・ドキュメント類(Office Home & Business 2021 ライセンスカードを含む)

 

まとめ

以上、Surface Go 3 のレビュー記事をお届けしました。

ベンチマークによる性能評価は CPU 性能がちょっぴりアップしたなりの結果でしたが、Surface Go 3 の使い心地の良さは「さすが」の一言です。

コンパクトサイズで使いやすく、セカンドPC あるいは子どものプログラミング教育用など、気軽に快適に使えるデバイスといえるでしょう。

高評価のポイント

  • 使い心地がイイ!
  • コンパクト&スリム&超軽量!抜群の携帯性
  • 高輝度&高精細な広色域液晶!映像もきれいに描画できる
  • サウンドは意外に高音質
  • Surface らしい品質の高さ

チョット残念な点

  • Surface Connect は必要?

 

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真正面

Surface Go 3
税込 6万円台から
(本体のみの価格)

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